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心の傷
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次の日
早く起きてしまった僕は食欲もなくボーっとしていた
「仕事の準備して行こうかな」
いつもより早いけど僕は自宅を出た
仕事場のビルの前にきたとき部長がいた
その隣には昨日の虎獣人の女性がいた
腕を組んで嬉しそうに・・・
そして女性は部長のほっぺにキスをし
虎「帰りにまたくるから!」
と言い手を振って行ってしまった
部長はいつもの仕事モードの顔でビルに入っていく
僕は鞄を地面に落とし動けないでいた・・・
「え・・・」
言葉もでない・・・
よりを・・・戻したの???
僕と付き合ってるのに?
僕とは遊び・・・だったってこと?
その時後ろから
豹原「よう!おはよう!」
と背中を叩かれて我に返った
「お、おはよう」
豹原「どうした!?顔色がすごく悪いぞ!?」
「だ、大丈夫!ちょっと疲れがまだ取れなくて・・・」
豹原は僕の異変に気付いたらしいが深く詮索はしてこなかった
そして僕達はビルに入り職場のフロアに向かった
自分の部署に入ったら部長と目があった
僕はできるだけ顔を合わせないようにしながら挨拶をした
「部長・・・おはようございます」
城熊「ああ。おはよう」
いつもと変わらない部長
本人は気にしてないのか?
やっぱり遊びだったのかな・・・
しばらく仕事をしていたら部長が僕を呼んだ
僕は部長のところに向かった
城熊「昨日は」
「部長、これにハンコウをお願いします。それとこちらとこちらにも目を通してください。僕はまだ仕事がありますので、これで失礼します」
城熊「え、あ、ああ」
僕は要件だけを伝えて自分の席に座った
豹原が小声で
豹原「遥斗・・・お前どうした?今日はやけに部長へのあたりが強いぞ?」
「そう?部長にしかできないことだったから、お願いしただけだよ?」
豹原「でも、部長の言葉を遮ってまで言うことじゃないだろう・・・」
「急ぎだったからね・・・僕も早く終わらせないといけないこともあるし」
豹原「だけどよ・・・」
「ほら!仕事しないと残業になるよ?w」
そういい話を遮り仕事をした
お昼になりスマホをみた
(あ、昨日から電源切ったままだった・・・)
僕はスマホの電源を入れた
そしたら画面にはたくさんの通知が来ていた
不在着信からメールまで・・・
メールの内容を確認すると全部部長からの謝罪のメールだった
(今さら・・・)
その時、スマホが鳴った
相手は部長からだった
城熊『駅前 洋食店 待つ』
あの時と同じメールだった
僕は
『すみません・・・豹原と食事に行くのでお断りさせていただきます』
と返事をすると豹原を誘って近くのラーメン屋に向かった
向かう時ホールで部長と虎獣人が話していた
お昼にもきたのかよ・・・
虎「ね~お昼一緒に行こう?」
城熊「いや、無理だ」
虎「え~いいじゃん!行こうよ!」
そういうと部長の腕を引っ張って外に向かって行った
部長は嫌そうな顔をしていた
豹原「あの人・・・部長の彼女かな?」
「さぁね・・・」
豹原は僕の反応をみてなにかを察したのかそれ以上は言わなかった
ラーメン屋に行き注文をして待ってる間豹原が聞いて来た
豹原「部長となにかあった?」
「なにも・・・ないよ」
豹原「絶対になにかあったよな?」
「なにもないったら・・・」
豹原「・・・言いたくない・・・か?」
「・・・」
豹原「なら聞かない・・・」
「・・・なんで部長となにかあったと思うんだよ・・・」
豹原「お前のことは昔から見てきたからな。わかるんだよ」
「昔からの付き合いだからってなんでもわかるわけじゃないだろう・・・」
豹原「わかるよ」
「じゃあ、言ってみろよ」
豹原「お前、部長と付き合ってるだろう?」
「!?」
なんでわかるんだよ
豹原「正解だろう?」
「・・・なんでわかったんだよ・・・」
豹原「駅前の洋食店でお前と部長を見かけたときなんとなく気づいた」
え、あの時から?
「でも、部長に気づかなかったじゃん!」
豹原「最初は気づかなかったけど、お前と部長が一緒に会社に帰ってきたとき入り口で眼鏡かけてた時に気づいた」
見られてたんだ・・・
気づかなかった・・・
「じゃあ、なんで知らないふりをしてたんだよ・・・」
豹原「う~ん。なんとなく、そのうちお前から言ってくれるだろうって思ってったし、俺はお前が幸せそうにしてたからそれでいいやって思ったし」
「そ、そんなに幸せそうにしてた?」
豹原「ああ、周りは気づいてないみたいだけど、俺にはわかった。だっていつも部長のこと見てただろう?ウィンクまでされてよw」
そこまで見てたのか・・・
恥ずかしい・・・
豹原「それに、二日連続で同じスーツをお前が着てくるわけなかったし、きっとお泊りをしたんだろうなって」
ほんと・・・こいつの推理力は・・・
「お前、仕事やめて探偵にでも転職したほうがいいよ」
豹原「ハハハ。それもいいな!w」
そしてラーメンが目の前に置かれた
僕はそれを食べたがあまり食欲がない・・・
豹原「食欲ないんだろう?残すなら俺が食べてもいいか?」
「そこまでわかってるのかよ・・・」
豹原「ああ。だから、小さいのを頼んだw」
どこまで僕を見てるんだよ・・・
怖いな・・・こいつ・・・
その時スマホにメールが届いた
僕はメールを確認した
城熊『帰りホールで待つ』
『待たなくて大丈夫です。用事があるので帰らないといけないので』
と返事をした
それを横目で見ていた豹原が
豹原「いいのか?ちゃんと話した方がいいと思うぞ?」
「いいの。もう・・・終わったことだから・・・」
豹原「お前は怖がりすぎ・・・」
「え?」
豹原「昔からそうだけどさ、付き合っても飽きられて別れることが多かっただろう?」
その言葉が僕の心に突き刺さる
豹原「だからっていつまでも逃げてても仕方ないだろう・・・」
「これ以上傷つきたくない・・・」
豹原「傷つくことを恐れてたらいつまでも前に進めないぞ?」
「・・・」
豹原「ちゃんと話し合え・・・それが一番だ・・・」
「・・・」
豹原「その身体の噛み傷だってお前と部長の絆なんじゃないのか?」
「え!?」
なんで知ってるの?
見えないはずなのに・・・
豹原「俺が気づかないと思ってたのか?」
「気づく要素なかったよね?」
豹原「首から時々見える包帯、それは祝日前はなかった。つまり、祝日になにかの理由でケガをしたから。そして、部長との付き合い・・・そこからたどり着く答えは『部長と夜を過ごしてつけられた噛み傷』ってところだろう」
「・・・お前、ほんとに探偵に転職したら?」
そういいながら、僕のラーメンを食べ始めた豹原
食べ終わり、会社に向かっていたらビルの前で部長と虎獣人がいた
豹原「まだ一緒にいるのか・・・あの女は誰なんだ?」
「元カノらしい」
その時虎獣人が部長にキスをした
それも今度は口に
「!?」
豹原「!?」
僕はその場に崩れた
それを豹原は支えてくれた
虎「じゃあ、また夜ね!」
と走っていってしまった
部長は相変わらずの仏頂面でビルに入っていく
僕は腰が抜けたのか立つことができなかった
豹原「だ、大丈夫か?」
「う・・・」
僕は涙が出てきた
それをみた豹原が慌てている
人の前で泣くなんて・・・
「ごめ、ん・・・もう・・・終わった・・・」
豹原「・・・」
豹原は僕の背中をさすりながら側にいてくれた
もうそろそろ休憩が終わってしまう・・・
でも、涙がとまらない・・・
「う・・・うぅ・・・」
どうしよう・・・
とまらない・・・
止められない・・・
もう・・・本当に・・・終わってしまった・・・
「・・・行こう・・・」
豹原「大丈夫なのか?」
「うん・・・仕事に遅れる・・・」
そういうと涙を拭き職場に向かった
フロアに入り部長と目があう
僕が目を赤くしているのに気が付いたのか部長が立ち上がったがすぐに席に座った
そして午後の仕事に入った
僕はこの気持ちを忘れるために仕事に集中した
その時部長が僕を呼んだ
行きたくない・・・けど、仕事だし・・・
「なにか・・・御用ですか?」
城熊「コーヒーを頼む」
「お断りします」
周りのみんなも手を止めて僕をみた
城熊「コーヒーを頼む」
「ですから、お断りします」
さらに強い口調で
城熊「コーヒー!」
僕はひるまず
「新人にお願いしてください。それが嫌ならご自分でご用意ください。自分にはまだ仕事があるので、失礼します」
そういうと僕は自分の席に着いた
部屋全体に不穏な空気が流れる
城熊「天野!」
「なにか御用ですか?」
城熊「俺はお前にコーヒーを頼んだんだ!入れてこい!」
「ですから、僕は仕事が残っていますし、コーヒーなんて入れている暇はありません」
城熊「上司命令だ!コーヒーを用意しろ!」
「・・・お断りします。ご自分でご用意ください」
城熊「・・・わかった・・・」
そういうと僕の隣を通り給湯室に向かった
豹原「お、おい・・・いいのかよ・・・」
「僕の業務に『コーヒーを入れる』なんて内容は入ってないから」
豹原「そうだけど・・・さすがにあれはやばいだろう・・・」
僕もさすがにまずいかなと思ったけど、もう後には引けない・・・
そして給湯室から帰ってきた部長はいつもより険しい顔をしていた
それは周りのものを破壊しかねないほどの圧力を感じるほどだ
定時になり帰ろうとしたとき
城熊「天野、今日はまだやってもらいたい仕事がある」
「明日できるので明日やります。部長もご予定があるはずですよね?そちらに行かれたほうがいいですよ」
城熊「!?」
「では、失礼します」
その時後ろからドスドスとすごいスピードで迫ってくる足音が聞こえた
何事かと思って振り返ると部長が僕の胸倉を掴み部屋の壁に突き飛ばした
僕は身体中がまだ痛いので全身に激痛が走る
みんな部長を止めるが怪力の部長を止めることなど誰にもできない
城熊「お前・・・いい加減にしろ・・・」
胸倉を掴みながら僕に言う
「邪魔をしないようにしているだけですよ。どうぞ遠慮なくデートでもなんでもしてください。僕はもういいんです」
城熊「っ!!」
バチンっ!
フロア中に鈍い音が響いた
僕の頬に痛みが走る
城熊「・・・」
「・・・早く行かないと彼女さんを待たせることになりますよ?」
そういうと部長は手を離しフロアを出て行った
僕は後悔と失礼な発言でその場に座り込んだ
豹原「大丈夫か?」
「ん?うん・・・大丈夫・・・ちょっと痛いけど・・・」
そういうと豹原が僕を抱えてくれた
ほかの人は状況が読み込めずにいた
「みなさんもお気になさらず、帰りましょう!」
そういって僕たちはビルを後にした・・・
早く起きてしまった僕は食欲もなくボーっとしていた
「仕事の準備して行こうかな」
いつもより早いけど僕は自宅を出た
仕事場のビルの前にきたとき部長がいた
その隣には昨日の虎獣人の女性がいた
腕を組んで嬉しそうに・・・
そして女性は部長のほっぺにキスをし
虎「帰りにまたくるから!」
と言い手を振って行ってしまった
部長はいつもの仕事モードの顔でビルに入っていく
僕は鞄を地面に落とし動けないでいた・・・
「え・・・」
言葉もでない・・・
よりを・・・戻したの???
僕と付き合ってるのに?
僕とは遊び・・・だったってこと?
その時後ろから
豹原「よう!おはよう!」
と背中を叩かれて我に返った
「お、おはよう」
豹原「どうした!?顔色がすごく悪いぞ!?」
「だ、大丈夫!ちょっと疲れがまだ取れなくて・・・」
豹原は僕の異変に気付いたらしいが深く詮索はしてこなかった
そして僕達はビルに入り職場のフロアに向かった
自分の部署に入ったら部長と目があった
僕はできるだけ顔を合わせないようにしながら挨拶をした
「部長・・・おはようございます」
城熊「ああ。おはよう」
いつもと変わらない部長
本人は気にしてないのか?
やっぱり遊びだったのかな・・・
しばらく仕事をしていたら部長が僕を呼んだ
僕は部長のところに向かった
城熊「昨日は」
「部長、これにハンコウをお願いします。それとこちらとこちらにも目を通してください。僕はまだ仕事がありますので、これで失礼します」
城熊「え、あ、ああ」
僕は要件だけを伝えて自分の席に座った
豹原が小声で
豹原「遥斗・・・お前どうした?今日はやけに部長へのあたりが強いぞ?」
「そう?部長にしかできないことだったから、お願いしただけだよ?」
豹原「でも、部長の言葉を遮ってまで言うことじゃないだろう・・・」
「急ぎだったからね・・・僕も早く終わらせないといけないこともあるし」
豹原「だけどよ・・・」
「ほら!仕事しないと残業になるよ?w」
そういい話を遮り仕事をした
お昼になりスマホをみた
(あ、昨日から電源切ったままだった・・・)
僕はスマホの電源を入れた
そしたら画面にはたくさんの通知が来ていた
不在着信からメールまで・・・
メールの内容を確認すると全部部長からの謝罪のメールだった
(今さら・・・)
その時、スマホが鳴った
相手は部長からだった
城熊『駅前 洋食店 待つ』
あの時と同じメールだった
僕は
『すみません・・・豹原と食事に行くのでお断りさせていただきます』
と返事をすると豹原を誘って近くのラーメン屋に向かった
向かう時ホールで部長と虎獣人が話していた
お昼にもきたのかよ・・・
虎「ね~お昼一緒に行こう?」
城熊「いや、無理だ」
虎「え~いいじゃん!行こうよ!」
そういうと部長の腕を引っ張って外に向かって行った
部長は嫌そうな顔をしていた
豹原「あの人・・・部長の彼女かな?」
「さぁね・・・」
豹原は僕の反応をみてなにかを察したのかそれ以上は言わなかった
ラーメン屋に行き注文をして待ってる間豹原が聞いて来た
豹原「部長となにかあった?」
「なにも・・・ないよ」
豹原「絶対になにかあったよな?」
「なにもないったら・・・」
豹原「・・・言いたくない・・・か?」
「・・・」
豹原「なら聞かない・・・」
「・・・なんで部長となにかあったと思うんだよ・・・」
豹原「お前のことは昔から見てきたからな。わかるんだよ」
「昔からの付き合いだからってなんでもわかるわけじゃないだろう・・・」
豹原「わかるよ」
「じゃあ、言ってみろよ」
豹原「お前、部長と付き合ってるだろう?」
「!?」
なんでわかるんだよ
豹原「正解だろう?」
「・・・なんでわかったんだよ・・・」
豹原「駅前の洋食店でお前と部長を見かけたときなんとなく気づいた」
え、あの時から?
「でも、部長に気づかなかったじゃん!」
豹原「最初は気づかなかったけど、お前と部長が一緒に会社に帰ってきたとき入り口で眼鏡かけてた時に気づいた」
見られてたんだ・・・
気づかなかった・・・
「じゃあ、なんで知らないふりをしてたんだよ・・・」
豹原「う~ん。なんとなく、そのうちお前から言ってくれるだろうって思ってったし、俺はお前が幸せそうにしてたからそれでいいやって思ったし」
「そ、そんなに幸せそうにしてた?」
豹原「ああ、周りは気づいてないみたいだけど、俺にはわかった。だっていつも部長のこと見てただろう?ウィンクまでされてよw」
そこまで見てたのか・・・
恥ずかしい・・・
豹原「それに、二日連続で同じスーツをお前が着てくるわけなかったし、きっとお泊りをしたんだろうなって」
ほんと・・・こいつの推理力は・・・
「お前、仕事やめて探偵にでも転職したほうがいいよ」
豹原「ハハハ。それもいいな!w」
そしてラーメンが目の前に置かれた
僕はそれを食べたがあまり食欲がない・・・
豹原「食欲ないんだろう?残すなら俺が食べてもいいか?」
「そこまでわかってるのかよ・・・」
豹原「ああ。だから、小さいのを頼んだw」
どこまで僕を見てるんだよ・・・
怖いな・・・こいつ・・・
その時スマホにメールが届いた
僕はメールを確認した
城熊『帰りホールで待つ』
『待たなくて大丈夫です。用事があるので帰らないといけないので』
と返事をした
それを横目で見ていた豹原が
豹原「いいのか?ちゃんと話した方がいいと思うぞ?」
「いいの。もう・・・終わったことだから・・・」
豹原「お前は怖がりすぎ・・・」
「え?」
豹原「昔からそうだけどさ、付き合っても飽きられて別れることが多かっただろう?」
その言葉が僕の心に突き刺さる
豹原「だからっていつまでも逃げてても仕方ないだろう・・・」
「これ以上傷つきたくない・・・」
豹原「傷つくことを恐れてたらいつまでも前に進めないぞ?」
「・・・」
豹原「ちゃんと話し合え・・・それが一番だ・・・」
「・・・」
豹原「その身体の噛み傷だってお前と部長の絆なんじゃないのか?」
「え!?」
なんで知ってるの?
見えないはずなのに・・・
豹原「俺が気づかないと思ってたのか?」
「気づく要素なかったよね?」
豹原「首から時々見える包帯、それは祝日前はなかった。つまり、祝日になにかの理由でケガをしたから。そして、部長との付き合い・・・そこからたどり着く答えは『部長と夜を過ごしてつけられた噛み傷』ってところだろう」
「・・・お前、ほんとに探偵に転職したら?」
そういいながら、僕のラーメンを食べ始めた豹原
食べ終わり、会社に向かっていたらビルの前で部長と虎獣人がいた
豹原「まだ一緒にいるのか・・・あの女は誰なんだ?」
「元カノらしい」
その時虎獣人が部長にキスをした
それも今度は口に
「!?」
豹原「!?」
僕はその場に崩れた
それを豹原は支えてくれた
虎「じゃあ、また夜ね!」
と走っていってしまった
部長は相変わらずの仏頂面でビルに入っていく
僕は腰が抜けたのか立つことができなかった
豹原「だ、大丈夫か?」
「う・・・」
僕は涙が出てきた
それをみた豹原が慌てている
人の前で泣くなんて・・・
「ごめ、ん・・・もう・・・終わった・・・」
豹原「・・・」
豹原は僕の背中をさすりながら側にいてくれた
もうそろそろ休憩が終わってしまう・・・
でも、涙がとまらない・・・
「う・・・うぅ・・・」
どうしよう・・・
とまらない・・・
止められない・・・
もう・・・本当に・・・終わってしまった・・・
「・・・行こう・・・」
豹原「大丈夫なのか?」
「うん・・・仕事に遅れる・・・」
そういうと涙を拭き職場に向かった
フロアに入り部長と目があう
僕が目を赤くしているのに気が付いたのか部長が立ち上がったがすぐに席に座った
そして午後の仕事に入った
僕はこの気持ちを忘れるために仕事に集中した
その時部長が僕を呼んだ
行きたくない・・・けど、仕事だし・・・
「なにか・・・御用ですか?」
城熊「コーヒーを頼む」
「お断りします」
周りのみんなも手を止めて僕をみた
城熊「コーヒーを頼む」
「ですから、お断りします」
さらに強い口調で
城熊「コーヒー!」
僕はひるまず
「新人にお願いしてください。それが嫌ならご自分でご用意ください。自分にはまだ仕事があるので、失礼します」
そういうと僕は自分の席に着いた
部屋全体に不穏な空気が流れる
城熊「天野!」
「なにか御用ですか?」
城熊「俺はお前にコーヒーを頼んだんだ!入れてこい!」
「ですから、僕は仕事が残っていますし、コーヒーなんて入れている暇はありません」
城熊「上司命令だ!コーヒーを用意しろ!」
「・・・お断りします。ご自分でご用意ください」
城熊「・・・わかった・・・」
そういうと僕の隣を通り給湯室に向かった
豹原「お、おい・・・いいのかよ・・・」
「僕の業務に『コーヒーを入れる』なんて内容は入ってないから」
豹原「そうだけど・・・さすがにあれはやばいだろう・・・」
僕もさすがにまずいかなと思ったけど、もう後には引けない・・・
そして給湯室から帰ってきた部長はいつもより険しい顔をしていた
それは周りのものを破壊しかねないほどの圧力を感じるほどだ
定時になり帰ろうとしたとき
城熊「天野、今日はまだやってもらいたい仕事がある」
「明日できるので明日やります。部長もご予定があるはずですよね?そちらに行かれたほうがいいですよ」
城熊「!?」
「では、失礼します」
その時後ろからドスドスとすごいスピードで迫ってくる足音が聞こえた
何事かと思って振り返ると部長が僕の胸倉を掴み部屋の壁に突き飛ばした
僕は身体中がまだ痛いので全身に激痛が走る
みんな部長を止めるが怪力の部長を止めることなど誰にもできない
城熊「お前・・・いい加減にしろ・・・」
胸倉を掴みながら僕に言う
「邪魔をしないようにしているだけですよ。どうぞ遠慮なくデートでもなんでもしてください。僕はもういいんです」
城熊「っ!!」
バチンっ!
フロア中に鈍い音が響いた
僕の頬に痛みが走る
城熊「・・・」
「・・・早く行かないと彼女さんを待たせることになりますよ?」
そういうと部長は手を離しフロアを出て行った
僕は後悔と失礼な発言でその場に座り込んだ
豹原「大丈夫か?」
「ん?うん・・・大丈夫・・・ちょっと痛いけど・・・」
そういうと豹原が僕を抱えてくれた
ほかの人は状況が読み込めずにいた
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