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〜最終章〜 剣ぺろ伝説
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「…これでこの世界の物語は終わりですか」
女神サナラスはそう言ってクロウ達のいた世界を眺める。
あの世界にいた者達の一生を見届けて、1つの楽しみが終わった事を自覚する、約80年と言う人間にとって長い時間も彼女にとっては映画一本分くらいでしかない。
「それにしてもクロウ…いえ、天城剣介…やっぱり感は凄いですね」
無の空間から椅子を出現させて座る、地球から買ってきたジュースを取り出す。
「50回中37回、彼がこの世界の仕組みについて気づいた回数…全部じゃないけど、約80%の確率なのは凄いですね」
ジュースを開けて飲む。
「かぁ~キンッキンッに冷えてやがるぅ~!」
昔日本に来た時に見た賭博映画で覚えた言葉で結構気に入っている為冷たい物を飲む時は毎回言っている。
他のゲームの世界の女神達の中にも使っている者がいて結構仲良くしているらしい。
「…50回、50回も観てそれでもまだ飽きないのはやはり、色々な設定を入れる事が良いんですかねぇ」
と、50回目の世界を消して、新たな世界を創造する。
「そのままの世界、性別が逆な世界、立場が逆な世界、性格が逆な世界、…悪役が主人公の世界」
様々な種類のゲームを想像し創造する、そうして物語がどの様に進むのかを観る、そして転生者がいると言う理由で偶にゲームの世界に介入する。
「転生者である貴方達は知らないかもしれませんが、既にこのゲームは…いや、貴方達が死んでから地球は約4000年は経っているですよ?」
他の転生者が来ない理由はそのゲームを知らないか、知っていたとしても他のゲームの方が好きでそっちの世界に行っているか、
もしくは既に転生しているか…と自分の好きなゲームの世界にその主要人物として転生して尚且つ前世の記憶を持っているなんて、相当な運の良さがないと無理な話なのだ。
「まぁそれを可能にしているのがうちなんだけどねぇ」
ジュースを置いて、ポテチを取り出す、このポテチもかなり美味しく、指先に残った塩をペロペロ舐めるのが女神サナラスはやめられないのだ。
「まぁ彼らにはまだまだ楽しませてもらいますよ、好きなゲームの世界をその寿命が終わるまで…いや、輪廻転生…別の世界に転生するまで、存分に観させてもらいますよ」
そう言って女神サナラスは新たな設定を考え始める。
「今回の様に悪役貴族が昔覚えたチート技で未来を変える為に頑張る物語りも良いが、
むしろそれを欲望のままに使いザマァされずに悪役貴族が悪役貴族として謳歌する世界線も良い」
「勇者を屑勇者にしてヒロイン達が次々と堕ちてNTRの様な胸糞展開も面白そう」
「ヒロイン達だけ2回目の世界で未来をどう変えるのかも興味ありますねぇ」
女神サナラスは不敵に笑いながら新しい設定の
ラグナロク•オリジンを創造し始める。
「…さーて次はどんな結末を迎えるのか楽しみですね…新しい飲み物も買いに行かないといけませんし」
そう言うと新しいジュースとおやつを買う為に何処かへと向かってしまう、行き先は分からない。
そんな中放置された51回目の世界のラグナロク•オリジンでは次々と世界が作られ始めている。
人間や魔物達が次々と誕生していき、ラグナロク•オリジンの世界を構築していく、女神サナラスがどの様な世界線にするのかは分からないが、少なくとも主人公達が産まれてから死ぬまでの約80年間の為に、同じ事を永遠と繰り返すのだろう。
そんな世界で、もし天城剣介の様に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もループしている事に気づいたら、一体その人はどうなるのだろうか?
今これを見ている貴方はどうなるのでしょうか?
この世界の神様が飽きるまで、永遠にループし続ける世界にどう希望を見出せますか?
「おや?まだ見ている人がいたんですね」
女神サナラスが帰って来た、そしてコチラを見て不敵に笑いながら新しい玩具を見つけたかの様に楽しく言う。
「貴方の生きている世界は、本当に1回目の世界ですかね♪」
———————————————————————
完
女神サナラスはそう言ってクロウ達のいた世界を眺める。
あの世界にいた者達の一生を見届けて、1つの楽しみが終わった事を自覚する、約80年と言う人間にとって長い時間も彼女にとっては映画一本分くらいでしかない。
「それにしてもクロウ…いえ、天城剣介…やっぱり感は凄いですね」
無の空間から椅子を出現させて座る、地球から買ってきたジュースを取り出す。
「50回中37回、彼がこの世界の仕組みについて気づいた回数…全部じゃないけど、約80%の確率なのは凄いですね」
ジュースを開けて飲む。
「かぁ~キンッキンッに冷えてやがるぅ~!」
昔日本に来た時に見た賭博映画で覚えた言葉で結構気に入っている為冷たい物を飲む時は毎回言っている。
他のゲームの世界の女神達の中にも使っている者がいて結構仲良くしているらしい。
「…50回、50回も観てそれでもまだ飽きないのはやはり、色々な設定を入れる事が良いんですかねぇ」
と、50回目の世界を消して、新たな世界を創造する。
「そのままの世界、性別が逆な世界、立場が逆な世界、性格が逆な世界、…悪役が主人公の世界」
様々な種類のゲームを想像し創造する、そうして物語がどの様に進むのかを観る、そして転生者がいると言う理由で偶にゲームの世界に介入する。
「転生者である貴方達は知らないかもしれませんが、既にこのゲームは…いや、貴方達が死んでから地球は約4000年は経っているですよ?」
他の転生者が来ない理由はそのゲームを知らないか、知っていたとしても他のゲームの方が好きでそっちの世界に行っているか、
もしくは既に転生しているか…と自分の好きなゲームの世界にその主要人物として転生して尚且つ前世の記憶を持っているなんて、相当な運の良さがないと無理な話なのだ。
「まぁそれを可能にしているのがうちなんだけどねぇ」
ジュースを置いて、ポテチを取り出す、このポテチもかなり美味しく、指先に残った塩をペロペロ舐めるのが女神サナラスはやめられないのだ。
「まぁ彼らにはまだまだ楽しませてもらいますよ、好きなゲームの世界をその寿命が終わるまで…いや、輪廻転生…別の世界に転生するまで、存分に観させてもらいますよ」
そう言って女神サナラスは新たな設定を考え始める。
「今回の様に悪役貴族が昔覚えたチート技で未来を変える為に頑張る物語りも良いが、
むしろそれを欲望のままに使いザマァされずに悪役貴族が悪役貴族として謳歌する世界線も良い」
「勇者を屑勇者にしてヒロイン達が次々と堕ちてNTRの様な胸糞展開も面白そう」
「ヒロイン達だけ2回目の世界で未来をどう変えるのかも興味ありますねぇ」
女神サナラスは不敵に笑いながら新しい設定の
ラグナロク•オリジンを創造し始める。
「…さーて次はどんな結末を迎えるのか楽しみですね…新しい飲み物も買いに行かないといけませんし」
そう言うと新しいジュースとおやつを買う為に何処かへと向かってしまう、行き先は分からない。
そんな中放置された51回目の世界のラグナロク•オリジンでは次々と世界が作られ始めている。
人間や魔物達が次々と誕生していき、ラグナロク•オリジンの世界を構築していく、女神サナラスがどの様な世界線にするのかは分からないが、少なくとも主人公達が産まれてから死ぬまでの約80年間の為に、同じ事を永遠と繰り返すのだろう。
そんな世界で、もし天城剣介の様に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もループしている事に気づいたら、一体その人はどうなるのだろうか?
今これを見ている貴方はどうなるのでしょうか?
この世界の神様が飽きるまで、永遠にループし続ける世界にどう希望を見出せますか?
「おや?まだ見ている人がいたんですね」
女神サナラスが帰って来た、そしてコチラを見て不敵に笑いながら新しい玩具を見つけたかの様に楽しく言う。
「貴方の生きている世界は、本当に1回目の世界ですかね♪」
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