44 / 226
第一章
44. レイの一週間
しおりを挟む
ユーリスアから魔女の家にライファを送って帰る途中シューピンが届いた。差出人はレベッカで、何事かと開封すれば明日の食事の誘いだった。
レベッカ・アーガルド。実は少し気になっていることがあった。
今朝、ライファの聴取のために騎士団の事務所へ寄った時にライファの事件の報告書を読んだ。犯人の孤児がいた孤児院にはいくつもの貴族が寄付している。騎士団としては孤児院とつながりのある貴族が事件の背後にいるだろうと考えていた。
貴族というものは大小の差はあれど、どんな家にも暗い部分はあるものだ。ジェンダーソン家にだって国王の為とはいえ暗殺を行った過去がある。つまり、どの貴族にも可能性はあるのだ。単なる人身売買ならばエマも連れて行ったはずだ。だが、他の貴族にライファだけを狙う理由が見つからなかった。
私が気になっているのはアーガルド家のパーティーでのレベッカの様子だった。
ライファに向ける、見下すようなあの視線。
バルコニーでライファが好きだと告げた時のあの魔力のゆらめき。
思い上がりだろうか。
私は自身が思っていた以上にレベッカに執着されているのではないか。
だとしても、ここまでするだろうか。
なんの確証も持てずに、不穏な空気ばかりが胸の中で膨らんでいた。
少しでもレベッカが関わっていないという確証が欲しくて、レベッカの食事の誘いを承諾した。
翌日、レベッカとの食事の前に少しでもライファと繋がっていたくて、出かける前だというのにリトルマインで話しかけた。そのせいで兄さんにリトルマインがばれてしまったことは大誤算だったが。ライファに話があると会話を続けたがる兄さんに後ろ髪を惹かれたままジェンダーソン家を出た。
アーガルト家にレベッカを迎えに行くと、分かりやすいほどの大歓迎だ。アーガルド家は年々魔力ランクが下がりつつある。そんな中に生まれた魔力ランク8のレベッカはこの家の希望だ。レベッカの両親は私とレベッカが結ばれることを強く望んでいる。高い魔力ランクを持つジェンダーソン家の血が欲しいのだろう。媚びたその態度に反吐が出る。だが、表情にも態度にも出さない。
「アーガルド侯爵、本日はレベッカ嬢をお借りいたします。帰りもこちらまで送りますので、どうぞご心配なさらずに。」
型通りの挨拶を済ませると、アーガルド侯爵は上機嫌に笑った。
「レイ殿との約束が決まってから、レベッカは服選びに大忙しでしたぞ。さぞかし、この日を楽しみにしていたのであろう。」
「お父様ったら、レイ様の前でそんな恥ずかしいっ。」
茶番のような挨拶に面倒臭さを覚えながら馬車に乗り込んだ。
向かったのは貴族がよく行くレストランだ。適当に料理を注文する。
「レイ様、今日はお誘いを受けてくださりありがとございます。」
「いや、君がなにか話でもあるのかと思ってね。」
「そんなぁ、私はライファさんがお怪我をされたと聞いて、レイ様が落ちこんでいるのではないかと心配になっただけですわ。それで、ライファさんの具合はどうですの?」
レベッカはわざとらしく心配しているような表情を作った。
「誘拐事件があったことは公表されているが、被害者の名前までは公表されていなかったはずだが?」
「私は侯爵家の娘ですもの。これくらいの情報は入ってきますのよ。」
レベッカが不敵な笑みを浮かべた。
「左手を酷く損傷していたがヒーリングでなんとかなったよ。今は自分の家にいるはずだ。」
「そう。大したことが無くて良かったですわ。」
レベッカの表情を読み取ろうとレベッカを見るが、何も読み取れない。
「犯人の目星はついておりますの?」
「犯人は捕まったよ。」
レベッカを見つめたまま言う。レベッカの目が一瞬左下に動いて、「そう、それは良かったですね」と言った。
あぁ、そうか。やはり、そうなのか。
私は心の中が冷えていくのを感じていた。
「ライファも忙しいからしばらくは会うことはないと思う。相当恐がっていたし、もうユーリスアに来ることはないんじゃないかな。ユーリスアの思い出が哀しい物になって残念だよ。」
「そうですね、それは本当に残念ですわ。」
レベッカは残念そうな口調と表情をしながらも、どこか上ずったような声で言った。
その後は腕を絡ませてくるレベッカをやんわりとかわしながら、途中で花屋に寄って花まで買ってやった。レベッカが上機嫌になっていく姿に嫌悪感を覚えたが、ライファがこれ以上危険な目に合わないようにするにはこれが一番なのだと思った。
翌日からプライベートの時間はアーガルド家について調べた。アーガルド家の血筋、どこにどんな影響力があるのか、レベッカの怒りがライファに向かったとき、レベッカにはどれ程の影響力があるのか。
ターザニアにはアーガルド家の執事の親戚が住んでいることが分かったが、魔力ランク3程度の平民だ。私の守り石を身に着けているライファに危害を加えることは出来ないだろうと思いつつも、ライファが私の側から離れている以上、用心するに越したことはないと結論を出した。
そして訪れたライファ旅立ちの前日。
どうしてもライファに会いたくて会いにいった。
森の中を散歩しながらターザニアまでの行き方や向うでの過ごし方を聞いた。ターザニアでは兄さんが紹介した下宿先にお世話になるという。
兄さんか・・・。
兄さんはいつも私の先を歩く。このまま離れたくないと、まるで駄々っ子のように思わず口走った私とは違って、兄さんはライファが歩みたい道を行く手助けをしている。大人な兄と子供な自分との差をまざまざと見せつけられた気がした。
下宿先の話だけで終わったのだろうか、ふとそんなことを疑問に思った。兄さんはモテる。女性なんて選び放題、隠すこともせず散々遊んでいるのを側で見てきた。そんな兄さんが?その疑問を素直にぶつければ、顔を赤らめて分かりやすく動揺するライファ。
「まぁ、それだけかな。」
ライファが私に嘘をついてまで誤魔化そうとしている。
「うそ。それだけじゃないでしょ。それとも、言えないような会話したの?」
自身の動揺を隠しながらライファを問い詰めた。
「いや、ちょっと、その、デートの約束を・・・。」
「へー、デートの約束を・・・ね。それって、ライファがOKしたってことだよね!?」
ライファの動揺が手に取るようにわかる。
ペンダントでライファを繋いでおこうとしても、兄さんには通用しない。
敵わない?
ねぇ、今、ライファの中にはどれだけ私がいるの?
聞けるはずもない思いは胸の中に降り積もる。
「ここ、消えちゃったね。」
あの時つけた痕が消えなければ、ライファの中に私はもっと強く残っていられるのだろうか。思わず指で触れればライファが体を逸らして、手で首元を隠した。
「ライファ。」
「ん?」
「手、どけて?」
ライファが怖がったりしないように優しく微笑む。手をどかして見えたライファの肌に唇を当てた。
兄さんのことなんか忘れて、私で頭がいっぱいになればいい。わざと舌で肌をなぞると、ちょっと待ってとライファが逃げようとする。逃がさないようにと、咄嗟に壁を作った。こんな魔力の使い方があったとはと笑いがこみ上げてくる。
「なんでこんなことっ。」
「さぁ、どうしてだろうね?」
なんで、か。答えは一つしかないのに。
考えて、考えて、ライファの中が私だけになればいいのに。
ぎゅううっと強く吸って痕をつける。もう消えてしまわないように、距離に私が負けてしまわないように。
「今度は消えないようにしておくね。」
私が付けた痕を魔力でしっかりと定着させた。
「私がなんでこんなことをしたのか、ターザニアにいる間中、ずっと、考えていて。それからリトルマインは持っていくように。」
そう言って逃げるようにその場を後にした。
ライファはどう思っただろうか。子供じみた私の嫉妬にがっかりしてはいないだろうか。
考えれば考えるほど、ライファの方を振り返ることができなかった。
レベッカ・アーガルド。実は少し気になっていることがあった。
今朝、ライファの聴取のために騎士団の事務所へ寄った時にライファの事件の報告書を読んだ。犯人の孤児がいた孤児院にはいくつもの貴族が寄付している。騎士団としては孤児院とつながりのある貴族が事件の背後にいるだろうと考えていた。
貴族というものは大小の差はあれど、どんな家にも暗い部分はあるものだ。ジェンダーソン家にだって国王の為とはいえ暗殺を行った過去がある。つまり、どの貴族にも可能性はあるのだ。単なる人身売買ならばエマも連れて行ったはずだ。だが、他の貴族にライファだけを狙う理由が見つからなかった。
私が気になっているのはアーガルド家のパーティーでのレベッカの様子だった。
ライファに向ける、見下すようなあの視線。
バルコニーでライファが好きだと告げた時のあの魔力のゆらめき。
思い上がりだろうか。
私は自身が思っていた以上にレベッカに執着されているのではないか。
だとしても、ここまでするだろうか。
なんの確証も持てずに、不穏な空気ばかりが胸の中で膨らんでいた。
少しでもレベッカが関わっていないという確証が欲しくて、レベッカの食事の誘いを承諾した。
翌日、レベッカとの食事の前に少しでもライファと繋がっていたくて、出かける前だというのにリトルマインで話しかけた。そのせいで兄さんにリトルマインがばれてしまったことは大誤算だったが。ライファに話があると会話を続けたがる兄さんに後ろ髪を惹かれたままジェンダーソン家を出た。
アーガルト家にレベッカを迎えに行くと、分かりやすいほどの大歓迎だ。アーガルド家は年々魔力ランクが下がりつつある。そんな中に生まれた魔力ランク8のレベッカはこの家の希望だ。レベッカの両親は私とレベッカが結ばれることを強く望んでいる。高い魔力ランクを持つジェンダーソン家の血が欲しいのだろう。媚びたその態度に反吐が出る。だが、表情にも態度にも出さない。
「アーガルド侯爵、本日はレベッカ嬢をお借りいたします。帰りもこちらまで送りますので、どうぞご心配なさらずに。」
型通りの挨拶を済ませると、アーガルド侯爵は上機嫌に笑った。
「レイ殿との約束が決まってから、レベッカは服選びに大忙しでしたぞ。さぞかし、この日を楽しみにしていたのであろう。」
「お父様ったら、レイ様の前でそんな恥ずかしいっ。」
茶番のような挨拶に面倒臭さを覚えながら馬車に乗り込んだ。
向かったのは貴族がよく行くレストランだ。適当に料理を注文する。
「レイ様、今日はお誘いを受けてくださりありがとございます。」
「いや、君がなにか話でもあるのかと思ってね。」
「そんなぁ、私はライファさんがお怪我をされたと聞いて、レイ様が落ちこんでいるのではないかと心配になっただけですわ。それで、ライファさんの具合はどうですの?」
レベッカはわざとらしく心配しているような表情を作った。
「誘拐事件があったことは公表されているが、被害者の名前までは公表されていなかったはずだが?」
「私は侯爵家の娘ですもの。これくらいの情報は入ってきますのよ。」
レベッカが不敵な笑みを浮かべた。
「左手を酷く損傷していたがヒーリングでなんとかなったよ。今は自分の家にいるはずだ。」
「そう。大したことが無くて良かったですわ。」
レベッカの表情を読み取ろうとレベッカを見るが、何も読み取れない。
「犯人の目星はついておりますの?」
「犯人は捕まったよ。」
レベッカを見つめたまま言う。レベッカの目が一瞬左下に動いて、「そう、それは良かったですね」と言った。
あぁ、そうか。やはり、そうなのか。
私は心の中が冷えていくのを感じていた。
「ライファも忙しいからしばらくは会うことはないと思う。相当恐がっていたし、もうユーリスアに来ることはないんじゃないかな。ユーリスアの思い出が哀しい物になって残念だよ。」
「そうですね、それは本当に残念ですわ。」
レベッカは残念そうな口調と表情をしながらも、どこか上ずったような声で言った。
その後は腕を絡ませてくるレベッカをやんわりとかわしながら、途中で花屋に寄って花まで買ってやった。レベッカが上機嫌になっていく姿に嫌悪感を覚えたが、ライファがこれ以上危険な目に合わないようにするにはこれが一番なのだと思った。
翌日からプライベートの時間はアーガルド家について調べた。アーガルド家の血筋、どこにどんな影響力があるのか、レベッカの怒りがライファに向かったとき、レベッカにはどれ程の影響力があるのか。
ターザニアにはアーガルド家の執事の親戚が住んでいることが分かったが、魔力ランク3程度の平民だ。私の守り石を身に着けているライファに危害を加えることは出来ないだろうと思いつつも、ライファが私の側から離れている以上、用心するに越したことはないと結論を出した。
そして訪れたライファ旅立ちの前日。
どうしてもライファに会いたくて会いにいった。
森の中を散歩しながらターザニアまでの行き方や向うでの過ごし方を聞いた。ターザニアでは兄さんが紹介した下宿先にお世話になるという。
兄さんか・・・。
兄さんはいつも私の先を歩く。このまま離れたくないと、まるで駄々っ子のように思わず口走った私とは違って、兄さんはライファが歩みたい道を行く手助けをしている。大人な兄と子供な自分との差をまざまざと見せつけられた気がした。
下宿先の話だけで終わったのだろうか、ふとそんなことを疑問に思った。兄さんはモテる。女性なんて選び放題、隠すこともせず散々遊んでいるのを側で見てきた。そんな兄さんが?その疑問を素直にぶつければ、顔を赤らめて分かりやすく動揺するライファ。
「まぁ、それだけかな。」
ライファが私に嘘をついてまで誤魔化そうとしている。
「うそ。それだけじゃないでしょ。それとも、言えないような会話したの?」
自身の動揺を隠しながらライファを問い詰めた。
「いや、ちょっと、その、デートの約束を・・・。」
「へー、デートの約束を・・・ね。それって、ライファがOKしたってことだよね!?」
ライファの動揺が手に取るようにわかる。
ペンダントでライファを繋いでおこうとしても、兄さんには通用しない。
敵わない?
ねぇ、今、ライファの中にはどれだけ私がいるの?
聞けるはずもない思いは胸の中に降り積もる。
「ここ、消えちゃったね。」
あの時つけた痕が消えなければ、ライファの中に私はもっと強く残っていられるのだろうか。思わず指で触れればライファが体を逸らして、手で首元を隠した。
「ライファ。」
「ん?」
「手、どけて?」
ライファが怖がったりしないように優しく微笑む。手をどかして見えたライファの肌に唇を当てた。
兄さんのことなんか忘れて、私で頭がいっぱいになればいい。わざと舌で肌をなぞると、ちょっと待ってとライファが逃げようとする。逃がさないようにと、咄嗟に壁を作った。こんな魔力の使い方があったとはと笑いがこみ上げてくる。
「なんでこんなことっ。」
「さぁ、どうしてだろうね?」
なんで、か。答えは一つしかないのに。
考えて、考えて、ライファの中が私だけになればいいのに。
ぎゅううっと強く吸って痕をつける。もう消えてしまわないように、距離に私が負けてしまわないように。
「今度は消えないようにしておくね。」
私が付けた痕を魔力でしっかりと定着させた。
「私がなんでこんなことをしたのか、ターザニアにいる間中、ずっと、考えていて。それからリトルマインは持っていくように。」
そう言って逃げるようにその場を後にした。
ライファはどう思っただろうか。子供じみた私の嫉妬にがっかりしてはいないだろうか。
考えれば考えるほど、ライファの方を振り返ることができなかった。
0
あなたにおすすめの小説
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
転生小説家の華麗なる円満離婚計画
鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。
両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。
ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。
その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。
逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる