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第三章
64. ジンの訪問
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私とルカを遮るように二人の間に現れたのはシルクハットを被った小さな首だ。ヌッと現れた首に驚いて固まる私たちに首は、おや、と顔を傾けてみせた。首は足元から30cmの高さにスッと下りると体を現した。
「驚かせてしまいましたね。これは失礼しました。私、ヘイゼル公爵家のお家小人、ジンと申します。」
紳士風の服を着たジンは帽子を取ると私たちにお辞儀をしてみせた。そして言葉を続ける。
「散歩をしておりましたところ、なんともいえぬいい匂いに誘われてやってまいりました。私もこの素敵なお茶会に混ぜては貰えないでしょうか?」
「どうぞ、一緒に食べましょ。まだ熱いので気を付けてくださいね。」
「熱っ、熱っ。」
ジンはクッキーを上に投げてはキャッチし、上に投げてはキャッチし、そうして少し冷ますと大きな口を開けてかぶりついた。
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、これは美味っ!!」
ジンの姿を見ていたルカは僕も、と言って鍋の中からクッキーを摘まんだ。サクッ。鍋の中のクッキーは鍋の冷たさに触れ外側がいくらか冷めていたようで、サクッとした音が鳴る。
「美味しい・・・。こんな食感は初めてだ。これなんていうお菓子?ユーリスアのお菓子なの?」
「いや、これは私オリジナルお菓子・・・になると思う。」
夢の中の世界のレシピだなんて言っても誰も信じないだろう。クッキーを次々と焼きながら3人でお茶会をしているとまた部屋のドアをノックする音がした。
「レイだ。」
「どうぞ。」
急いでドアを開けた途端、ベルが真っ先にバルコニーへと飛んでいく。素早い。
「いい匂いがする。クッキーでも焼いてるの?」
「あたり。」
「レイ様も一緒にいかがですか?」
ルカがバルコニーから顔を覗かせた。ジンがいるから部屋の中でもレイの従者続行らしい。私も慌てて口調を正した。
「お茶もお飲みになられますか?」
レイは私たちの様子に、部屋に他の者もいるのだと察したようだ。
「あぁ、いただこう。」
人数が増えたせいもあり、お茶会の場所を室内へと移動した。私はバルコニーと部屋を行き来いながらお茶会に参加する。
「ジェンダーソン侯爵家のご子息、レイ様でいらっしゃいますな。私はこの家のお家小人、ジンと申します。」
「はじめまして。ジンさん。」
「ほほう、ジンさん。さん、ですな。大変結構!近頃、呼び捨てにする輩ばかりでな。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。」
ジンさんは嬉しそうにクルクルッと回った。通常、お家小人は家の中では一番位が低い。侍女や料理人よりもだ。したがって皆呼び捨てで呼ぶのだ。
「サリア嬢とのデートはいかがでしたかの?」
ジンさんは一度私の顔を見てから、そっとした手つきでクッキーをもう一枚摘まんだ。
「見ていたのですか?」
「なに、ちょびっとだけですよ。私、空間移動が得意でしてね。」
ジンさんはそう言うと、まるで空間を両手で開くかのような動きをしてみせた。
「デートだなんて。中庭を案内していただいただけですよ。寒い季節だというのに見事に花が咲き乱れていて美しい庭でした。」
「サリア嬢はもう数年も経てば、美しい女性に成長しますぞ。この庭の花のように。」
「えぇ、そうでしょうね。」
レイが笑顔で答える。その言葉から逃れるようにバルコニーにクッキーを取りに向かった。こんなことで気持ちが揺れるとは。ため息をついた瞬間、鍋の淵に手首が触れた。
「熱っ!」
思わず手が跳ね、クッキーを落としそうになるところをハッとして堪える。
「あ、危うく落とすところだった・・・。こんなことじゃ、先が思いやられるな・・・。」
「何してんの!ちゃんと冷やさないと!!冷やすものないからとりあえず、ここに手首乗せといて!」
ルカは私の手を掴むと、バルコニーの冷たい手すりに手首を乗せた。ヒリヒリしていた痛みが少し静まる。
「気持ちいい・・・。」
「熱って声が聞こえたから覗いてみれば、ぼーっと突っ立ってるし。僕、薬持ってるから今、持ってくるよ。」
「あぁ、いいよ。売り物でしょ?こうやって冷やしていればすぐに良くなるし。」
「だーめ。ったく、女の子なんだからそういう所もちゃんとしなさい。」
ルカは急いで部屋に戻ると、薬を持って戻ってきた。葉っぱにぬるっとした薬を塗り、止めるものがないから魔力でいいか、とルカの魔力を私の手首に巻いた。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
ルカはそう言うと私の頭をポンポンと叩いて部屋に戻って行った。その後を追うように私もクッキーを持って部屋に戻る。
「その手、どうしたの?」
部屋に戻るなりレイが私の手首を指さした。
「火傷をしてしまいましてルカさんに手当をして貰いました。」
「そうか。ヒーリングで治してあげようか?」
「いいえ、大丈夫でございます。もう痛みもないですし、レイ様のお手を煩わせるわけにはまいりません。」
「そうか。」
我ながら完璧な受け答えだったと思う。ルカを見ると複雑な顔であらぬ方を見ていた。むぅ、今の完璧な受け答えを聞いていて欲しかったのに。
「ジンさん、お茶のおかわりはいかがですか?」
ジンさんに声をかけると、ジンさんは私の手にあるクッキーを見てニコリと微笑んだ。
「うむ、クッキーも増えたことだし、もう一杯いただこうか。」
「ジンさんはこの島のことはよくご存じなのですか?」
レイがクッキーを手に取りながらジンさんを見た。
「うむ、そうじゃな。存じておるぞ。」
「ジンさんはこの屋敷の外にも出るのですか?」
ジンさんの前にお茶を置きながら、私は驚いて質問した。お家小人は仕えている家の敷地から外に出ることはない。お家小人は仕える屋敷の主人と契約することで魔力を得る。その魔力の有効範囲が主の家の敷地内なのだ。敷地外に出ると魔力を使うことが出来ず危険度が増すので、お家小人が敷地外に出ることはまずない。
「いえいえ、敷地外には出ませんよ。私も命が惜しいですからね。でも、毎日毎日敷地のパトロールを欠かさないとね、案外色々な出会いがあるというものです。あなたたちと出会えたように。」
ジンさんはウィンクをするとクッキーを一口頬張った。
「ん?おや、主が私を呼んでいるようです。これにて失礼いたします。あぁ、もう少し食べたかったのに・・・。はっ、また近々お茶会に招待していただけますかの?」
「えぇ、勿論です。」
ジンさんは嬉しそうににっこりと笑うと、ではまた明日、と言って消えた。
ジンさんが完全に部屋から去ったのを確認するとレイはふぅ、と息を吐いて、疲れた、と言った。
「お疲れ、お疲れ。マッサージでもしようか?気分転換にもなるよ。」
ルカがやってきてレイの肩に手を置く。
「じゃあお願いしようかな。」
ルカはレイをソファにあおむけに寝かせて背中の骨に沿うようにギュギュっと指圧しを始めた。
「う~、気持ちいい。気持ち良すぎてゾクゾクする・・・。」
「サリア嬢から何か情報は貰えた?ただ散歩していたわけじゃないんだろ?」
ルカはレイの体を起こすと、右手の肩をグッと回してストレッチをさせるような動きをした。
「うん、チェルシー鳥を捕まえようとした人たちが今までどんなことをしたのか聞いてきたよ。」
「どんなだって?」
「森をくまなく捜索したり、供え物をして儀式めいたことをしたこともあるって言ってたな。あとは占い師に居場所を占って貰ったり、ハンターたちに森のあちこちで騒がせて一か所に追い込むって言う作戦も行ったみたいだ。」
「結構いろいろやってみたんだねぇ。」
「何か新しい方法を考えないとだな。」
二人の会話を聞きながら、そうだね、と頷く。お茶を飲みながらクッキーを摘まんでいると、レイと目が合った。なんとなく目を逸らす。
「ルカ、もういいよ。ありがとう。ライファ、ちょっと来て。」
ソファに座りなおしたレイの元へ行くと、私が火傷をした方の手を持って不満そうにその手首を見つめた。そして私の手首に優しく触れると何かを払うような動作をする。私の手首に巻かれていた葉っぱが頼りなさげに揺れ、レイがその葉っぱが落ちないように注意しながら私の手首の周りに手を這わせた。するとルカがそうしたように葉っぱが私の手首に固定された。
「これでいい。」
レイがした行動の意味が分からず、キョトンとしているとルカが笑い出した。
「独占欲。」
「うるさい。ワザとだろ?」
拗ねたようなレイの声。
「さぁ、どうでしょう?」
二人のやり取りの意味がよくわからず、二人の様子をじっと見ているとルカが私を見て笑った。
「レイは私の魔力をライファが身に着けていることが気に入らなかったんだよ。レイ、ちゃんと言葉にしないとライファには伝わらないようだよ。」
ルカはそう言うとまた笑った。
「驚かせてしまいましたね。これは失礼しました。私、ヘイゼル公爵家のお家小人、ジンと申します。」
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「散歩をしておりましたところ、なんともいえぬいい匂いに誘われてやってまいりました。私もこの素敵なお茶会に混ぜては貰えないでしょうか?」
「どうぞ、一緒に食べましょ。まだ熱いので気を付けてくださいね。」
「熱っ、熱っ。」
ジンはクッキーを上に投げてはキャッチし、上に投げてはキャッチし、そうして少し冷ますと大きな口を開けてかぶりついた。
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「美味しい・・・。こんな食感は初めてだ。これなんていうお菓子?ユーリスアのお菓子なの?」
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夢の中の世界のレシピだなんて言っても誰も信じないだろう。クッキーを次々と焼きながら3人でお茶会をしているとまた部屋のドアをノックする音がした。
「レイだ。」
「どうぞ。」
急いでドアを開けた途端、ベルが真っ先にバルコニーへと飛んでいく。素早い。
「いい匂いがする。クッキーでも焼いてるの?」
「あたり。」
「レイ様も一緒にいかがですか?」
ルカがバルコニーから顔を覗かせた。ジンがいるから部屋の中でもレイの従者続行らしい。私も慌てて口調を正した。
「お茶もお飲みになられますか?」
レイは私たちの様子に、部屋に他の者もいるのだと察したようだ。
「あぁ、いただこう。」
人数が増えたせいもあり、お茶会の場所を室内へと移動した。私はバルコニーと部屋を行き来いながらお茶会に参加する。
「ジェンダーソン侯爵家のご子息、レイ様でいらっしゃいますな。私はこの家のお家小人、ジンと申します。」
「はじめまして。ジンさん。」
「ほほう、ジンさん。さん、ですな。大変結構!近頃、呼び捨てにする輩ばかりでな。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。」
ジンさんは嬉しそうにクルクルッと回った。通常、お家小人は家の中では一番位が低い。侍女や料理人よりもだ。したがって皆呼び捨てで呼ぶのだ。
「サリア嬢とのデートはいかがでしたかの?」
ジンさんは一度私の顔を見てから、そっとした手つきでクッキーをもう一枚摘まんだ。
「見ていたのですか?」
「なに、ちょびっとだけですよ。私、空間移動が得意でしてね。」
ジンさんはそう言うと、まるで空間を両手で開くかのような動きをしてみせた。
「デートだなんて。中庭を案内していただいただけですよ。寒い季節だというのに見事に花が咲き乱れていて美しい庭でした。」
「サリア嬢はもう数年も経てば、美しい女性に成長しますぞ。この庭の花のように。」
「えぇ、そうでしょうね。」
レイが笑顔で答える。その言葉から逃れるようにバルコニーにクッキーを取りに向かった。こんなことで気持ちが揺れるとは。ため息をついた瞬間、鍋の淵に手首が触れた。
「熱っ!」
思わず手が跳ね、クッキーを落としそうになるところをハッとして堪える。
「あ、危うく落とすところだった・・・。こんなことじゃ、先が思いやられるな・・・。」
「何してんの!ちゃんと冷やさないと!!冷やすものないからとりあえず、ここに手首乗せといて!」
ルカは私の手を掴むと、バルコニーの冷たい手すりに手首を乗せた。ヒリヒリしていた痛みが少し静まる。
「気持ちいい・・・。」
「熱って声が聞こえたから覗いてみれば、ぼーっと突っ立ってるし。僕、薬持ってるから今、持ってくるよ。」
「あぁ、いいよ。売り物でしょ?こうやって冷やしていればすぐに良くなるし。」
「だーめ。ったく、女の子なんだからそういう所もちゃんとしなさい。」
ルカは急いで部屋に戻ると、薬を持って戻ってきた。葉っぱにぬるっとした薬を塗り、止めるものがないから魔力でいいか、とルカの魔力を私の手首に巻いた。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
ルカはそう言うと私の頭をポンポンと叩いて部屋に戻って行った。その後を追うように私もクッキーを持って部屋に戻る。
「その手、どうしたの?」
部屋に戻るなりレイが私の手首を指さした。
「火傷をしてしまいましてルカさんに手当をして貰いました。」
「そうか。ヒーリングで治してあげようか?」
「いいえ、大丈夫でございます。もう痛みもないですし、レイ様のお手を煩わせるわけにはまいりません。」
「そうか。」
我ながら完璧な受け答えだったと思う。ルカを見ると複雑な顔であらぬ方を見ていた。むぅ、今の完璧な受け答えを聞いていて欲しかったのに。
「ジンさん、お茶のおかわりはいかがですか?」
ジンさんに声をかけると、ジンさんは私の手にあるクッキーを見てニコリと微笑んだ。
「うむ、クッキーも増えたことだし、もう一杯いただこうか。」
「ジンさんはこの島のことはよくご存じなのですか?」
レイがクッキーを手に取りながらジンさんを見た。
「うむ、そうじゃな。存じておるぞ。」
「ジンさんはこの屋敷の外にも出るのですか?」
ジンさんの前にお茶を置きながら、私は驚いて質問した。お家小人は仕えている家の敷地から外に出ることはない。お家小人は仕える屋敷の主人と契約することで魔力を得る。その魔力の有効範囲が主の家の敷地内なのだ。敷地外に出ると魔力を使うことが出来ず危険度が増すので、お家小人が敷地外に出ることはまずない。
「いえいえ、敷地外には出ませんよ。私も命が惜しいですからね。でも、毎日毎日敷地のパトロールを欠かさないとね、案外色々な出会いがあるというものです。あなたたちと出会えたように。」
ジンさんはウィンクをするとクッキーを一口頬張った。
「ん?おや、主が私を呼んでいるようです。これにて失礼いたします。あぁ、もう少し食べたかったのに・・・。はっ、また近々お茶会に招待していただけますかの?」
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ジンさんは嬉しそうににっこりと笑うと、ではまた明日、と言って消えた。
ジンさんが完全に部屋から去ったのを確認するとレイはふぅ、と息を吐いて、疲れた、と言った。
「お疲れ、お疲れ。マッサージでもしようか?気分転換にもなるよ。」
ルカがやってきてレイの肩に手を置く。
「じゃあお願いしようかな。」
ルカはレイをソファにあおむけに寝かせて背中の骨に沿うようにギュギュっと指圧しを始めた。
「う~、気持ちいい。気持ち良すぎてゾクゾクする・・・。」
「サリア嬢から何か情報は貰えた?ただ散歩していたわけじゃないんだろ?」
ルカはレイの体を起こすと、右手の肩をグッと回してストレッチをさせるような動きをした。
「うん、チェルシー鳥を捕まえようとした人たちが今までどんなことをしたのか聞いてきたよ。」
「どんなだって?」
「森をくまなく捜索したり、供え物をして儀式めいたことをしたこともあるって言ってたな。あとは占い師に居場所を占って貰ったり、ハンターたちに森のあちこちで騒がせて一か所に追い込むって言う作戦も行ったみたいだ。」
「結構いろいろやってみたんだねぇ。」
「何か新しい方法を考えないとだな。」
二人の会話を聞きながら、そうだね、と頷く。お茶を飲みながらクッキーを摘まんでいると、レイと目が合った。なんとなく目を逸らす。
「ルカ、もういいよ。ありがとう。ライファ、ちょっと来て。」
ソファに座りなおしたレイの元へ行くと、私が火傷をした方の手を持って不満そうにその手首を見つめた。そして私の手首に優しく触れると何かを払うような動作をする。私の手首に巻かれていた葉っぱが頼りなさげに揺れ、レイがその葉っぱが落ちないように注意しながら私の手首の周りに手を這わせた。するとルカがそうしたように葉っぱが私の手首に固定された。
「これでいい。」
レイがした行動の意味が分からず、キョトンとしているとルカが笑い出した。
「独占欲。」
「うるさい。ワザとだろ?」
拗ねたようなレイの声。
「さぁ、どうでしょう?」
二人のやり取りの意味がよくわからず、二人の様子をじっと見ているとルカが私を見て笑った。
「レイは私の魔力をライファが身に着けていることが気に入らなかったんだよ。レイ、ちゃんと言葉にしないとライファには伝わらないようだよ。」
ルカはそう言うとまた笑った。
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∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
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