🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。

設楽理沙

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加筆修正版 16 ☑◇自業自得

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" It serves him right.自業自得 "


 何も知らずやさしい夫との幸せな自分に酔い続けていたなら
ずっと身体を重ねない夫を死ぬまで恋慕っていたのかもしれない。

 どちらが幸せだったというのだろうか!

 きっとどちらも幸せじゃないと思う。
 簡単に結論が出た。


「とにかくまぁ、あなたのことは嫌いじゃないけど他にもっと好きな
男性ひとができたから仕様がないの」
-


 
 女たちとの love affairラブアフェアーは、何時から始まったか
知らないけれど、これまであなたが私にしてきたことは酷い仕打ちじゃないの? 

なのに何拒否ってるの? 


 愛のない妻などに未練はないはず、別れると言いなさいよ!



「1か月くれないか? 
 1か月経っても君の気持ちが変わらないのなら仕方がない。
 君の言う通りにするから」
 

「1か月? 分かったわ1か月ね」


 -いきなりの妻からの離婚発言に瑛士は驚いた。-

 晴天の霹靂という言葉をわが身に降りかかることで使う日が
来ようとは、夢にも思わなかった。

 休日はいつも家で俺と過ごしてた妻が約2か月程前からちょくちょく
外出するようになったのだが相手がよもや男だなんて思いもせず、
俺は気分転換になればと気持ちよく眞奈を送り出してきたというのに。


 そんな考えを脳内が勝手にはじき出していて、思わず自分で……男?
と自分に聞き返してしまった。

 いや、そうだろ好きな相手ができたと言ってるんだから、男と会ってたに
違いないはずだぜ。


 ざわつく心を落ち着けて兎にも角にも俺は眞奈の身辺調査を始める
ことにした。

 

しかし、考えたようなものは何も出でこなかった。

 しかも調査結果を見る限り、妻の言うところの好きだという人物は
どこにもいないのだ。

 狐につままれたような気分だった。

 だが約束は約束だ。

 結局1か月経っても妻の気持ちが揺らぐことはなかったため、
納得したわけではなかったが俺は離婚を承諾した。

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