剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

第1章 学園編の物語

第42話 学園の仕組み

貴族には様々な人達がいる、クロウの様に歴とした貴族(言い方が変だが)や

国に対して何か貢献して叙爵された貴族
(元々平民が多い)

認知されているのかも怪しいくらいの貴族
(地位が低くい、国に貢献していないなど)

など様々いる。
その為、16歳になっても跡取り問題や本人の性格、日頃の生活などでメイドや執事がいないと何も出来ない者達が出て来るのだ。

例えば、貴族の令嬢達を挙げていくと
1、朝自力で起きられない
2、自分で服を着替える事が出来ない
3、馬車がないと移動出来ない(外出時)
4、道を忘れる(学園内でも迷子)
5、マイペース(授業を忘れる)

など、かなりの問題点があり、改善しようと毎年行っているが親の問題もある為中々治らない。

その為、1人の生徒につき、1人の専属メイド(執事)を側に置くことが許可されている。
クロウの専属メイドである"メイディ"が同じクラスになれたのはそれが理由だ。

そしてクロウが言っていた『26歳でも』と言うのは、その専属メイド(執事)には年齢制限がない。

主人に使える者が他の人達に迷惑をかける様な事はしないだろうと言う甘い考えが通り、専属であれば誰でも一緒に入学が出来る。

これに対してもメリットがある
1、学歴がない場合ここから学ぶ事ができる
2、逆にある場合は復習として、そして新たに知る事が出来る
3、主人の側でわかりやすく説明できる(人による)
4、何か被害に遭っても守る事ができる
5、貴族通しの揉め事の回避(あまり期待は出来ない)

もちろんデメリットもあるが、国が認めた事なので今更抗議した所で意味がない。

と言う事で新しいクラス…もとい初めてのクラスにはクロウの他にもそう言う人達が多くいる。

「良かったです」

「何が？」

隣にいるメイディがホッと一息ついているので不思議に思い聞く。

「私わたし1人だけかと思いましたよ、専属メイド」

「ああ、確かにでもメイディって年齢の割に若く見えるから平気じゃない？」

「乙女に対して年齢を言うのは野暮ですよ？」

「それを含めての"大切な人"だろ？年齢なんて関係ないだろ」

よく女性に年齢と体重を聞くのは失礼と聞くが、男のクロウからしたら理解出来ない。

人間は産まれてから年齢を重ねていつか死ぬ
それだけなのに若く見られたいからなのか年齢の事を聞くと怒られる。

体重だって自己管理能力が低いから太るだけで、嫌だったらダイエットなりすれば良いだけの話だ。

そもそもそれを聞いて幻滅して離れていく男なんて見た目しか見ていない下半身に脳がある(男ではなく)雄なので、それが好きな雌達が擦り寄れば良いだけだ。

本当に好きなら年齢なんてその日からどのくらい一緒にいられたのかを数える楽しみにして、体重は自分の事を気にしてくれている優しさだと考えれば良い。

それで馬鹿にするなら殴れば良いだけの話なのだ。

「全くクロウ様はデリカシーを学ぶべきです」

「メイディと俺との仲だろ？気にする事か？」

「"親しき仲にも礼儀あり"ですよ？」

そう言ってクロウの額にデコピンする、ちょっとだけ痛い。

「ごめん、メイディはずっと俺の側に居てくれるからそんな事気にして欲しくなくて」

「貴方様とずっと居たいからこそ歳と言うのは取りたくないのです」

主人とメイドと言う垣根を超えた絆だが、2人は別に付き合っていないし、カレカノ関係でもない、ただ単に小さい頃からずっといるから離れて欲しくないだけなのだ。

「歳ねぇ俺が5歳の頃に来てくれたからもう11年か？」

「11年…早いものですね」

本当に常に一緒に居てくれた大切な人、クロウの理解者の1人…なんだけど、

「…俺もう16歳なんだよ？いい加減1人で風呂に入れるから」

「ダメです、貴方様のお世話をするのが私わたしの生き甲斐ですから」

(男の性欲を舐めるなよ！マジで賢者タイムにならないと襲いたくなるんだよ！！！！！滅茶苦茶可愛いから！)

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最後の一線はまだ超えていません。