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第三章
59. ファッションショー
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「お帰りなさい。ルカ様がお待ちになっていますよ。二人が帰ったら連絡するようにと言われましてね。」
フロントの男に挨拶をして部屋に戻ると直ぐにノックの音が響いた。
「僕だよ。ルカ。」
「どうぞ。」
「中に入れて。」
ルカはガサガサと両手いっぱいに服を抱えて部屋に入ると、ベッドの上に服を下した。
「明日のパーティーに着て行く服を借りてきた。今の恰好で行くわけにはいかないでしょ。」
「確かに。」
「確かに!!」
服のこと、全然考えてなかった・・・。とルカに感心する。
「そうだろうと思ったんだよね。ね、僕、使える男でしょ。」
ルカが得意そうに笑った。
「ちょっと着てみてよ。サイズが大きく違うと困るし。レイのはこっちね。白のブラウスに濃い灰色のジャケット。細身のパンツ。レは顔が派手だからシンプルなものの方が似合うと思う。ライファはこっち。レイの仕えになるからドレスじゃないんだ。」
ルカが私に用意したのは、シンプルなシャツに黒のジャケット、灰色のワイドパンツは一見スカートにも見える。
「二人とも靴はこれね。」
ルカが出したのは万能靴だ。履いた人の足に合わせて靴が勝手にサイズを変レイえてくれる。二人を部屋に残したまま、1人風呂場で着替える。動きやすい服らしいけど、平民の服に比べれば格段に動きにくい。これで動きやすいだなんて、貴族に仕えるのは大変だな。明日ちゃんと過ごせるか不安になってきた。
「ライファ、どう?」
ルカがドアの外から声をかけてきたので、ドアを開けた。
「こんな感じかな。どう」
「おぉ、なんか、こういう服を着るとビシッとして大人びて見えるね。外見だけで言えば、仕事ができる女って感じ。明日はこれに髪の毛をきっちり結えばいいね。もう脱いでもいいよ。」
私が服を脱いで出ると、レイも着替えを終えていつもの服に戻ったところだった。
「ベル、ほら、君にはこれ。」
ルカはベルを呼ぶとベルに小さな宝石が散りばめられた首輪をはめた。ベルは鏡の前に飛んでいくと自身の姿を映してポーズをとっている。気に入ったようだ。
「気に入ってくれたみたいで良かった。何も身に着けてないと紛れ込んだ魔獣として捕まえられる可能性もあるからね。あの首輪はベルにあげるよ。」
「え、いいの?」
「うん、僕からのプレゼント。特別だよ。僕はレイとライファの友達だからね。」
ルカがニコッと微笑んでレイにウィンクした。いつの間にかレイもルカの友達としてカウントされたようだ。
「・・・、どうも。」
レイは複雑な感じで返事をしていたが、まんざらではなさそうだ。
「そういえば珍しいもの見つかった?」
「あぁ、宝石のような綺麗な石を産む生き物を手に入れたよ。」
「えぇっ、何それ。見たい!」
ルカにお願いされてレイが瓶を持ってきた。
「この背中についている石を産むらしい。因みに食料は薬材だって。」
「へぇー、本当に宝石みたいな石だな。」
「紹介しやすいように、石をブローチに加工してもらってきたんだ。明日、レイの襟元につけようと思って。」
私がブローチをルカに見せると、おぉ、いいね、素敵だ。とルカが太鼓判を押してくれた。
「でもこの生き物、いい値段で売れそうだなぁ。むしろ、自分で育てて宝石を高価で売った方が儲かるんじゃ・・・。プレゼント用だなんて勿体ないなぁ。」
ルカが瓶に手を伸ばして名残惜しそうに生き物を見つめる。
「だーめ。」
レイがさっと瓶を隠した。
「ところでライファ、明日一番心配なのはライファの立ち振る舞いなんだよね。レイは貴族だけど崩した接し方でも許してくれるから、貴族へのちゃんとした接し方なんて知らないんじゃないかと思って。」
「鋭い。その通りです!!」
「・・・やっぱり。他の貴族への対応は僕とレイに任せて。ライファはこれから僕の言うことを守って。まず、静かに微笑むこと。ライファは美人だからそれだけで絵になるはず。間違っても大きく口を開けて笑っちゃだめだからね。次はなるべく話さないこと。話したらぼろが出るから。ライファはレイのお世話をしていればいいから。」
「わ、わかった!!なるべく邪魔しないようにする。」
翌日ルカが用意してくれた服を着て、通りに出ると馬車をつかまえた。馬車が停まるとルカが御者と話をつけ、戻ってくると馬車のドアを開けた。
「レイ様、どうぞ。」
軽く頭を下げたルカに対しレイは、あぁ、と一言だけ言って馬車に乗りこんだ。
おぉ、貴族だ。貴族が馬車に乗る際によく見る光景だ。
今日のレイとルカはビシッとしていてかっこいい。薄い灰色のジャケットがレイを柔らかく引き立てているし、襟元のブリーチがポイントとなっておしゃれ感も出ている。いつものルカは童顔のせいで同年代に見えるのだが、今日はビシッとした服装のお蔭で年相応に見える。しかも、いつもと笑い方がちがうのだ。いつもは、にこっと可愛らしく微笑むのに今日はフッ大人っぽい笑みを浮かべる。いつもとは別人のようだ。
二人の完璧な動作に感心しているとルカの鋭い視線を感じた。どうやら早く乗れということらしい。
「失礼します。」
レイの隣に座ろうとすると、レイが耐え切れずに吹き出した。
「ぷぷっ、ごめ、ライファはこっち。」
レイは自分の正面の席を指さす。
「はぁ・・・。こういう場合、主人の隣には座らないんだよ。隣に座ったら主人の席が狭くなるでしょ。」
「た、確かに。」
「失礼しました・・・。」
レイが笑い、ルカが頭を抱えた。
「先が思いやられる・・・。」
ファッションショー会場はフランシール王都の中心部にあり、建物の外からも内部が伺えるガラス張り仕様だ。ドーム型の建物にはまるで王冠のように葉っぱと赤い実をモチーフにした装飾が施され、入り井口の上部にはフランシール騎士団のマントにもあった美しい女性のモニュメントが設置されていた。ファッションの街フランシールを象徴する建物だということがひと目で分かる。
「レイ・ジェンダーソンとその従者二名です。」
入り口にいる門番にルカが声をかけると、門番はチケットを確認してどうぞ、と言った。
「この後開かれるパーティーにもぜひご参加ください。」
門番はニコリと笑うと先ほどルカが渡したチケットにスタンプを押して魔力を少し注いだ。そのチケットをルカに返す。
「こちらがパーティーの券になります。どうぞごゆっくりファッションショーをお楽しみください。」
ルカを先頭に、レイ、その肩には立派な首輪をしたベルが堂々と座り、最後に私が続いた。
「レイ様のお席はあちらにございます。我々は少し離れた所に控えておりますのでごゆっくりお楽しみください。何かございましたらこちらを。」
ルカはそう言うとレイに小さな鈴のようなものを渡した。
「こちらを鳴らせばどんなに小さな音でも私の耳には届きますので、すぐに参ります。」
レイを席に残したまま、二人で奥へと移動する。ここからでも十分レイの様子は見える位置だ。
「どうして私たちはレイの近くには座らないの?」
「今は従者だからね。あの場所に座るのは貴族だけ。ほら、ここには僕たちの他にも同じような服を着た人たちがいるでしょ。みんな従者だよ。いい機会だから、ここでみんなの動きを観察するといいよ。」
「わかった。」
「それと、ファッションショーはちゃんと見ておくこと。モデルさんやデザイナーさんたちもパーティーには来ると思うから、全然記憶にありませんってわけにはいかないからね。」
「うへぇ、従者って大変。」
「そりゃあそうだよ。従者って貴族より貴族らしいものだよ。平民のエリートだからね。下手すりゃ、魔力が足りないだけで貴族よりも優秀な人だってたくさんいるんだから。」
「うぅ、ちゃんと務まるのか心配になってきたよ。」
「ふふ、今更?」
ルカが意地悪気に笑ったところで、照明が一旦落ち緩やかが音楽がざわめきを消した。やがて様々な光が会場のあちこちで発生し、その光が意思を持ってステージに集まる。光に導かれて私たちの視線もステージに集まったところでファッションショーが開催された。
最初は平民モデルによる平民服のファッションショーだ。様々な色の布を大胆に組み合わせたデザインの動きやすさを重視した服が多い。髪型や靴、バッグに至るまで宝石をあしらったものは殆どなく、布で魅せる服たちだ。
続いては貴族モデルによる貴族用服のショーだ。まるでこれからショーが始まるかのように一度照明が消え、音楽もガラリと変わった。意外にもアップテンポな曲調だ。
髪の毛を綺麗に結い蝶や花を型どった髪飾りをつけ、宝石をたっぷりと使ったネックレスを身に着ける。華やかなドレス姿のモデルが私が主役よとばかりにランウェイを自信たっぷりに歩く。その姿に貴族中心の会場は大いに沸いた。従者用の洋服のファッションショーもあり、会場の貴族たちが真剣な眼差しでチェックしている。従者の服にまで気が回る、手が届くというのは貴族としての余裕を見せることに繋がるからなのだろう。
3時間にも及んだショーは大盛況で幕を閉じた。
フロントの男に挨拶をして部屋に戻ると直ぐにノックの音が響いた。
「僕だよ。ルカ。」
「どうぞ。」
「中に入れて。」
ルカはガサガサと両手いっぱいに服を抱えて部屋に入ると、ベッドの上に服を下した。
「明日のパーティーに着て行く服を借りてきた。今の恰好で行くわけにはいかないでしょ。」
「確かに。」
「確かに!!」
服のこと、全然考えてなかった・・・。とルカに感心する。
「そうだろうと思ったんだよね。ね、僕、使える男でしょ。」
ルカが得意そうに笑った。
「ちょっと着てみてよ。サイズが大きく違うと困るし。レイのはこっちね。白のブラウスに濃い灰色のジャケット。細身のパンツ。レは顔が派手だからシンプルなものの方が似合うと思う。ライファはこっち。レイの仕えになるからドレスじゃないんだ。」
ルカが私に用意したのは、シンプルなシャツに黒のジャケット、灰色のワイドパンツは一見スカートにも見える。
「二人とも靴はこれね。」
ルカが出したのは万能靴だ。履いた人の足に合わせて靴が勝手にサイズを変レイえてくれる。二人を部屋に残したまま、1人風呂場で着替える。動きやすい服らしいけど、平民の服に比べれば格段に動きにくい。これで動きやすいだなんて、貴族に仕えるのは大変だな。明日ちゃんと過ごせるか不安になってきた。
「ライファ、どう?」
ルカがドアの外から声をかけてきたので、ドアを開けた。
「こんな感じかな。どう」
「おぉ、なんか、こういう服を着るとビシッとして大人びて見えるね。外見だけで言えば、仕事ができる女って感じ。明日はこれに髪の毛をきっちり結えばいいね。もう脱いでもいいよ。」
私が服を脱いで出ると、レイも着替えを終えていつもの服に戻ったところだった。
「ベル、ほら、君にはこれ。」
ルカはベルを呼ぶとベルに小さな宝石が散りばめられた首輪をはめた。ベルは鏡の前に飛んでいくと自身の姿を映してポーズをとっている。気に入ったようだ。
「気に入ってくれたみたいで良かった。何も身に着けてないと紛れ込んだ魔獣として捕まえられる可能性もあるからね。あの首輪はベルにあげるよ。」
「え、いいの?」
「うん、僕からのプレゼント。特別だよ。僕はレイとライファの友達だからね。」
ルカがニコッと微笑んでレイにウィンクした。いつの間にかレイもルカの友達としてカウントされたようだ。
「・・・、どうも。」
レイは複雑な感じで返事をしていたが、まんざらではなさそうだ。
「そういえば珍しいもの見つかった?」
「あぁ、宝石のような綺麗な石を産む生き物を手に入れたよ。」
「えぇっ、何それ。見たい!」
ルカにお願いされてレイが瓶を持ってきた。
「この背中についている石を産むらしい。因みに食料は薬材だって。」
「へぇー、本当に宝石みたいな石だな。」
「紹介しやすいように、石をブローチに加工してもらってきたんだ。明日、レイの襟元につけようと思って。」
私がブローチをルカに見せると、おぉ、いいね、素敵だ。とルカが太鼓判を押してくれた。
「でもこの生き物、いい値段で売れそうだなぁ。むしろ、自分で育てて宝石を高価で売った方が儲かるんじゃ・・・。プレゼント用だなんて勿体ないなぁ。」
ルカが瓶に手を伸ばして名残惜しそうに生き物を見つめる。
「だーめ。」
レイがさっと瓶を隠した。
「ところでライファ、明日一番心配なのはライファの立ち振る舞いなんだよね。レイは貴族だけど崩した接し方でも許してくれるから、貴族へのちゃんとした接し方なんて知らないんじゃないかと思って。」
「鋭い。その通りです!!」
「・・・やっぱり。他の貴族への対応は僕とレイに任せて。ライファはこれから僕の言うことを守って。まず、静かに微笑むこと。ライファは美人だからそれだけで絵になるはず。間違っても大きく口を開けて笑っちゃだめだからね。次はなるべく話さないこと。話したらぼろが出るから。ライファはレイのお世話をしていればいいから。」
「わ、わかった!!なるべく邪魔しないようにする。」
翌日ルカが用意してくれた服を着て、通りに出ると馬車をつかまえた。馬車が停まるとルカが御者と話をつけ、戻ってくると馬車のドアを開けた。
「レイ様、どうぞ。」
軽く頭を下げたルカに対しレイは、あぁ、と一言だけ言って馬車に乗りこんだ。
おぉ、貴族だ。貴族が馬車に乗る際によく見る光景だ。
今日のレイとルカはビシッとしていてかっこいい。薄い灰色のジャケットがレイを柔らかく引き立てているし、襟元のブリーチがポイントとなっておしゃれ感も出ている。いつものルカは童顔のせいで同年代に見えるのだが、今日はビシッとした服装のお蔭で年相応に見える。しかも、いつもと笑い方がちがうのだ。いつもは、にこっと可愛らしく微笑むのに今日はフッ大人っぽい笑みを浮かべる。いつもとは別人のようだ。
二人の完璧な動作に感心しているとルカの鋭い視線を感じた。どうやら早く乗れということらしい。
「失礼します。」
レイの隣に座ろうとすると、レイが耐え切れずに吹き出した。
「ぷぷっ、ごめ、ライファはこっち。」
レイは自分の正面の席を指さす。
「はぁ・・・。こういう場合、主人の隣には座らないんだよ。隣に座ったら主人の席が狭くなるでしょ。」
「た、確かに。」
「失礼しました・・・。」
レイが笑い、ルカが頭を抱えた。
「先が思いやられる・・・。」
ファッションショー会場はフランシール王都の中心部にあり、建物の外からも内部が伺えるガラス張り仕様だ。ドーム型の建物にはまるで王冠のように葉っぱと赤い実をモチーフにした装飾が施され、入り井口の上部にはフランシール騎士団のマントにもあった美しい女性のモニュメントが設置されていた。ファッションの街フランシールを象徴する建物だということがひと目で分かる。
「レイ・ジェンダーソンとその従者二名です。」
入り口にいる門番にルカが声をかけると、門番はチケットを確認してどうぞ、と言った。
「この後開かれるパーティーにもぜひご参加ください。」
門番はニコリと笑うと先ほどルカが渡したチケットにスタンプを押して魔力を少し注いだ。そのチケットをルカに返す。
「こちらがパーティーの券になります。どうぞごゆっくりファッションショーをお楽しみください。」
ルカを先頭に、レイ、その肩には立派な首輪をしたベルが堂々と座り、最後に私が続いた。
「レイ様のお席はあちらにございます。我々は少し離れた所に控えておりますのでごゆっくりお楽しみください。何かございましたらこちらを。」
ルカはそう言うとレイに小さな鈴のようなものを渡した。
「こちらを鳴らせばどんなに小さな音でも私の耳には届きますので、すぐに参ります。」
レイを席に残したまま、二人で奥へと移動する。ここからでも十分レイの様子は見える位置だ。
「どうして私たちはレイの近くには座らないの?」
「今は従者だからね。あの場所に座るのは貴族だけ。ほら、ここには僕たちの他にも同じような服を着た人たちがいるでしょ。みんな従者だよ。いい機会だから、ここでみんなの動きを観察するといいよ。」
「わかった。」
「それと、ファッションショーはちゃんと見ておくこと。モデルさんやデザイナーさんたちもパーティーには来ると思うから、全然記憶にありませんってわけにはいかないからね。」
「うへぇ、従者って大変。」
「そりゃあそうだよ。従者って貴族より貴族らしいものだよ。平民のエリートだからね。下手すりゃ、魔力が足りないだけで貴族よりも優秀な人だってたくさんいるんだから。」
「うぅ、ちゃんと務まるのか心配になってきたよ。」
「ふふ、今更?」
ルカが意地悪気に笑ったところで、照明が一旦落ち緩やかが音楽がざわめきを消した。やがて様々な光が会場のあちこちで発生し、その光が意思を持ってステージに集まる。光に導かれて私たちの視線もステージに集まったところでファッションショーが開催された。
最初は平民モデルによる平民服のファッションショーだ。様々な色の布を大胆に組み合わせたデザインの動きやすさを重視した服が多い。髪型や靴、バッグに至るまで宝石をあしらったものは殆どなく、布で魅せる服たちだ。
続いては貴族モデルによる貴族用服のショーだ。まるでこれからショーが始まるかのように一度照明が消え、音楽もガラリと変わった。意外にもアップテンポな曲調だ。
髪の毛を綺麗に結い蝶や花を型どった髪飾りをつけ、宝石をたっぷりと使ったネックレスを身に着ける。華やかなドレス姿のモデルが私が主役よとばかりにランウェイを自信たっぷりに歩く。その姿に貴族中心の会場は大いに沸いた。従者用の洋服のファッションショーもあり、会場の貴族たちが真剣な眼差しでチェックしている。従者の服にまで気が回る、手が届くというのは貴族としての余裕を見せることに繋がるからなのだろう。
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