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五章 五章 白い鳥空へ
38 アイツが魔王だ
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アルトは私が居なくなって、すぐ気が付いたようだ。
「メリーが拐われた。僕は飛ぶ」
その場にいたノアとオクターヴに知らせて、私の後を追いかけて飛んだ。
「おい。居なくなったぞ、追いかけるか」
「分かった、フェニで行こう」
ノアはオクターヴを掴まえて飛んだ。
青い空が眩しい、いきなり上空である。風がゴウッと吹いて飛ばされそうになる。
「うお?」
オクターヴの手を引っ張って、ノアがフェニの背中に張り付く。慌ててオクターヴも白い背中にしがみ付く。
『ピルルー!』
フェニが二人の周りに即座に結界を張ってくれて、落ちる手前で留まった。
「いきなりフェニの上か、びっくりするだろうが、お前はー」
「いや、武器が飛んで来るかもしれないしー」
「何だと……」
フェニはひとっ飛びで、王国軍の兵士がいる場所に飛んだ。
「メリー!」
ノアが叫んだ。
兵士が囲んでいる真ん中に二人はいる。兵士たちが剣や槍を構えて、今にも二人に攻撃しそうな様子であった。
「ノア!」
アルトに庇われた私が上空を見上げると、そこに白い鳥が羽ばたいていた。鳥の肩口からノアとオクターヴの顔が覗く。二人はフェニと一緒に真ん中に降りる。
前にフェニへの攻撃が決まらなかったので、兵士達はザザザッと後ろに下がった。
「メリー、その頬どうしたの?」
私の頬を一目見て顔を顰めるノアにアルトが冷たい声で言う。
「あいつに殴られたんだ。ノア、メリーを頼む」
「え? ああ、うん」
一瞬戸惑ったノアはすぐに了解した。
「え? どうして」
アルトにノアの方に押しやられて驚く。手を伸ばしたが、
「メリーは帰ろう」
私を掴んですぐに白い鳥の上に飛ぶノア。
「アルト!」
「おい、俺は?」
「ノアはすぐに戻って来るよ」
アルトとオクターヴが兵士の真ん中に残された。
「オクターヴじゃないか! きさま、こんな所で何をしている」
「いや、その」
いきなりクロード王子が目の前にいて戸惑うオクターヴ。
「くそっ、メリザンドをどこへやった!」
怒り狂ったクロード王子が喚く。
「おい、こいつらをサッサと殺せ! 血祭りにあげてやれ」
陣屋に居る兵士たちが剣を突き付ける。魔導士たちが魔法の詠唱を始める。
「オクターヴ、側にいて、離れないで」
「へっ、なに?」
戸惑いながらも、アルトの側に居るオクターヴ。
「僕は、許さない。風の結界」
アルトとオクターヴの周りに結界が出来る。冷たい声が呪文を紡ぐ。
兵士たちが槍や剣で攻撃しようとするが結界に弾かれる。魔導士たちの放つ火球が、ふたりに襲い掛かるが消されてしまう。
「風よ、全ての闘気を捉え、その災い身を断て『エアロブレイド』行け!」
アルトの手から無数の風の刃が出て、ヒュンヒュンと唸るように兵士達に襲い掛かる。稲を刈るように、そこに居た者たちの首を刈り取っていった。
「うげっ」
オクターヴが少し顔色を悪くする。
「メリーのお陰で調節が上手くなったな」
ノアが飛んで戻って来て、呆れたように言う。
「うは、派手にやったね」
周りは血の海だ。
「お前、何という事を──」
「被害をなるべく抑えただけだ」
「なるほど。これをメリーに見せたら、また体調が悪くなるね」
ノアが首を傾げる。冷めた顔でオクターヴをチラリと見て言うアルト。
「オクターヴ、連絡しといてくれ。魔獣が出たとでも、天罰を受けたとでも」
「──分かった」
アルトは飛んで猟師小屋に戻った。
オクターヴはこの事を一族に知らせるだろう。
だが、血の匂いに魔獣が誘き寄せられたら、この辺りには誰もしばらく近付けない。王国がこの顛末を詳しく知る事は無い。
◇◇
「アルト!」
猟師小屋にアルトが戻って来たので、私は走って出迎えた。
「怪我はない?」
「大丈夫だよ」
にこりと笑って言うアルト。
「ノアとオクターヴは?」
「すぐ帰って来るよ。大丈夫だからね」
「そうなの?」
アルトは私を引き寄せて頬に手を添える。
「頬を見せて」
「アデリナ様が『ヒール』をしてくれたの」
「最近少し上達しましたの」
「そうなんだ、良かった。うん綺麗だよ」
アルトはアデリナに頷いて私の頬をそっと撫でる。
私の背を追い越してから、アルトのそばかすもだいぶ減った。
何だか顔が綺麗になって、男っぽくなって、こんな風な体勢になると、ちょっと頬が染まってしまう。
でも、ちゃんと言うのだ。
「アルト。私ちゃんと受け止めるからね。弱虫だけど、大丈夫だからね。だから一人でやっちゃダメよ。ちゃんと一緒に行こう? 置いて行かないで?」
「分かったよ、メリー。一緒に行こう」
アルトはにっこり笑って頷いたのだ。その笑顔にホッとして、やっぱり頬が染まってしまうのだけど。
その後、暫くアルトを見るみんなの目が違う。
「どうかしたの?」
何だか恐ろしいモノでも見るみたいな。
「さあ。反乱軍は一網打尽にしたそうだ。第一王子が国王になるようだ」
アルトはどこ吹く風といった涼しい顔をしているが。
私は第一王子を思い浮かべる。目立たない人だった。
第一王子は側妃の子供だった。側妃は伯爵家の出であった為、第一王子の後ろ盾はあまり強くない。ごり押しをすること無く、機会をずっと窺っていた。苦労人である。腹黒かもしれない。この後も国を纏めるのに苦労をしそうであった。
「そうなんだ? 大変ね」
貴族を纏めるのが大変であれば、こちらにちょっかいを出す暇も無いか。
「僕にとってメリー以外に大事なものはない」
「あいつが魔王だぜ」
とオクターヴが言ったとか言わなかったとか。
「メリーが拐われた。僕は飛ぶ」
その場にいたノアとオクターヴに知らせて、私の後を追いかけて飛んだ。
「おい。居なくなったぞ、追いかけるか」
「分かった、フェニで行こう」
ノアはオクターヴを掴まえて飛んだ。
青い空が眩しい、いきなり上空である。風がゴウッと吹いて飛ばされそうになる。
「うお?」
オクターヴの手を引っ張って、ノアがフェニの背中に張り付く。慌ててオクターヴも白い背中にしがみ付く。
『ピルルー!』
フェニが二人の周りに即座に結界を張ってくれて、落ちる手前で留まった。
「いきなりフェニの上か、びっくりするだろうが、お前はー」
「いや、武器が飛んで来るかもしれないしー」
「何だと……」
フェニはひとっ飛びで、王国軍の兵士がいる場所に飛んだ。
「メリー!」
ノアが叫んだ。
兵士が囲んでいる真ん中に二人はいる。兵士たちが剣や槍を構えて、今にも二人に攻撃しそうな様子であった。
「ノア!」
アルトに庇われた私が上空を見上げると、そこに白い鳥が羽ばたいていた。鳥の肩口からノアとオクターヴの顔が覗く。二人はフェニと一緒に真ん中に降りる。
前にフェニへの攻撃が決まらなかったので、兵士達はザザザッと後ろに下がった。
「メリー、その頬どうしたの?」
私の頬を一目見て顔を顰めるノアにアルトが冷たい声で言う。
「あいつに殴られたんだ。ノア、メリーを頼む」
「え? ああ、うん」
一瞬戸惑ったノアはすぐに了解した。
「え? どうして」
アルトにノアの方に押しやられて驚く。手を伸ばしたが、
「メリーは帰ろう」
私を掴んですぐに白い鳥の上に飛ぶノア。
「アルト!」
「おい、俺は?」
「ノアはすぐに戻って来るよ」
アルトとオクターヴが兵士の真ん中に残された。
「オクターヴじゃないか! きさま、こんな所で何をしている」
「いや、その」
いきなりクロード王子が目の前にいて戸惑うオクターヴ。
「くそっ、メリザンドをどこへやった!」
怒り狂ったクロード王子が喚く。
「おい、こいつらをサッサと殺せ! 血祭りにあげてやれ」
陣屋に居る兵士たちが剣を突き付ける。魔導士たちが魔法の詠唱を始める。
「オクターヴ、側にいて、離れないで」
「へっ、なに?」
戸惑いながらも、アルトの側に居るオクターヴ。
「僕は、許さない。風の結界」
アルトとオクターヴの周りに結界が出来る。冷たい声が呪文を紡ぐ。
兵士たちが槍や剣で攻撃しようとするが結界に弾かれる。魔導士たちの放つ火球が、ふたりに襲い掛かるが消されてしまう。
「風よ、全ての闘気を捉え、その災い身を断て『エアロブレイド』行け!」
アルトの手から無数の風の刃が出て、ヒュンヒュンと唸るように兵士達に襲い掛かる。稲を刈るように、そこに居た者たちの首を刈り取っていった。
「うげっ」
オクターヴが少し顔色を悪くする。
「メリーのお陰で調節が上手くなったな」
ノアが飛んで戻って来て、呆れたように言う。
「うは、派手にやったね」
周りは血の海だ。
「お前、何という事を──」
「被害をなるべく抑えただけだ」
「なるほど。これをメリーに見せたら、また体調が悪くなるね」
ノアが首を傾げる。冷めた顔でオクターヴをチラリと見て言うアルト。
「オクターヴ、連絡しといてくれ。魔獣が出たとでも、天罰を受けたとでも」
「──分かった」
アルトは飛んで猟師小屋に戻った。
オクターヴはこの事を一族に知らせるだろう。
だが、血の匂いに魔獣が誘き寄せられたら、この辺りには誰もしばらく近付けない。王国がこの顛末を詳しく知る事は無い。
◇◇
「アルト!」
猟師小屋にアルトが戻って来たので、私は走って出迎えた。
「怪我はない?」
「大丈夫だよ」
にこりと笑って言うアルト。
「ノアとオクターヴは?」
「すぐ帰って来るよ。大丈夫だからね」
「そうなの?」
アルトは私を引き寄せて頬に手を添える。
「頬を見せて」
「アデリナ様が『ヒール』をしてくれたの」
「最近少し上達しましたの」
「そうなんだ、良かった。うん綺麗だよ」
アルトはアデリナに頷いて私の頬をそっと撫でる。
私の背を追い越してから、アルトのそばかすもだいぶ減った。
何だか顔が綺麗になって、男っぽくなって、こんな風な体勢になると、ちょっと頬が染まってしまう。
でも、ちゃんと言うのだ。
「アルト。私ちゃんと受け止めるからね。弱虫だけど、大丈夫だからね。だから一人でやっちゃダメよ。ちゃんと一緒に行こう? 置いて行かないで?」
「分かったよ、メリー。一緒に行こう」
アルトはにっこり笑って頷いたのだ。その笑顔にホッとして、やっぱり頬が染まってしまうのだけど。
その後、暫くアルトを見るみんなの目が違う。
「どうかしたの?」
何だか恐ろしいモノでも見るみたいな。
「さあ。反乱軍は一網打尽にしたそうだ。第一王子が国王になるようだ」
アルトはどこ吹く風といった涼しい顔をしているが。
私は第一王子を思い浮かべる。目立たない人だった。
第一王子は側妃の子供だった。側妃は伯爵家の出であった為、第一王子の後ろ盾はあまり強くない。ごり押しをすること無く、機会をずっと窺っていた。苦労人である。腹黒かもしれない。この後も国を纏めるのに苦労をしそうであった。
「そうなんだ? 大変ね」
貴族を纏めるのが大変であれば、こちらにちょっかいを出す暇も無いか。
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