【完結】さよなら私の初恋

山葵

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番外編(アマンダ)

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「えっ?セドリック!?」

「本当にザイベルト侯爵家のセドリック!?何故お姉様とセドリックが出掛けるのよぉー!?」

あの発言の日から私の生活は変わってしまった。

次の日から、お父様の命令でお母様ではなく冷徹な家庭教師が雇われ、淑女教育が行われる様になった。

何度も逃げ出そうとしたが、お父様が雇った騎士により直ぐに捕まり、部屋に連れ戻され、床に正座させられ説教される。

ロベルトに助けを求めたが、ロベルトもあの日を境に私への態度が厳しくなり「淑女教育と子爵夫人の教育をキチンと終わらせろ!終わるまで結婚は延期だ!!」と怒鳴る。

皆して教育、教育って何なのよっ!!

私が淑女教育でボロボロになっているのに、お姉様は笑っている。

確かザイベルト侯爵家で侯爵夫人の教育を受けている筈なのに…。

分かった!お姉様も私と一緒で真面目に受けてないのよ。
それとも家庭教師が甘いとか!?きっとそうね♪

淑女教育を何とか終わらせると次は子爵夫人としての教育が始まった。

これいつまで続くのよぉー!

「ねぇロベルト、もう私は、大丈夫だと思うの!もう終わりで良いわよね!?」

「…本当に?じゃあ伯爵家でアマンダが主催の茶会を開いて貰おう。」

そんなの大丈夫よ!

お父様に頼んで茶会を開く許可を貰う。

お父様は渋い顔をして「お前が主催など、まだ早い」と言うが、茶会を成功させなければ、教育が続いてしまう。冗談じゃない!!

「大丈夫です!お父様お願い!!このままではロベルトと結婚出来なくなってしまいますわ」

何としても嫁がせたいお父様は、渋々と了承し、呼ぶ面子は、お父様とお母様が選ぶと言う。

適当に仲の良い友達を呼ぼうと思っていたが、茶会を開けなければしょうがない。

淑女教育も終わって、子爵夫人としての教育も少し囓ったんだもの何とかなるわよ!
皆に「やれば出来るじゃない!」「凄いわ、アマンダ!!」と褒められている姿を想像した。


茶会当日。

お父様が呼んだのは、親戚筋の人達ばかりだった。

最初のうちは良かった。
上手く受け答えも出来、そつなくおもてしも出来た。

これなら楽勝とたかをくくっていた。
ロベルトやトレス子爵夫妻も機嫌よくしていた。

中盤過ぎた頃、私は、遅れてきた男性に気が付かなかった。

挨拶もせず、お茶を出す指示もせずに従兄弟との話に夢中になり、私を甘やかして持ち上げてくれる従兄弟に腕を組み甘えて居た。

お父様とお母様が応対しているのにも気が付かず、馬鹿笑いをしていた。

それを見ていたロベルトとトレス子爵夫妻は憤慨し、主催者としてあるまじき行為となり、再度教育される事になってしまった。

もう冗談じゃない!!

私は友達の男爵令息に相談した。

その男は、優しくて疲れた私の心を癒してくれた。

疲れはてた私が恋に落ちるのは早かった。

そして男女の関係になるのも…。

ロベルトへの気持ちが冷めた私と、私を子爵夫人に相応しくないと言うロベルト。
会えば喧嘩ばかりになり、お互いの目が覚めた。

そしてお決まりの婚約解消…。

けれど私は喜んだ。
これで堂々と男爵令息と付き合え結婚出来ると。

だが男爵令息は、「お前なんかと本気で付き合うわけないじゃん!お前とは遊びだよ。お前だって楽しんだだろう!?」

最低なクズ男!!此方だってお前なんか願い下げだ!!

ロベルトと婚約解消して1ヶ月が過ぎた頃に体調が悪くなった。

色々な事が有りすぎて疲れたんだろうと軽く考えていた。

「ご懐妊しております。」

目の前が真っ暗になった。

「ロベルトとの子か?連絡して責任を取って…「ち、違う…」

「はっ!?ロベルトの子じゃないのか?」

「ご、ごめんなさい…ごめんなさい、お父様ぁー!」

私は領地の外れにある別荘に移された。

家族は誰も付き添わず、数人の使用人と監視の騎士。
外出する事も許されず、部屋に閉じ込められた。

臨月に入ると、産婆がやって来た。
私は女の子を産んだ。
その子は産まれると直ぐに引き離され養子に出された。

私は子供を産めば監禁生活から解放され王都の屋敷に戻れると思っていたが、そのまま修道院に連れて行かれた。

私は何を間違えたのだろう?
私は、お姉様が羨ましっただけのに。

病弱だからとお父様やお母様に心配されているお姉様が羨ましかった。

ウイリアムだってそう。
お姉様には懐いて、私の事は姉だと思わない態度で。

それに病弱だというのにお姉様には素敵な婚約者が居て、私には居ない。おかしいでしょう?
ならばお姉様から奪えば良いと思った。

お姉様がロベルトを好きなのは分かっていた。

ロベルトは、ちょっと甘えるて上目遣いで腕に胸を押し付ければデレデレとしちゃって、私の事を運命だ!とか、好きだ!愛してる!と言った。

なんてチョロい男なの。こんなに簡単に奪えるなんて♪
お姉様に勝った!と思った。

なのに…何で?
私は婚約者にも、好きだと思った男にも、家族にも捨てられてしまった。

私は幸せに成りたかっただけなのに…。

*************
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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