31 / 113
第3夜 鬼狩試験
第15話 絶対に許さない
しおりを挟む
初めて手にした封月は、緋鞠の手に馴染んで見えた。まるで、ずっとあったかのような安心感がある。
しかし、鋭い殺気を感じ、素早く臨戦態勢を取る。
黒い弾丸が緋鞠に向かって飛んできた。
筆管に重い衝撃。
「くっ!」
足を軸にし、ぐるっと回転しながら弾く。
四鬼の使役する黒い卯は、緋鞠から距離をとった場所に着地した。
緋鞠に攻撃を受け止められ、二羽の卯は興奮気味だった。
『緋鞠』
月姫の声が聞こえる。
姿は見えなくとも、心で繋がっている。
『私の使い方を教えましょう』
筆を持つ右手に、月姫の手が添えられた感じる。
『まずは、霊力を穂に集中させるのです』
「やってみる」
月姫の指示通りに筆の穂に向けて霊力を流し込む。
その隙をつき、今度は二羽同時に卯が突撃してきたが、月姫は焦ることなく、ゆったりとした動作で受け止めた。
卯たちの足が穂に絡まると、卯たちの紅い瞳が凍りついた。
すぐに後方に飛び退くが、彼らの自慢の足が高温の炎に触れてしまったかのように溶けていた。
キュウウン……卯たちの身体が崩れ、紅い石のみがその場に残される。
『霊力に直接触れるから、そうなるのです!』
誇らしげに胸を張る月姫に、緋鞠は称賛の拍手を送った。
「すごい! 直接霊力を具現化できるんだ!?」
これなら霊符いらずだと喜んでいると、視界がぐらつく。慌ててたたらを踏むと、月姫があっ、と声を上げた。
『伝え忘れてました! きちんと霊力の制御をしないと、すぐにエネルギー切れになりますよ』
「使い過ぎダメ絶対!」
慌てて霊力の脈を止める。
枯渇状態の霊力で、四鬼を倒すのは無理だ。
(どうすれば、少ない霊力であいつを倒せる?)
ヒュッと風を切る音が聞こえた。
顔のすぐ横を短刀が通りすぎた。
どうやら使役獣をあっけなく倒された四鬼を本気にさせたようだった。
「四鬼!」
四鬼は楽しげに微笑むと、緋鞠に向かって地を蹴った。
とっさに受け止めるが、さすがといったところか、筆管に伝わる衝撃が卯とは段違いだ。受けきれずに吹っ飛ばされた。
校庭の中心まで転がされた緋鞠は、視界がぐらぐらしてよろめいてしまう。
ばしゃっ、と地面に手をついたその場所は、四鬼が作り出した血で出来た水たまり。
「あ……」
そこで、ひとつ思いついた。
緋鞠がすることは、許されないことだと思う。
──でも、四鬼を倒さなきゃ、みんなも浮かばれない。
血で出来た水たまりに筆の穂を浸し、残りわずかな霊力を流し込んだ。
筆を回すと血が沸き立ってくる。
これまでどれほどの血が流れたのだろう。
どれだけの命が失われたのだろう。
月鬼との闘いは、緋鞠には想像も出来ないほど、途方もない年月を繰り返してきたのだ。
……彼らの分の命を背負って闘おう。
彼らに恥じない闘いをしよう。そう心に決めて筆をぶんっと振るった。
四鬼は生まれてから初めて、身震いをした。
灼熱の炎を思わせる彼女の狂気。
同朋を使うのか!
「ははっ!」
四鬼は紅い月に向かい、歓喜に満ちた笑い声を上げた。こんなに長い間、四鬼と相対した人間はいなかった。
ましてや自分を殺すためだけに、ここまでするなんて。
(ああ、今日はなんて良い日なんだろう……!)
四鬼は狂喜に満ちた瞳を緋鞠に向けた。
「おいで、俺を殺しに!」
緋鞠はすべての血を四鬼に向かわせる。
さながら津波のように自身に襲いかかる血の波に向かって、四鬼は手を伸ばす。
波が四鬼によって、まっぷたつに割れた。
『緋鞠!』
「想定内!」
緋鞠は全身を使って大きな円を描く。月姫は緋鞠のすることに気が付き、彼女の肩に手を添えた。
『では、緋鞠は私が言う言葉を復唱してください』
月から力を借りましょう、彼女はそのまま呪文を唱えた。
『下弦の月よ。我に力を』
「か、下弦の月よ。我に力を」
少し噛んでしまったが、問題はなかったようだ。
封月の紋様が淡く輝く。丸い月の下弦部分がゆっくりと紅く染まった。それに合わせて筆が淡く発光し始める。
『無辜の魂に愛を。罪深き魂には救済を』
「無辜の魂に愛を。罪深き魂には救済を」
血の柱が昇り、四鬼を封じ込める。
月姫の言葉はそこで途切れたが、自然と緋鞠の頭に呪文が浮かんだ。
「一の型、夢幻灯」
血の柱は渦巻き状に形を変え、大きな龍となった。緋鞠が筆を振り上げると、それに合わせて頭を天へと向ける。
「いっけぇぇぇぇ!!!」
振り下ろすのと同時に、龍は咆哮をあげながら四鬼に噛みついた。四鬼は逃れようと足掻くが、それを血で出来た壁が阻む。
彼のせいで多くの人が死んだ。
未来を共に生きるはずの人たちが。
出会えるはずだった戦友たちが。
(……絶対に許さない!!)
緋鞠がありったけの霊力を筆に込める。
封月が強く光り輝き、再び龍が咆哮を上げ、四鬼を地面に叩きつけた。
紅い月が山の陰に隠れ、太陽が姿を現す。
──夜明けだ。
緋鞠は筆を握ったまま、がくりと膝をついた。霊力は底をついた。いつ気を失ってもおかしくない状態だ。
血の龍も力を失ったようにゆっくりと首をもたげると、朝日に照らされ消えていく。
その中から、龍の牙に傷つけられ、血を流す四鬼が現れた。
傷だらけだが、まだまだ余力はありそうだった。
緋鞠は足に力を込めて立ち上がろうと踏ん張るが、まったく力が入らない。
その様子を見て、四鬼はため息を吐く。
「もう時間切れだ。今回は君の勝ちだね」
緋鞠はその言葉を聞いて、瞳を瞬せた。
この月鬼はいったい何を言っている。
四鬼を見ると、その姿は太陽の光で消えかかっていた。先程まで殺気で染まっていた紅い瞳は、毒が抜けたように色褪せていた。緋鞠のほうを見て、なにも知らぬ子供のように問う。
「……そこまでして、君はどうして闘うの?」
闘う理由。
あのとき、陽春には答えられなかった。けれど今なら答えられる。
緋鞠の中に浮かぶ大切な人たち。
「会いたい人が……守りたい人たちがいる」
けれども、もう一つ闘う理由が出来た。
今度は緋鞠の瞳が怒りに染まった。炎を思わせる紅は、四鬼をまっすぐ睨みつけた。
「でも今は、それ以上に。月鬼が許せない」
立ち上がり、四鬼に向かって筆の穂を向けた。
「いつか必ず、私があなたたち全員を倒して見せる。……覚悟して」
そう言い放つと、四鬼はゆっくりと目を閉じた。
ほんの少し、控えめに笑う。それは狂気に満ちたものでも、悪魔のような笑いでもなかった。
驚いた。
一瞬、息をするのを忘れてしまうほどに。
四鬼が緋鞠に向けたのは、ごく普通の一般的な、友人に向けるような優しい笑みだったのだ。
「そう……待ってるね。──様」
「え?」
四鬼の姿が光の粒となって消えていく。
光は朝日に照らされて、光がきらきらと舞った。
「緋鞠!」
銀狼の声が聞こえた。
ああ、終わったのだ。
ほっとした緋鞠の身体から力が抜ける。
しかし、地面にぶつかる衝撃はなかった。感じた人の温もりから、誰かが受け止めてくれたのだとわかった。
閉じてしまったまぶたを開ける力はない。手をようやく動かして、誰かの腕をつかんだ。
「怪我をしてる人……翼が、いる。そっちを、先に……」
助けて、そこからぷっつりと意識が途切れた。
しかし、鋭い殺気を感じ、素早く臨戦態勢を取る。
黒い弾丸が緋鞠に向かって飛んできた。
筆管に重い衝撃。
「くっ!」
足を軸にし、ぐるっと回転しながら弾く。
四鬼の使役する黒い卯は、緋鞠から距離をとった場所に着地した。
緋鞠に攻撃を受け止められ、二羽の卯は興奮気味だった。
『緋鞠』
月姫の声が聞こえる。
姿は見えなくとも、心で繋がっている。
『私の使い方を教えましょう』
筆を持つ右手に、月姫の手が添えられた感じる。
『まずは、霊力を穂に集中させるのです』
「やってみる」
月姫の指示通りに筆の穂に向けて霊力を流し込む。
その隙をつき、今度は二羽同時に卯が突撃してきたが、月姫は焦ることなく、ゆったりとした動作で受け止めた。
卯たちの足が穂に絡まると、卯たちの紅い瞳が凍りついた。
すぐに後方に飛び退くが、彼らの自慢の足が高温の炎に触れてしまったかのように溶けていた。
キュウウン……卯たちの身体が崩れ、紅い石のみがその場に残される。
『霊力に直接触れるから、そうなるのです!』
誇らしげに胸を張る月姫に、緋鞠は称賛の拍手を送った。
「すごい! 直接霊力を具現化できるんだ!?」
これなら霊符いらずだと喜んでいると、視界がぐらつく。慌ててたたらを踏むと、月姫があっ、と声を上げた。
『伝え忘れてました! きちんと霊力の制御をしないと、すぐにエネルギー切れになりますよ』
「使い過ぎダメ絶対!」
慌てて霊力の脈を止める。
枯渇状態の霊力で、四鬼を倒すのは無理だ。
(どうすれば、少ない霊力であいつを倒せる?)
ヒュッと風を切る音が聞こえた。
顔のすぐ横を短刀が通りすぎた。
どうやら使役獣をあっけなく倒された四鬼を本気にさせたようだった。
「四鬼!」
四鬼は楽しげに微笑むと、緋鞠に向かって地を蹴った。
とっさに受け止めるが、さすがといったところか、筆管に伝わる衝撃が卯とは段違いだ。受けきれずに吹っ飛ばされた。
校庭の中心まで転がされた緋鞠は、視界がぐらぐらしてよろめいてしまう。
ばしゃっ、と地面に手をついたその場所は、四鬼が作り出した血で出来た水たまり。
「あ……」
そこで、ひとつ思いついた。
緋鞠がすることは、許されないことだと思う。
──でも、四鬼を倒さなきゃ、みんなも浮かばれない。
血で出来た水たまりに筆の穂を浸し、残りわずかな霊力を流し込んだ。
筆を回すと血が沸き立ってくる。
これまでどれほどの血が流れたのだろう。
どれだけの命が失われたのだろう。
月鬼との闘いは、緋鞠には想像も出来ないほど、途方もない年月を繰り返してきたのだ。
……彼らの分の命を背負って闘おう。
彼らに恥じない闘いをしよう。そう心に決めて筆をぶんっと振るった。
四鬼は生まれてから初めて、身震いをした。
灼熱の炎を思わせる彼女の狂気。
同朋を使うのか!
「ははっ!」
四鬼は紅い月に向かい、歓喜に満ちた笑い声を上げた。こんなに長い間、四鬼と相対した人間はいなかった。
ましてや自分を殺すためだけに、ここまでするなんて。
(ああ、今日はなんて良い日なんだろう……!)
四鬼は狂喜に満ちた瞳を緋鞠に向けた。
「おいで、俺を殺しに!」
緋鞠はすべての血を四鬼に向かわせる。
さながら津波のように自身に襲いかかる血の波に向かって、四鬼は手を伸ばす。
波が四鬼によって、まっぷたつに割れた。
『緋鞠!』
「想定内!」
緋鞠は全身を使って大きな円を描く。月姫は緋鞠のすることに気が付き、彼女の肩に手を添えた。
『では、緋鞠は私が言う言葉を復唱してください』
月から力を借りましょう、彼女はそのまま呪文を唱えた。
『下弦の月よ。我に力を』
「か、下弦の月よ。我に力を」
少し噛んでしまったが、問題はなかったようだ。
封月の紋様が淡く輝く。丸い月の下弦部分がゆっくりと紅く染まった。それに合わせて筆が淡く発光し始める。
『無辜の魂に愛を。罪深き魂には救済を』
「無辜の魂に愛を。罪深き魂には救済を」
血の柱が昇り、四鬼を封じ込める。
月姫の言葉はそこで途切れたが、自然と緋鞠の頭に呪文が浮かんだ。
「一の型、夢幻灯」
血の柱は渦巻き状に形を変え、大きな龍となった。緋鞠が筆を振り上げると、それに合わせて頭を天へと向ける。
「いっけぇぇぇぇ!!!」
振り下ろすのと同時に、龍は咆哮をあげながら四鬼に噛みついた。四鬼は逃れようと足掻くが、それを血で出来た壁が阻む。
彼のせいで多くの人が死んだ。
未来を共に生きるはずの人たちが。
出会えるはずだった戦友たちが。
(……絶対に許さない!!)
緋鞠がありったけの霊力を筆に込める。
封月が強く光り輝き、再び龍が咆哮を上げ、四鬼を地面に叩きつけた。
紅い月が山の陰に隠れ、太陽が姿を現す。
──夜明けだ。
緋鞠は筆を握ったまま、がくりと膝をついた。霊力は底をついた。いつ気を失ってもおかしくない状態だ。
血の龍も力を失ったようにゆっくりと首をもたげると、朝日に照らされ消えていく。
その中から、龍の牙に傷つけられ、血を流す四鬼が現れた。
傷だらけだが、まだまだ余力はありそうだった。
緋鞠は足に力を込めて立ち上がろうと踏ん張るが、まったく力が入らない。
その様子を見て、四鬼はため息を吐く。
「もう時間切れだ。今回は君の勝ちだね」
緋鞠はその言葉を聞いて、瞳を瞬せた。
この月鬼はいったい何を言っている。
四鬼を見ると、その姿は太陽の光で消えかかっていた。先程まで殺気で染まっていた紅い瞳は、毒が抜けたように色褪せていた。緋鞠のほうを見て、なにも知らぬ子供のように問う。
「……そこまでして、君はどうして闘うの?」
闘う理由。
あのとき、陽春には答えられなかった。けれど今なら答えられる。
緋鞠の中に浮かぶ大切な人たち。
「会いたい人が……守りたい人たちがいる」
けれども、もう一つ闘う理由が出来た。
今度は緋鞠の瞳が怒りに染まった。炎を思わせる紅は、四鬼をまっすぐ睨みつけた。
「でも今は、それ以上に。月鬼が許せない」
立ち上がり、四鬼に向かって筆の穂を向けた。
「いつか必ず、私があなたたち全員を倒して見せる。……覚悟して」
そう言い放つと、四鬼はゆっくりと目を閉じた。
ほんの少し、控えめに笑う。それは狂気に満ちたものでも、悪魔のような笑いでもなかった。
驚いた。
一瞬、息をするのを忘れてしまうほどに。
四鬼が緋鞠に向けたのは、ごく普通の一般的な、友人に向けるような優しい笑みだったのだ。
「そう……待ってるね。──様」
「え?」
四鬼の姿が光の粒となって消えていく。
光は朝日に照らされて、光がきらきらと舞った。
「緋鞠!」
銀狼の声が聞こえた。
ああ、終わったのだ。
ほっとした緋鞠の身体から力が抜ける。
しかし、地面にぶつかる衝撃はなかった。感じた人の温もりから、誰かが受け止めてくれたのだとわかった。
閉じてしまったまぶたを開ける力はない。手をようやく動かして、誰かの腕をつかんだ。
「怪我をしてる人……翼が、いる。そっちを、先に……」
助けて、そこからぷっつりと意識が途切れた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は賑やかになった。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる