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第4章~魔王討伐~
第176話 出発の日
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~4日後~
王国の兵士達も帰って来ていつでも討伐に向かう事が出来る状態で待機していた。
それはクロウ達以外もそうで、兵士達も物資や食糧、運搬用の馬や武器の整備なども準備は出来ていた。
「いよいよか」
「はい」
クロウは自分の部屋でストレッチをしており、身体をほぐして、より動ける様にしていた。
「俺達は基本馬車での移動になるだろうが、奇襲対策の為にも出来る事はやろう」
「そうですね、…まぁそれが馬車に乗ってすぐの話ですけどね?」
と、メイディはクロウの話しにそう答えると窓の外を見る。
「外の様子はどうだ?」
「兵士達が最後の最終チェックと出陣の準備をしていますね」
クロウ達は勇者パーティの一員なのと、公爵家と言う偉い立場にいる者達の子供の為、出発が出来るまで部屋での待機と言われている。
「そうか…いつでも行ける様にしていてくださいと言われたのは良いが、何もしないで部屋にいるのは暇で仕方ないな」
「そうですね…でも、勇者パーティは王国軍の主力部隊、体力の温存が必要不可欠なんですよ」
更に言えばリュークは平民だが、それ以外は貴族と王族、コキ使って良い人物ではないのだ。
そんな事でいざこざが生まれるよりは最初から何もしない方がお互いの為にもなる。
「とは言え…なんだよなぁ、寝ようにもこの状況じゃ眠れないし、身体を動かしたくても外行けないしなぁ」
と、クロウがうだうだ言っていると
『コンコンコン』
とノックの音が聞こえた。
「ん?」
「失礼します、クロウ様、メイディ様、いらっしゃいますか?」
「ああ、いるぞ」
「はい」
中に入って来たのは王国の兵士の1人、何かあったのだろうか?
「どうしたんだ?」
「はい、出発の準備が出来ましたので広場へと集まってください」
「分かった」
出撃の準備が出来たらしい、クロウは「分かった」と返事をして兵士を下がらせた。
「ついに来ましたね」
「ああ、緊張もあるが、やっと動けると言う気持ちもある」
来て欲しくないと言う気持ちと早く終わらせたいと言う気持ちがあり、複雑な感じになっているが、ずっと待たされるよりはさっさと動いた方が良いとクロウは思っている。
「魔王討伐に向かうのはまだ緊張しているが、行くしかないからな、うだうだ言わずにさっさと行こう」
「はい」
クロウとメイディはそう言うと兵士の後ろについていく、少し離れていたがすぐに追いつけた。
「なぁ、他の人達はどうしたんだ?」
「他の兵士が声をかけに行きました、時期に会えると思います」
「そうか…ありがとうな」
兵士に質問するとそう答えてくれた、この兵士だけじゃなく他の兵士達も使ってわざわざ呼びに来てくれた様だ。
「所で、何故私について来るんですか?」
「え?場所違うの?」
「はい、私は上司に報告に行くのでクロウ様達は先に広場へと行くのですが…」
途中までは道は同じだったのと、呼びに来たのでてっきり案内してくれるのかと思ったが、どうやら違う様だった。
「そうか…じゃあメイディ戻るぞ」
「はい」
「道は分かりますか?」
「大丈夫だ、問題ない」
クロウはそう言うと来た道を戻り、広場へと行く道を歩き始めた。
「なんだ、案内してくれないのか」
「あの方も忙しいんですよ、きっと」
それに関しては仕方ない、忙しいのにわざわざ呼びに来てくれたのだから、文句を言う筋合いはない、こちらを無碍に扱ってないし、最低限の礼儀はしてくれたのだ、上から目線はやめよう。
「まぁ道は分かるし、問題ないか」
「そうですよ、それにほら」
と、メイディが目線を向けている方に向くとミオ達も自分達で歩いて広場の列に加わっている。
「他の皆様も同じですし、こんなくだらない事でいちいち言う必要もないですよ」
「貴族生活が長った弊害だよ、諦めてくれ」
貴族として生活していた為、少しの違いで「ああ違うんだ」ってなってしまうのでそればっかりは仕方ない
…と言ってもクロウは元日本人な為、そもそもこれが当たり前なのだが…気にしないでおこう。
「兎に角、これでやっと出発出来るんだな」
長かった3年間が終わり、やっと最終章の魔王戦へと向かう事が出来るのだ、これが終われば平穏な日常が戻り、自分の役目も本当の意味で終わるだろう。とクロウは思った。
———————————————————————
(と言ってもそもそも悪役としての役目を果たしてないけどな(-_-;))
王国の兵士達も帰って来ていつでも討伐に向かう事が出来る状態で待機していた。
それはクロウ達以外もそうで、兵士達も物資や食糧、運搬用の馬や武器の整備なども準備は出来ていた。
「いよいよか」
「はい」
クロウは自分の部屋でストレッチをしており、身体をほぐして、より動ける様にしていた。
「俺達は基本馬車での移動になるだろうが、奇襲対策の為にも出来る事はやろう」
「そうですね、…まぁそれが馬車に乗ってすぐの話ですけどね?」
と、メイディはクロウの話しにそう答えると窓の外を見る。
「外の様子はどうだ?」
「兵士達が最後の最終チェックと出陣の準備をしていますね」
クロウ達は勇者パーティの一員なのと、公爵家と言う偉い立場にいる者達の子供の為、出発が出来るまで部屋での待機と言われている。
「そうか…いつでも行ける様にしていてくださいと言われたのは良いが、何もしないで部屋にいるのは暇で仕方ないな」
「そうですね…でも、勇者パーティは王国軍の主力部隊、体力の温存が必要不可欠なんですよ」
更に言えばリュークは平民だが、それ以外は貴族と王族、コキ使って良い人物ではないのだ。
そんな事でいざこざが生まれるよりは最初から何もしない方がお互いの為にもなる。
「とは言え…なんだよなぁ、寝ようにもこの状況じゃ眠れないし、身体を動かしたくても外行けないしなぁ」
と、クロウがうだうだ言っていると
『コンコンコン』
とノックの音が聞こえた。
「ん?」
「失礼します、クロウ様、メイディ様、いらっしゃいますか?」
「ああ、いるぞ」
「はい」
中に入って来たのは王国の兵士の1人、何かあったのだろうか?
「どうしたんだ?」
「はい、出発の準備が出来ましたので広場へと集まってください」
「分かった」
出撃の準備が出来たらしい、クロウは「分かった」と返事をして兵士を下がらせた。
「ついに来ましたね」
「ああ、緊張もあるが、やっと動けると言う気持ちもある」
来て欲しくないと言う気持ちと早く終わらせたいと言う気持ちがあり、複雑な感じになっているが、ずっと待たされるよりはさっさと動いた方が良いとクロウは思っている。
「魔王討伐に向かうのはまだ緊張しているが、行くしかないからな、うだうだ言わずにさっさと行こう」
「はい」
クロウとメイディはそう言うと兵士の後ろについていく、少し離れていたがすぐに追いつけた。
「なぁ、他の人達はどうしたんだ?」
「他の兵士が声をかけに行きました、時期に会えると思います」
「そうか…ありがとうな」
兵士に質問するとそう答えてくれた、この兵士だけじゃなく他の兵士達も使ってわざわざ呼びに来てくれた様だ。
「所で、何故私について来るんですか?」
「え?場所違うの?」
「はい、私は上司に報告に行くのでクロウ様達は先に広場へと行くのですが…」
途中までは道は同じだったのと、呼びに来たのでてっきり案内してくれるのかと思ったが、どうやら違う様だった。
「そうか…じゃあメイディ戻るぞ」
「はい」
「道は分かりますか?」
「大丈夫だ、問題ない」
クロウはそう言うと来た道を戻り、広場へと行く道を歩き始めた。
「なんだ、案内してくれないのか」
「あの方も忙しいんですよ、きっと」
それに関しては仕方ない、忙しいのにわざわざ呼びに来てくれたのだから、文句を言う筋合いはない、こちらを無碍に扱ってないし、最低限の礼儀はしてくれたのだ、上から目線はやめよう。
「まぁ道は分かるし、問題ないか」
「そうですよ、それにほら」
と、メイディが目線を向けている方に向くとミオ達も自分達で歩いて広場の列に加わっている。
「他の皆様も同じですし、こんなくだらない事でいちいち言う必要もないですよ」
「貴族生活が長った弊害だよ、諦めてくれ」
貴族として生活していた為、少しの違いで「ああ違うんだ」ってなってしまうのでそればっかりは仕方ない
…と言ってもクロウは元日本人な為、そもそもこれが当たり前なのだが…気にしないでおこう。
「兎に角、これでやっと出発出来るんだな」
長かった3年間が終わり、やっと最終章の魔王戦へと向かう事が出来るのだ、これが終われば平穏な日常が戻り、自分の役目も本当の意味で終わるだろう。とクロウは思った。
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(と言ってもそもそも悪役としての役目を果たしてないけどな(-_-;))
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