黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

92話 出品

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旅人の輪の市場での相場は普通のサイズで中古で2万ロング程度だ。
俺は大きめとはいえ倍の金額を入札していることになる。

俺の所持金は4万と少し。
これ以上値上がったら厳しい。
だが俺には当てがある。
俺はギルドのオークション部屋の受付へ行く。

「旅人の輪をここで出品したとしたら幾らぐらいになるだろうか?」
「そうですね、市場で売られているものよりかは安くなりますが、中古1つ1万8千ほどで落札されていますね。
それでも市場の店に買い取ってもらうよりかは高くはありますね」
「そうかわかった。旅人の輪を9個出品したいのだがいいだろうか。」
「9個も!ええ、大丈夫ですよ。
人気のあるものですからね。すぐに入札があると思います。
期間はどうされますか?
通常でしたら7日間ほどですが」
「3日で頼む」

俺の荷物から小さな麻袋に入れられた旅人の輪9個を受付に渡した。
俺がこの街に来る前に倒した平凡盗賊団が身につけていた旅人の輪だ。
出品した平凡盗賊団の旅人の輪は道具鑑定が行われた後に商品棚に置かれた。
鑑定結果は通常のものが6個、摩って効果が出るものが2個、魔力を流して効果が出るものが1個だった。それが棚に並べられている。
さて、どうなるやら楽しみだ。

「旅人の輪ってこんなに高価だったんだな。俺の給料の4ヶ月分・・」
「需要に見合った供給ないからなー。もっと人口の多い街だと更にする事もあるな」
旅人の輪は俺の持ち物の中でも2番目には高価だろう。
1番はマジックバッグだ。

この2つは旅人の必須アイテムとされて人気が高い。
徒歩や馬車で街道を旅をするこの世の中ではどちらもかなり重宝する。

乗合馬車などは最近だと、旅人の輪を貸し出してくれるのは当たり前だ。
用足し休憩の時間も省けるし、外で用を足すのは魔物に襲われる危険もある。
誰もそんな時に襲われて死ぬなんてのは嫌なのだから旅人の輪は非常に大事になってくるのだ。

まあ、俺は用足しはなくても茂みの中で致したりするけどな!
男だからしょうがねえんだ。

話は変わって、この後の話だ。
時間は昼前、この後は買い物をするという話になっていたので、その前に飯を食おう。
トレイとモーガンの2人と合流してから。
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