56 / 99
第5章地球と異世界、二つの台所と再会の味
第3話 御前本審——舌に封をほどく梯子
しおりを挟む
夜明け前、私は“香の間”の前で深呼吸をした。窓は閉じ、通風孔は半開き。床石の矢印は昨日より一つ多い。——本審仕様だ。
「段取り、最終確認いくよ」
「はい!」
リサが返事をする。
「俺は右列の“耳の鍋”だ」
グラドが腕をまくる。
「私は補助に回る。合図は最小限で」
セイル王子が短く告げる。
「旗は低く、湯気は胸の高さ。——焦がさない」
扉が開き、冷たい香が一筋すべる。玉座の上、黒衣の人物が軽く顎を上げた。角は小さく、目は深い。噂の威圧より、むしろ“静けさ”が強い。
「魔王陛下、献立の用意が整っております」
使者バライルが銀の鐘を鳴らす。澄んだ音が二度、空気を研ぐ。
「始めよ。ただし——舌は封じられている。橋を掛けてみせよ」
「承知しました」
私は《火加減制御》を開き、主火を一指、補助火を半指。最初は“橋の雑穀粥”。合図の香は焚かない。静けさは、鍋が作る。
柄杓でひと口。湯気が胸の高さに丸く立ち、広間の音がひと拍だけ薄くなる。陛下が小鉢を受け、迷いなく口へ運ぶ。
「……温度が先に来る」
「はい。甘味は“噛む時間”で運びます」
咀嚼のたび、穀の甘さが一段ずつ梯子を上がる。陛下の目の焦点が、ほんの少し近づいた。
「次、“和薬茶漬け”。塩は外交量」
刻み香葉を湯にくぐらせ、温度を胸の高さで揃える。湯気は短く、香りは長く。
「——鼻から味が入るな」
「舌の封を、香りで迂回いたします」
席の後方で、筆記の音が増えた。《鑑定眼》に静かな波が立つ。
《精神安定:中/集中:上昇/敵意:減衰》
私は蒸籠へ向き直る。
「“香葉の蒸し団子”。間合いは五息短く」
蓋を三分の一だけずらす。ふっ、と軽い湯気。団子を割って塩を一粒だけ触れる。陛下が口に入れ、数息止まり、それから細く吐いた。
「……喧嘩が遠のく塩だ」
「ありがとうございます」
最後の一本。“骨付き柔煮”。ここで強い甘味も辛味も使えない。代わりに——出汁の梯子。
「主火、半指下げ。骨際、薄切り」
私は大鍋の底を撫でるようにすくい、香りの低音を立てる。昆と獣の重なりを“温度”で結ぶ。湯気は長く、輪郭はやわらかい。
陛下が口に運び、目を伏せた。沈黙。玉座の背後の幕が、風もないのにわずかに揺れた。
「——懐かしい、という情報だけが届く。不思議だ」
「帰る場所の匂いです。強い味は使っていません。記憶の底にある出汁で、道を繋ぎました」
そのとき、鼻をかすめる嫌な線。古い柑根、酸化油、早い焦げ——柱の影。
「グラド、右列、耳の布」
「取った」
「リサ、小鉢二つ、沈黙。——王子、半歩、風下」
「了解」
私は鍋を台座ガイドに沿って四分の一回転。湯気の輪郭が立ち直り、影の線が外へ押し出される。小鉢を柱の影へ差し入れると、布越しに手が触れ、器が止まった。
「忙しいので手短に。どうぞ」
ひと啜り。肩が落ちる音。
「……腹が、落ちる」
「名前はあとで。器はその場に」
器が静かに戻った。私は柄杓を置く。
「以上です」
銀の鐘が三度、間を置いて鳴った。使者が一歩進み出る。
「御前本審——」
空気が一瞬だけ固くなり、次の瞬間、やわらかくほどけた。
「合格。献立は外交に資する。特に“和薬茶漬け”と“骨付き柔煮”の温度梯子は、封じられた舌に道を示した」
玉座から、低い声が落ちる。
「約は一つだ。魔都の大市に、月に一度“常設鍋”を開け。境界の香りを、都に通せ」
「——拝命いたします」
膝が自然に落ちた。女神の匙が、胸の内でふっと温かい。
「ただし、条件を二つ」
陛下の目がわずかに笑った。
「焦がすな。甘味で喧嘩を止めろ」
「はい。焦がしません。喧嘩はぷりんで止めます」
広間に小さな笑いが走る。王子まで肩を震わせた。
「それと——」
陛下は視線だけを柱の影に滑らせた。
「旧棚の手は、鍋に触れるな。腹で話せ」
影がびくりと揺れ、やがて静かに膝をついた。使者が合図し、衛士は剣に手をやらない。——腹で話す場だ。
「後ほど、倉で話しましょう。塩は弱めで」
私は影にだけ、聞こえる声で告げる。
銀の鐘が一度、明るく鳴った。御前本審は終わった。
---
回廊に出ると、風がひと筋流れ、胸の熱がすっと均された。
「やったな」
グラドが短く言う。
「はい。焦がさず、橋を掛けられました」
「“ぷりんで止めます”は新しい宣言だな」
王子が笑う。
「効果は実証済みです」
「議場に冷蔵庫を、と前に言っていたな」
「導入計画、後で上申します」
三人で笑い、私は“香りの地図・本審版”に小さく丸を付けた。
——舌に封:温度と香りで迂回可。沈黙小鉢は三十+二。
《ステータス》を開く。
《料理24→25/鑑定8→9/嗅覚強化8/段取り最適化8→9/火加減制御8》
「上がってる。……でも、まだ足りない」
「十分以上だ」
グラドがうなずく。
「君がいる限り、都の湯気は途切れない」
王子の目がやわらぐ。
「私がいる限り、鍋は焦げません」
私は柄杓の柄を握り直した。次は——地球の台所との“再会”。魔都の紙の香りが、遠い記憶をそっと撫でる。
「月一の常設鍋、初回は来月。準備、山盛りですね」
「段取りは、鍋が知っている」
私は微笑み、風に向かって小さくつぶやいた。
「女神さま。約束、守ってますよ。——料理で救う」
女神の匙が答えるように、胸の内で温かくなった。
---
その日の午後、短い“倉の面談”が開かれた。柱の影にいた男は膝をつき、名を名乗る。
「カーディン。記録官です」
「数字を守るために、“混ぜ粉”を受けたのね」
「はい。香りを早く強く見せる粉。倉に残る匂いは……重く、長く、食材を鈍らせた」
「もう入れない。粉は薬師に回す。代わりに——在庫表を香りで書き換える」
「香りで、書く?」
「《香り文作成》。瓶の口に小さな札を結ぶ。塩は塩の高さ、油は油の重さ。数字で嘘はつけるけど、匂いは嘘を嫌うから」
カーディンは深く頭を下げた。
「……俺の鼻でも、まだやり直せるか」
「鈍い鼻は焦げの初手に強い。門番さんの教えです」
面談は短く終わり、粉は封印箱に収まった。倉の空気が、一息だけ軽くなる。
---
台所に戻ると、ルークとマリナが鍋の前で背伸びしていた。
「“耳の鍋”って、ほんとに耳なの?」
「耳ではないけど、耳に似た役。音と匂いで鍋の機嫌を聞くの」
「機嫌?」
「ほら、今は“ごきげん”。湯気が丸いでしょ」
「丸い!」
「でも怒ると、湯気が尖る。そんな時は——蓋を半分、旗は低く」
「低く!」
ふたりの復唱に、場がまた少し柔らかくなった。
「で、ぷりんは?」
マリナが上目づかい。
「明日。“沈黙の間”でね」
「……がんばる」
小さな握り拳がかわいくて、私は思わず笑った。
---
夜、使者バライルが私室を訪ねてきた。机の上には、魔都行きの書付と地図。
「月一の常設鍋、初回は“紙市”に合わせたい。人も香りも集まる」
「紙市……紙と、インクと、糊の匂い」
「君の匙なら、人波でも湯気を崩さない。条件は同じだ——焦がすな、甘味で止めろ」
「承知しました」
「それから……陛下の“封”は病ではない。戦の副作用だ。君の梯子は、都にも必要だ」
バライルは深く一礼し、去っていった。扉が閉まる音がやわらかい。私は地図に小さな丸を付けた。
——紙市。風は南から。ぷりんの冷やし場、三。
窓を開けると、夜の風が乾いた香りを運んだ。遠く、印刷機の規則正しい脈拍。私は胸の前で匙を握る。
「よし。次は、都の鍋。——焦がさない、甘味は喧嘩を止める」
小さく宣言して、灯を落とした。
「段取り、最終確認いくよ」
「はい!」
リサが返事をする。
「俺は右列の“耳の鍋”だ」
グラドが腕をまくる。
「私は補助に回る。合図は最小限で」
セイル王子が短く告げる。
「旗は低く、湯気は胸の高さ。——焦がさない」
扉が開き、冷たい香が一筋すべる。玉座の上、黒衣の人物が軽く顎を上げた。角は小さく、目は深い。噂の威圧より、むしろ“静けさ”が強い。
「魔王陛下、献立の用意が整っております」
使者バライルが銀の鐘を鳴らす。澄んだ音が二度、空気を研ぐ。
「始めよ。ただし——舌は封じられている。橋を掛けてみせよ」
「承知しました」
私は《火加減制御》を開き、主火を一指、補助火を半指。最初は“橋の雑穀粥”。合図の香は焚かない。静けさは、鍋が作る。
柄杓でひと口。湯気が胸の高さに丸く立ち、広間の音がひと拍だけ薄くなる。陛下が小鉢を受け、迷いなく口へ運ぶ。
「……温度が先に来る」
「はい。甘味は“噛む時間”で運びます」
咀嚼のたび、穀の甘さが一段ずつ梯子を上がる。陛下の目の焦点が、ほんの少し近づいた。
「次、“和薬茶漬け”。塩は外交量」
刻み香葉を湯にくぐらせ、温度を胸の高さで揃える。湯気は短く、香りは長く。
「——鼻から味が入るな」
「舌の封を、香りで迂回いたします」
席の後方で、筆記の音が増えた。《鑑定眼》に静かな波が立つ。
《精神安定:中/集中:上昇/敵意:減衰》
私は蒸籠へ向き直る。
「“香葉の蒸し団子”。間合いは五息短く」
蓋を三分の一だけずらす。ふっ、と軽い湯気。団子を割って塩を一粒だけ触れる。陛下が口に入れ、数息止まり、それから細く吐いた。
「……喧嘩が遠のく塩だ」
「ありがとうございます」
最後の一本。“骨付き柔煮”。ここで強い甘味も辛味も使えない。代わりに——出汁の梯子。
「主火、半指下げ。骨際、薄切り」
私は大鍋の底を撫でるようにすくい、香りの低音を立てる。昆と獣の重なりを“温度”で結ぶ。湯気は長く、輪郭はやわらかい。
陛下が口に運び、目を伏せた。沈黙。玉座の背後の幕が、風もないのにわずかに揺れた。
「——懐かしい、という情報だけが届く。不思議だ」
「帰る場所の匂いです。強い味は使っていません。記憶の底にある出汁で、道を繋ぎました」
そのとき、鼻をかすめる嫌な線。古い柑根、酸化油、早い焦げ——柱の影。
「グラド、右列、耳の布」
「取った」
「リサ、小鉢二つ、沈黙。——王子、半歩、風下」
「了解」
私は鍋を台座ガイドに沿って四分の一回転。湯気の輪郭が立ち直り、影の線が外へ押し出される。小鉢を柱の影へ差し入れると、布越しに手が触れ、器が止まった。
「忙しいので手短に。どうぞ」
ひと啜り。肩が落ちる音。
「……腹が、落ちる」
「名前はあとで。器はその場に」
器が静かに戻った。私は柄杓を置く。
「以上です」
銀の鐘が三度、間を置いて鳴った。使者が一歩進み出る。
「御前本審——」
空気が一瞬だけ固くなり、次の瞬間、やわらかくほどけた。
「合格。献立は外交に資する。特に“和薬茶漬け”と“骨付き柔煮”の温度梯子は、封じられた舌に道を示した」
玉座から、低い声が落ちる。
「約は一つだ。魔都の大市に、月に一度“常設鍋”を開け。境界の香りを、都に通せ」
「——拝命いたします」
膝が自然に落ちた。女神の匙が、胸の内でふっと温かい。
「ただし、条件を二つ」
陛下の目がわずかに笑った。
「焦がすな。甘味で喧嘩を止めろ」
「はい。焦がしません。喧嘩はぷりんで止めます」
広間に小さな笑いが走る。王子まで肩を震わせた。
「それと——」
陛下は視線だけを柱の影に滑らせた。
「旧棚の手は、鍋に触れるな。腹で話せ」
影がびくりと揺れ、やがて静かに膝をついた。使者が合図し、衛士は剣に手をやらない。——腹で話す場だ。
「後ほど、倉で話しましょう。塩は弱めで」
私は影にだけ、聞こえる声で告げる。
銀の鐘が一度、明るく鳴った。御前本審は終わった。
---
回廊に出ると、風がひと筋流れ、胸の熱がすっと均された。
「やったな」
グラドが短く言う。
「はい。焦がさず、橋を掛けられました」
「“ぷりんで止めます”は新しい宣言だな」
王子が笑う。
「効果は実証済みです」
「議場に冷蔵庫を、と前に言っていたな」
「導入計画、後で上申します」
三人で笑い、私は“香りの地図・本審版”に小さく丸を付けた。
——舌に封:温度と香りで迂回可。沈黙小鉢は三十+二。
《ステータス》を開く。
《料理24→25/鑑定8→9/嗅覚強化8/段取り最適化8→9/火加減制御8》
「上がってる。……でも、まだ足りない」
「十分以上だ」
グラドがうなずく。
「君がいる限り、都の湯気は途切れない」
王子の目がやわらぐ。
「私がいる限り、鍋は焦げません」
私は柄杓の柄を握り直した。次は——地球の台所との“再会”。魔都の紙の香りが、遠い記憶をそっと撫でる。
「月一の常設鍋、初回は来月。準備、山盛りですね」
「段取りは、鍋が知っている」
私は微笑み、風に向かって小さくつぶやいた。
「女神さま。約束、守ってますよ。——料理で救う」
女神の匙が答えるように、胸の内で温かくなった。
---
その日の午後、短い“倉の面談”が開かれた。柱の影にいた男は膝をつき、名を名乗る。
「カーディン。記録官です」
「数字を守るために、“混ぜ粉”を受けたのね」
「はい。香りを早く強く見せる粉。倉に残る匂いは……重く、長く、食材を鈍らせた」
「もう入れない。粉は薬師に回す。代わりに——在庫表を香りで書き換える」
「香りで、書く?」
「《香り文作成》。瓶の口に小さな札を結ぶ。塩は塩の高さ、油は油の重さ。数字で嘘はつけるけど、匂いは嘘を嫌うから」
カーディンは深く頭を下げた。
「……俺の鼻でも、まだやり直せるか」
「鈍い鼻は焦げの初手に強い。門番さんの教えです」
面談は短く終わり、粉は封印箱に収まった。倉の空気が、一息だけ軽くなる。
---
台所に戻ると、ルークとマリナが鍋の前で背伸びしていた。
「“耳の鍋”って、ほんとに耳なの?」
「耳ではないけど、耳に似た役。音と匂いで鍋の機嫌を聞くの」
「機嫌?」
「ほら、今は“ごきげん”。湯気が丸いでしょ」
「丸い!」
「でも怒ると、湯気が尖る。そんな時は——蓋を半分、旗は低く」
「低く!」
ふたりの復唱に、場がまた少し柔らかくなった。
「で、ぷりんは?」
マリナが上目づかい。
「明日。“沈黙の間”でね」
「……がんばる」
小さな握り拳がかわいくて、私は思わず笑った。
---
夜、使者バライルが私室を訪ねてきた。机の上には、魔都行きの書付と地図。
「月一の常設鍋、初回は“紙市”に合わせたい。人も香りも集まる」
「紙市……紙と、インクと、糊の匂い」
「君の匙なら、人波でも湯気を崩さない。条件は同じだ——焦がすな、甘味で止めろ」
「承知しました」
「それから……陛下の“封”は病ではない。戦の副作用だ。君の梯子は、都にも必要だ」
バライルは深く一礼し、去っていった。扉が閉まる音がやわらかい。私は地図に小さな丸を付けた。
——紙市。風は南から。ぷりんの冷やし場、三。
窓を開けると、夜の風が乾いた香りを運んだ。遠く、印刷機の規則正しい脈拍。私は胸の前で匙を握る。
「よし。次は、都の鍋。——焦がさない、甘味は喧嘩を止める」
小さく宣言して、灯を落とした。
20
あなたにおすすめの小説
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界配信始めました~無自覚最強の村人、バズって勇者にされる~
たまごころ
ファンタジー
転生したら特にチートもなく、村人としてのんびり暮らす予定だった俺。
ある日、精霊カメラ「ルミナスちゃん」で日常を配信したら──なぜか全世界が大騒ぎ。
魔王を倒しても“偶然”、国家を救っても“たまたま”、なのに再生数だけは爆伸び!?
勇者にも神にもスカウトされるけど、俺はただの村人です。ほんとに。
異世界×無自覚最強×実況配信。
チートすぎる村人の“配信バズライフ”、スタート。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる