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105:朱炎の舞~後編~
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「こちらの舞は、エメリーネさんの出身の村の行事の一環で行われるお祭りで、太陽を称えるために豊穣祈願で舞うものだそうです。」
セレスティアは一拍間を空け、
「『朱炎の舞』お願いします。」
セレスティアがそう言うと、照明は真っ暗になった。
エメリーネは不思議な気分だった。『炎舞の腕輪』を付けてから、何か不思議な感覚が湧いていたからだ。(何だろう?ドキドキするし、胸が熱いのは?)腕輪を装備してからなので、もしかしたら、これは腕輪の効果かもしれないと思った。(歴代の舞姫は皆こんな気持ちになったのかな?)だが、エメリーネは自分の両のほっぺをパーンと叩き、(ダメダメ!今はとにかく踊るのよ!本番のように、そして感謝の気持ちを込めて!)気合をいれ、そしてかけていたメガネを外し、いつもの三つ編みの髪型ではなく、後ろでポニーテールにした髪をなびかせて、舞台にでた。
その踊りは、一言にいや一言で言うには失礼かもしれないが、圧巻の一言であった。エメリーネの印象は大人しい小柄な可愛い華奢な女の子であったが(実際は武術の達人である。)踊っている彼女は、全くと言っていいほど別人であったのだ。
「めっちゃ可愛くね?!」
「うわ・・・なんて目に毒な衣装だ。」
「目の保養の間違いだろ!」
「うわ!本当にうさ耳がある・・・尊い」
「獣人っていっても、俺達と変わらないんだな。」
「そうだけど、めっちゃ可愛いじゃん!」
初めはこそは、彼女の見た目の印象の感想を口々にしていたが、彼女の踊りを見ていくと、それらの言葉も自然と口を噤むいでいった。
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」
『朱炎の舞』は作物に実りを与える太陽を称える舞であった。その為、衣装は太陽を意識した赤地にオレンジ色と白で刺繍が入っていた。踊り易さと、動きがより見えるようにと、露出は上半身が少々高めではあった。頭には薄い透け感のある赤い生地のベールを付け、胸はベアトップブラで覆い、エメリーネのくびれた腰は顕わになっていた。下は腰から足首までとパンツルックになっており、その上に薄い透け感のあるベールと同じ赤い生地が腰からスカートのように着用されていたが、実際は動き易くするため、切れ目が何ヶ所にも入っていた。とはいえ、今着ているのは練習用なので、本番時はもっと生地もよりいいものになり、装飾品も今よりももっと飾ることになっている。
エメリーネは、舞台にでた当初こそはモジモジしたものの、音楽が鳴り始めた途端に、その表情は一変した。
先ほどまでのオドオドとした様子は全くなくなり、真剣な表情になった。ケヴィンのヴァイオリンに合わせ、彼女の表情は変わっていった。場面場面で、怒ったような顔になって怒りを現したり、笑顔になって楽しさを現したり、悲しんでいる様子など、音楽の曲調に合わせて、エメリーネの表情がコロコロと変わっていったのだ。武術が得意と聞いていただけあって、柔軟な動きは勿論のこと、跳躍するジャンプ力、ダイナミックな動きと彼女は、指のつま先まで身体全体で表情に合わせた動きをステージいっぱいに表していた。それらの喜怒哀楽を表した動きと表情は言葉を発さずとも見ているだけで伝わった。まさに圧巻の一言だったのだ。
「・・・すごい」
「俺、踊りなめてたかも・・・」
「なんか胸が熱いな。」
「人ってこんな動きができるんだな・・・」
「ジーンとする・・・」
先ほどまではエメリーネの見た目にばかりに目が行っていた者も一転して、皆がエメリーネの踊りに感動を覚えていたのだ。
そして・・・
「そん・・・な・・・。」
ダンフィールはぼそりと呟いていた。ダンフィールの目は舞台に踊る舞姫に釘付けになっていた。ただし、他の者とはまた違う意味も含まれていた。
ダンフィールの目には涙が溢れていたのだ。
セレスティアは一拍間を空け、
「『朱炎の舞』お願いします。」
セレスティアがそう言うと、照明は真っ暗になった。
エメリーネは不思議な気分だった。『炎舞の腕輪』を付けてから、何か不思議な感覚が湧いていたからだ。(何だろう?ドキドキするし、胸が熱いのは?)腕輪を装備してからなので、もしかしたら、これは腕輪の効果かもしれないと思った。(歴代の舞姫は皆こんな気持ちになったのかな?)だが、エメリーネは自分の両のほっぺをパーンと叩き、(ダメダメ!今はとにかく踊るのよ!本番のように、そして感謝の気持ちを込めて!)気合をいれ、そしてかけていたメガネを外し、いつもの三つ編みの髪型ではなく、後ろでポニーテールにした髪をなびかせて、舞台にでた。
その踊りは、一言にいや一言で言うには失礼かもしれないが、圧巻の一言であった。エメリーネの印象は大人しい小柄な可愛い華奢な女の子であったが(実際は武術の達人である。)踊っている彼女は、全くと言っていいほど別人であったのだ。
「めっちゃ可愛くね?!」
「うわ・・・なんて目に毒な衣装だ。」
「目の保養の間違いだろ!」
「うわ!本当にうさ耳がある・・・尊い」
「獣人っていっても、俺達と変わらないんだな。」
「そうだけど、めっちゃ可愛いじゃん!」
初めはこそは、彼女の見た目の印象の感想を口々にしていたが、彼女の踊りを見ていくと、それらの言葉も自然と口を噤むいでいった。
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」
『朱炎の舞』は作物に実りを与える太陽を称える舞であった。その為、衣装は太陽を意識した赤地にオレンジ色と白で刺繍が入っていた。踊り易さと、動きがより見えるようにと、露出は上半身が少々高めではあった。頭には薄い透け感のある赤い生地のベールを付け、胸はベアトップブラで覆い、エメリーネのくびれた腰は顕わになっていた。下は腰から足首までとパンツルックになっており、その上に薄い透け感のあるベールと同じ赤い生地が腰からスカートのように着用されていたが、実際は動き易くするため、切れ目が何ヶ所にも入っていた。とはいえ、今着ているのは練習用なので、本番時はもっと生地もよりいいものになり、装飾品も今よりももっと飾ることになっている。
エメリーネは、舞台にでた当初こそはモジモジしたものの、音楽が鳴り始めた途端に、その表情は一変した。
先ほどまでのオドオドとした様子は全くなくなり、真剣な表情になった。ケヴィンのヴァイオリンに合わせ、彼女の表情は変わっていった。場面場面で、怒ったような顔になって怒りを現したり、笑顔になって楽しさを現したり、悲しんでいる様子など、音楽の曲調に合わせて、エメリーネの表情がコロコロと変わっていったのだ。武術が得意と聞いていただけあって、柔軟な動きは勿論のこと、跳躍するジャンプ力、ダイナミックな動きと彼女は、指のつま先まで身体全体で表情に合わせた動きをステージいっぱいに表していた。それらの喜怒哀楽を表した動きと表情は言葉を発さずとも見ているだけで伝わった。まさに圧巻の一言だったのだ。
「・・・すごい」
「俺、踊りなめてたかも・・・」
「なんか胸が熱いな。」
「人ってこんな動きができるんだな・・・」
「ジーンとする・・・」
先ほどまではエメリーネの見た目にばかりに目が行っていた者も一転して、皆がエメリーネの踊りに感動を覚えていたのだ。
そして・・・
「そん・・・な・・・。」
ダンフィールはぼそりと呟いていた。ダンフィールの目は舞台に踊る舞姫に釘付けになっていた。ただし、他の者とはまた違う意味も含まれていた。
ダンフィールの目には涙が溢れていたのだ。
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