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3章 バーンデッドディザスター
414話 朝のギルドで
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ルシオン含めたみんなで風呂に行きその後しこたま酒を飲んだ翌日、ルシオンはしっかり早朝からギルドに出勤していったようだ。
俺の隣の部屋に寝かせてたが全く気が付かなかった。
借りている家の居間には10時ギルドに来てくれと書置きが家にあったのでギルドにやってきてルシオンを呼んでもらった。
カウンターの奥から出てきたルシオンはなんとも難しい表情だった。
ルシオンに促されるまま人の少ないテーブル席に移動した。
「昨日言ってた吸血鬼化耐性持ちと顔合わせの件の前に、今朝俺に被さってた魔道具どこで手に入れたんだ?」
「作った本人たちから貰ったぞ」
「作った本人?いつ、どこの誰か詳しく聞いてもいいか?」
良かれと思って回復の魔道具を使ったのがあまり良くなかったようだ。
そいえばギルドが権利を買っていて、今製品化を進めてるところっぽい。
ルシオンはどこかで製法が流出してしまったのかを危惧してるようだ。
「あー、魔道具の技術をギルドに渡した本人って事。知り合いなんだ。貰ったのはギルドが魔道具の権利の交渉する前だったかな」
「はーそういうことかー。やべえ事になるかもしれないと思ってヒヤヒヤしてたぞ」
「ごめん、あまりにも酔っ払ってたから次の日寝過ごしたりしたら良くないかなと思って使ったんだ」
「いや、大丈夫。むしろありがとな。しかし実際凄いな、かつてないぐらい気持ちよく目覚めたし、体の調子が凄くいい」
「そうなんだ、そんなに使う事無かったけど俺も試してみよ」
本来の用途なら怪我を治すものなので、あまり使う機会がなかった。寝不足の時にちょっと使った程度だ。
今は回復のエキスパートのガルシアもいるし、あまり活躍の場面はない。それに越した事はないのだが。
「さて、本題なんだが、今日の昼過ぎ2時ごろに王都の騎士団本部に行ってもらいたい。その時は俺も同行する」
「サボり?」
「違うぞ、ギルドも協力するからその為だ」
ルシオンは度々仕事を抜け出して、傭兵のワーカーの訓練場で指導といって遊んでいたり、誰にも受注されない低ランク依頼を自分で片付けていたりするらしく、他の傭兵部門の職員からかなり警戒されている。俺たちにもサボらないか見張っててほしいと言われてるほどだ。
「わかった。じゃあまた1時ぐらいにここくればいいか?」
「ああ、時間決まったのが今朝なもんでな、二度手間ですまないが頼む」
「格好ってこれでいいのか?」
「血まみれじゃなければいいぞ」
「ははは、気をつけるぜ」
そういう事で少し時間ができてしまった。
飯を食いに行く以外は特にやる事も思いつかない。
またぶらぶら町の散策でもするか?
でも王都は物が多いし、また呪具を見つけてしまうんじゃと思ってしまうと気が乗らない。
「俺は一旦家に戻るかな。おめぇらはどうする?」
「ガルシアが戻るなら俺も戻る」
「うーん、俺は散歩するかな」
「そんじゃ1時ごろにここでな」
「おう」
ガルシアはなんとなくまだ昨日の疲れが残っているような様子があり、家でのんびりとしたいのだろう。
俺も家でゴロゴロしているのでもよかったが、最近ずっと3人一緒に行動していたからたまにはリーガルと2人にしてやってもいいかと思って別行動に決めて、帰っていく2人を見送った。
「なあエドガー、あの2人はそういう関係なのか?」
一緒にいたルシオンが聞いてきた。
ルシオンは氣もかなり使えるようだし、一緒の建物に寝泊まりしていれば、ガルシアとリーガルが一緒にひっついて寝ているのにも気づいているのだろう。
なら2人の印象を悪くしないように話せばいいか。
「そうだな。いい感じだよな」
「ははっ、そうだな。お互い大事にしあっているって感じでいいな」
ガルシアはちょっと過保護気味なところがあると思うが、リーガルにとってはそれが心地が良いのだろう。
リーガルもできる限りでガルシアの助けになろうとしているし、見ていて微笑ましい。
「気を使って大変ではないか?」
「大変ではないぞ。2人が幸せそうなら俺も嬉しいしな」
「エドガーは優しいんだな」
「そうかな」
なんとなくだが、ルシオンはガルシア達に悪い印象は持っていないように感じる。
むしろ羨ましそうな雰囲気すら俺の氣は感じ取っている。
ルシオンの年齢は77だと言っていた。
俺たちよりもかなり歳上だが、獣人的にはまだ中年だ。だがまだ結婚などはしておらず独り身だ。そろそろ身を固めようなんて考えているのかもしれない。
元王国騎士団の隊長で現ギルドの部長で、実家も太いらしいので、結婚しようと思えば相手には困らなさそうではあるが、庶民にはわからない政治的な側面などもあったりするのだろう。そうなると共に心が通じ合っている相手と結婚とかは難しそうだし、そんなのに憧れもあるのかもしれない。
何はともあれ、ルシオンが男色に凄く嫌悪感ある感じでなくてよかった。
「エドガー、昨日俺いつ脱いでた?」
ルシオンは今度はかなり気まずそうに小声で聞いてきた。
「家に着いてすぐだな。まあその時にはパンツだったけど、寝ながら脱いでた」
「そうかー助かった、いや助かってはないのか。目撃されてたらまた上から叱られる・・・。
すまんかったな手間かけさせて。つい楽しくてハメを外してしまう。わざわざベッドに運んでくれなくても床に転がしといていいからな」
「ははは、俺もよく寝落ちしちゃうからな。めんどくさくなったらそうするぜ」
ルシオンなら頑丈そうだから床なんかに負けないとは思うが、全裸のルシオンを運ぶといい物が至近距離で見られて嬉しいからなるべくは運んでやろう。
「エドガーは散歩するといってたな。もし暇なら訓練場に行ってみたらどうだ。いろんなやつと手合わせなんかもできるぞ」
「へー面白そうだな。でも突然そんな話するってことは何かあるな?」
「鋭いなー。まあ俺を助けると思って行ってみてくれ、俺出入り禁止されたからさ。エドガーなら大丈夫だと思う」
「まあいいや、行ってみる」
どうせ少し暇だし、最近はずっとルシオンの手伝いと言って仕事をしていたのだから、今更頼みを聞くのは吝かではない。こんど酒奢ってもらおう。
という事で、俺はギルドの裏手にある訓練場へと足を運んだ。
俺の隣の部屋に寝かせてたが全く気が付かなかった。
借りている家の居間には10時ギルドに来てくれと書置きが家にあったのでギルドにやってきてルシオンを呼んでもらった。
カウンターの奥から出てきたルシオンはなんとも難しい表情だった。
ルシオンに促されるまま人の少ないテーブル席に移動した。
「昨日言ってた吸血鬼化耐性持ちと顔合わせの件の前に、今朝俺に被さってた魔道具どこで手に入れたんだ?」
「作った本人たちから貰ったぞ」
「作った本人?いつ、どこの誰か詳しく聞いてもいいか?」
良かれと思って回復の魔道具を使ったのがあまり良くなかったようだ。
そいえばギルドが権利を買っていて、今製品化を進めてるところっぽい。
ルシオンはどこかで製法が流出してしまったのかを危惧してるようだ。
「あー、魔道具の技術をギルドに渡した本人って事。知り合いなんだ。貰ったのはギルドが魔道具の権利の交渉する前だったかな」
「はーそういうことかー。やべえ事になるかもしれないと思ってヒヤヒヤしてたぞ」
「ごめん、あまりにも酔っ払ってたから次の日寝過ごしたりしたら良くないかなと思って使ったんだ」
「いや、大丈夫。むしろありがとな。しかし実際凄いな、かつてないぐらい気持ちよく目覚めたし、体の調子が凄くいい」
「そうなんだ、そんなに使う事無かったけど俺も試してみよ」
本来の用途なら怪我を治すものなので、あまり使う機会がなかった。寝不足の時にちょっと使った程度だ。
今は回復のエキスパートのガルシアもいるし、あまり活躍の場面はない。それに越した事はないのだが。
「さて、本題なんだが、今日の昼過ぎ2時ごろに王都の騎士団本部に行ってもらいたい。その時は俺も同行する」
「サボり?」
「違うぞ、ギルドも協力するからその為だ」
ルシオンは度々仕事を抜け出して、傭兵のワーカーの訓練場で指導といって遊んでいたり、誰にも受注されない低ランク依頼を自分で片付けていたりするらしく、他の傭兵部門の職員からかなり警戒されている。俺たちにもサボらないか見張っててほしいと言われてるほどだ。
「わかった。じゃあまた1時ぐらいにここくればいいか?」
「ああ、時間決まったのが今朝なもんでな、二度手間ですまないが頼む」
「格好ってこれでいいのか?」
「血まみれじゃなければいいぞ」
「ははは、気をつけるぜ」
そういう事で少し時間ができてしまった。
飯を食いに行く以外は特にやる事も思いつかない。
またぶらぶら町の散策でもするか?
でも王都は物が多いし、また呪具を見つけてしまうんじゃと思ってしまうと気が乗らない。
「俺は一旦家に戻るかな。おめぇらはどうする?」
「ガルシアが戻るなら俺も戻る」
「うーん、俺は散歩するかな」
「そんじゃ1時ごろにここでな」
「おう」
ガルシアはなんとなくまだ昨日の疲れが残っているような様子があり、家でのんびりとしたいのだろう。
俺も家でゴロゴロしているのでもよかったが、最近ずっと3人一緒に行動していたからたまにはリーガルと2人にしてやってもいいかと思って別行動に決めて、帰っていく2人を見送った。
「なあエドガー、あの2人はそういう関係なのか?」
一緒にいたルシオンが聞いてきた。
ルシオンは氣もかなり使えるようだし、一緒の建物に寝泊まりしていれば、ガルシアとリーガルが一緒にひっついて寝ているのにも気づいているのだろう。
なら2人の印象を悪くしないように話せばいいか。
「そうだな。いい感じだよな」
「ははっ、そうだな。お互い大事にしあっているって感じでいいな」
ガルシアはちょっと過保護気味なところがあると思うが、リーガルにとってはそれが心地が良いのだろう。
リーガルもできる限りでガルシアの助けになろうとしているし、見ていて微笑ましい。
「気を使って大変ではないか?」
「大変ではないぞ。2人が幸せそうなら俺も嬉しいしな」
「エドガーは優しいんだな」
「そうかな」
なんとなくだが、ルシオンはガルシア達に悪い印象は持っていないように感じる。
むしろ羨ましそうな雰囲気すら俺の氣は感じ取っている。
ルシオンの年齢は77だと言っていた。
俺たちよりもかなり歳上だが、獣人的にはまだ中年だ。だがまだ結婚などはしておらず独り身だ。そろそろ身を固めようなんて考えているのかもしれない。
元王国騎士団の隊長で現ギルドの部長で、実家も太いらしいので、結婚しようと思えば相手には困らなさそうではあるが、庶民にはわからない政治的な側面などもあったりするのだろう。そうなると共に心が通じ合っている相手と結婚とかは難しそうだし、そんなのに憧れもあるのかもしれない。
何はともあれ、ルシオンが男色に凄く嫌悪感ある感じでなくてよかった。
「エドガー、昨日俺いつ脱いでた?」
ルシオンは今度はかなり気まずそうに小声で聞いてきた。
「家に着いてすぐだな。まあその時にはパンツだったけど、寝ながら脱いでた」
「そうかー助かった、いや助かってはないのか。目撃されてたらまた上から叱られる・・・。
すまんかったな手間かけさせて。つい楽しくてハメを外してしまう。わざわざベッドに運んでくれなくても床に転がしといていいからな」
「ははは、俺もよく寝落ちしちゃうからな。めんどくさくなったらそうするぜ」
ルシオンなら頑丈そうだから床なんかに負けないとは思うが、全裸のルシオンを運ぶといい物が至近距離で見られて嬉しいからなるべくは運んでやろう。
「エドガーは散歩するといってたな。もし暇なら訓練場に行ってみたらどうだ。いろんなやつと手合わせなんかもできるぞ」
「へー面白そうだな。でも突然そんな話するってことは何かあるな?」
「鋭いなー。まあ俺を助けると思って行ってみてくれ、俺出入り禁止されたからさ。エドガーなら大丈夫だと思う」
「まあいいや、行ってみる」
どうせ少し暇だし、最近はずっとルシオンの手伝いと言って仕事をしていたのだから、今更頼みを聞くのは吝かではない。こんど酒奢ってもらおう。
という事で、俺はギルドの裏手にある訓練場へと足を運んだ。
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