一夜限りで終わらない

ジャム

文字の大きさ
4 / 14

デートと邪魔者

しおりを挟む
次の日・・・
「いっ・・・」

身体中が痛い・・・
噛み跡もたくさん・・・

「12時21分・・・」

7時くらいまでやりまくってそれから仮眠・・・
さすがに疲れた・・・
僕は洗面所に向かう
鏡を見て僕は唖然とした

「うわ・・・噛み跡だらけ・・・」

あの獣人め・・・
こんなにつけるなんて・・・
慰謝料請求してやろうかな・・・

城熊「おう!おはよう・・・うわ~すごい噛み跡だな~w」

誰のせいだよ!誰の!

「どこかの誰かさんが噛みまくってきたのでこんな状態になりました~慰謝料請求を考えてます。」

城熊「そうか。勝てるといいな!」

この熊・・・皮を剥いでやろうか・・・

「ヒヤッ!」

いきなり部長が噛み跡を舐めてきた
突然のことで変な声が出てしまった

城熊「ごめんよ・・・お詫びに手当するから」

そういうと噛み跡をさらに舐めてきた

「いっ!や、ちょっとや、めて・・・!」

城熊「ん?どうしてだい?しっかり手当しないと雑菌とか入ったら大変だよ?」

「あの、手当は普通にお願いします・・・」

城熊「え・・・普通だけど・・・」

獣人の間ではこれが普通なの?
消毒液とか使うんじゃないの?

「消毒液とかで手当してください・・・」

城熊「あ~無理w」

「なぜ!?」

つい突っ込みが口から出てしまった

城熊「家にそんなのないから」

今まで相手にした人を舐めて手当してたのかな?

「いままではどうしてたんですか?」

城熊「いままでここまでやりまくった人はいなかったし、噛んだこともなかったからね~」

こんなにやったことないの?
性欲がすごいのに?

城熊「あ、信じてないでしょ?」

「え、あ、その」

城熊「・・・君が初めてだよ・・・ここまでやりたいと思ったのも、噛みたいと思ったのも・・・」

鏡越しの部長の顔がだんだん赤くなっていく
僕も赤くなっていく

「・・・う、うれしいですけどね・・・」

城熊「よ、喜んでもらえて・・・よかった」

「噛まれるのはちょっと勘弁してほしいですが、気持ちは嬉しいです・・・」

城熊「うっ・・・もう少し、配慮します・・・」

「ひとまず、お風呂に入りましょう・・・昨日、入ってないですし・・・」

僕たちはお風呂に入った
お風呂も四人は入れるぐらいの広さだった
ゆっくり湯舟につかり疲れを・・・

「いっ!!!」

シャワーを浴びるだけでこの痛み・・・
湯舟なんて無理・・・

城熊「大丈夫かい?」

「かなり滲みます・・・」

僕はシャワーだけにしてお風呂を出ることにした
さきに出ることを伝え僕はお風呂を出た
部長がお風呂に入っている間、ご飯でも作ろうと思ったが、材料がなかった
どうしようか考えてたら、部長がお風呂から出てきて全裸でキッチンにやってきた

城熊「何をしてるんだい?」

「ご飯でも作ろうかと思ったんですが、なにもなくて・・・」

城熊「う~ん・・・じゃあ、これからデートに行かない?」

え、デート?
なにこのロマンもなにもないお誘い・・・

「別に構いませんが・・・」

そういうと部長は寝室にダッシュして向かって着替えて出てきた

城熊「じゃあ、行こうか!」

行動が早い・・・
僕も支度を・・・と言いたいけど、私服がない

「一度家に帰ってもいいですか?」

城熊「ああ。構わないよ?君の家、見てみたい!」

「ここほどいい家ではないですよ?」

そういうと二人で僕の家に向かった
家に着き、私服に着替える前に噛み跡の手当をしようと救急箱から消毒液と包帯をだした

城熊「手伝うよ」

「お願いします」

背中は届かないし包帯を巻くのは一人じゃきついし・・・

城熊「ちゃんとこういうの常備してるんだね!」

「はい。万が一に備えて・・・」

城熊「すごいね!俺の家にも用意しておくね!」

今後も噛み跡を残す予定なのね・・・

「できれば使わなくて済むと助かります・・・」

城熊「う・・・努力するよ・・・」

手当が終わり、私服に着替えて外出した
駅前の洋食店に行くことになり、そこへ向かっている間

城熊「いい家だったね!」

「そうですか?」

城熊「ああ。俺が前に住んでた家より全然いいよ!」

「どんなところに住んでたんですか?」

城熊「ボロボロのアパートだったよw引っ越そうかなって思ってたけど面倒でねw」

「僕の家もボロボロですが・・・」

城熊「あそこよりひどかったよw」

そんなにひどいアパートがあるんだ・・・
僕は安さと立地で決めたからな・・・
そうこうしているうちに洋食店についた
僕たちはバルコニーの席に座り、メニューを頼んだ
待っている間、一つ気になることがあったのを思い出した

「そういえば、なんで会社から部長の自宅と僕の自宅の距離を知ってたんですか?」

城熊「住所記録なんかは職場のデータベースに入ってるからね。それを見た」

「それ、勝手に見ていいんですか?」

城熊「部下のであれば問題ないよ?むしろ、部下の住所は知っておかないとなにかあったときにね」

「何かって?」

城熊「うちの部署ではまだ出てないけど、他部署では無断欠勤した人とかいるからね・・・そういう時に自宅に行かないといけないから・・・」

「そんなことする人いるんですね・・・」

城熊「まぁ、事情はそれぞれだと思うからその理由は責めないけどさ・・・休むなら一言はほしいかな・・・」

「なにもないと心配しますもんね」

城熊「そうそう!そのために時間を割くのは面倒だからさw」

そんな話をしていたら

???「あれ~?猛さんじゃん!」

道の方から知らない虎獣人の女性が話しかけてきた

虎「久しぶり~覚えてるよね~?」

城熊「え、ああ。覚えてるよ。久しぶりだね」

部長は少し驚いている。そして、その女性と会話しながら僕をチラチラ見てくる

虎「もう!なんで他人行儀なのよ!」

城熊「え、いや、他人だし・・・」

虎「そんなこと言わないでよ~元カノなのに・・・」

元カノ?え?部長ってバイなの?

城熊「それは学生のころの話だろう・・・」

虎「そうだけどさ~でも、そんな冷たくしなくてもよくない?」

城熊「冷たくしてるつもりはないけど・・・」

虎獣人の女性は何食わぬ顔で部長の隣に椅子を持ってきて座り、話続ける
僕はただ見ているだけしかできなかった・・・

虎「ん?君は?」

今さら気づいたのかってくらいの感じで聞いて来た

「あ、僕は・・・」

虎「あ、興味ないから答えなくていいよ」「それでね~」

と僕に言うと部長にネコナデ声で話しかける
僕はその態度の変え方にイラっとしたが、僕は大人だ・・・ここは我慢しよう・・・

城熊「すまないが、俺はいまこの子と食事してるから・・・」

虎「え~~やだ~~私と食事しようよ~」

そういうと僕に向かって声のトーンを低くし

虎「ねぇ、ここは空気を呼んで部外者は退場してくれない?邪魔なんだけど?」

「っ!!」

城熊「おい!!それはないだろう!」

虎「え~いいじゃん!こんなのより私の方が猛さんを楽しませることできるし~」

なんか頭痛くなってきた・・・
僕は怒りなのか悲しさなのかわからないが身体が震えた

「僕・・・帰ります・・・あとはお二人でどうぞ」

そういうと僕は席を立った

城熊「まって!」

そういい僕を止めようとしたが、虎獣人に腕を掴まれ動けないでいる
僕はそれをほっといて帰ることにした
帰ってる間、時々後ろを振り返るが部長は追って来なかった

「なにしてるんだろう・・・僕・・・」

追いかけて来てくれるって期待している自分が馬鹿らしくなった
そして家に着きスマホをみた、画面には何着も着信があったらしい
マナーモードにしてて気づかなかった・・・
全部部長からだった

「・・・どうしよう・・・」

掛けなおすかどうか・・・
その時スマホが鳴った

「部長からだ・・・」

どうしよう・・・
でも、出ないのは今後の仕事にも影響が出そうだし・・・でも、今は声も聞きたくない・・・

「・・・もしもし」

僕は出ることにした

城熊『あ、やっと出てくれた!あの・・・さっきはごめん・・・その・・・あの人は・・・」

と話してる間も電話の向こうではさっきの女性の声が聞こえる

虎『なに私がいるのに電話してるの~』

城熊『少し静かにしてくれ!』

虎『え~やっと邪魔者がいなくなったのに~』

その言葉を聞いて頭で何かがキレた

「お邪魔みたいなので切りますね!どうぞお楽しみください!」

そういうと部長がなにか言っていたがスマホを切り、電源も切った

「はぁ・・・大人げない・・・」

そう思うけど押さえられなかった・・・
嫉妬・・・だろうな・・・
せっかくのデートを邪魔されて、邪魔者扱いされて・・・
ムカついたのもそうだけど・・・よりにもよって『元カノ』だもんな・・・

「はぁ・・・ムカつく・・・」

そういえば食事してないや・・・
でも、食欲ないし・・・

「もういいや・・・明日会社で会うし、その時なにか言ってくるだろう・・・」

・・・会いたくない・・・
そんな思いしか今はない
でも、仕事に行けば嫌でも会うことになる
まぁ仕方ない・・・明日になれば僕の頭も冷えて冷静になるだろう・・・
しばらくベッドで横になっていたらいつの間にか夜になっていた

「・・・家にきてもいいじゃん・・・」

そんなことを考えていた・・・
まぁ、部長も会いずらいだろうし、お互い冷静になるには時間がかかるだろう
夕飯・・・いらないや・・・
お風呂に入るために脱衣所で服を脱ぎ鏡を見た

「包帯・・・ミイラみたい・・・」

包帯を外し噛み跡が鏡に映った
それを見て涙が出てきた・・・

「なんで・・・」

これは僕と部長をつなぐ絆・・・
でも、今はただの傷にしか見えない・・・
僕はその場にうずくまり泣いた
ただ、それしかできなかった・・・
そして痛みに耐えながらお風呂に入りベッドで一人泣きながら寝た・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

趣味で乳首開発をしたらなぜか同僚(男)が近づいてきました

ねこみ
BL
タイトルそのまんまです。

先生と合体しながらテスト勉強してたら翌朝にベッドに卵がありまして!?

ミクリ21 (新)
BL
家庭教師獅子獣人×鳥獣人の話。

陥落 ー おじさま達に病愛されて ー

ななな
BL
 眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。  国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。

幸せの温度

本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。 まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。 俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。 陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。 俺にあんまり触らないで。 俺の気持ちに気付かないで。 ……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。 俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。 家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。 そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?

「レジ袋はご利用になりますか?」

すずかけあおい
BL
仕事帰りに寄る、いつものコンビニで五十嵐 歩(いがらし あゆむ)はイヤホンをつけたまま会計をしてしまい、「――――?」なにかを聞かれたけれどきちんと聞き取れず。 「レジ袋はご利用になりますか?」だと思い、「はい」と答えたら、実際はそれは可愛い女性店員からの告白。 でも、ネームプレートを見たら『横山 天志(よこやま たかし)』…店員は男性でした。 天志は歩に「俺だけのネコになってください」と言って…。

年下くんに堕とされて。

bara
BL
イケメン後輩に堕とされるお話。 3話で本編完結です

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

処理中です...