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第3章 神の悪戯
第150話 女神サナラス
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「誰だ!?」
独り言を聞かれた恥ずかしさよりも、誰もいないと確信していたのに誰かが居たという恐怖が増す。
(自分で言うのも何だが、俺のステータスはかなり上がっている、使いこなせていないとは言え、気配を察知するだけなら誰にも負けない自信はある)
それなのに負けた、そしてこの会話を(おそらく)聞かれた、それが何よりも恐ろしいのだ。
「誰…そうですねぇ、…女神と言うべきでしょうか?」
「な!?」
「うーん、ずっとキョロキョロ動かれるのは面白いけど面倒ですね…よっと」
そう言って何処からともなく現れたのは
黒髪のオッドアイ
右眼が青、左眼が黒
学生服の様な服を着た、翼の生えた女性だった。
「…お前は…一体…」
「見れば分からない?うちは神様だよ」
「神様?」
自分で様をつけるなんて自意識過剰過ぎないか?
「そ、翼もあるし、君のステータスよりも上、チート級の君よりも凌駕しているんだから、理解できるでしょ?」
「…理解したくないが…お前…あんた…いや、貴女様が神だと信じましょう」
自分のステータスの事を知っている事、気配がわからなかった事、(コスプレの人かもしれないけど)翼がある事、これらを踏まえて、信じても良いだろう。
「それで?なんで俺の所に現れたんですか?」
「君が『なぁ神様、もしいるなら教えてくれよ、何故俺達を呼んだんだ?』って言ったからかな?」
「そんな単純な理由で来てくれるんだ」
神様なんて『眼に見えないナニか』としか思ってなかったから、こうも人間にそっくりだと、違和感しかない。
「何で神様って人間の姿が多いのかねぇ」
「神様って言うのは想像を創造して作られた者達だからねぇ、思いが強ければ強い程その神様の力も増すんだよ」
「え?」
「神様が多いのは人間がそれくらい創造してくれたからだよ?」
人間が神を作った?駄目だ頭がパンクしそうだ。
「…ちょっと待ってください…溜め息混じりの愚痴からここまで話が進むとは思わなくて」
「気にしなくて良いよ、少し考える時間をあげるよ」
「ありがとうございます…」
取り敢えず、今の情報をまとめよう
1.神様が人の姿で登場する事が多いのは人間がそういう風に想像しているから
2.神様と言うのは人々の想像が創造に変わり作られた存在
3.2で作られた神様はその人達の想いが強ければ強い程自身も強くなる
4.神様が多いのは人間が神をそれくらい想像しているから
この4つになる、となると次に気になる事は
「神様は人間が作った架空の存在?」
「子供の頃オリジナルのキャラクターを描いたことない?」
「…唐突に何で…まぁありますけど?」
「それと同じだよ」
どう言う事?いきなり話を変えてきて質問内容がこれ?
子供の頃、確かにオリジナルキャラを描いた事がある
『エイト•マクラレン』と言うオリジナルキャラを描いて本当にこう言う世界があればなぁと想像した事がある。
ヒロインである『ミュウ•フローラ』と共に絆を育み、全ての元凶である魔族と戦う物語りとか…でもあれは空想上の話で現実の話ではない。
「分からないって顔をしているね、君が子供の頃に描いたオリジナルが本当にあれば良いと考えて想う、そしてその強さがある一定の水準に達すると本当に生まれるんだ、その世界が」
「は?」
「そしてその世界は1つの世界として隔離されて別次元として存在する様になるんだ」
「ちょっと待ってください…余計に 矜羯羅がって分からなくなってきた」
「ソシャゲの世界が別の次元にあるみたいなもん」
「納得した」
艦○れとかアズ○ンとか小説とかだとその世界に行ったりしている、あれと同じだろう。
「そしてこの世界は日本人がよく描くゲームの世界に転生するあれと同じ様な世界なのよ」
「世界も創造できるのか?」
「出来るわよ?うちら神様は人々の信仰心の象徴みたいなもん、トイレの神様とか本当にいるしね」
「マジでいるんだ」
つまり八百万の神ってそれくらい昔の人達は想像して誕生させたって事?神様を?
水の神、火の神、風の神と一つ一つの事に神の仕業、おかげと考えていたらいつの間にかそうなったのだろう。
「んで、この世界も色んなファン達が願い創造した世界なのよ」
「この世界が…造られた世界…まぁそうだろうとは思ったけど」
「流石は日本人、そう言う事には慣れているのね」
「慣れてはいませんよ、そう言う小説や漫画、アニメが量産されて見慣れただけです、本当に体験するなんて思いもよらなかったですけど…」
ステータスと言う概念があるのもそう言う事なのだろう、これでこの世界が限りなく似ているのはプレイヤーの数が多くて若干のズレがあると言う事なのだろう。
まぁ限りなく似ていると考えていたのは俺だけだが…そこはまぁ良いだろう
「まとめると
1.神様は人間が創造して生まれた存在
2.世界も人々の想像によって生まれる
3.生まれる為にはある程度の想いの強さがいる
4.誕生した世界は別次元で確立する
5.この世界は色んなプレイヤー達が想い描いた想像の世界
と言う事ですか?」
クロウとの問いにサナラスは『正解』と笑顔で答える、まだまだ情報量が多くて頭が痛くなるが、この世界がどう言う世界なのかは理解出来た。
——————————————————————
続く
独り言を聞かれた恥ずかしさよりも、誰もいないと確信していたのに誰かが居たという恐怖が増す。
(自分で言うのも何だが、俺のステータスはかなり上がっている、使いこなせていないとは言え、気配を察知するだけなら誰にも負けない自信はある)
それなのに負けた、そしてこの会話を(おそらく)聞かれた、それが何よりも恐ろしいのだ。
「誰…そうですねぇ、…女神と言うべきでしょうか?」
「な!?」
「うーん、ずっとキョロキョロ動かれるのは面白いけど面倒ですね…よっと」
そう言って何処からともなく現れたのは
黒髪のオッドアイ
右眼が青、左眼が黒
学生服の様な服を着た、翼の生えた女性だった。
「…お前は…一体…」
「見れば分からない?うちは神様だよ」
「神様?」
自分で様をつけるなんて自意識過剰過ぎないか?
「そ、翼もあるし、君のステータスよりも上、チート級の君よりも凌駕しているんだから、理解できるでしょ?」
「…理解したくないが…お前…あんた…いや、貴女様が神だと信じましょう」
自分のステータスの事を知っている事、気配がわからなかった事、(コスプレの人かもしれないけど)翼がある事、これらを踏まえて、信じても良いだろう。
「それで?なんで俺の所に現れたんですか?」
「君が『なぁ神様、もしいるなら教えてくれよ、何故俺達を呼んだんだ?』って言ったからかな?」
「そんな単純な理由で来てくれるんだ」
神様なんて『眼に見えないナニか』としか思ってなかったから、こうも人間にそっくりだと、違和感しかない。
「何で神様って人間の姿が多いのかねぇ」
「神様って言うのは想像を創造して作られた者達だからねぇ、思いが強ければ強い程その神様の力も増すんだよ」
「え?」
「神様が多いのは人間がそれくらい創造してくれたからだよ?」
人間が神を作った?駄目だ頭がパンクしそうだ。
「…ちょっと待ってください…溜め息混じりの愚痴からここまで話が進むとは思わなくて」
「気にしなくて良いよ、少し考える時間をあげるよ」
「ありがとうございます…」
取り敢えず、今の情報をまとめよう
1.神様が人の姿で登場する事が多いのは人間がそういう風に想像しているから
2.神様と言うのは人々の想像が創造に変わり作られた存在
3.2で作られた神様はその人達の想いが強ければ強い程自身も強くなる
4.神様が多いのは人間が神をそれくらい想像しているから
この4つになる、となると次に気になる事は
「神様は人間が作った架空の存在?」
「子供の頃オリジナルのキャラクターを描いたことない?」
「…唐突に何で…まぁありますけど?」
「それと同じだよ」
どう言う事?いきなり話を変えてきて質問内容がこれ?
子供の頃、確かにオリジナルキャラを描いた事がある
『エイト•マクラレン』と言うオリジナルキャラを描いて本当にこう言う世界があればなぁと想像した事がある。
ヒロインである『ミュウ•フローラ』と共に絆を育み、全ての元凶である魔族と戦う物語りとか…でもあれは空想上の話で現実の話ではない。
「分からないって顔をしているね、君が子供の頃に描いたオリジナルが本当にあれば良いと考えて想う、そしてその強さがある一定の水準に達すると本当に生まれるんだ、その世界が」
「は?」
「そしてその世界は1つの世界として隔離されて別次元として存在する様になるんだ」
「ちょっと待ってください…余計に 矜羯羅がって分からなくなってきた」
「ソシャゲの世界が別の次元にあるみたいなもん」
「納得した」
艦○れとかアズ○ンとか小説とかだとその世界に行ったりしている、あれと同じだろう。
「そしてこの世界は日本人がよく描くゲームの世界に転生するあれと同じ様な世界なのよ」
「世界も創造できるのか?」
「出来るわよ?うちら神様は人々の信仰心の象徴みたいなもん、トイレの神様とか本当にいるしね」
「マジでいるんだ」
つまり八百万の神ってそれくらい昔の人達は想像して誕生させたって事?神様を?
水の神、火の神、風の神と一つ一つの事に神の仕業、おかげと考えていたらいつの間にかそうなったのだろう。
「んで、この世界も色んなファン達が願い創造した世界なのよ」
「この世界が…造られた世界…まぁそうだろうとは思ったけど」
「流石は日本人、そう言う事には慣れているのね」
「慣れてはいませんよ、そう言う小説や漫画、アニメが量産されて見慣れただけです、本当に体験するなんて思いもよらなかったですけど…」
ステータスと言う概念があるのもそう言う事なのだろう、これでこの世界が限りなく似ているのはプレイヤーの数が多くて若干のズレがあると言う事なのだろう。
まぁ限りなく似ていると考えていたのは俺だけだが…そこはまぁ良いだろう
「まとめると
1.神様は人間が創造して生まれた存在
2.世界も人々の想像によって生まれる
3.生まれる為にはある程度の想いの強さがいる
4.誕生した世界は別次元で確立する
5.この世界は色んなプレイヤー達が想い描いた想像の世界
と言う事ですか?」
クロウとの問いにサナラスは『正解』と笑顔で答える、まだまだ情報量が多くて頭が痛くなるが、この世界がどう言う世界なのかは理解出来た。
——————————————————————
続く
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