剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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第1章 学園編の物語

第55話 本当の始まりの朝(物語の始まりって事)

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~次の日~

「クロウ様、朝ですよ起きてください」

「…ん」

昨日の夜は本当にになってしまった、メイディのせいでもあるが、本当に性欲が理性が精神が爆発寸前だったのだ。

「…朝から元気ですね?」

「生理現象だ、あと服を着ろ」

「無理です、わたしも今起きたばっかなので」

どうやら彼女の様な事をしたかったらしい、何故そう思ったのか?前世の彼女が全く同じ事をしていたのだ、初めて交わった日の朝、目を覚ますと布団で身体を隠しながら『おはよう』って言ってきたのだ。

(そういえば、アイツは元気にやってんのかな?)

あの日、交通事故で死ななければ俺はアイツと結婚したのだろうか?
もちろん俺は好きだったし、結婚もしたかった、ただ彼女も同じ気持ちだったのかはわからない。

(もう会う事はないけど、せめて日本では俺よりも良い男を見つけて結婚して、幸せな生活を送って欲しい)

この世界に転生した時点でもう会う事は出来ない、日本の世界の俺は死んだのだ、その事実を受け入れて前に進むしかない。

「クロウ様、今他の女のことを考えていましたか?」

「なんで?」

「女の勘です」

こう言う時の女性は本当に凄いと思う、自分以外の女性のことを考えている時に本当に当ててくるから怖い。

「夢の中で見た俺の元カノの事だよ」

「クロウ様に彼女なんていましたか?」

「夢の中でと言ったろ?メイディとしたのが原因なのかはわからないけど、そう言う夢を見たんだよ」

あながち間違いではないことを言う、メイディや他のメイド達のせいでそう言う夢を何回も見たし、無精もした事がある。

その事も前々から話しているので、「なるほど」と納得してくれている。

「では、朝のご奉仕をいたしますね?」

「やめてくれ、それだけじゃ我慢できなくなる」

こんな綺麗な身体をしているメイディがご奉仕(意味深)している姿を見ていたら、それだけで満足できるわけがない、思春期の子供の性欲を舐めるな。

「わかりました、でしたら食堂に行きましょう、朝食の準備ができているはずです」

「分かった、その前にシャワー浴びさせてくれ、流石に汗臭い」

昨日は寝落ちするまでとことんシテしまったので、汗まみれなのだ(今は乾いているが流石に汚い)

「でしたらわたしは布団の掃除をしておきます」

「分かった、俺が出たらお前もシャワー浴びろよ?」

「かしこまりました」

この貴族寮は本当に凄い、シャワーがあり、何よりも温かいのだ、日本の様に蛇口を撚ればお湯が出る、まさに貴族。
(と言うか開発スタッフの手抜きもあるが)

石鹸で身体を洗うのはやめてシャワーで汗を流す程度で終わらせる、時間が迫ってきているので、少し急ぎたい。

「メイディ終わったか?」

「はい、シーツの交換も終わりました、あとは外に置いて替えの交換を待つだけです」

貴族寮では洗濯等は全て学園がしてくれる、自分で洗濯出来る人が少ないからだ、メイドも学園に通いご主人様の側にいないといけない為、部屋の掃除が出来ない、その為、学園のメイド(達の様な仕事をする所謂清掃員)に代わりにしてもらうのだ。

「わかった、それじゃあメイディがシャワー浴び終わったら行こう」

「はい」

メイディは裸のままだったのでそのままシャワーを浴びに行く、…昨日はあの身体を堪能させてもらった、本当に素敵で授業サボって味わっていたいが、「ラグナロク•オリジン」の物語は今日から始まる。

つまり、「クロウ•チューリア悪役貴族」の行動も今日から行わないといけないのだ。

「先ずは主人公の行動を見守って、それからヒロインと出会したら邪魔をする、出会したら邪魔をするを繰り返してやる…日々の積み重ねが大事だからな」

例え一回のイベントで1だけしか効果ないとしても100回やれば100の効果が出る、日進月歩だ。

「お待たせしました」

「よし、それじゃあ行くか」

その為にも先ずは腹ごしらえだ、クロウとメイディは廊下に出て、食堂へと向かった。

——————————————————————
続く
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