31 / 65
第31話 美少女ゴーレム、新しい形態を使ってレアモンスターを乱獲する
しおりを挟む
今日の冒険者ギルドは、騒然としていた。
「すみません、何かあったんですか?」
僕はいつもの受付のお姉さんに聞いてみる。
「あ! 丁度良いところに来てくれましたねナットさん! 緊急クエストが発令されたんですよ!」
「マスター、緊急クエストとは何ですか?」
――緊急クエスト。冒険者ギルドが重要性が極めて高いと判断した場合にのみ発令されるクエストだ。
例えば、モンスターの群れが街に向かって進行しているので迎撃せよとか、飢饉が起きたのでモンスターの肉を調達せよだとか。
緊急クエスト発令中は、他のクエストは全て停止される。
「今回の緊急クエストは、『レインボーリザードの角の納品』です」
レインボーリザードとは、中型のトカゲモンスターだ。
大きさは成体でも1メートル程度。戦闘能力は高くなく、棒を持った一般人程度でも倒せる。
しかし、体の色を変えて周囲の風景に完全に同化する能力があり、見つけるのは非常に困難なのだ。
「今回、街の外れで疫病が発生しました。特効薬を作るためには、レインボーリザードの角が必要なのです」
「分かりました、それは一大事ですね。一冒険者として、全力で頑張ります!」
「ナットさんがそう言っていただけるなら、心強いです。よろしくお願いします!」
受付のお姉さんが何度も頭を下げる。いつもよりも、少し雰囲気が変だ。
緊急事態なので動揺しているのだろうか?
「行こうアルカ、一刻も早くレインボーリザードの角を集めよう」
――――
F級ダンジョン、ナーフィーの森。
前に薬草を摘みに来たこの森に、僕とアルカは再び来ていた。
「いたぞ、追えー!!」
先にダンジョンに着いていた冒険者たちが、レインボーリザードを追いかけている。
しかし、レインボーリザードは素早く木々の間に飛び込み、体の色を変える。
「クソ、見失った!」
「探せ探せ! まだ近くにいるはずだ!」
冒険者たちが手当たり次第に武器を振り回すが、当たらない。
そのまま冒険者たちはダンジョンの奥へ行ってしまった。
レインボーリザードを捕まえるのは並大抵のことではない。
しかし、僕には秘策がある。
「アルカ、索敵モードに変身だ!」
「了解しました。形態変更、索敵形態!」
アルカを虹色の光が包んでいく。
新しく追加した形態は、前に大量捕獲したモンスター”ラージラビット”の耳を使った索敵特化の形態だ。
頭の上に取り付けたウサギの耳で、モンスターのわずかな音も聞き逃さない。
さらに、服の面積も少なくして、肌で空気の流れを感じ取れるようにしている。
――のだが。
虹色の光が消え、現れたアルカはいわゆるバニースーツを着ていた。
頭に取り付けたウサ耳も合わさって、完全にバニーガール姿である。
脚の付け根ギリギリまであらわになっているその姿は、とても目に悪い。
歩くたびに豊かな胸の谷間が揺れている。
腕がいいと評判の防具屋に行って、肌をできるだけ出した防具が欲しいとだけリクエストしたら作ってきたのがこの装備だったのだ。
アルカは何故か気に入ってくれているみたいなので良いのだが……。
「じゃ、じゃあ早速レインボーリザードを探そう! アルカ、聞こえるか?」
「やってみます、行きますよ……!」
アルカが目を閉じて聴覚に集中する。ウサ耳がピコピコと揺れる。
「複数のモンスターの音が聞こえますが、レインボーリザード程度の大きさのモンスターは……居ました、あの茂みです!」
僕は小さめのインスタントゴーレムを10体呼び出し、レインボーリザードを包囲していく。
「今だ、かかれ!」
インスタントゴーレム10体に一斉に襲い掛かられて、レインボーリザードはなすすべなく捕まった。
「流石マスターです! この形態、すごく索敵性能が高いですよ!」
アルカが嬉しそうにピョンピョン跳ねる。
そのたびに上下する胸のふくらみを直視できず、僕は目をそらした。
「あ、あっちにもレインボーリザードがいますよマスター!」
僕はなるべくアルカを視界に入れないようにしながら、レインボーリザードがいるという方向についていく。
……最終的にこの日は、40体ものレインボーリザードを捕獲することができた。
「すみません、何かあったんですか?」
僕はいつもの受付のお姉さんに聞いてみる。
「あ! 丁度良いところに来てくれましたねナットさん! 緊急クエストが発令されたんですよ!」
「マスター、緊急クエストとは何ですか?」
――緊急クエスト。冒険者ギルドが重要性が極めて高いと判断した場合にのみ発令されるクエストだ。
例えば、モンスターの群れが街に向かって進行しているので迎撃せよとか、飢饉が起きたのでモンスターの肉を調達せよだとか。
緊急クエスト発令中は、他のクエストは全て停止される。
「今回の緊急クエストは、『レインボーリザードの角の納品』です」
レインボーリザードとは、中型のトカゲモンスターだ。
大きさは成体でも1メートル程度。戦闘能力は高くなく、棒を持った一般人程度でも倒せる。
しかし、体の色を変えて周囲の風景に完全に同化する能力があり、見つけるのは非常に困難なのだ。
「今回、街の外れで疫病が発生しました。特効薬を作るためには、レインボーリザードの角が必要なのです」
「分かりました、それは一大事ですね。一冒険者として、全力で頑張ります!」
「ナットさんがそう言っていただけるなら、心強いです。よろしくお願いします!」
受付のお姉さんが何度も頭を下げる。いつもよりも、少し雰囲気が変だ。
緊急事態なので動揺しているのだろうか?
「行こうアルカ、一刻も早くレインボーリザードの角を集めよう」
――――
F級ダンジョン、ナーフィーの森。
前に薬草を摘みに来たこの森に、僕とアルカは再び来ていた。
「いたぞ、追えー!!」
先にダンジョンに着いていた冒険者たちが、レインボーリザードを追いかけている。
しかし、レインボーリザードは素早く木々の間に飛び込み、体の色を変える。
「クソ、見失った!」
「探せ探せ! まだ近くにいるはずだ!」
冒険者たちが手当たり次第に武器を振り回すが、当たらない。
そのまま冒険者たちはダンジョンの奥へ行ってしまった。
レインボーリザードを捕まえるのは並大抵のことではない。
しかし、僕には秘策がある。
「アルカ、索敵モードに変身だ!」
「了解しました。形態変更、索敵形態!」
アルカを虹色の光が包んでいく。
新しく追加した形態は、前に大量捕獲したモンスター”ラージラビット”の耳を使った索敵特化の形態だ。
頭の上に取り付けたウサギの耳で、モンスターのわずかな音も聞き逃さない。
さらに、服の面積も少なくして、肌で空気の流れを感じ取れるようにしている。
――のだが。
虹色の光が消え、現れたアルカはいわゆるバニースーツを着ていた。
頭に取り付けたウサ耳も合わさって、完全にバニーガール姿である。
脚の付け根ギリギリまであらわになっているその姿は、とても目に悪い。
歩くたびに豊かな胸の谷間が揺れている。
腕がいいと評判の防具屋に行って、肌をできるだけ出した防具が欲しいとだけリクエストしたら作ってきたのがこの装備だったのだ。
アルカは何故か気に入ってくれているみたいなので良いのだが……。
「じゃ、じゃあ早速レインボーリザードを探そう! アルカ、聞こえるか?」
「やってみます、行きますよ……!」
アルカが目を閉じて聴覚に集中する。ウサ耳がピコピコと揺れる。
「複数のモンスターの音が聞こえますが、レインボーリザード程度の大きさのモンスターは……居ました、あの茂みです!」
僕は小さめのインスタントゴーレムを10体呼び出し、レインボーリザードを包囲していく。
「今だ、かかれ!」
インスタントゴーレム10体に一斉に襲い掛かられて、レインボーリザードはなすすべなく捕まった。
「流石マスターです! この形態、すごく索敵性能が高いですよ!」
アルカが嬉しそうにピョンピョン跳ねる。
そのたびに上下する胸のふくらみを直視できず、僕は目をそらした。
「あ、あっちにもレインボーリザードがいますよマスター!」
僕はなるべくアルカを視界に入れないようにしながら、レインボーリザードがいるという方向についていく。
……最終的にこの日は、40体ものレインボーリザードを捕獲することができた。
2
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる