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第4章魔王様、ご飯で和解しませんか?
第8話 魔都へ、焦げない約束と香りの地図
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夜明け前。私は調香庫の鍵を受け取り、カーディンと並んで倉の扉を開けた。
「深呼吸して、鼻で読むところから始めましょう」
「ああ。……柑根、乾き過ぎ。甘草、湿り過ぎ。ラベルの順番が逆だ」
「順番が崩れると、味は喧嘩します」
棚ごとに小さな匙を配し、《鑑定眼》で古い匂いと新しい匂いを分けていく。私は“焦げやすい香り”には赤い紐、“寝かせが要る香り”には青い紐を結んだ。
「十か月前の発注表、ここに写しますね」
「……俺が急いだ回、やっぱり偏ってるな」
「急ぐのは悪ではありません。急ぎ方に、火加減がいるだけ」
記録の修正を終える頃、薄い朝日が棚の角を撫でた。私は小さな鍋で“塩湯”を沸かし、一匙だけ柑根を落とす。
「倉の朝ごはん、どうぞ。鼻の掃除です」
「……しみる。けど、視界が開く」
「それが今日の一口目です」
そこへ、セイル王子とグラドが入ってきた。
「準備は?」
「倉は整いました。あとは魔都へ」
「出立は正午。護衛は二班、馬車は三台。—耳の鍋、忘れるなよ」
「はい。蓋は少しずらして運びます」
私は《段取り最適化》を開いた。王都の常設鍋をラウモンドとシュラに引き継ぎ、旅鍋の“香りの地図”を新規作成。風向き、街道の曲がり、休憩所の石窯まで書き込み、最後に“焦がさない”の印を二重丸で囲った。
正午、私たちは王都を発った。馬車の最後尾には、丸い旅鍋と香袋の箱。ルークとマリナは窓から身を乗り出し、旗の結び目を確かめている。
「旗は低く! 湯気は胸の高さ!」
「了解です!」
街道沿いの集落で、一度だけ鍋を開いた。人と魔族の混じる休憩所。私は“橋の雑穀粥”を薄めに仕立て、塩は控え、香は長め。
「お代は、話を一つください」
並んだ人たちにそう告げると、戦の小話、畑の雨乞い歌、角飾りの手入れ法がぽろぽろ集まった。私は言葉の塩梅を聞き取りながら、粥の火を弱め、甘露ぷりんの瓶に布をかける。
「沈黙の間、三十息。—どうぞ」
ざわめきがふっと静まり、笑いだけが残る。古い兵が耳元で囁いた。
「耳の鍋、効いてるな」
「ええ。湯気は争いを上に逃がします」
夕刻、地平に黒い塔が見えた。魔都だ。街を囲む壁は高いが、門は思いのほか低い。鼻をくすぐるのは、焦がした砂糖、燻した木、土の湿り。
「香りが層になってる……」
私は思わず呟いた。セイル王子が頷く。
「ここは“匂いで道を引く”街だ。迷うなよ」
「大丈夫。香りの地図、もう頭にあります」
宿は大市の外縁、煙突の多い路地の角。荷を入れてすぐ、私は鍋の点検に向かった。
「水は硬め。火は強すぎ。—ここは“蓋ずらし”で行きます」
グラドが苦笑する。
「料理の言葉は戦と似てるな」
「焦げたら撤退、香りが立てば前進です」
そこへ、漆黒の外套の青年が現れた。片角に銀の飾り、目は夜色。
「魔王陛下の食事役、アスラと申す。明暁、五つ刻に試食の間を設えます。案内はこの香輪に従ってください」
差し出されたのは小さな輪。鼻を近づけると、温い蜜と黒胡椒の影。
「……迷いませんね」
「ええ。迷った者は、この街では腹を壊すので」
アスラは口元だけ笑い、外套を翻して去った。私は輪を掌で転がし、仲間に見せた。
「明朝、勝負です。今夜は“軽く温めるだけ”にしましょう」
夜。私は宿の台所で“下ごしらえだけの夜食”を用意した。
——骨の髄の薄出汁、香葉の芯の刻み、雑穀の炊きわけ。
調味は最小限、火は弱く、湯気低く。
「カスミ、これ食べたら強くなれる?」
「強くはならないけど、弱らない。今夜はそれでいいの」
ルークが真剣に頷いた。セイル王子は窓の外の塔を見やり、穏やかに言う。
「君の鍋は、戦わずに勝つ道を作る」
「勝つのは明日、誰も傷つけない形で」
私は《ステータス》を開いた。
《名:カスミアーナ/年齢15/職:料理研究家》
《料理24/鑑定8/嗅覚強化8→9/段取り最適化8/交渉7→8》
《加護:女神の匙/称号:鍋の約束》
《一時効果:旅鍋運用(成功率上昇・小)》
「鼻と交渉が伸びました。明日の“鼻先”で負けません」
「心強いな」グラドがうなずく。うむ
就寝前、私は香袋を三つ作った。
一つは“緊張を落とす香”。
一つは“話しかけたくなる香”。
最後の一つは“席を温める香”。
「アスラさんの席に、これを忍ばせます」
「挑発か?」と王子。
「招待状です。香りは手紙」
宿に戻る途中、路地の角で香辛料売りの少年に呼び止められた。
「姉さん、“火吹粉”いらない? 勇気が出るやつ!」
「名前が勇ましすぎますね。少し見せて?」
瓶の口を開けた瞬間、砂のような擦れ音。舌に乗せる前にわかる——粗い。私は小指にほんの少し取り、唇に当てて首を振った。
「これは戦の屋台向き。陛下の朝には強すぎる。細挽きにして、焙り香を軽く。そうしたら“歌う粉”に名前を変えて、夜市で売ってみて」
「……やってみる!」
少年は目を輝かせ、瓶を抱えて走っていった。グラドが肩をすくめる。
「鍋の外の人手まで増やす気か」
「香りは道です。道が広いほど、ぶつかりません」
宿の女将、角飾りの立派なユルマが盆を運んできた。
「遠来の料理人に、魔都の夜茶だよ」
湯呑から立つのは、焦がし蜜のほのかな苦みと、干した果皮の明るさ。私は一口すすり、思わず目を細めた。
「おいしい……焦げの手前で止めてますね」
「当たり。あんたの鍋は、止めどころを知ってる匂いがする。—陛下は、過ぎた苦みと過ぎた甘みが嫌いだよ。最初の一口は低めの温度で出すと、よく聞いてくれる」
「貴重な地図、ありがとうございます」
「礼は要らないよ。あたしらもこの街で腹を合わせたいだけさ」
ユルマは盆に黒パンを添え、去り際に小声で付け足した。
「それと、庭の竈は“蒼火”。鍋底が薄いと焦げやすい。重い鍋を選びな」
「助かります。—焦げさせません」
部屋に戻ると、窓辺に小さな蝙蝠がとまっていた。足には紙片。
『倉、初日の洗い出し完了。旧在庫、半分救済。カーディン』
短い報せに、私は胸の奥で小さく頷く。遠く離れても、鍋はつながっている。 灯りを落とす前に、私はもう一度だけ鍋の底を撫でた。金属の返事は澄んでいる。外では市の笛。香輪からは薄い蜜の道が伸びて、窓の外へ消えていった。
「焦がさず、熱だけ。—行こう、明日」
明暁。闇がほどける刻、私たちは香輪の道を辿った。路地ごとに匂いが変わる。焼いた栗、胡椒、潮、皮革。角を曲がるたび、輪の香りが少し強くなる。
「本当に迷わない……」
「香りの道は、嘘を付けません」
石段を上がった先、黒い布で囲われた小さな庭に出た。そこに、低い卓と、丸い座布団と、空の椀が五つ。
アスラが立っていた。背後には蒼い火の灯る簡素な竈。
「お待ちしていました。—舌は、準備ができています」
「鍋も準備万端です」
私は旅鍋を据え、火を点けた。まずは“骨付き柔煮”の浅い版で、陛下の朝の胃袋を驚かせない。そして“橋の粥”を焦がさずに炊き、最後に“香葉の蒸し団子”をふわりと置く。
「一口目は塩。二口目は香り。三口目は……」
「記憶、でしょうか」
「さすが食事役」
湯気が胸の高さまで上がった時、庭の奥の布が静かに揺れた。歩みの音は軽いのに、空気は重く、甘い。私は自然と背筋を伸ばす。
黒衣の影が一歩進み、声がした。
「女神の匙の持ち主よ。—腹で話そう」
私はお玉を握り直した。鍋は沸かない、けれど確かに熱い。香りの地図は整っている。私は笑って、最初の椀を満たした。
「はい。焦がさずに、どうぞ」
「深呼吸して、鼻で読むところから始めましょう」
「ああ。……柑根、乾き過ぎ。甘草、湿り過ぎ。ラベルの順番が逆だ」
「順番が崩れると、味は喧嘩します」
棚ごとに小さな匙を配し、《鑑定眼》で古い匂いと新しい匂いを分けていく。私は“焦げやすい香り”には赤い紐、“寝かせが要る香り”には青い紐を結んだ。
「十か月前の発注表、ここに写しますね」
「……俺が急いだ回、やっぱり偏ってるな」
「急ぐのは悪ではありません。急ぎ方に、火加減がいるだけ」
記録の修正を終える頃、薄い朝日が棚の角を撫でた。私は小さな鍋で“塩湯”を沸かし、一匙だけ柑根を落とす。
「倉の朝ごはん、どうぞ。鼻の掃除です」
「……しみる。けど、視界が開く」
「それが今日の一口目です」
そこへ、セイル王子とグラドが入ってきた。
「準備は?」
「倉は整いました。あとは魔都へ」
「出立は正午。護衛は二班、馬車は三台。—耳の鍋、忘れるなよ」
「はい。蓋は少しずらして運びます」
私は《段取り最適化》を開いた。王都の常設鍋をラウモンドとシュラに引き継ぎ、旅鍋の“香りの地図”を新規作成。風向き、街道の曲がり、休憩所の石窯まで書き込み、最後に“焦がさない”の印を二重丸で囲った。
正午、私たちは王都を発った。馬車の最後尾には、丸い旅鍋と香袋の箱。ルークとマリナは窓から身を乗り出し、旗の結び目を確かめている。
「旗は低く! 湯気は胸の高さ!」
「了解です!」
街道沿いの集落で、一度だけ鍋を開いた。人と魔族の混じる休憩所。私は“橋の雑穀粥”を薄めに仕立て、塩は控え、香は長め。
「お代は、話を一つください」
並んだ人たちにそう告げると、戦の小話、畑の雨乞い歌、角飾りの手入れ法がぽろぽろ集まった。私は言葉の塩梅を聞き取りながら、粥の火を弱め、甘露ぷりんの瓶に布をかける。
「沈黙の間、三十息。—どうぞ」
ざわめきがふっと静まり、笑いだけが残る。古い兵が耳元で囁いた。
「耳の鍋、効いてるな」
「ええ。湯気は争いを上に逃がします」
夕刻、地平に黒い塔が見えた。魔都だ。街を囲む壁は高いが、門は思いのほか低い。鼻をくすぐるのは、焦がした砂糖、燻した木、土の湿り。
「香りが層になってる……」
私は思わず呟いた。セイル王子が頷く。
「ここは“匂いで道を引く”街だ。迷うなよ」
「大丈夫。香りの地図、もう頭にあります」
宿は大市の外縁、煙突の多い路地の角。荷を入れてすぐ、私は鍋の点検に向かった。
「水は硬め。火は強すぎ。—ここは“蓋ずらし”で行きます」
グラドが苦笑する。
「料理の言葉は戦と似てるな」
「焦げたら撤退、香りが立てば前進です」
そこへ、漆黒の外套の青年が現れた。片角に銀の飾り、目は夜色。
「魔王陛下の食事役、アスラと申す。明暁、五つ刻に試食の間を設えます。案内はこの香輪に従ってください」
差し出されたのは小さな輪。鼻を近づけると、温い蜜と黒胡椒の影。
「……迷いませんね」
「ええ。迷った者は、この街では腹を壊すので」
アスラは口元だけ笑い、外套を翻して去った。私は輪を掌で転がし、仲間に見せた。
「明朝、勝負です。今夜は“軽く温めるだけ”にしましょう」
夜。私は宿の台所で“下ごしらえだけの夜食”を用意した。
——骨の髄の薄出汁、香葉の芯の刻み、雑穀の炊きわけ。
調味は最小限、火は弱く、湯気低く。
「カスミ、これ食べたら強くなれる?」
「強くはならないけど、弱らない。今夜はそれでいいの」
ルークが真剣に頷いた。セイル王子は窓の外の塔を見やり、穏やかに言う。
「君の鍋は、戦わずに勝つ道を作る」
「勝つのは明日、誰も傷つけない形で」
私は《ステータス》を開いた。
《名:カスミアーナ/年齢15/職:料理研究家》
《料理24/鑑定8/嗅覚強化8→9/段取り最適化8/交渉7→8》
《加護:女神の匙/称号:鍋の約束》
《一時効果:旅鍋運用(成功率上昇・小)》
「鼻と交渉が伸びました。明日の“鼻先”で負けません」
「心強いな」グラドがうなずく。うむ
就寝前、私は香袋を三つ作った。
一つは“緊張を落とす香”。
一つは“話しかけたくなる香”。
最後の一つは“席を温める香”。
「アスラさんの席に、これを忍ばせます」
「挑発か?」と王子。
「招待状です。香りは手紙」
宿に戻る途中、路地の角で香辛料売りの少年に呼び止められた。
「姉さん、“火吹粉”いらない? 勇気が出るやつ!」
「名前が勇ましすぎますね。少し見せて?」
瓶の口を開けた瞬間、砂のような擦れ音。舌に乗せる前にわかる——粗い。私は小指にほんの少し取り、唇に当てて首を振った。
「これは戦の屋台向き。陛下の朝には強すぎる。細挽きにして、焙り香を軽く。そうしたら“歌う粉”に名前を変えて、夜市で売ってみて」
「……やってみる!」
少年は目を輝かせ、瓶を抱えて走っていった。グラドが肩をすくめる。
「鍋の外の人手まで増やす気か」
「香りは道です。道が広いほど、ぶつかりません」
宿の女将、角飾りの立派なユルマが盆を運んできた。
「遠来の料理人に、魔都の夜茶だよ」
湯呑から立つのは、焦がし蜜のほのかな苦みと、干した果皮の明るさ。私は一口すすり、思わず目を細めた。
「おいしい……焦げの手前で止めてますね」
「当たり。あんたの鍋は、止めどころを知ってる匂いがする。—陛下は、過ぎた苦みと過ぎた甘みが嫌いだよ。最初の一口は低めの温度で出すと、よく聞いてくれる」
「貴重な地図、ありがとうございます」
「礼は要らないよ。あたしらもこの街で腹を合わせたいだけさ」
ユルマは盆に黒パンを添え、去り際に小声で付け足した。
「それと、庭の竈は“蒼火”。鍋底が薄いと焦げやすい。重い鍋を選びな」
「助かります。—焦げさせません」
部屋に戻ると、窓辺に小さな蝙蝠がとまっていた。足には紙片。
『倉、初日の洗い出し完了。旧在庫、半分救済。カーディン』
短い報せに、私は胸の奥で小さく頷く。遠く離れても、鍋はつながっている。 灯りを落とす前に、私はもう一度だけ鍋の底を撫でた。金属の返事は澄んでいる。外では市の笛。香輪からは薄い蜜の道が伸びて、窓の外へ消えていった。
「焦がさず、熱だけ。—行こう、明日」
明暁。闇がほどける刻、私たちは香輪の道を辿った。路地ごとに匂いが変わる。焼いた栗、胡椒、潮、皮革。角を曲がるたび、輪の香りが少し強くなる。
「本当に迷わない……」
「香りの道は、嘘を付けません」
石段を上がった先、黒い布で囲われた小さな庭に出た。そこに、低い卓と、丸い座布団と、空の椀が五つ。
アスラが立っていた。背後には蒼い火の灯る簡素な竈。
「お待ちしていました。—舌は、準備ができています」
「鍋も準備万端です」
私は旅鍋を据え、火を点けた。まずは“骨付き柔煮”の浅い版で、陛下の朝の胃袋を驚かせない。そして“橋の粥”を焦がさずに炊き、最後に“香葉の蒸し団子”をふわりと置く。
「一口目は塩。二口目は香り。三口目は……」
「記憶、でしょうか」
「さすが食事役」
湯気が胸の高さまで上がった時、庭の奥の布が静かに揺れた。歩みの音は軽いのに、空気は重く、甘い。私は自然と背筋を伸ばす。
黒衣の影が一歩進み、声がした。
「女神の匙の持ち主よ。—腹で話そう」
私はお玉を握り直した。鍋は沸かない、けれど確かに熱い。香りの地図は整っている。私は笑って、最初の椀を満たした。
「はい。焦がさずに、どうぞ」
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