87 / 99
第5章地球と異世界、二つの台所と再会の味
第34話 鍋比べ、黒印の屋台と十拍の策
しおりを挟む
魔都の外縁は、朝から香りで鳴っていた。
花蜜、焼き串、鉄鍋、薬草、そして——ほんの少しの焦げ。
「旗、低く」
私は屋台の帆の結び目を胸の高さに落とし、目盛り線を卓に三本引く。
胸・腰・足首。湯気は胸に丸く。
「看板、家族印。『みんなで、いただきます』」
ルークが板を掲げる。
「十拍スープの鍋、温度安定」
麺屋が火力石を半拍ずつ下げる。
「数の札、三行だけ」
カーディンが板を確認する。
——『鍋は焦げず/列は揃い/帰り道は増える』
準備完了。
私は《耳の鍋》を一打。周囲のざわめきが、半歩だけ柔らかくなる。
「始めます。——一椀、十拍で」
最初の客は、角飾りの母子。
ぷりんをせがむ子に、私は首を振って笑う。
「甘味は二口まで。今日は“舌慣らし”。まずはスープでね」
「はーい……」
不満顔も、湯気を一口で変わる。
母が目を細め、角を少し傾けた。
「落ち着く。喧嘩の前に飲ませたいくらい」
「喧嘩の前に十拍、喧嘩の後に二口。——家族印の約束です」
列が伸び、湯気は丸を保つ。
そこへ、向かいの路地から黒い幕の屋台が滑り込んだ。
幕に白い黒印。帳場持ちの男が、香袋を派手に振る。
「おいでおいで! “王の舌”が選んだ本場の辛香だよ!」
湯気は高い。旗も高い。
瞬く間に、刺激の香りが風に乗る。
私の鍋の前に並ぶ子の目が、少し涙目になった。
「カスミ」
麺屋が小声で呼ぶ。
「蓋をずらすよ」
私は《耳の鍋》を一打し、甘味の瓶を指で二度だけ叩く。
ルークが頷き、卓の端にぷりん二口の札を伏せた。
「十拍、近づかない。焦げの噂は、鍋の外で終わらせる」
カーディンが目配せをくれる。私はうなずく。
黒印屋台は挑発的だった。
鍋の口をわざと高く掲げ、香りをこちらへ投げる。
並んだ若い兵士が鼻をすすり、列を移ろうとする。
「待って。——十拍」
私は兵士の前で指を見せ、十拍を一緒に数えた。
いち、に、さん……。
十で、私は小匙を一滴、兵士の胸の高さに掲げる。
「帰り道、ひとしずく。——今、どっちに行きたい?」
「……こっち、かな」
兵士は苦笑して列に戻る。
私は耳の鍋を一打。
湯気が再び丸くなる。
「おやおや、お上品だねぇ」
黒印屋台の男が声を張る。
「腹が減ってる奴らに十拍だぁ? 王の舌は待たねぇぜ!」
ざわめき。
私は答えない。順番は鍋が知ってる。
ただ、卓の端に角塩の蓋つき皿を置き、ゆっくり半分だけ蓋をずらし——十拍で戻す。
「見ろよ。跳ねない。——喉を傷めない塩」
麺屋の、低く届く声。
黒印の列の一部が、こちらを振り向いた。
そこへ、朝に出会った紫の瞳の少女が、布を上げて近づく。
「告げ口、ひとつ。黒印は“辛香”に柑根の残り混ぜてる。舌が痺れる」
私は小さく頷いた。
「ありがとう。——十拍」
彼女が離れると同時に、私は《鑑定眼》を開く。
黒印の湯気に、細い灰色の糸。痺れ。
私は麺屋に合図し、試薬代わりの豆乳を指で弾く。
空気の層がちいさく波打ち、灰色が一瞬、輪になった。
「証、撮った」
カーディンが札に素早く三行を書き付ける。
——『痺れ混入/旗高すぎ/湯気跳ね』
「耳の鍋、二打」
私は金属を二度だけ叩いた。
広場の“耳”が、一斉にこちらを向く。
「鍋比べの規約、読み上げます」
私は家族印の札を掲げ、声を胸に落とす。
「一、旗は低く。
二、湯気は胸の高さに丸。
三、混ぜものは三行で示す」
黒印の男が笑った。
「規約? 誰が決めた」
「十拍で決めた街が、決めました」
私は札を反転する。
さっきの三行が、広場の目に入る。
「反論は十拍でどうぞ」
男は口を開き、閉じ、そして顔を歪めた。
「……証拠は?」
「耳と舌と三行」
麺屋が小さく豆乳をもう一滴、空気に弾く。
輪がふたつ、灰色に広がった。
ざわめきが、うなりに変わる。
「焦げは鍋の外で終わらせる。——二口」
私はぷりんの皿を二つ、黒印の列の先頭に出す。
「一口で静まり、もう一口で戻る。
それでも続けたいなら、旗を下ろして。同じ高さで勝負しよう」
十拍。
男は幕を見た。仲間の視線が刺さる。
彼は舌打ちし、旗を下げた。
「やりゃあいいんだろ。……同じ高さでな」
「ありがとう。では——鍋比べ、再開」
午後の陽が傾くまで、十拍スープと相手の辛香は交互に椀へ注がれた。
私たちは耳の鍋を要所で一打、帰り道を一滴。
相手は辛味を半拍だけ弱め、香りを低くした。
夕刻。
広場の中央に、自然と二本の列が残った。
片方は私たちの家族印、もう片方は下げられた黒印。
「結果は——帰り道の数で」
カーディンが掲げる三行札。
『再来希望:家族印 7/黒印 3』
『揉め声:家族印 0/黒印 2』
『焦げ噂:家族印 0/黒印 1』
黒印の男が、静かに腕を組んだ。
「負けた、ってことか」
「十拍で言えば、そう。——でも、帰り道は二本になった」
私は鍋の蓋を、ほんの少しだけずらす。
甘い香りが、二口ぶんだけ広場に落ちる。
「混ぜものはやめて。旗は低く。
明日の大市、同じ高さで並ぼう」
男はしばらく私を見て、やがて笑った。
「……あんた、喧嘩がうまいな。鍋で」
「褒め言葉として、受け取ります」
「いいだろ。明日は“本気の辛香”で行く。——焦がさず、な」
彼は黒印の幕を畳み、小さく頭を下げて去った。
夜。
市の外れの共用竈で、私たちは簡単な夜食をとった。
出汁巻きの端、薄い粥、そしてぷりん二口。
「うまい……」
ルークの目がとろける。
「明日、魔王が来る」
カーディンが火を見ながら言う。
「数字、三行で足りるかな」
「足りるよ。耳の鍋がある」
「オレは包丁の柄、もう一回磨くっす」
「私は風の地図を最後にもう一度。——旗は低く、湯気は胸」
星が近い。
私は女神の匙を胸に当てる。
《ステータス》をそっと開く。
《場制御 9→10(黒印調停)/交渉 9(維持)/補助:混ぜもの検知(簡略)》
《称号:街道と市の調停匙》
深呼吸、十拍。
明日は、今日より低く、今日より丸く。
「行こう。——焦がさず、熱だけ。
魔都の大市へ」
花蜜、焼き串、鉄鍋、薬草、そして——ほんの少しの焦げ。
「旗、低く」
私は屋台の帆の結び目を胸の高さに落とし、目盛り線を卓に三本引く。
胸・腰・足首。湯気は胸に丸く。
「看板、家族印。『みんなで、いただきます』」
ルークが板を掲げる。
「十拍スープの鍋、温度安定」
麺屋が火力石を半拍ずつ下げる。
「数の札、三行だけ」
カーディンが板を確認する。
——『鍋は焦げず/列は揃い/帰り道は増える』
準備完了。
私は《耳の鍋》を一打。周囲のざわめきが、半歩だけ柔らかくなる。
「始めます。——一椀、十拍で」
最初の客は、角飾りの母子。
ぷりんをせがむ子に、私は首を振って笑う。
「甘味は二口まで。今日は“舌慣らし”。まずはスープでね」
「はーい……」
不満顔も、湯気を一口で変わる。
母が目を細め、角を少し傾けた。
「落ち着く。喧嘩の前に飲ませたいくらい」
「喧嘩の前に十拍、喧嘩の後に二口。——家族印の約束です」
列が伸び、湯気は丸を保つ。
そこへ、向かいの路地から黒い幕の屋台が滑り込んだ。
幕に白い黒印。帳場持ちの男が、香袋を派手に振る。
「おいでおいで! “王の舌”が選んだ本場の辛香だよ!」
湯気は高い。旗も高い。
瞬く間に、刺激の香りが風に乗る。
私の鍋の前に並ぶ子の目が、少し涙目になった。
「カスミ」
麺屋が小声で呼ぶ。
「蓋をずらすよ」
私は《耳の鍋》を一打し、甘味の瓶を指で二度だけ叩く。
ルークが頷き、卓の端にぷりん二口の札を伏せた。
「十拍、近づかない。焦げの噂は、鍋の外で終わらせる」
カーディンが目配せをくれる。私はうなずく。
黒印屋台は挑発的だった。
鍋の口をわざと高く掲げ、香りをこちらへ投げる。
並んだ若い兵士が鼻をすすり、列を移ろうとする。
「待って。——十拍」
私は兵士の前で指を見せ、十拍を一緒に数えた。
いち、に、さん……。
十で、私は小匙を一滴、兵士の胸の高さに掲げる。
「帰り道、ひとしずく。——今、どっちに行きたい?」
「……こっち、かな」
兵士は苦笑して列に戻る。
私は耳の鍋を一打。
湯気が再び丸くなる。
「おやおや、お上品だねぇ」
黒印屋台の男が声を張る。
「腹が減ってる奴らに十拍だぁ? 王の舌は待たねぇぜ!」
ざわめき。
私は答えない。順番は鍋が知ってる。
ただ、卓の端に角塩の蓋つき皿を置き、ゆっくり半分だけ蓋をずらし——十拍で戻す。
「見ろよ。跳ねない。——喉を傷めない塩」
麺屋の、低く届く声。
黒印の列の一部が、こちらを振り向いた。
そこへ、朝に出会った紫の瞳の少女が、布を上げて近づく。
「告げ口、ひとつ。黒印は“辛香”に柑根の残り混ぜてる。舌が痺れる」
私は小さく頷いた。
「ありがとう。——十拍」
彼女が離れると同時に、私は《鑑定眼》を開く。
黒印の湯気に、細い灰色の糸。痺れ。
私は麺屋に合図し、試薬代わりの豆乳を指で弾く。
空気の層がちいさく波打ち、灰色が一瞬、輪になった。
「証、撮った」
カーディンが札に素早く三行を書き付ける。
——『痺れ混入/旗高すぎ/湯気跳ね』
「耳の鍋、二打」
私は金属を二度だけ叩いた。
広場の“耳”が、一斉にこちらを向く。
「鍋比べの規約、読み上げます」
私は家族印の札を掲げ、声を胸に落とす。
「一、旗は低く。
二、湯気は胸の高さに丸。
三、混ぜものは三行で示す」
黒印の男が笑った。
「規約? 誰が決めた」
「十拍で決めた街が、決めました」
私は札を反転する。
さっきの三行が、広場の目に入る。
「反論は十拍でどうぞ」
男は口を開き、閉じ、そして顔を歪めた。
「……証拠は?」
「耳と舌と三行」
麺屋が小さく豆乳をもう一滴、空気に弾く。
輪がふたつ、灰色に広がった。
ざわめきが、うなりに変わる。
「焦げは鍋の外で終わらせる。——二口」
私はぷりんの皿を二つ、黒印の列の先頭に出す。
「一口で静まり、もう一口で戻る。
それでも続けたいなら、旗を下ろして。同じ高さで勝負しよう」
十拍。
男は幕を見た。仲間の視線が刺さる。
彼は舌打ちし、旗を下げた。
「やりゃあいいんだろ。……同じ高さでな」
「ありがとう。では——鍋比べ、再開」
午後の陽が傾くまで、十拍スープと相手の辛香は交互に椀へ注がれた。
私たちは耳の鍋を要所で一打、帰り道を一滴。
相手は辛味を半拍だけ弱め、香りを低くした。
夕刻。
広場の中央に、自然と二本の列が残った。
片方は私たちの家族印、もう片方は下げられた黒印。
「結果は——帰り道の数で」
カーディンが掲げる三行札。
『再来希望:家族印 7/黒印 3』
『揉め声:家族印 0/黒印 2』
『焦げ噂:家族印 0/黒印 1』
黒印の男が、静かに腕を組んだ。
「負けた、ってことか」
「十拍で言えば、そう。——でも、帰り道は二本になった」
私は鍋の蓋を、ほんの少しだけずらす。
甘い香りが、二口ぶんだけ広場に落ちる。
「混ぜものはやめて。旗は低く。
明日の大市、同じ高さで並ぼう」
男はしばらく私を見て、やがて笑った。
「……あんた、喧嘩がうまいな。鍋で」
「褒め言葉として、受け取ります」
「いいだろ。明日は“本気の辛香”で行く。——焦がさず、な」
彼は黒印の幕を畳み、小さく頭を下げて去った。
夜。
市の外れの共用竈で、私たちは簡単な夜食をとった。
出汁巻きの端、薄い粥、そしてぷりん二口。
「うまい……」
ルークの目がとろける。
「明日、魔王が来る」
カーディンが火を見ながら言う。
「数字、三行で足りるかな」
「足りるよ。耳の鍋がある」
「オレは包丁の柄、もう一回磨くっす」
「私は風の地図を最後にもう一度。——旗は低く、湯気は胸」
星が近い。
私は女神の匙を胸に当てる。
《ステータス》をそっと開く。
《場制御 9→10(黒印調停)/交渉 9(維持)/補助:混ぜもの検知(簡略)》
《称号:街道と市の調停匙》
深呼吸、十拍。
明日は、今日より低く、今日より丸く。
「行こう。——焦がさず、熱だけ。
魔都の大市へ」
32
あなたにおすすめの小説
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界配信始めました~無自覚最強の村人、バズって勇者にされる~
たまごころ
ファンタジー
転生したら特にチートもなく、村人としてのんびり暮らす予定だった俺。
ある日、精霊カメラ「ルミナスちゃん」で日常を配信したら──なぜか全世界が大騒ぎ。
魔王を倒しても“偶然”、国家を救っても“たまたま”、なのに再生数だけは爆伸び!?
勇者にも神にもスカウトされるけど、俺はただの村人です。ほんとに。
異世界×無自覚最強×実況配信。
チートすぎる村人の“配信バズライフ”、スタート。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる