5 / 65
【ざまぁ回】第5話 勇者パーティー、ゴーレム技師の代わりの人材を見つけられない&受付嬢に蔑みまくった目で見られる
しおりを挟む
――勇者ハロン行きつけの酒場。
勇者ハロンの一行は、珍しくまじめな顔で話をしていた。
「壊れたゴーレムは直せない、道には迷う、素材の剥ぎ取りには失敗する、生焼けの肉を食って腹を壊す。……もう散々だ!」
勇者ハロンが拳をテーブルに振り下ろす。
「こんな調子ではとてもダンジョン探索はできん! 報酬の取り分は減るが仕方ない、【サポーター】を1人雇うぞ。2人とも、文句はないな?」
「「ないです!」」
キキとカカが元気にうなづく。
――――――
「――というわけで、【サポーター】を新しくパーティーにむかえたいのだが」
勇者ハロン一行は、冒険者ギルドに来て、受付嬢に話しかけていた。
「かしこまりました。では、どのような【サポーター】をお探しですか?」
「そうだな。ゴーレムのメンテナンスは無理だろうから……料理と皿洗いとマップ作成と索敵とトラップ解除とモンスターの素材剥ぎ取りと洗濯とギルドへの報告書作成ができる人材はいるか?」
「ええ、そんなに沢山の仕事をですか!?」
ギルドの受付嬢は驚きを隠せない。
「それから、当然S級ダンジョンに入る度胸のあるやつだ」
「兄者の言うとおりだ。あと、偉そうなやつはだめだ。おとなしくてまじめなやつがいい」
「要求が高いですね……そんな人材は居ないと思いますけど……。あ、居ました」
「「「やったー!!」」」
勇者ハロン一行はとびはねて喜ぶ。
「名前は、ナットさんです。明日の冒険者試験に合格すれば、ですが」
「「「ナットかー!!」」」
勇者ハロン一行は膝から崩れ落ちる。
「ぐぬぬ……! だが確かにナットなら雑用もこなせるし、ゴーレムのメンテナンスもできる……」
勇者ハロンは床に崩れ落ちたまま歯ぎしりする。
「――! ……そうか、私は気付いてしまったぞ! ダンジョン探索が上手くいかなくなった原因は、ずばり。ナットが居なくなったせいだ」
まるで、この世の真理に気付いたかのような顔で勇者ハロンが言う。
「な、何だって勇者様ー!? ……だけど確かにそうかもしれねぇ! ナットはゴーレムのメンテナンスも雑用もやっていたからな」
「そこに気付くとは! さっっっすが勇者様、すんげぇ頭いいぜぇ!」
受付嬢は、勇者ハロン一行を『まさかこんなに馬鹿だったなんて』と言わんばかりの目で見下ろしていた。
「「「……だけどナットに『戻ってきてくれ』なんて頭を下げるのは絶対に嫌だな!」」」
3人の意見が一致する。
「まぁどうしても、ナットが戻ってきたいというならば。もう一度私のパーティーに入れてやっても良いが。仕方なくだが」
うんうんと兄弟もうなづく。
――その時、勇者ハロンが閃く。
「思い出した! ナットを追放した時、確かメンテナンスの説明書を貰っていただろう」
勇者ハロンが勢い良く立ち上がる。
「あれを探し出そう! 破ってしまったが、貼り合わせれば読めるはずだ! 捨てたのは1週間前、まだゴミ処理場にあるかもしれない!」
「「流石勇者様!!」」
こうして勇者ハロン一行は、街のゴミ処理場へと向かった。
勇者ハロンの一行は、珍しくまじめな顔で話をしていた。
「壊れたゴーレムは直せない、道には迷う、素材の剥ぎ取りには失敗する、生焼けの肉を食って腹を壊す。……もう散々だ!」
勇者ハロンが拳をテーブルに振り下ろす。
「こんな調子ではとてもダンジョン探索はできん! 報酬の取り分は減るが仕方ない、【サポーター】を1人雇うぞ。2人とも、文句はないな?」
「「ないです!」」
キキとカカが元気にうなづく。
――――――
「――というわけで、【サポーター】を新しくパーティーにむかえたいのだが」
勇者ハロン一行は、冒険者ギルドに来て、受付嬢に話しかけていた。
「かしこまりました。では、どのような【サポーター】をお探しですか?」
「そうだな。ゴーレムのメンテナンスは無理だろうから……料理と皿洗いとマップ作成と索敵とトラップ解除とモンスターの素材剥ぎ取りと洗濯とギルドへの報告書作成ができる人材はいるか?」
「ええ、そんなに沢山の仕事をですか!?」
ギルドの受付嬢は驚きを隠せない。
「それから、当然S級ダンジョンに入る度胸のあるやつだ」
「兄者の言うとおりだ。あと、偉そうなやつはだめだ。おとなしくてまじめなやつがいい」
「要求が高いですね……そんな人材は居ないと思いますけど……。あ、居ました」
「「「やったー!!」」」
勇者ハロン一行はとびはねて喜ぶ。
「名前は、ナットさんです。明日の冒険者試験に合格すれば、ですが」
「「「ナットかー!!」」」
勇者ハロン一行は膝から崩れ落ちる。
「ぐぬぬ……! だが確かにナットなら雑用もこなせるし、ゴーレムのメンテナンスもできる……」
勇者ハロンは床に崩れ落ちたまま歯ぎしりする。
「――! ……そうか、私は気付いてしまったぞ! ダンジョン探索が上手くいかなくなった原因は、ずばり。ナットが居なくなったせいだ」
まるで、この世の真理に気付いたかのような顔で勇者ハロンが言う。
「な、何だって勇者様ー!? ……だけど確かにそうかもしれねぇ! ナットはゴーレムのメンテナンスも雑用もやっていたからな」
「そこに気付くとは! さっっっすが勇者様、すんげぇ頭いいぜぇ!」
受付嬢は、勇者ハロン一行を『まさかこんなに馬鹿だったなんて』と言わんばかりの目で見下ろしていた。
「「「……だけどナットに『戻ってきてくれ』なんて頭を下げるのは絶対に嫌だな!」」」
3人の意見が一致する。
「まぁどうしても、ナットが戻ってきたいというならば。もう一度私のパーティーに入れてやっても良いが。仕方なくだが」
うんうんと兄弟もうなづく。
――その時、勇者ハロンが閃く。
「思い出した! ナットを追放した時、確かメンテナンスの説明書を貰っていただろう」
勇者ハロンが勢い良く立ち上がる。
「あれを探し出そう! 破ってしまったが、貼り合わせれば読めるはずだ! 捨てたのは1週間前、まだゴミ処理場にあるかもしれない!」
「「流石勇者様!!」」
こうして勇者ハロン一行は、街のゴミ処理場へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。
蛇崩 通
ファンタジー
ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。
三千円で。
二枚入り。
手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。
ガイドブックには、異世界会話集も収録。
出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。
おもしろそうなので、買ってみた。
使ってみた。
帰れなくなった。日本に。
魔力切れのようだ。
しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。
それなのに……
気がついたら、魔王軍と戦うことに。
はたして、日本に無事戻れるのか?
<第1章の主な内容>
王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。
魔王軍が、王都まで迫ったからだ。
同じクラスは、女生徒ばかり。
毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。
ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。
しかたがない。ぼくが戦うか。
<第2章の主な内容>
救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。
さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。
どう救出する?
<第3章の主な内容>
南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。
そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。
交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。
驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……
<第4章の主な内容>
リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。
明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。
なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。
三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる