剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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プロローグ 学園編までの生活

第18話 1年後

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~1年後 城壁の外にて~

「クロウ様!」

「ああ!」

クロウは7歳になった、勉学もずっとメイディの下でおこなって来た為、「ゲームの世界」とは違い、ある程度の知識は持てる様になった。

「ハァ!!」

「ギュッ!?」

そして初めて外に出た時から鍛錬修行を欠かさずにやって来たおかげでこの辺りの魔物程度なら簡単に倒せる様になって来た。

とは言え「剣ぺろバグ」も使ってのこの力なので一概に自分だけの力とは言えないが、知識も実力の1つだと言うのなら自分の力だ。

「まぁ言い訳に過ぎないし、カッコつけた所で意味をなさないから別に良いけど」

「クロウ様、誰に言っているんですか?」

「ん?メイディにだよ?」

「え?」

どうやら思っていた事が口に出ていたようだ、誤魔化す為にも彼女の話にしておこう。

「メイディに頼りっぱなしだから、冒険者にでもなって自分の力で色んな魔物と戦ってみたいなって」

「それの何処が言い訳なんですか?」

「勉強嫌いだから、それを理由に逃げようと思っただけ」

「つまり"クロウ様かっこいい!!!"と私を悩殺してなんでも言う事を聞かすと?」

別にそこまでの事は求めてないけど、大体そんな感じなので「コク」と頷く、メイディ相手にはこれくらいで十分だ(かなりの外道)。

「いくらクロウ様の頼みでもそれは聞けません、クロウ様はチューリア家の跡継ぎ、冒険者となる事は…多分無理です」

「多分なの?」

異世界(転生)小説、所謂ナーロッパと言われる世界では貴族でも冒険者になれる、ならばこの世界でもなれるのではないか?

ラグナロク•オリジンでも世界を救う為に勇者達が旅に出るし、自分の好きなゲームだと国の王子達が魔王を倒す為に「木の棒と数ゴールド」渡されて冒険に行くのだ、

貴族がなっても特に問題はないように見えるが…

「はい、確かに貴族でも冒険者になる事は出来ます、ですがそれは特例です、例えば国からの命令、国の存続がかかった時などは冒険者になった方が色々と得があるからなりますし、跡継ぎ以外の者達が自立する為になる事がありますよ?」

「でも、俺は跡継ぎ」

「はい、もし死んでしまった場合、跡継ぎがいなくなってしまいます、更に次男、三男がいればなれたかもしれませんが、あいにくクロウ様は一人っ子、死んで仕舞えばそれでチューリア家は滅亡です」

異世界モノと違ってこの世界では貴族でも冒険者になれる…と言う事ではないらしい、なら騎士団はどうなのだろうか?

「なぁ、騎士団はなんでなれるんだ?」

「前に勉強の時に教えましたが、騎士団に入れるのは学園に通い、騎士団になる為に必要な知識と剣技が必要なんです」

基本的に騎士団は貴族が殆どで、国王に使える貴族達が国の忠誠の証として子供達を騎士団に入団させるそうだ

更に、学園が条件の一つなのは経歴が必要だからだ、無名の何もわからない人を騎士団に入れる訳にはいかない

知識は国を守る為には内政も必要で、他にも敵国との戦い、魔物との戦いにおいて、戦術は必須

剣技は「1番の敵は有能な敵より無能な味方」と言うことわざがあるように、無能が味方だと仲間達が危険な目に遭うからだ。

「それで、俺は学園に通うのは絶対だし、親の為にも騎士団に入るのは必須だから、騎士団にはなれる…もとい入団出来るんだな」

「はい、クロウ様の力なら無能とは呼ばれないでしょう、権力をコネに私利私欲を肥やしている者達もいますからそう言う者達を仕留めて下さい」

とは言えコネを使って入る者達もいる、そう言う者達の中にも有能はいるが無能が殆どで、「ラグナロク•オリジン」ではその無能がクロウなのだ。

「仕留めるって…汚職を見つけたらそれの資料を下に上司に密告は出来るけど…」

それにはまず信頼出来る相手を見つけなければならない…が、

「俺はまだ7歳だよ?今からそう言う事を言うのはやめてくれ」

クロウとしてはどうやって主人公達にヘイトを与えつつ、メイディ達と穏便に追放されるかを考える方が先決なのだ。

——————————————————————
倒した魔物はホーンラビット
ステータスは平均値300から700くらい上がっています。

種類は最大HP.MP
攻撃.防御.魔法攻撃.魔法防御力
俊敏性素早さ、運
命中力、回避率

の10種類です。

また、平均値が凄いのは赤子の頃からやっていた魔力MPの底上げの成果であり、他のステータスだけで平均値を見ると70くらいです。
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