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第三章
45. 興味
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「そういえばどうやって解毒薬を調合したの?作り方は?」
「ニコラウスさんのいう通りに調合しましたよ。」
ニコラウスさんが汗を流したいというので、川へ移動することにし森の中を歩いている。
「それにしては随分体が楽になったような気がする。魔獣の肉とムラサキの花だよね!?肉はどれだけ使ったの?」
ニコラウスさんが質問攻めにタジタジになりつつ答えていた。よく考えれば分かることではあったけれど、研究者の好奇心ってすごい。誤魔化すことも考えたがバレてしまいそうな気もしたし、何より私の話したレシピが正解だと思ったまま他の人に調合されたら怖いと思った。
「肉は心臓を全部使いました。それとテンレンカの実を持っていたのでそれを使って・・・。」
「テンレンカ!?あれを調合で使うのはタイミングがかなり難しいはず。よく成功したね。」
ニコラウスさんが驚きの声を上げた。
「以前使ったことがあったので。でも流石に一度目は失敗しました。」
以前使ったことがあると嘘を混ぜつつ、失敗したと肩を竦めて話すと、それでも凄いことだよ、とニコラウスさんが言った。それはそうだろう。スキルがなければ私の腕ではテンレンカの実を使うことは絶対的に無理だったと思う。
「ニコラウスさん、あの木の向うが川です。私たち、この辺にいるのでどうぞ汗を流してきてください。」
「私たち?」
あ、とだけ声を出してベルを指さした。
「今更ですが、ベルと言います。」
「あぁ、キュロのことか。珍しいよね。主人と認められないと逃げていっちゃうみたいだけど、ずっと一緒にいるってことは認められたってことか。結構逃げられる確率の高い魔獣なのに、君は本当に不思議な子だねぇ。ちょっと興味あるな。」
ニコラウスさんがグイッと距離を詰めて私の顔を覗き込んできたので、慌てて後ずさった。
「何も不思議なことなんて無いですよ。ニコラウスさん、ほら、川、川!」
私が川を指差すと、ニコラウスさんは笑って、じゃあ失礼して、と川の方へ消えていった。
「はぁ、さっぱりした。ライファさんも浴びる?見張っていてあげるけど。」
「いや、私は夜にします。」
「あぁ、昼間から脱ぐのには抵抗があるか。」
「まぁ・・・。」
なんとなく恥ずかしくなって少し早足になると後ろからくすくすと笑う声が聞こえた。
「さて、冗談はこのくらいにしてどうやって幽玄の木を探そうか。このまま宛もなく歩いたところで見つかる可能性はそれこそ運だな。運任せではなく、遭遇する確率を少しでも上げたい。」
「確かにそうですよね。それと、もとの場所に戻る方法も探しながらにしたいです。」
「レイだっけ?彼の元に帰りたい?」
「え?いや、レイの元へだけってわけではないですけど・・・。」
「ふうん、でも、彼とそういう関係なんでしょ?だってほら、同じ魔力の気配がする。」
「お、お守りとして貰っただけです。」
「そんな頬を染めて言ってもねぇ。」
ニコラウスさんがくすくすと笑う。
「ニコラウスさんだって帰りたいでしょう?」
「私はどうかな。帰ってもいいし、帰れなくても。まぁ、それまでかな。」
「レベッカ様だって心配しますよ。」
「あの子が?そんなわけないでしょ。平民を人間だと思っているかどうかすら怪しいというのに。本当に貴族らしい貴族だよ。」
ニコラウスさんのその声が思いの外低く、ゾクッとさせる響きを持っていたので思わず黙ってしまった。そんな私に気が付いたのかニコラウスさんが私を見て優しく微笑む。
「そんなに不安そうな顔をしないで。ちゃんと帰る方法は探すよ。ライファさん、遠見効果の薬はまだある?」
「はい、あと50回分くらいはあります。」
「それを使ってもいいかな?」
「勿論です。それで幽玄の木が見つかるのであれば!」
グッと拳を握って気合のポーズをとると、ニコラウスさんが困ったような表情をした。
「それで見つかる保証はないけどね。でも、使わないよりは見つかる確率が上がるのは確かだ。」
「また私がシューピンで上がるのですか?」
魔獣に噛まれたニコラウスさんの一件を思い、心配の眼差しを向ける。
「そうだねぇ。ってまた私が魔獣に襲われると思っているでしょ。」
「はい、ニコラウスさん運動神経良くないって言っていましたし。もう、あんな風にドキドキしながら調合するのはこりごりです。」
「はっきり言うねぇ。でも、私もあんなのはもうごめんだ。と、いうことで崖の上とか高いところで一緒に探すのはどうだろうか。目も二人ぶんある方が見つけやすいと思うのだけど。」
「そうですよね、それが一番安心する気がします。」
私たちは川の向うにある崖のような岩の頂上を目指すことにした。遠見効果でその崖の上から幽玄の木を探し、見つけたら私がシューピンで追いかける手はずだ。私は川をシューピンに乗って渡り、ニコラウスさんは川の浅瀬で岩が川から顔を出しているような部分を選び、足に魔力を宿して川面を歩く。
「ニコラウスさんは川面を歩けるのですね。」
川面を歩くには脚を魔力で囲み、尚且つ体を浮かせなくてはならない。私の魔力ランクでは出来ない芸当だ。
「一応ね。これでも魔力ランク4はあるからね。君はできないの?」
「あまり得意ではなくて。」
自分の魔力ランクを知られてしまえば昨日の解毒薬をどうやって作ったのかと疑問を持たれてしまう。昨日の解毒薬は魔力ランク1で作れるものではないはずだ。
「ふぅん、君は魔力を使うよりも原始的に戦う方が合っていそうだよね。」
「そうですね。その方がやりやすくて。」
使える魔力が少なすぎるからなんですけどね、とは心の中でだけ呟いておく。
「そうだ、食べられそうなものがあったら積極的に集めながら行きましょうね。」
「そういえばそうだね。私の食べ物は全部むこうの空間に置いてきちゃったし。」
言った側から美味しそうな黄色の果物を見つけ、その果物を巾着に入れて持っていくことにした。
昨日シューピンからみたそそり居立つような高い岩の前に着いた。
「これは・・・私が登るのは無理そうだな。」
「いや、そこは頑張って登ってください。むしろニコラウスさんの為にここまで来たんですから。」
あまりにも簡単に諦めたニコラウスさんに思わすツッコむ。
「しかし、これを登るにもこういった類の魔力の扱いに慣れていない私では魔力をかなり消費するだろうし、万が一途中で魔力が費えたら落下して死ぬしなぁ。」
「ではシューピンをお貸ししますよ。登り終えたらシューピンを魔力で包んで落下させてください。浮上させるのとは違って落下させるのなら魔力はあまり消費しませんよね?」
「それはそうだけど。」
「シューピンの乗り方は分かりますか?」
「理論的には分かるけど、乗ったことは無い。」
「じゃあ、大丈夫ですね。」
「何が?」
「理論が分かっていれば岩に登るくらいはできますよ。」
「ちょ、ちょっと待て。」
ニコラウスさんが若干引いているのうな気はするがそこは気にせず、シューピンと取り出した。
「さ、ここにしっかりとつかまってください。」
はい、はい、と勢いよくテンポよくニコラウスさんをシューピンにつかませると、私も同じようにつかまりシューピンが上昇するように体重をのせた。シューピンがぐぐっと震えたところで私が体をどかすと、シューピンは勢いをつけて空へと飛び立った。
「う、うわああああああああ!!」
ニコラウスさんの叫び声が聞こえるがそれも気にしない。むしろ、必死になればなるほどしっかりとつかまるから安全だ。こういう時、油断こそが最大の敵なのだ。ニコラウスさんはそのまま岩の頂上を遥かに越えた位置と私の頭の高さの位置を10回ほど繰り返し、ようやく下りてこなくなった。無事に岩の頂上に着いたらしい。暫くすると、魔力に包まれたシューピンがふわりと下りてきた。
「ベル、私たちも行こう。」
私はベルをポンチョの中にしまうとシューピンに飛び乗った。
「ニコラウスさんのいう通りに調合しましたよ。」
ニコラウスさんが汗を流したいというので、川へ移動することにし森の中を歩いている。
「それにしては随分体が楽になったような気がする。魔獣の肉とムラサキの花だよね!?肉はどれだけ使ったの?」
ニコラウスさんが質問攻めにタジタジになりつつ答えていた。よく考えれば分かることではあったけれど、研究者の好奇心ってすごい。誤魔化すことも考えたがバレてしまいそうな気もしたし、何より私の話したレシピが正解だと思ったまま他の人に調合されたら怖いと思った。
「肉は心臓を全部使いました。それとテンレンカの実を持っていたのでそれを使って・・・。」
「テンレンカ!?あれを調合で使うのはタイミングがかなり難しいはず。よく成功したね。」
ニコラウスさんが驚きの声を上げた。
「以前使ったことがあったので。でも流石に一度目は失敗しました。」
以前使ったことがあると嘘を混ぜつつ、失敗したと肩を竦めて話すと、それでも凄いことだよ、とニコラウスさんが言った。それはそうだろう。スキルがなければ私の腕ではテンレンカの実を使うことは絶対的に無理だったと思う。
「ニコラウスさん、あの木の向うが川です。私たち、この辺にいるのでどうぞ汗を流してきてください。」
「私たち?」
あ、とだけ声を出してベルを指さした。
「今更ですが、ベルと言います。」
「あぁ、キュロのことか。珍しいよね。主人と認められないと逃げていっちゃうみたいだけど、ずっと一緒にいるってことは認められたってことか。結構逃げられる確率の高い魔獣なのに、君は本当に不思議な子だねぇ。ちょっと興味あるな。」
ニコラウスさんがグイッと距離を詰めて私の顔を覗き込んできたので、慌てて後ずさった。
「何も不思議なことなんて無いですよ。ニコラウスさん、ほら、川、川!」
私が川を指差すと、ニコラウスさんは笑って、じゃあ失礼して、と川の方へ消えていった。
「はぁ、さっぱりした。ライファさんも浴びる?見張っていてあげるけど。」
「いや、私は夜にします。」
「あぁ、昼間から脱ぐのには抵抗があるか。」
「まぁ・・・。」
なんとなく恥ずかしくなって少し早足になると後ろからくすくすと笑う声が聞こえた。
「さて、冗談はこのくらいにしてどうやって幽玄の木を探そうか。このまま宛もなく歩いたところで見つかる可能性はそれこそ運だな。運任せではなく、遭遇する確率を少しでも上げたい。」
「確かにそうですよね。それと、もとの場所に戻る方法も探しながらにしたいです。」
「レイだっけ?彼の元に帰りたい?」
「え?いや、レイの元へだけってわけではないですけど・・・。」
「ふうん、でも、彼とそういう関係なんでしょ?だってほら、同じ魔力の気配がする。」
「お、お守りとして貰っただけです。」
「そんな頬を染めて言ってもねぇ。」
ニコラウスさんがくすくすと笑う。
「ニコラウスさんだって帰りたいでしょう?」
「私はどうかな。帰ってもいいし、帰れなくても。まぁ、それまでかな。」
「レベッカ様だって心配しますよ。」
「あの子が?そんなわけないでしょ。平民を人間だと思っているかどうかすら怪しいというのに。本当に貴族らしい貴族だよ。」
ニコラウスさんのその声が思いの外低く、ゾクッとさせる響きを持っていたので思わず黙ってしまった。そんな私に気が付いたのかニコラウスさんが私を見て優しく微笑む。
「そんなに不安そうな顔をしないで。ちゃんと帰る方法は探すよ。ライファさん、遠見効果の薬はまだある?」
「はい、あと50回分くらいはあります。」
「それを使ってもいいかな?」
「勿論です。それで幽玄の木が見つかるのであれば!」
グッと拳を握って気合のポーズをとると、ニコラウスさんが困ったような表情をした。
「それで見つかる保証はないけどね。でも、使わないよりは見つかる確率が上がるのは確かだ。」
「また私がシューピンで上がるのですか?」
魔獣に噛まれたニコラウスさんの一件を思い、心配の眼差しを向ける。
「そうだねぇ。ってまた私が魔獣に襲われると思っているでしょ。」
「はい、ニコラウスさん運動神経良くないって言っていましたし。もう、あんな風にドキドキしながら調合するのはこりごりです。」
「はっきり言うねぇ。でも、私もあんなのはもうごめんだ。と、いうことで崖の上とか高いところで一緒に探すのはどうだろうか。目も二人ぶんある方が見つけやすいと思うのだけど。」
「そうですよね、それが一番安心する気がします。」
私たちは川の向うにある崖のような岩の頂上を目指すことにした。遠見効果でその崖の上から幽玄の木を探し、見つけたら私がシューピンで追いかける手はずだ。私は川をシューピンに乗って渡り、ニコラウスさんは川の浅瀬で岩が川から顔を出しているような部分を選び、足に魔力を宿して川面を歩く。
「ニコラウスさんは川面を歩けるのですね。」
川面を歩くには脚を魔力で囲み、尚且つ体を浮かせなくてはならない。私の魔力ランクでは出来ない芸当だ。
「一応ね。これでも魔力ランク4はあるからね。君はできないの?」
「あまり得意ではなくて。」
自分の魔力ランクを知られてしまえば昨日の解毒薬をどうやって作ったのかと疑問を持たれてしまう。昨日の解毒薬は魔力ランク1で作れるものではないはずだ。
「ふぅん、君は魔力を使うよりも原始的に戦う方が合っていそうだよね。」
「そうですね。その方がやりやすくて。」
使える魔力が少なすぎるからなんですけどね、とは心の中でだけ呟いておく。
「そうだ、食べられそうなものがあったら積極的に集めながら行きましょうね。」
「そういえばそうだね。私の食べ物は全部むこうの空間に置いてきちゃったし。」
言った側から美味しそうな黄色の果物を見つけ、その果物を巾着に入れて持っていくことにした。
昨日シューピンからみたそそり居立つような高い岩の前に着いた。
「これは・・・私が登るのは無理そうだな。」
「いや、そこは頑張って登ってください。むしろニコラウスさんの為にここまで来たんですから。」
あまりにも簡単に諦めたニコラウスさんに思わすツッコむ。
「しかし、これを登るにもこういった類の魔力の扱いに慣れていない私では魔力をかなり消費するだろうし、万が一途中で魔力が費えたら落下して死ぬしなぁ。」
「ではシューピンをお貸ししますよ。登り終えたらシューピンを魔力で包んで落下させてください。浮上させるのとは違って落下させるのなら魔力はあまり消費しませんよね?」
「それはそうだけど。」
「シューピンの乗り方は分かりますか?」
「理論的には分かるけど、乗ったことは無い。」
「じゃあ、大丈夫ですね。」
「何が?」
「理論が分かっていれば岩に登るくらいはできますよ。」
「ちょ、ちょっと待て。」
ニコラウスさんが若干引いているのうな気はするがそこは気にせず、シューピンと取り出した。
「さ、ここにしっかりとつかまってください。」
はい、はい、と勢いよくテンポよくニコラウスさんをシューピンにつかませると、私も同じようにつかまりシューピンが上昇するように体重をのせた。シューピンがぐぐっと震えたところで私が体をどかすと、シューピンは勢いをつけて空へと飛び立った。
「う、うわああああああああ!!」
ニコラウスさんの叫び声が聞こえるがそれも気にしない。むしろ、必死になればなるほどしっかりとつかまるから安全だ。こういう時、油断こそが最大の敵なのだ。ニコラウスさんはそのまま岩の頂上を遥かに越えた位置と私の頭の高さの位置を10回ほど繰り返し、ようやく下りてこなくなった。無事に岩の頂上に着いたらしい。暫くすると、魔力に包まれたシューピンがふわりと下りてきた。
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