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2章 呪われた炎
第43話 戦う決意
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シューネさんのイメチェンが完了した後、僕はピクニックの荷物を回収しに行って、また自宅に帰ってきてから、みんなでピャーねぇのお母さんのお弁当を食べた。それから一息ついて、そのまま食卓を囲んで真面目な話をはじめる。
僕の正面にシューネさんとピャーねぇが座り、左右には双子メイドがいる。カリンは姿を見せていないが、どこか物陰で話を聞いているだろう。
「シューネ、よろしいかしら?」
「はい……」
「このままだと、あのマーダス・ボルケルノはスキルを授与され、大きな権力を手に入れることになります。そうなったら、わたくしでは、あなたを引き留めておけないかもしれません」
「……」
「それに、先ほどの揉め事のことを聞くと、ジュナの身も危ないですわ」
「それはダメです!」
シューネさんは、自分が実家に強制送還されることよりも、僕の身のことを案じてくれた。他人のことを大切にできる優しい子だ。
「ジュナのことを心配してくれてありがとうですの。わたくしも、ジュナがあのマーダスに斬られるなんて事態は、なんとても阻止したい。それに、シューネをあの方に返すなんて、もってのほかですわ」
「でも……そんなの……」
「だから、わたくしたちと一緒に戦いましょう。シューネ」
「そ、それは……どういう?」
「次のギフト授与式で、わたくしがあなたにスキルを授けます」
「え?」
「そこであなたは、マーダスと同等かそれ以上の力を発現させなさい」
「そ、そそ……そんなの無理です……」
「いいえ、無理ではありません。あなたでしたら、きっと素敵なスキルが発現しますわ」
「……」
突然のピャーねぇからの提案に、シューネさんは自信なさげに下を向いてしまう。
「僕からも補足しますけど、なにもマーダスのやつに勝つ必要はないんです。Bランクのスキルだったとしても、スキルさえ発現してしまえば、ある程度の地位は手に入ります。Bランクなら伯爵位です。伯爵になれば、たとえマーダスがSランクの公爵になったとしても、今までのように虐待されることは絶対にありません」
「で、でも……Bより下だったら……それに、それだとジュナリュシア様は助かりません……」
たしかに、この作戦ではシューネさんしか助からない。もし、マーダスがSランクのスキルを授かり公爵になったら、腹いせに僕のことを斬りにくるかもしれない。
「まぁ、僕のことはいいです。自分の身くらい自分で守れます。今はシューネさんが助かることを考えてください」
「でも……」
「んー……じゃあ、シューネさんが僕を守ってください」
「わたしが?ジュナリュシア様を?」
「はい。高い地位を手に入れれば、きっとそれくらい、ちょちょいのちょいですよ」
「……わかりました。がんばります。わたし」
シューネさん自身が救われるためだと説明したときは躊躇していたのに、僕を守って、と言ったらすぐに決意するシューネさんに感動を覚える。でも、それと同時に彼女の性格を利用したような言い回しになってしまったことを反省する。
「ありがとうございます。でも、さっきのは半分冗談ですので、シューネさんは自分自身のことを優先してください」
「いえ……わたし、自分も、ジュナリュシア様も守れるようがんばります!」
「さすがシューネですわ!一緒に頑張りましょう!わたくしも!シューネにSランクを授与できるよう頑張りますわー!」
「はは、2回連続でSランクはさすがに厳しいんじゃない?」
「まぁ!なんで水を差しますの!盛り上がってましたのに!」
「わたし!すっごくがんばりまふ!あう……」
気合を入れるべく両手を握りしめるシューネさんは、気合の入れすぎで噛んでしまった。かわいらしいので、誰もツッコんだりしない。
「うふふ、シューネは優しくって頑張り屋さんですわ。自慢の妹でしてよ」
「ピアーチェス様……」
「もう!そろそろお姉様って呼んで欲しいですわ!」
「……お、お姉様……」
「まぁ!なんていい子なのかしら!ジュナも見習ってお姉様と呼ぶといいですわ!」
「はいはい」
「そうですわ!シューネ!わたくしがお姉様なら、ジュナのことは兄だとお思いなさい!今日からわたくしたちがあなたの家族ですわ!」
「ええ!?そんな……恐れ多いです……」
「そんなことないですわ!ねぇ?ジュナ!あなたもいいですわよね!」
「うん、全然大丈夫だよ。シューネさんが良かったらだけど」
「え、えと……」
「ほら!本人もこう言ってることですし!お兄様って呼んでごらんなさい!」
シューネさんがチラリと僕を見る。イメチェンが完了して美少女に変身した彼女からの視線は少しドキドキした。
「……じゅ、ジュナリュシア、お兄様……」
「ふむ……」
「あっ!ごめんなさい!」
「いえ、全然大丈夫です。ちょっと呼ばれ慣れてなかったので」
「あらあら!わたくしの可愛い弟と妹が仲良くなって!わたくしとっても嬉しいですわー!」
「ピャーねぇうるさい」
「まぁ!なんて反抗的なのかしら!せっかく可愛い妹ができたのに!素直に喜びなさいな!あ!わかりましたわ!シューネにお兄様って呼ばれて照れてるんですの!ジュナは照れてるとき冷静ぶる癖がありますもの!」
「……」
「図星ですわー!」
「図星ですね」
「ずぼしー!」
「ふふ……」
僕のムッとした表情を見て、みんなに笑われてしまった。まぁ、僕が照れてるとかそんなことはどうでもいい。
とにかく、マーダス・ボルケルノに対抗するため、シューネ・ボルケルノにピャーねぇがギフトキーを使うことが決定した。その結果、どんなスキルが発現するかは、まだ誰にもわからない。
だから、僕はその結果を、より、僕たちに有利に働くように裏で動くことを決意した。
僕の正面にシューネさんとピャーねぇが座り、左右には双子メイドがいる。カリンは姿を見せていないが、どこか物陰で話を聞いているだろう。
「シューネ、よろしいかしら?」
「はい……」
「このままだと、あのマーダス・ボルケルノはスキルを授与され、大きな権力を手に入れることになります。そうなったら、わたくしでは、あなたを引き留めておけないかもしれません」
「……」
「それに、先ほどの揉め事のことを聞くと、ジュナの身も危ないですわ」
「それはダメです!」
シューネさんは、自分が実家に強制送還されることよりも、僕の身のことを案じてくれた。他人のことを大切にできる優しい子だ。
「ジュナのことを心配してくれてありがとうですの。わたくしも、ジュナがあのマーダスに斬られるなんて事態は、なんとても阻止したい。それに、シューネをあの方に返すなんて、もってのほかですわ」
「でも……そんなの……」
「だから、わたくしたちと一緒に戦いましょう。シューネ」
「そ、それは……どういう?」
「次のギフト授与式で、わたくしがあなたにスキルを授けます」
「え?」
「そこであなたは、マーダスと同等かそれ以上の力を発現させなさい」
「そ、そそ……そんなの無理です……」
「いいえ、無理ではありません。あなたでしたら、きっと素敵なスキルが発現しますわ」
「……」
突然のピャーねぇからの提案に、シューネさんは自信なさげに下を向いてしまう。
「僕からも補足しますけど、なにもマーダスのやつに勝つ必要はないんです。Bランクのスキルだったとしても、スキルさえ発現してしまえば、ある程度の地位は手に入ります。Bランクなら伯爵位です。伯爵になれば、たとえマーダスがSランクの公爵になったとしても、今までのように虐待されることは絶対にありません」
「で、でも……Bより下だったら……それに、それだとジュナリュシア様は助かりません……」
たしかに、この作戦ではシューネさんしか助からない。もし、マーダスがSランクのスキルを授かり公爵になったら、腹いせに僕のことを斬りにくるかもしれない。
「まぁ、僕のことはいいです。自分の身くらい自分で守れます。今はシューネさんが助かることを考えてください」
「でも……」
「んー……じゃあ、シューネさんが僕を守ってください」
「わたしが?ジュナリュシア様を?」
「はい。高い地位を手に入れれば、きっとそれくらい、ちょちょいのちょいですよ」
「……わかりました。がんばります。わたし」
シューネさん自身が救われるためだと説明したときは躊躇していたのに、僕を守って、と言ったらすぐに決意するシューネさんに感動を覚える。でも、それと同時に彼女の性格を利用したような言い回しになってしまったことを反省する。
「ありがとうございます。でも、さっきのは半分冗談ですので、シューネさんは自分自身のことを優先してください」
「いえ……わたし、自分も、ジュナリュシア様も守れるようがんばります!」
「さすがシューネですわ!一緒に頑張りましょう!わたくしも!シューネにSランクを授与できるよう頑張りますわー!」
「はは、2回連続でSランクはさすがに厳しいんじゃない?」
「まぁ!なんで水を差しますの!盛り上がってましたのに!」
「わたし!すっごくがんばりまふ!あう……」
気合を入れるべく両手を握りしめるシューネさんは、気合の入れすぎで噛んでしまった。かわいらしいので、誰もツッコんだりしない。
「うふふ、シューネは優しくって頑張り屋さんですわ。自慢の妹でしてよ」
「ピアーチェス様……」
「もう!そろそろお姉様って呼んで欲しいですわ!」
「……お、お姉様……」
「まぁ!なんていい子なのかしら!ジュナも見習ってお姉様と呼ぶといいですわ!」
「はいはい」
「そうですわ!シューネ!わたくしがお姉様なら、ジュナのことは兄だとお思いなさい!今日からわたくしたちがあなたの家族ですわ!」
「ええ!?そんな……恐れ多いです……」
「そんなことないですわ!ねぇ?ジュナ!あなたもいいですわよね!」
「うん、全然大丈夫だよ。シューネさんが良かったらだけど」
「え、えと……」
「ほら!本人もこう言ってることですし!お兄様って呼んでごらんなさい!」
シューネさんがチラリと僕を見る。イメチェンが完了して美少女に変身した彼女からの視線は少しドキドキした。
「……じゅ、ジュナリュシア、お兄様……」
「ふむ……」
「あっ!ごめんなさい!」
「いえ、全然大丈夫です。ちょっと呼ばれ慣れてなかったので」
「あらあら!わたくしの可愛い弟と妹が仲良くなって!わたくしとっても嬉しいですわー!」
「ピャーねぇうるさい」
「まぁ!なんて反抗的なのかしら!せっかく可愛い妹ができたのに!素直に喜びなさいな!あ!わかりましたわ!シューネにお兄様って呼ばれて照れてるんですの!ジュナは照れてるとき冷静ぶる癖がありますもの!」
「……」
「図星ですわー!」
「図星ですね」
「ずぼしー!」
「ふふ……」
僕のムッとした表情を見て、みんなに笑われてしまった。まぁ、僕が照れてるとかそんなことはどうでもいい。
とにかく、マーダス・ボルケルノに対抗するため、シューネ・ボルケルノにピャーねぇがギフトキーを使うことが決定した。その結果、どんなスキルが発現するかは、まだ誰にもわからない。
だから、僕はその結果を、より、僕たちに有利に働くように裏で動くことを決意した。
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