2 / 9
2
しおりを挟む
「マリアンヌお姉様、長期休暇に僕の友人であるセドリックがザイベルト侯爵領の別荘に誘ってくれたのですが、マリアンヌお姉様も一緒に行きませんか?ザイベルト侯爵領には海があるのです。セドリックの妹のイザベル嬢も一緒に行かれますよ!」
ロベルト様と婚約解消してから1ヶ月が過ぎていたが、私は心無い陰口から屋敷に籠もる日々を送っていた。
「でも私などが行ってはご迷惑になってしまうのではない?ウイリアムだけで…」
「大丈夫です!イザベル嬢も、僕だけだとセドリックが構ってくれないので、マリアンヌお姉様が一緒に行ってくれると嬉しいと言ってました。」
両親にも、折角の侯爵子息からのお誘いなのだし、マリアンヌの気晴らしになるからと薦められた。
屋敷に居れば、楽しそうな2人の姿が目に入る。
短い間でも離れられるのならと了承することにした。
ザイベルト侯爵領に入ると、潮の匂いがしてきた。
窓の外を見れば、初めて見る海。
「ウイリアム!海よ、海が見えるわ!!」
「お、お姉様、そんなに乗り出しては危ないです!」
海に興奮して、淑女としてあるまじき行動だったと反省しながらも(ザイベルト侯爵令息様に挨拶が済んだら海に行けるかしら!?今日が無理なら明日にでもっ!!)と心が弾む。
ガタッと音がし馬車が止まる。
どうやらザイベルト侯爵家の別荘に着いたようだ。
「遠い所をようこそお越し下さいました。此方で執事をしておりますロイドと申します。セドリック様とイザベル様が応接室でお待ちですのでご案内致します。」
荷物は客室に運んで置くと言われ、私達は2人が待つ応接室に案内された。
「やぁ待っていたよ!ようこそ、マリアンヌ嬢。ウイリアムも長旅で疲れたろう?」
「ザイベルト侯爵令息様、ザイベルト侯爵令嬢様、この度は、ご好意に甘えさせて頂きありがとうございます。ウイリアムだけでなく、わたくしまでお招き頂き感謝致します。弟が無理を言ったのではないのですか?」
「僕がマリアンヌ嬢と2人で。とウイリアムにお願いしたんですよ!イザベルと2人でだと本宅と変わらないですからね。しかしウイリアムだけを誘うと、僕とウイリアムが遊んでしまい、イザベルが不貞腐れてしまう。マリアンヌ嬢には、申し訳ないのですが、イザベルの相手をして頂ければと…ほら、お前からもお願いしなさい!」
セドリックは背に隠れてモジモジとしているイザベルに挨拶をする様にと促す。
「イザベルと申します。マリアンヌお姉様、どうか私と仲良くして下さい!!」
まぁ可愛い!確かイザベル様は8歳だったかしら?
「イザベル様、わたくしはマリアンヌと申します。此方こそ仲良くして下さいませ。」
挨拶を終えるとセドリックは、ロイドに客室に案内する様に指示を出す。
「長旅で疲れたでしょう。部屋で夕食までゆっくり休んで下さい。何かあれば気兼ねなくロイドに言って下さい。」
「お気遣いありがとうございます、ザイベルト侯爵令息様」
「暫く滞在するのです。どうかセドリックとお呼び下さい。」
そんな気軽に名前呼びなんて本当に良いのかとウイリアムを見ると頷いている。
「分かりました。ではセドリック様と呼ばせて頂きます。」
それで良いという様にセドリックは笑顔で頷いた。
部屋に案内されているとウイリアムがニタニタしながら話しかけてきた。
「マリアンヌお姉様、本当に良かったの?本当はさぁー今すぐにでも海に行きたかったんじゃない?セドリックに言えば馬車を出してもらえるよ。」
「良いのよ。少し疲れたし…それに海は逃げないもの!」
そう!楽しみは明日に取って置くわ♪
ロベルト様と婚約解消してから1ヶ月が過ぎていたが、私は心無い陰口から屋敷に籠もる日々を送っていた。
「でも私などが行ってはご迷惑になってしまうのではない?ウイリアムだけで…」
「大丈夫です!イザベル嬢も、僕だけだとセドリックが構ってくれないので、マリアンヌお姉様が一緒に行ってくれると嬉しいと言ってました。」
両親にも、折角の侯爵子息からのお誘いなのだし、マリアンヌの気晴らしになるからと薦められた。
屋敷に居れば、楽しそうな2人の姿が目に入る。
短い間でも離れられるのならと了承することにした。
ザイベルト侯爵領に入ると、潮の匂いがしてきた。
窓の外を見れば、初めて見る海。
「ウイリアム!海よ、海が見えるわ!!」
「お、お姉様、そんなに乗り出しては危ないです!」
海に興奮して、淑女としてあるまじき行動だったと反省しながらも(ザイベルト侯爵令息様に挨拶が済んだら海に行けるかしら!?今日が無理なら明日にでもっ!!)と心が弾む。
ガタッと音がし馬車が止まる。
どうやらザイベルト侯爵家の別荘に着いたようだ。
「遠い所をようこそお越し下さいました。此方で執事をしておりますロイドと申します。セドリック様とイザベル様が応接室でお待ちですのでご案内致します。」
荷物は客室に運んで置くと言われ、私達は2人が待つ応接室に案内された。
「やぁ待っていたよ!ようこそ、マリアンヌ嬢。ウイリアムも長旅で疲れたろう?」
「ザイベルト侯爵令息様、ザイベルト侯爵令嬢様、この度は、ご好意に甘えさせて頂きありがとうございます。ウイリアムだけでなく、わたくしまでお招き頂き感謝致します。弟が無理を言ったのではないのですか?」
「僕がマリアンヌ嬢と2人で。とウイリアムにお願いしたんですよ!イザベルと2人でだと本宅と変わらないですからね。しかしウイリアムだけを誘うと、僕とウイリアムが遊んでしまい、イザベルが不貞腐れてしまう。マリアンヌ嬢には、申し訳ないのですが、イザベルの相手をして頂ければと…ほら、お前からもお願いしなさい!」
セドリックは背に隠れてモジモジとしているイザベルに挨拶をする様にと促す。
「イザベルと申します。マリアンヌお姉様、どうか私と仲良くして下さい!!」
まぁ可愛い!確かイザベル様は8歳だったかしら?
「イザベル様、わたくしはマリアンヌと申します。此方こそ仲良くして下さいませ。」
挨拶を終えるとセドリックは、ロイドに客室に案内する様に指示を出す。
「長旅で疲れたでしょう。部屋で夕食までゆっくり休んで下さい。何かあれば気兼ねなくロイドに言って下さい。」
「お気遣いありがとうございます、ザイベルト侯爵令息様」
「暫く滞在するのです。どうかセドリックとお呼び下さい。」
そんな気軽に名前呼びなんて本当に良いのかとウイリアムを見ると頷いている。
「分かりました。ではセドリック様と呼ばせて頂きます。」
それで良いという様にセドリックは笑顔で頷いた。
部屋に案内されているとウイリアムがニタニタしながら話しかけてきた。
「マリアンヌお姉様、本当に良かったの?本当はさぁー今すぐにでも海に行きたかったんじゃない?セドリックに言えば馬車を出してもらえるよ。」
「良いのよ。少し疲れたし…それに海は逃げないもの!」
そう!楽しみは明日に取って置くわ♪
1,526
あなたにおすすめの小説
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
あなたへの恋心を消し去りました
鍋
恋愛
私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。
私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。
だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。
今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
彼は心は自由でいたい言っていた。
その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。
友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。
だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。
※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
私の夫は妹の元婚約者
彼方
恋愛
私の夫ミラーは、かつて妹マリッサの婚約者だった。
そんなミラーとの日々は穏やかで、幸せなもののはずだった。
けれどマリッサは、どこか意味ありげな態度で私に言葉を投げかけてくる。
「ミラーさんには、もっと活発な女性の方が合うんじゃない?」
挑発ともとれるその言動に、心がざわつく。けれど私も負けていられない。
最近、彼女が婚約者以外の男性と一緒にいたことをそっと伝えると、マリッサは少しだけ表情を揺らした。
それでもお互い、最後には笑顔を見せ合った。
まるで何もなかったかのように。
行かないで、と言ったでしょう?
松本雀
恋愛
誰よりも愛した婚約者アルノーは、華やかな令嬢エリザベートばかりを大切にした。
病に臥せったアリシアの「行かないで」――必死に願ったその声すら、届かなかった。
壊れた心を抱え、療養の為訪れた辺境の地。そこで待っていたのは、氷のように冷たい辺境伯エーヴェルト。
人を信じることをやめた令嬢アリシアと愛を知らず、誰にも心を許さなかったエーヴェルト。
スノードロップの咲く庭で、静かに寄り添い、ふたりは少しずつ、互いの孤独を溶かしあっていく。
これは、春を信じられなかったふたりが、
長い冬を越えた果てに見つけた、たったひとつの物語。
【完結】そんなに好きなら、そっちへ行けば?
雨雲レーダー
恋愛
侯爵令嬢クラリスは、王太子ユリウスから一方的に婚約破棄を告げられる。
理由は、平民の美少女リナリアに心を奪われたから。
クラリスはただ微笑み、こう返す。
「そんなに好きなら、そっちへ行けば?」
そうして物語は終わる……はずだった。
けれど、ここからすべてが狂い始める。
*完結まで予約投稿済みです。
*1日3回更新(7時・12時・18時)
【完結】私の婚約者は、親友の婚約者に恋してる。
山葵
恋愛
私の婚約者のグリード様には好きな人がいる。
その方は、グリード様の親友、ギルス様の婚約者のナリーシャ様。
2人を見詰め辛そうな顔をするグリード様を私は見ていた。
[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる