66 / 99
第5章地球と異世界、二つの台所と再会の味
第13話 王都倉庫、香りの棚卸し
しおりを挟む
黒都を出た帰り道、石の色はだんだん明るくなり、風の匂いが乾いていく。
馬車の荷台で、私は小さな携行鍋を抱えたまま、火力石を指先で温めた。
「お昼は“旅茶漬け”。湯は半歩手前で止めるよ」
「はーい!」
ルークが器を並べ、マリナが梅と干し魚をちょこんと置く。
アヤは塩を一粒ずつ摘(つま)み、セイル王子は手練れの所作で風よけ布を押さえた。
湯が鳴る。
“ざざっ”
「……帰ってきた感じ、するね」
「音は道だから」
私は笑い、木杓子をそっと鍋から上げる。
ひと息の昼を挟んで、馬車は王都の門を抜けた。
迎えてくれたのは、見慣れた石壁と、食堂の暖かい空気。
けれど今日の主戦場は、台所ではない。
「調香庫、開けるぞ」
グラドが鍵束を鳴らし、カーディンが記録板を抱え直した。
扉が重く軋(きし)む。中は棚の迷宮。樽、箱、封筒、瓶。
そして——手書きの注意札がいくつもぶら下がっている。
『開けるな』『開けたら泣く』『王室印確認』
「泣く前に、嗅ぎます」
「頼む」
私は《鑑定眼》を開き、《嗅覚強化》を重ねる。
鼻先に薄い香の層が揺れ、視界の端に数字が浮いた。
《柑皮:劣化度 22/混入 0》《魚醤:劣化度 35/混入 5(灯油系)》
《香油(小瓶):劣化度 12/混入 18(鉄・脂)》
「……混ざってる。鉄と脂。——灯り用の油が紛れてる」
「やっぱりか」
グラドの眉間が、ほんの一線だけ深くなる。
カーディンは記録板に震える字で書き足した。
「十か月前、外注の搬入……俺の決裁だった。早さを優先した」
「今日から“遅いを早く”にします。——棚卸しは三段でいきましょう」
「三段?」
「一段目、鼻だけ。二段目、鼻と湯。三段目、鼻と舌と紙」
私は指を三本立て、棚の手前に小机を三つ据えた。
アヤが湯の番、ルークとマリナは札を書き、王子が封蝋の確認係に回る。
「鼻だけで“変”を外す。湯に通して“隠れ焦げ”を浮かす。最後に紙——“鼻のしおり”で覚える」
「鼻の……しおり?」
「香りを短冊に写すの。紙ごとに基準の匂いを一筋。引けば戻れる“帰り道”になる」
「帰れる!」
ルークが目を輝かせ、マリナは小筆を握った。
作業は流れた。
壺の蓋を開けては閉め、湯の湯気を一滴だけ通す。
鉄。脂。埃。時々、古い蜜のいい影。
「この柑皮、影が強い。——日向と混ざってる」
「仕分けて、影は塩系へ。日向は甘味に」
「了解」
「こっちは“魚醤”。灯油の影が浅い。——紙に逃がして、上澄みだけ」
「逃がす……すげえ発想だな」
グラドが短く笑い、王子が封の印を素早く付け替える。
カーディンは黙々と“出入りの手”の名を洗い出し、怪しい経路に赤線を引いた。
「一息いれよう。——“鼻のリセット粥”いきます」
「そんなのあるの?」
「生姜(しょうが)と葱(ねぎ)と少しの蜂蜜。鼻の中の“前の客”を優しく退室させるやつ」
「前の客……」
皆がふっと笑い、湯気が軽くなる。
粥をすすれば、鼻の内側が広がり、音が澄む。
「よし、後半戦」
奥の棚。鍵付きの小部屋に入る。
ラウモンドの筆跡で『古道具扱い無用』の札。
開けた瞬間、空気が変わった。静かで、長い匂い。
「師匠の棚だ」
私は無意識に背筋を伸ばす。
瓶のひとつを《鑑定眼》にかけ、短冊に薄く移す。
《黒葡萄酢:劣化度 12/混入 0/骨の下支え:高》
「これ、明日から“骨付き柔煮”の下支えに。——崩れず柔らかいが出せる」
「覚えた」
王子が即答し、カーディンが二重枠で記す。
夕方、棚卸しは最深部まで到達。
最後に、例の“香油(小瓶)”を湯に一滴。
立ちのぼる匂いに、全員が同時に顔をしかめた。
「これは、捨てる」
私は短冊に×を記し、瓶口を布で封じる。
次の瞬間、扉の外で足音。届け出を受けた衛兵が来た。
「搬入経路、押さえた。——灯油屋と香油屋の二重請け」
「ありがとう。……“焦げは残る”を、見せずに済んだ」
「見せていい焦げと、見せちゃいけない焦げがある」
グラドがぽつりと落とし、みんなが頷いた。
片付けに入る。
私は“鼻のしおり”を束ね、カーディンに手渡した。
「これが“帰り道”。——迷ったら、ここへ戻る」
「……ありがとう。俺の“手”を、まだ使わせてくれるのか」
「うん。鼻は、直る。手も、直る」
「直す」
彼は短く言い、深く頭を下げた。
夜、食堂で軽い賄いを作る。
出汁巻きと薄粥、それから小さな甘味をひと匙ずつ。
「“沈黙の間”、つくる?」
アヤが目で聞いてくる。
「うん、短く」
灯りがやわらぎ、音が一拍で静まる。
みんなの肩の力が、同時に抜けた。
部屋に戻ると、窓辺に置いた香箱から、微かな風。
紙が一枚——ほんの少しだけ、温度を持って揺れた。
「……蒼生?」
「見た。向こうが鼻を近づけた。返事じゃない。けど、道は太くなってる」
「続けるだけだね」
「うん。一月に一枚。急がない。でも止めない」
「《ステータス》、見る?」
ルークが期待で目を輝かせる。
私はそっと開いた。
《名:カスミアーナ/年齢15/職:料理研究家》
《料理 28/鑑定 11/嗅覚強化 11/湯音制御 5/段取り最適化 11》
《新特技:鼻のしおり作成 0→1》
《称号:倉の湯気番》
「上がってる。……でも、まだ足りない」
「十分以上だ」
セイル王子が、いつもの優しい声で言う。
「君が仕分けた匂いは、王都の道をまっすぐにした。——明日は“常設鍋・王都”の再開だな」
「旗は低く、湯気は胸の高さ。……焦がさずに」
「うむ」
皆が笑った。
窓の外、夜風が静かに丸くなって、どこか遠い台所の湯気と重なる。
私は柄杓の柄を握り直し、小さくつぶやいた。
「明日も帰り道、鳴らします。“ざざっ”と」
馬車の荷台で、私は小さな携行鍋を抱えたまま、火力石を指先で温めた。
「お昼は“旅茶漬け”。湯は半歩手前で止めるよ」
「はーい!」
ルークが器を並べ、マリナが梅と干し魚をちょこんと置く。
アヤは塩を一粒ずつ摘(つま)み、セイル王子は手練れの所作で風よけ布を押さえた。
湯が鳴る。
“ざざっ”
「……帰ってきた感じ、するね」
「音は道だから」
私は笑い、木杓子をそっと鍋から上げる。
ひと息の昼を挟んで、馬車は王都の門を抜けた。
迎えてくれたのは、見慣れた石壁と、食堂の暖かい空気。
けれど今日の主戦場は、台所ではない。
「調香庫、開けるぞ」
グラドが鍵束を鳴らし、カーディンが記録板を抱え直した。
扉が重く軋(きし)む。中は棚の迷宮。樽、箱、封筒、瓶。
そして——手書きの注意札がいくつもぶら下がっている。
『開けるな』『開けたら泣く』『王室印確認』
「泣く前に、嗅ぎます」
「頼む」
私は《鑑定眼》を開き、《嗅覚強化》を重ねる。
鼻先に薄い香の層が揺れ、視界の端に数字が浮いた。
《柑皮:劣化度 22/混入 0》《魚醤:劣化度 35/混入 5(灯油系)》
《香油(小瓶):劣化度 12/混入 18(鉄・脂)》
「……混ざってる。鉄と脂。——灯り用の油が紛れてる」
「やっぱりか」
グラドの眉間が、ほんの一線だけ深くなる。
カーディンは記録板に震える字で書き足した。
「十か月前、外注の搬入……俺の決裁だった。早さを優先した」
「今日から“遅いを早く”にします。——棚卸しは三段でいきましょう」
「三段?」
「一段目、鼻だけ。二段目、鼻と湯。三段目、鼻と舌と紙」
私は指を三本立て、棚の手前に小机を三つ据えた。
アヤが湯の番、ルークとマリナは札を書き、王子が封蝋の確認係に回る。
「鼻だけで“変”を外す。湯に通して“隠れ焦げ”を浮かす。最後に紙——“鼻のしおり”で覚える」
「鼻の……しおり?」
「香りを短冊に写すの。紙ごとに基準の匂いを一筋。引けば戻れる“帰り道”になる」
「帰れる!」
ルークが目を輝かせ、マリナは小筆を握った。
作業は流れた。
壺の蓋を開けては閉め、湯の湯気を一滴だけ通す。
鉄。脂。埃。時々、古い蜜のいい影。
「この柑皮、影が強い。——日向と混ざってる」
「仕分けて、影は塩系へ。日向は甘味に」
「了解」
「こっちは“魚醤”。灯油の影が浅い。——紙に逃がして、上澄みだけ」
「逃がす……すげえ発想だな」
グラドが短く笑い、王子が封の印を素早く付け替える。
カーディンは黙々と“出入りの手”の名を洗い出し、怪しい経路に赤線を引いた。
「一息いれよう。——“鼻のリセット粥”いきます」
「そんなのあるの?」
「生姜(しょうが)と葱(ねぎ)と少しの蜂蜜。鼻の中の“前の客”を優しく退室させるやつ」
「前の客……」
皆がふっと笑い、湯気が軽くなる。
粥をすすれば、鼻の内側が広がり、音が澄む。
「よし、後半戦」
奥の棚。鍵付きの小部屋に入る。
ラウモンドの筆跡で『古道具扱い無用』の札。
開けた瞬間、空気が変わった。静かで、長い匂い。
「師匠の棚だ」
私は無意識に背筋を伸ばす。
瓶のひとつを《鑑定眼》にかけ、短冊に薄く移す。
《黒葡萄酢:劣化度 12/混入 0/骨の下支え:高》
「これ、明日から“骨付き柔煮”の下支えに。——崩れず柔らかいが出せる」
「覚えた」
王子が即答し、カーディンが二重枠で記す。
夕方、棚卸しは最深部まで到達。
最後に、例の“香油(小瓶)”を湯に一滴。
立ちのぼる匂いに、全員が同時に顔をしかめた。
「これは、捨てる」
私は短冊に×を記し、瓶口を布で封じる。
次の瞬間、扉の外で足音。届け出を受けた衛兵が来た。
「搬入経路、押さえた。——灯油屋と香油屋の二重請け」
「ありがとう。……“焦げは残る”を、見せずに済んだ」
「見せていい焦げと、見せちゃいけない焦げがある」
グラドがぽつりと落とし、みんなが頷いた。
片付けに入る。
私は“鼻のしおり”を束ね、カーディンに手渡した。
「これが“帰り道”。——迷ったら、ここへ戻る」
「……ありがとう。俺の“手”を、まだ使わせてくれるのか」
「うん。鼻は、直る。手も、直る」
「直す」
彼は短く言い、深く頭を下げた。
夜、食堂で軽い賄いを作る。
出汁巻きと薄粥、それから小さな甘味をひと匙ずつ。
「“沈黙の間”、つくる?」
アヤが目で聞いてくる。
「うん、短く」
灯りがやわらぎ、音が一拍で静まる。
みんなの肩の力が、同時に抜けた。
部屋に戻ると、窓辺に置いた香箱から、微かな風。
紙が一枚——ほんの少しだけ、温度を持って揺れた。
「……蒼生?」
「見た。向こうが鼻を近づけた。返事じゃない。けど、道は太くなってる」
「続けるだけだね」
「うん。一月に一枚。急がない。でも止めない」
「《ステータス》、見る?」
ルークが期待で目を輝かせる。
私はそっと開いた。
《名:カスミアーナ/年齢15/職:料理研究家》
《料理 28/鑑定 11/嗅覚強化 11/湯音制御 5/段取り最適化 11》
《新特技:鼻のしおり作成 0→1》
《称号:倉の湯気番》
「上がってる。……でも、まだ足りない」
「十分以上だ」
セイル王子が、いつもの優しい声で言う。
「君が仕分けた匂いは、王都の道をまっすぐにした。——明日は“常設鍋・王都”の再開だな」
「旗は低く、湯気は胸の高さ。……焦がさずに」
「うむ」
皆が笑った。
窓の外、夜風が静かに丸くなって、どこか遠い台所の湯気と重なる。
私は柄杓の柄を握り直し、小さくつぶやいた。
「明日も帰り道、鳴らします。“ざざっ”と」
22
あなたにおすすめの小説
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界配信始めました~無自覚最強の村人、バズって勇者にされる~
たまごころ
ファンタジー
転生したら特にチートもなく、村人としてのんびり暮らす予定だった俺。
ある日、精霊カメラ「ルミナスちゃん」で日常を配信したら──なぜか全世界が大騒ぎ。
魔王を倒しても“偶然”、国家を救っても“たまたま”、なのに再生数だけは爆伸び!?
勇者にも神にもスカウトされるけど、俺はただの村人です。ほんとに。
異世界×無自覚最強×実況配信。
チートすぎる村人の“配信バズライフ”、スタート。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる