異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ

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第8章 世界を揺らす黒雲

第78話「火山の民と、竜の目覚め」

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水の核を手に入れた悠翔たちは、最後の核が眠るという「竜の火山」へと向かっていた。
火山は南方、広大な溶岩地帯に囲まれ、かつて竜族が棲んでいたと伝えられる場所。

「……気温が、だいぶ上がってきたね」

「火の気配が強い。核の力に反応して、周囲のエネルギーが活性化してるんでしょう」

案内役のレーンが地面を調べながら、慎重に歩を進める。

やがて、火口の外縁に近づいたときだった──

「止まれ!」

突如、岩陰から飛び出してきたのは、浅黒い肌に赤い紋を持つ戦士たち。
その中央に立つ女性は、悠翔たちを鋭く睨んだ。

「ここは“火の民”が守る聖域。よそ者は立ち入るな」

悠翔がひと呼吸置いて答える。

「……“火の核”を探しています。世界を覆う“黒の徒”の結界を破るために」

「黒の徒……。あの黒雲と、炎を奪う者どもの名か」

女性戦士の瞳が一瞬揺れる。

「我らの村も、火の恵みを奪われつつある。だが……核は、“竜の間”に封じられている。外の者に触れることは許されていない」

ラグスが一歩進み、頭を下げる。

「どうか話を聞いてほしい。塔の使者として、世界を守る使命を背負っている。核を奪うのではなく、“再び繋げる”ために来たのだ」

女性戦士はしばらく黙った後、頷いた。

「よかろう。族長に会わせよう。だが、試練を超えねば、核への道は開かれぬ」

* * *

火の民の集落──地熱を利用した石造りの住居と、溶岩を祀る神殿が並ぶ地に、悠翔たちは案内された。

族長は年老いた女性で、悠翔を見るなりこう言った。

「その瞳……“風と水の核”の力を宿しておるな」

「はい。残る核はあと一つ……火の核です」

「では、試練を受けるがよい。“火の守り手”を目覚めさせ、その心を鎮め、核を得よ」

* * *

その夜、悠翔は神殿の奥、溶岩の地底へと続く道を案内される。
熱風が吹きつけ、空気が震える中、ひときわ大きな脈動を感じた。

──ドンッ……

洞窟の最奥、岩の中から赤い光が脈打ち、それが形を成していく。

「……あれが、“火の守り手”」

赤い鱗、鋭い瞳。巨大な竜が目を覚ました。

「汝、核を求めし者か。ならば──その覚悟、試させてもらおう!」

竜の炎が奔流となって襲いかかる。

悠翔はすぐさま風の障壁を張り、水の力で熱を抑える。

「僕は、奪いには来てない! 力を貸してほしいんだ!」

竜は一瞬、動きを止めた。

「風と水を宿し、なお火を恐れぬその姿──汝に核を託すに、値するかもしれぬ」

悠翔が手を伸ばすと、竜の胸元から赤い核が浮かび上がった。

「これが……最後の核」

その瞬間、全ての核が共鳴し、悠翔の胸元に収束していく。
彼の周囲に、四属性の魔法陣が展開された。

「結界の鍵……これで、揃った」

だがそのとき──

洞窟全体が揺れ、空間の歪みの中から“黒の徒”が現れる。

「手遅れだ。核を揃えても……すでに“目覚め”は始まっている……!」

影の中に、巨大な人型のシルエットが浮かび上がる。

「悠翔様、急ぎ戻りましょう。結界の発動には、塔での儀式が必要です!」

「わかった──みんな、戻るよ!」

悠翔たちは核を手にし、急ぎ塔への帰路についた。

だが、影はすでに世界へと染み出していた──。


---

【イベントログ】

イベント発生:「火山の民と火の守り手」

新キャラクター登場:火の戦士長「ティラ」、族長「セナ」

新エリア:竜の火山・竜の間

重要アイテム獲得:「火の核」

試練クリア:「火の守り手」を鎮める

黒の徒との戦闘(小規模・撤退)

結界完成進捗:80% → 100%(全属性核取得完了)

次の目標:「塔」で四属性結界の儀式を行い、世界の封印を発動させる



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