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17話「ママ友に誘われた“謎のサークル”!?その正体は……」
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「ねえ麻衣さん、今度の日曜、ヒマだったりする?」
買い物帰りのスーパーで、川島さんがひょっこり話しかけてきた。
「え? えーと、たぶん……。なにかあるの?」
「実はね、“ママのための癒しサークル”ってのに誘われてて。麻衣さんもどうかなって思って」
癒しサークル……?
それって、よくある“ストレッチ講座”とか“お茶会”とか、そういうやつ?
「え、なんか怪しくない? 壺とか売られない?」
「大丈夫大丈夫!私も最初そう思ったんだけど、なんか不思議と楽しくてさ。無理だったら断っても全然平気!」
軽いノリでそう言われると、つい「じゃあ行ってみようかな」と返してしまうのが、麻衣という女。
---
日曜日、ひなのを雄一に預け、指定された公民館へ。
玄関を入った瞬間、ふわっと香るラベンダー。
(……お、お香!?)
畳の広間に、十数人の女性たちがゆる~く輪になって座っていた。
中には、保育園や小学校で見かけたことのある顔もちらほら。
「ようこそ、“しあわせママの会”へ!」
中心にいたのは、妙に声が通る美人さん。30代後半くらい?
なんかすごい、いいオーラ出してるけど……その隣に立っていた人物に、麻衣の目は止まった。
「……えっ!? 佐々木さん!?」
「えっ……あ! 麻衣さん!? わ、びっくり~!」
まさかの、はるとの担任・佐々木先生がいた。
(え?先生が? これ……教育的に……どうなの?)
---
「この会はですね、日頃がんばってるママたちが、“ほんとの自分”に戻れるような場所を目指してるんです」
中心の美人さん・代表の橘さんは、にこやかに説明を続けた。
「自己紹介は……スキップでいいですね! 今日は“直感マッサージ”と“お悩み開放カード”をやります!」
(なにそれ!?)
—
📱《スキル通知:異空間感知》
▶この場において、空気の“違和感”を感じ取る能力が一時的に上昇します
(あ、なんかちょっと怪しいかも……でも変なことされてる感じではない?)
—
まずは「直感マッサージ」。
ランダムにペアになり、お互いの肩を揉んで感じた“気”を言葉にする……という、謎のワーク。
「うーん……麻衣さんからは、“木漏れ日”って感じがします!」
「き、木漏れ日……!?」
—
次に出された「お悩み開放カード」は、裏返しのカードから1枚選び、そこに書かれた言葉を元に心を開放する、というもの。
麻衣が引いたカードは——
《余白》。
(……なんだろう。私に、足りてない“余白”?)
周りの人たちが「仕事のこと」「子育てのこと」などを口にする中、麻衣は小さくつぶやいた。
「……自分の時間って、なんか“罪悪感”があるんですよね。別に誰も責めてないのに」
—
📱《スキル獲得》
▶名前:心の余白(Lv1)
効果:自分や他人を、少し優しく見守れるようになる
追加効果:会話の空気をゆるめる力が上がる
(……あ、これ、悪くないかも)
—
帰り道、川島さんが笑いながら言った。
「ね、ちょっと変だけど、なんかスッキリしない?」
「うん……確かに、変なんだけど、変な元気出た」
「“癒し”っていうより、“ネタ”としてもアリよね!」
麻衣はスマホを見て小さく笑う。
📱《家族スキル連携可能:心の余白 → パートナー信頼+1》
—
その夜。
「ただいま~。どうだった?例の会は」
「うん、壺は売られなかった。あと……“木漏れ日”って言われた」
「……もうちょっと詳しく頼む」
—
ちょっとだけ、自分のことを大切にするって、案外難しい。
でも、“変だけど楽しい”があるだけで、ちょっとだけ軽くなれるのかも。
---
買い物帰りのスーパーで、川島さんがひょっこり話しかけてきた。
「え? えーと、たぶん……。なにかあるの?」
「実はね、“ママのための癒しサークル”ってのに誘われてて。麻衣さんもどうかなって思って」
癒しサークル……?
それって、よくある“ストレッチ講座”とか“お茶会”とか、そういうやつ?
「え、なんか怪しくない? 壺とか売られない?」
「大丈夫大丈夫!私も最初そう思ったんだけど、なんか不思議と楽しくてさ。無理だったら断っても全然平気!」
軽いノリでそう言われると、つい「じゃあ行ってみようかな」と返してしまうのが、麻衣という女。
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日曜日、ひなのを雄一に預け、指定された公民館へ。
玄関を入った瞬間、ふわっと香るラベンダー。
(……お、お香!?)
畳の広間に、十数人の女性たちがゆる~く輪になって座っていた。
中には、保育園や小学校で見かけたことのある顔もちらほら。
「ようこそ、“しあわせママの会”へ!」
中心にいたのは、妙に声が通る美人さん。30代後半くらい?
なんかすごい、いいオーラ出してるけど……その隣に立っていた人物に、麻衣の目は止まった。
「……えっ!? 佐々木さん!?」
「えっ……あ! 麻衣さん!? わ、びっくり~!」
まさかの、はるとの担任・佐々木先生がいた。
(え?先生が? これ……教育的に……どうなの?)
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「この会はですね、日頃がんばってるママたちが、“ほんとの自分”に戻れるような場所を目指してるんです」
中心の美人さん・代表の橘さんは、にこやかに説明を続けた。
「自己紹介は……スキップでいいですね! 今日は“直感マッサージ”と“お悩み開放カード”をやります!」
(なにそれ!?)
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📱《スキル通知:異空間感知》
▶この場において、空気の“違和感”を感じ取る能力が一時的に上昇します
(あ、なんかちょっと怪しいかも……でも変なことされてる感じではない?)
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まずは「直感マッサージ」。
ランダムにペアになり、お互いの肩を揉んで感じた“気”を言葉にする……という、謎のワーク。
「うーん……麻衣さんからは、“木漏れ日”って感じがします!」
「き、木漏れ日……!?」
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次に出された「お悩み開放カード」は、裏返しのカードから1枚選び、そこに書かれた言葉を元に心を開放する、というもの。
麻衣が引いたカードは——
《余白》。
(……なんだろう。私に、足りてない“余白”?)
周りの人たちが「仕事のこと」「子育てのこと」などを口にする中、麻衣は小さくつぶやいた。
「……自分の時間って、なんか“罪悪感”があるんですよね。別に誰も責めてないのに」
—
📱《スキル獲得》
▶名前:心の余白(Lv1)
効果:自分や他人を、少し優しく見守れるようになる
追加効果:会話の空気をゆるめる力が上がる
(……あ、これ、悪くないかも)
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帰り道、川島さんが笑いながら言った。
「ね、ちょっと変だけど、なんかスッキリしない?」
「うん……確かに、変なんだけど、変な元気出た」
「“癒し”っていうより、“ネタ”としてもアリよね!」
麻衣はスマホを見て小さく笑う。
📱《家族スキル連携可能:心の余白 → パートナー信頼+1》
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その夜。
「ただいま~。どうだった?例の会は」
「うん、壺は売られなかった。あと……“木漏れ日”って言われた」
「……もうちょっと詳しく頼む」
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ちょっとだけ、自分のことを大切にするって、案外難しい。
でも、“変だけど楽しい”があるだけで、ちょっとだけ軽くなれるのかも。
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