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第四章
29. ライファとレベッカ
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ニコラウスさんからのチョンピーを受け取り直ぐに師匠に魔獣の弱点を伝えるチョンピーを飛ばした。
「これでいい。よかった。これで皆の役に立てる。」
ターザニアを撫でるように冷たい風が吹いている。
「ニコラウスさんは大丈夫かな・・・。」
死へ向かう薬を平然と飲み干したニコラウスさんを思う。薬はどれくらいでニコラウスさんの体を蝕むのだろうか。今頃どこかで動けなくなっているかもしれない。
考えれば考えるほど自分がここに隠れていることがいたたまれない。
「ねぇベル、計画は成功した。私、もう隠れていなくてもいいよね?」
ベルの目をじっと見つめはしたが私の中で答えはすでに出ていた。
「ベル、ニコラウスさんを助けに行くよ。」
リュックを背負うと隠れていた船から降り、ターザニアの地を踏むと風がこの場には相応しくない花の香りを運んできた。
「ライファ・・・。」
それは地を這うような怒りの籠った声だった。
「レベッカ・・・。」
どうしてここに、とは思わない。ローザの協力者であるレベッカがローザの元にいることは想像に容易い。
「へぇ、平民の分際で私を呼び捨てにするとは随分偉くなったものね。私ね、レイ様と結婚するのよ。レイ様に釣り合うのはあなたではなく私の方。いい加減にレイ様に近づくのはやめてちょうだい。」
「・・・レイはあなたとは結婚しないと思う。」
「はっ、何を言うの?レイ様がどれだけ私を愛しているかちっとも分かっていないのね。」
「あなたがレイに飲ませた惚れ薬はもう解毒してある。レイは薬などではなくレイの心で好きになった人と一緒になる。その相手はあなたではないことは確かだ。そんなことよりも、あなたは自分が何に手を貸しているのか分かっているの?」
「は?何を言っているの?レイ様より大事なものなんて私にはないわ。その他がどうなろうと私には関係ない。」
「あなたが手を貸したせいでこのターザニアは滅びた。そして今まさに世界が滅びようとしている。」
「ローザ様は私とレイ様は守ってくださると約束したの。レイ様がいれば他なんてどうでもいい。」
「レイ様、レイ様、レイ様って。そんなにレイが好きならレイを悲しませるようなことはできないでしょ!!」
「大丈夫よ。レイ様には私がいるもの。私がいればレイ様は幸せになれるわ。」
何て自分勝手な・・・。分かり合えないというのはこういう事を言うのだろう。自分がレベッカの知らない異国の言葉でも話しているかのような気分だ。これ以上話しても無駄だ。
「ニコラウスさんはどこに?」
「ニコラウスですって?呆れた。あなた、いつからニコラウスとそんな関係になっていたの?くくくくく、本当にお似合いね。王宮にいるんじゃないかしら。もう死んでいるかもしれないけど。」
これ以上レベッカに構ってなどいられない。シューピンを取り出すと歌うようなレベッカの声が聞こえた。
「お二人を祝福してあげたいけど私、これでも用心深い性格なのよね。」
レベッカを振り返るのとレベッカの手に魔力が集まったのは同時で考えるより先に体が動いた。頭上を魔力弾が通り過ぎる。
「あら、外れちゃったわ。私、攻撃って苦手なのよね。いつも守られてばかりだから。」
「どういうつもり?」
「決まっているわ。あなたには死んでもらうの。これ以上レイ様が惑わされることが無いように。」
レベッカがキツい笑みを浮かべた。その笑みを見つめながらゴクリと唾を飲む。レベッカの魔力ランクは8のはずだ。勝てるだろうか私に。とてつもなく無謀な戦いのように思える。冷静になれ、私。相手は魔獣のように野生で感覚を磨きながら生きてきたわけでも、レイたちのように戦士でもない。隙はきっと・・・。
たくさんあるかも・・・。
自問自答で行きついた答えにふっと肩から力が抜けていくのを感じた。とはいえ魔力ランク8の魔力量は膨大だし、魔力ランク1の私の魔法では攻撃も防御も出来ない。ひたすら避けて、ウニョウ玉と眠り玉でなんとかするしかない。
「あなた、魔力ランク1よね。そんなランクじゃ私の攻撃の防御も出来ないわね。どうする?全部避ける?」
レベッカはそう言うと魔力弾を次々と放った。避けながらシューピンに飛び乗り浮上する。
「上に逃げても無駄ですわよ。」
飛獣石に乗ったレベッカが追従しながら魔力弾を放ってくる。シューピンよりも飛獣石のほうがスピードは速い。小回りが利くのはシューピンの方だが空中では障害物がない分、分が悪い。
上に逃げたのは失敗だったな。魔力弾が撃ててもコントロールがあまり良くないレベッカの腕に感謝した。
「なかなか当たらないわね。これならどう?」
レベッカが大小さまざまな大きさの魔力弾を大量に撃ちはじめた。レベッカに背を向けて逃げていたが後ろ向きでは避け切れない。覚悟を決めてレベッカに向き合った瞬間、手のひらサイズの魔力弾が髪の毛に触れ耳元で弾けた。
パン!
音と熱。チリっとした痛みと破裂音に片耳が音を失う。
だが戦士でないレベッカの魔力弾は魔力の圧縮が不完全な分、威力が弱い。この大きさでこの威力か。助かった。かすった魔力弾に頬が切れたようで頬を血が伝う。
「早く死ね!」
レベッカが撃ちまくる魔力弾を正面からシューピンで避ける。量は多いが真っ直ぐ飛んでくるモノは避けやすい。ブンの木の枝の方が余程厄介だった。姿勢を低くし体重を前へ移動、更に体を前に倒すことでシューピンの速度を上げレベッカとの距離を詰める。
距離が詰まり、もう少しという所でレベッカが巨大な魔力弾を作った。至近距離では避けきれない。後退しながら横へ移動した。
「ベル!頼む!!」
空を舞っていたベルが私の肩に降り、キュンと体を青白く光らせた。
「なっ!?どこ?どこですの?」
レベッカが消えた私を探し、魔力弾がおろそかになる。その瞬間、一気にレベッカとの距離を詰めレベッカの背後に立った。
「あなたに話すことはもうない。」
振り返った瞬間、顔に眠り玉を撃ち込む。
「キャア!!」
レベッカは短く叫ぶと飛獣石の上にうつ伏せに倒れた。落ちてしまわないように体を支えながら地上に降ろし一応念のためにウニョウ玉で縛った。凍死してしまわないようにと船の中に運び、その辺にあった毛布をかける。この手がレイに触れたかと思うと、この唇がレイと重なったかと思うと胸が軋んだ。ギリッと置き場を噛みしめる。
「ベル、急ごう。」
ベルをポンチョの中にしまうと駆け足で王宮に向かった。
バタン!!
バタバタバタバタ
「出来たか。」
そう呟いたと同時に勢いよくリビングのドアが開いた。
「リベルダ、完成しましたわ!これを魔獣の口に放り込めば解毒できます!」
「数はどれくらいある?」
「300くらいかしら。」
「ほう、よく短時間にこんな量を作れたな。」
「ライファがガバラの鱗を置いていってくれましたの。あのお蔭で随分と楽に複製できましたわ。」
「よし、手分けして移動するぞ。マリアとルカはユーリスア経由でオーヴェルへ。リアン王女がまだ起きていないようなら叩き起こしてくれ。レイはレベッカの魔力を追え。そこにローザがいるはずだ。」
「リベルダ様、私もローザの元へ参ります。ターザニアを滅ぼした罪は償って貰わねばなりません。」
「わかった。グショウ、お前も来い。」
「リベルダ様、私も連れて行って欲しいです。ターザニアを滅ぼした敵に一矢報いたい。」
「グラント、お前の気持ちは分からなくもない。だが、戦士ではないお前を連れて行くわけにはいかぬ。それに、役にならもう十分立っている。お前の結界装置のお蔭で時間が稼げているはずだ。」
「そうよ、グラント。大人しくお留守番してなさい。」
「嫌です!どうしてもダメだというのなら自力ででも参ります。」
グラントをじっと見つめる。説得している時間は無い。何よりこのまま置いて行ったらグラントが自身の足で立ち上がるきっかけを奪うような気がした。
「マリア、お前に任せる。グラント係りはお前だろう?」
マリアは面倒くさそうにため息をつくと諦めの表情をグラントに向けた。
「仕方ないですわね。あなたは私と来なさい。ローザに会う事は無いかもしれないけど、ローザが放った魔獣に一太刀浴びせることは出来ます。それが最大限の妥協よ。」
グラントのスキルはローザに知られたくはない。それを考えてのことだろう。
「いつもグラントに面倒を見て貰っているんだ。こんな時ぐらいはちゃんと面倒見るんだな。」
「分かっていますわ。ルカ、グラント、行きますわよ。」
「レイ、私たちも行くぞ。」
「これでいい。よかった。これで皆の役に立てる。」
ターザニアを撫でるように冷たい風が吹いている。
「ニコラウスさんは大丈夫かな・・・。」
死へ向かう薬を平然と飲み干したニコラウスさんを思う。薬はどれくらいでニコラウスさんの体を蝕むのだろうか。今頃どこかで動けなくなっているかもしれない。
考えれば考えるほど自分がここに隠れていることがいたたまれない。
「ねぇベル、計画は成功した。私、もう隠れていなくてもいいよね?」
ベルの目をじっと見つめはしたが私の中で答えはすでに出ていた。
「ベル、ニコラウスさんを助けに行くよ。」
リュックを背負うと隠れていた船から降り、ターザニアの地を踏むと風がこの場には相応しくない花の香りを運んできた。
「ライファ・・・。」
それは地を這うような怒りの籠った声だった。
「レベッカ・・・。」
どうしてここに、とは思わない。ローザの協力者であるレベッカがローザの元にいることは想像に容易い。
「へぇ、平民の分際で私を呼び捨てにするとは随分偉くなったものね。私ね、レイ様と結婚するのよ。レイ様に釣り合うのはあなたではなく私の方。いい加減にレイ様に近づくのはやめてちょうだい。」
「・・・レイはあなたとは結婚しないと思う。」
「はっ、何を言うの?レイ様がどれだけ私を愛しているかちっとも分かっていないのね。」
「あなたがレイに飲ませた惚れ薬はもう解毒してある。レイは薬などではなくレイの心で好きになった人と一緒になる。その相手はあなたではないことは確かだ。そんなことよりも、あなたは自分が何に手を貸しているのか分かっているの?」
「は?何を言っているの?レイ様より大事なものなんて私にはないわ。その他がどうなろうと私には関係ない。」
「あなたが手を貸したせいでこのターザニアは滅びた。そして今まさに世界が滅びようとしている。」
「ローザ様は私とレイ様は守ってくださると約束したの。レイ様がいれば他なんてどうでもいい。」
「レイ様、レイ様、レイ様って。そんなにレイが好きならレイを悲しませるようなことはできないでしょ!!」
「大丈夫よ。レイ様には私がいるもの。私がいればレイ様は幸せになれるわ。」
何て自分勝手な・・・。分かり合えないというのはこういう事を言うのだろう。自分がレベッカの知らない異国の言葉でも話しているかのような気分だ。これ以上話しても無駄だ。
「ニコラウスさんはどこに?」
「ニコラウスですって?呆れた。あなた、いつからニコラウスとそんな関係になっていたの?くくくくく、本当にお似合いね。王宮にいるんじゃないかしら。もう死んでいるかもしれないけど。」
これ以上レベッカに構ってなどいられない。シューピンを取り出すと歌うようなレベッカの声が聞こえた。
「お二人を祝福してあげたいけど私、これでも用心深い性格なのよね。」
レベッカを振り返るのとレベッカの手に魔力が集まったのは同時で考えるより先に体が動いた。頭上を魔力弾が通り過ぎる。
「あら、外れちゃったわ。私、攻撃って苦手なのよね。いつも守られてばかりだから。」
「どういうつもり?」
「決まっているわ。あなたには死んでもらうの。これ以上レイ様が惑わされることが無いように。」
レベッカがキツい笑みを浮かべた。その笑みを見つめながらゴクリと唾を飲む。レベッカの魔力ランクは8のはずだ。勝てるだろうか私に。とてつもなく無謀な戦いのように思える。冷静になれ、私。相手は魔獣のように野生で感覚を磨きながら生きてきたわけでも、レイたちのように戦士でもない。隙はきっと・・・。
たくさんあるかも・・・。
自問自答で行きついた答えにふっと肩から力が抜けていくのを感じた。とはいえ魔力ランク8の魔力量は膨大だし、魔力ランク1の私の魔法では攻撃も防御も出来ない。ひたすら避けて、ウニョウ玉と眠り玉でなんとかするしかない。
「あなた、魔力ランク1よね。そんなランクじゃ私の攻撃の防御も出来ないわね。どうする?全部避ける?」
レベッカはそう言うと魔力弾を次々と放った。避けながらシューピンに飛び乗り浮上する。
「上に逃げても無駄ですわよ。」
飛獣石に乗ったレベッカが追従しながら魔力弾を放ってくる。シューピンよりも飛獣石のほうがスピードは速い。小回りが利くのはシューピンの方だが空中では障害物がない分、分が悪い。
上に逃げたのは失敗だったな。魔力弾が撃ててもコントロールがあまり良くないレベッカの腕に感謝した。
「なかなか当たらないわね。これならどう?」
レベッカが大小さまざまな大きさの魔力弾を大量に撃ちはじめた。レベッカに背を向けて逃げていたが後ろ向きでは避け切れない。覚悟を決めてレベッカに向き合った瞬間、手のひらサイズの魔力弾が髪の毛に触れ耳元で弾けた。
パン!
音と熱。チリっとした痛みと破裂音に片耳が音を失う。
だが戦士でないレベッカの魔力弾は魔力の圧縮が不完全な分、威力が弱い。この大きさでこの威力か。助かった。かすった魔力弾に頬が切れたようで頬を血が伝う。
「早く死ね!」
レベッカが撃ちまくる魔力弾を正面からシューピンで避ける。量は多いが真っ直ぐ飛んでくるモノは避けやすい。ブンの木の枝の方が余程厄介だった。姿勢を低くし体重を前へ移動、更に体を前に倒すことでシューピンの速度を上げレベッカとの距離を詰める。
距離が詰まり、もう少しという所でレベッカが巨大な魔力弾を作った。至近距離では避けきれない。後退しながら横へ移動した。
「ベル!頼む!!」
空を舞っていたベルが私の肩に降り、キュンと体を青白く光らせた。
「なっ!?どこ?どこですの?」
レベッカが消えた私を探し、魔力弾がおろそかになる。その瞬間、一気にレベッカとの距離を詰めレベッカの背後に立った。
「あなたに話すことはもうない。」
振り返った瞬間、顔に眠り玉を撃ち込む。
「キャア!!」
レベッカは短く叫ぶと飛獣石の上にうつ伏せに倒れた。落ちてしまわないように体を支えながら地上に降ろし一応念のためにウニョウ玉で縛った。凍死してしまわないようにと船の中に運び、その辺にあった毛布をかける。この手がレイに触れたかと思うと、この唇がレイと重なったかと思うと胸が軋んだ。ギリッと置き場を噛みしめる。
「ベル、急ごう。」
ベルをポンチョの中にしまうと駆け足で王宮に向かった。
バタン!!
バタバタバタバタ
「出来たか。」
そう呟いたと同時に勢いよくリビングのドアが開いた。
「リベルダ、完成しましたわ!これを魔獣の口に放り込めば解毒できます!」
「数はどれくらいある?」
「300くらいかしら。」
「ほう、よく短時間にこんな量を作れたな。」
「ライファがガバラの鱗を置いていってくれましたの。あのお蔭で随分と楽に複製できましたわ。」
「よし、手分けして移動するぞ。マリアとルカはユーリスア経由でオーヴェルへ。リアン王女がまだ起きていないようなら叩き起こしてくれ。レイはレベッカの魔力を追え。そこにローザがいるはずだ。」
「リベルダ様、私もローザの元へ参ります。ターザニアを滅ぼした罪は償って貰わねばなりません。」
「わかった。グショウ、お前も来い。」
「リベルダ様、私も連れて行って欲しいです。ターザニアを滅ぼした敵に一矢報いたい。」
「グラント、お前の気持ちは分からなくもない。だが、戦士ではないお前を連れて行くわけにはいかぬ。それに、役にならもう十分立っている。お前の結界装置のお蔭で時間が稼げているはずだ。」
「そうよ、グラント。大人しくお留守番してなさい。」
「嫌です!どうしてもダメだというのなら自力ででも参ります。」
グラントをじっと見つめる。説得している時間は無い。何よりこのまま置いて行ったらグラントが自身の足で立ち上がるきっかけを奪うような気がした。
「マリア、お前に任せる。グラント係りはお前だろう?」
マリアは面倒くさそうにため息をつくと諦めの表情をグラントに向けた。
「仕方ないですわね。あなたは私と来なさい。ローザに会う事は無いかもしれないけど、ローザが放った魔獣に一太刀浴びせることは出来ます。それが最大限の妥協よ。」
グラントのスキルはローザに知られたくはない。それを考えてのことだろう。
「いつもグラントに面倒を見て貰っているんだ。こんな時ぐらいはちゃんと面倒見るんだな。」
「分かっていますわ。ルカ、グラント、行きますわよ。」
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