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異世界に聖女として召喚された。なんて日だ!
明け方まで『アルファパレス』を読んでたせいで寝不足でぽやぽやの頭を必死に起こして学校に向かっていた所だったのに!
気がつけば、薄暗いだだっ広い部屋の真ん中に書かれた魔法陣の上にへたり込んでいた。
「聖女様、お名前を教えていただけますか?」
目の前には、跪いたお約束のイケメンの王子様。後ろにはいかにも偉い神官ぽい服のおじいさんと、多分王様と王妃様。少し離れてヒラの神官と貴族っぽい人たちが見守っている。
「その前に、この状況を説明してください」
『アルファパレス』を読んでる私は、簡単に名前を教えたりしないぞ。隷属魔法とかあったら怖い!
王子様はちょっと面食らったようだが、「それもそうですね」と部屋の外へと案内してくれた。殺風景な廊下が広がるが、ここは王宮の一角らしい。
少し離れた広くて明るい部屋に通され、豪華なソファに座り、私は王子様、王様、王妃様、偉い神官様と向き合う。
出されたお茶を飲むと、美味しい。良かった、ここでの食生活は問題無さそう。
そこで王子様から説明されたのは、この国では人は死んでも思念が残り、長い年月でそれが溜まると澱んで国に害悪を与えるのだとか。『アルファパレス』で言う「瘴気」だね。
思念と同じ血同じ肉体を引き継いでいる者には浄化する事が出来ず、三百年前に国の滅亡を前に神官たちは必死に他の世界から浄化できる人を召喚する方法を探し出したのだそうだ。
それから、百年に一度聖女を召喚して浄化をしてもらっているらしい。
「明日、祭壇が完成しますので、明後日神事を行います」
「それで、浄化したら私はどうなるんです?」
それが一番大事だ。
「元の世界に戻るのも、こちらに住むのも自由です」
「戻れるんですか!」
「当然です。お呼びした時の場所と時間の座標にお返しいたします」
良かったぁぁ。実質三日間だけの聖女だ。
「ちなみに、戻らなかった方っているんですか?」
「百年前の聖女様は、残る事をお選びになりました。自国が『ほろこーすと』をしていて、『強制収容所』という所にいたそうです」
ホロコースト!
うわぁ、アマプラで見た『シンドラーのリスト』『アンネの日記(黒柳徹子が出演してたアニメ映画のやつ)』の世界だ、と私はしょっぱい顔になったのだろう。
「田舎に住みたいという聖女様のご希望でしたので、貴族の一人が責任を持って自領に連れ帰り、家を手配しました。その後、地元の男性と結婚したようです」
と、王子様が慌てて説明してくれる。
「良かった」
そう言った私以上に、周りの人が安心した表情になってる。ぷぷっ、良い人たちっぽい。
なので、自己紹介することにした。(チョロい?)
「塚田あゆみ、16歳。高校一年生です」
頭を下げる。
明け方まで『アルファパレス』を読んでたせいで寝不足でぽやぽやの頭を必死に起こして学校に向かっていた所だったのに!
気がつけば、薄暗いだだっ広い部屋の真ん中に書かれた魔法陣の上にへたり込んでいた。
「聖女様、お名前を教えていただけますか?」
目の前には、跪いたお約束のイケメンの王子様。後ろにはいかにも偉い神官ぽい服のおじいさんと、多分王様と王妃様。少し離れてヒラの神官と貴族っぽい人たちが見守っている。
「その前に、この状況を説明してください」
『アルファパレス』を読んでる私は、簡単に名前を教えたりしないぞ。隷属魔法とかあったら怖い!
王子様はちょっと面食らったようだが、「それもそうですね」と部屋の外へと案内してくれた。殺風景な廊下が広がるが、ここは王宮の一角らしい。
少し離れた広くて明るい部屋に通され、豪華なソファに座り、私は王子様、王様、王妃様、偉い神官様と向き合う。
出されたお茶を飲むと、美味しい。良かった、ここでの食生活は問題無さそう。
そこで王子様から説明されたのは、この国では人は死んでも思念が残り、長い年月でそれが溜まると澱んで国に害悪を与えるのだとか。『アルファパレス』で言う「瘴気」だね。
思念と同じ血同じ肉体を引き継いでいる者には浄化する事が出来ず、三百年前に国の滅亡を前に神官たちは必死に他の世界から浄化できる人を召喚する方法を探し出したのだそうだ。
それから、百年に一度聖女を召喚して浄化をしてもらっているらしい。
「明日、祭壇が完成しますので、明後日神事を行います」
「それで、浄化したら私はどうなるんです?」
それが一番大事だ。
「元の世界に戻るのも、こちらに住むのも自由です」
「戻れるんですか!」
「当然です。お呼びした時の場所と時間の座標にお返しいたします」
良かったぁぁ。実質三日間だけの聖女だ。
「ちなみに、戻らなかった方っているんですか?」
「百年前の聖女様は、残る事をお選びになりました。自国が『ほろこーすと』をしていて、『強制収容所』という所にいたそうです」
ホロコースト!
うわぁ、アマプラで見た『シンドラーのリスト』『アンネの日記(黒柳徹子が出演してたアニメ映画のやつ)』の世界だ、と私はしょっぱい顔になったのだろう。
「田舎に住みたいという聖女様のご希望でしたので、貴族の一人が責任を持って自領に連れ帰り、家を手配しました。その後、地元の男性と結婚したようです」
と、王子様が慌てて説明してくれる。
「良かった」
そう言った私以上に、周りの人が安心した表情になってる。ぷぷっ、良い人たちっぽい。
なので、自己紹介することにした。(チョロい?)
「塚田あゆみ、16歳。高校一年生です」
頭を下げる。
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