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30:カイエルとイシュタル~中編~
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その一連の流れに見入っていたセレスティアであったが、我に返り慌てて間に入った。
「ダメよ!カイエル!!」
「なんでだよ?!こいつが、この女が俺の記憶を奪ったって言ってたじゃねぇか!報復を食らわせようとして何が悪い!!」
カイエルは、何故止められるのか意味がわからなかった。
「カイエル!!」
今度はかなり怒気を含ませて大声で名を呼んだ。すると、さすがにカイエルはセレスティアを怒らせたことに不味いと思い戸惑った。
セレスティアは溜息をつき、カイエルに言い聞かせた。
「いい?叔父様も言っていたけれど、まずは話をちゃんと聞かなきゃだめよ。確かにイシュタルさんは、カイエルの記憶を奪ったのかもしれないわ。勿論それはいいことではないいと思う。だけど、」
セレスティアは一旦話を切って、チラリとイシュタルの方を見た。まだ変身は解除されていないが、こちらの様子を静観しているようであった。
「もしかしたら、それをせざるを得ない状況だったのかもしれないでしょう?」
「どういうことだよ?」
セレスティアも、なぜカイエルがそんな目にあったのかは見当もつかないが、イシュタルが飛竜のイールであった時の今までの行動から、理不尽にその様な事をするとは思えなかったのである。あと何となくだが、カイエルの悪態から、むしろカイエルが何かしたんじゃないかとセレスティアは疑っていた。
「悪いけれど、私はカイエル、貴方よりもイシュタルさんがイールであった時の方が付き合いは長いの。だから彼女が何もなくて、そんなことをする人とは思えないの。貴方に何故封印をしたのかはわからないけど、兎にも角にもまずはお話しを聞きましょうと言っているのよ。」
「・・・・俺が悪いって言いたいのか?」
カイエルもセレスティアが遠まわしに言った「もしかしてお前も何かやったんじゃないのか?」っという意味がわかったようであった。
「それは、話を聞いた上での判断ね。わかった?カイエル。」
「・・・・・」
カイエルはセレスティアに言われたことが地味にショックだったようで、すっか大人しくなっていた。その様子を見て、ひとまずは落ち着いたようでよかったとホッとした。
「叔父様、イシュタルさん、話の腰を折ってしまってごめんなさい。」
振り向けば、イシュタルの羽も角もなくなっていた。矛を収めてくれたようである。
「いいのよ。だけど、私達は『番』については唯一無二なの。その存在を脅かすことは許されない行為だから、気を付けてね。貴方もセレスティアに危害が及ぶとなれば、黙ってはいられないでしょう?カイエル。」
「あ、当たり前だ!・・・って、あっ」
カイエルはムキになったが、気付いたようであった。自分がどんな愚行をしでかそうとしたのかを。
「・・・気を付ける。」
「ふふ、わかればいいのよ。さすが可愛い弟ね。」
「え?弟?」
セレスティアはそういえば、さっきもイシュタルが身内だと言っていたなと思い出した。
「えぇ、カイエルは私の弟なのよ。」
これにはカイエル自身もかなり驚いていた。
「あ、姉貴??」
「えぇ、貴方のお姉さんよ♪」
さっきの憤怒はどこへやら。イシュタルは驚いてるセレスティアやカイエルを見て楽しそうであった。
「ま、取りあえず落ち着いたようだね。では話を戻そうか。」
一瞬のことながらカイエルに標的にされていたユージィンは、その時も動じる様子はなかったが、やはり何事もなかったような顔で話を続けた。
「まず、カイエル、君は飛竜ではない。」
「え?」
セレスティアはユージィンが何を言ってるのかと、凝視してしまった。
「飛竜になれるってだけで、飛竜ではないんだよ。」
「え?え?じゃ、一体・・・?」
「え?俺って飛竜じゃねぇの?」
カイエルは飛竜の記憶しかないので、本人も検討がつかないようだ。
「まぁ、でも竜であることには、変わりはないけどね。」
飛竜ではないけれど、竜ではある。この言葉にセレスティアもカイエルもどういうことなのかと皆目見当がつかなかった。
「ダメよ!カイエル!!」
「なんでだよ?!こいつが、この女が俺の記憶を奪ったって言ってたじゃねぇか!報復を食らわせようとして何が悪い!!」
カイエルは、何故止められるのか意味がわからなかった。
「カイエル!!」
今度はかなり怒気を含ませて大声で名を呼んだ。すると、さすがにカイエルはセレスティアを怒らせたことに不味いと思い戸惑った。
セレスティアは溜息をつき、カイエルに言い聞かせた。
「いい?叔父様も言っていたけれど、まずは話をちゃんと聞かなきゃだめよ。確かにイシュタルさんは、カイエルの記憶を奪ったのかもしれないわ。勿論それはいいことではないいと思う。だけど、」
セレスティアは一旦話を切って、チラリとイシュタルの方を見た。まだ変身は解除されていないが、こちらの様子を静観しているようであった。
「もしかしたら、それをせざるを得ない状況だったのかもしれないでしょう?」
「どういうことだよ?」
セレスティアも、なぜカイエルがそんな目にあったのかは見当もつかないが、イシュタルが飛竜のイールであった時の今までの行動から、理不尽にその様な事をするとは思えなかったのである。あと何となくだが、カイエルの悪態から、むしろカイエルが何かしたんじゃないかとセレスティアは疑っていた。
「悪いけれど、私はカイエル、貴方よりもイシュタルさんがイールであった時の方が付き合いは長いの。だから彼女が何もなくて、そんなことをする人とは思えないの。貴方に何故封印をしたのかはわからないけど、兎にも角にもまずはお話しを聞きましょうと言っているのよ。」
「・・・・俺が悪いって言いたいのか?」
カイエルもセレスティアが遠まわしに言った「もしかしてお前も何かやったんじゃないのか?」っという意味がわかったようであった。
「それは、話を聞いた上での判断ね。わかった?カイエル。」
「・・・・・」
カイエルはセレスティアに言われたことが地味にショックだったようで、すっか大人しくなっていた。その様子を見て、ひとまずは落ち着いたようでよかったとホッとした。
「叔父様、イシュタルさん、話の腰を折ってしまってごめんなさい。」
振り向けば、イシュタルの羽も角もなくなっていた。矛を収めてくれたようである。
「いいのよ。だけど、私達は『番』については唯一無二なの。その存在を脅かすことは許されない行為だから、気を付けてね。貴方もセレスティアに危害が及ぶとなれば、黙ってはいられないでしょう?カイエル。」
「あ、当たり前だ!・・・って、あっ」
カイエルはムキになったが、気付いたようであった。自分がどんな愚行をしでかそうとしたのかを。
「・・・気を付ける。」
「ふふ、わかればいいのよ。さすが可愛い弟ね。」
「え?弟?」
セレスティアはそういえば、さっきもイシュタルが身内だと言っていたなと思い出した。
「えぇ、カイエルは私の弟なのよ。」
これにはカイエル自身もかなり驚いていた。
「あ、姉貴??」
「えぇ、貴方のお姉さんよ♪」
さっきの憤怒はどこへやら。イシュタルは驚いてるセレスティアやカイエルを見て楽しそうであった。
「ま、取りあえず落ち着いたようだね。では話を戻そうか。」
一瞬のことながらカイエルに標的にされていたユージィンは、その時も動じる様子はなかったが、やはり何事もなかったような顔で話を続けた。
「まず、カイエル、君は飛竜ではない。」
「え?」
セレスティアはユージィンが何を言ってるのかと、凝視してしまった。
「飛竜になれるってだけで、飛竜ではないんだよ。」
「え?え?じゃ、一体・・・?」
「え?俺って飛竜じゃねぇの?」
カイエルは飛竜の記憶しかないので、本人も検討がつかないようだ。
「まぁ、でも竜であることには、変わりはないけどね。」
飛竜ではないけれど、竜ではある。この言葉にセレスティアもカイエルもどういうことなのかと皆目見当がつかなかった。
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