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2章 呪われた炎
第55話 心強い仲間
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セーレンさんを連れてリビングまでやってきた僕は、この事件の全容をセーレンさんに話すことにした。カリンを隣に座らせて、僕が2人にお茶を用意してから話し出す。
シューネさんがピャーねぇの友だちになったこと、そのシューネさんの兄マーダスが人斬りで、カリンとシューネさんを斬ったこと、僕は、マーダスをどうにかして止めたい、ということを。
「なるほど……ジュナリュシア様は、難しいお立場ですね……」
「いえ、僕がやることは単純です。姉さんを守って、家族も守る、それだけです」
「しかし、そのためには、マーダスという男を止める必要があります。聞いた限りではかなりの手練れ、どのようにされるおつもりですか?」
僕は、カリンに目配せする。こくりと頷いてくれた。リビングには、僕たち3人しかいない。当初から計画していた通り、僕たち組織のことをセーレンさんに話すことにした。
「……実は――」
僕は、国盗りの計画と、そして僕の能力について、セーレンさんに順番に説明した。物騒な話題と聞いたこともない能力について話をされ、動揺を見せるセーレンさん。
「なんと……国盗りを……それにジュナリュシア様の能力は……誠なのですか?」
「忠誠を誓った人物の言葉を疑うのですか?」
ムッとするカリン。
「いえ!滅相もございません!しかし……そのような能力聞いたこともなくて、失礼致しました」
「いえ、僕もこの能力を知ったときは同じ気持ちでした。セーレンさんの反応は当然だと思います。それで、改めてお願いなのですが、セーレンさんも僕たちに協力してくれないでしょうか?」
「私も組織に入れ、ということでしょうか?」
「はい」
難しい顔をするセーレンさん。突然、自分の領地から連れ出され、死にかけてる人を治療させられたかと思ったら、次は国盗りに協力しろ、だ。彼に心の準備をする時間はなかっただろうし、考え込むのは当然だと思う。
「……私は、常々この国をどうにかしたいと、考えていました」
「……」
僕は黙ってセーレンさんの話を聞く。
「貴族が権力を振りかざし、国民たちを虐げ、ときには貴族の横暴を許さなければいけないこの国を憂いていました……しかし、何もしてこなかった……ピアーチェス様から素晴らしい力を授かってからもです……ジュナリュシア様はおっしゃっていましたね?貴族も平民も同じ人間なのに何が違うのか、と」
「僕がセーレンさんと別れるときに話したことですね」
「はい。ジュナリュシア様のお気持ちは今もお変わりはないでしょうか?」
「もちろんです」
「……ジュナリュシア様が作る国は、みなが平等に生きれる国になるのでしょうか?」
「どこまでやれるかはわかりませんが、そうなるように努めるつもりです」
「なるほど……」
「でも、すみませんセーレンさん、一つだけ補足させてください」
「なんでしょうか?」
「僕が目指しているのは、僕が大切な人たちが幸せに暮らせる国です。それをなにより優先します」
「それは、ピアーチェス様のことでしょうか?」
「姉さんもそうですし、それにここにいるカリンと双子のディセとセッテ、シューネさんもです。みんなが安心して、楽しく過ごせるようにしたい」
「ジュナリュシア様は家族思いなのですね……」
「そう、かもしれませんね」
「では、国と家族、どちらを優先しますか?」
「家族です」
「……」
即答したあと、マズかったかと思う。王になるつもりの人物としては、間違った発言なのかもしれない。ここは嘘でも、国を優先するというべきだったか。でも、信頼してる人に嘘はつきたくなかった。
「……ジュナリュシア様のお考えは承知しました。喜んで協力させていただきます」
「いいんですか?」
「はい。しかし、条件がございます」
「なんでしょう?」
「ジュナリュシア様が作る国が、もし国民にとって不利益になる動きをしそうになったなら、そのときは反対意見を述べさせていただきたい」
「無礼ですね。ご主人様、こいつはやめましょう」
「カリン、静かにしてなさい」
「む……」
「セーレンさん」
「はっ!」
「そのときは、是非お願いします。一緒にいい国になるように意見を出し合いましょう」
「はっ!ありがとうございます!」
僕は頭を下げている緑髪の優男に手を差し伸べた。セーレンさんは、恐縮そうにしながらその手を取ってくれる。僕たちは固い握手をして、セーレン・ブーケを仲間として迎え入れた。
シューネさんがピャーねぇの友だちになったこと、そのシューネさんの兄マーダスが人斬りで、カリンとシューネさんを斬ったこと、僕は、マーダスをどうにかして止めたい、ということを。
「なるほど……ジュナリュシア様は、難しいお立場ですね……」
「いえ、僕がやることは単純です。姉さんを守って、家族も守る、それだけです」
「しかし、そのためには、マーダスという男を止める必要があります。聞いた限りではかなりの手練れ、どのようにされるおつもりですか?」
僕は、カリンに目配せする。こくりと頷いてくれた。リビングには、僕たち3人しかいない。当初から計画していた通り、僕たち組織のことをセーレンさんに話すことにした。
「……実は――」
僕は、国盗りの計画と、そして僕の能力について、セーレンさんに順番に説明した。物騒な話題と聞いたこともない能力について話をされ、動揺を見せるセーレンさん。
「なんと……国盗りを……それにジュナリュシア様の能力は……誠なのですか?」
「忠誠を誓った人物の言葉を疑うのですか?」
ムッとするカリン。
「いえ!滅相もございません!しかし……そのような能力聞いたこともなくて、失礼致しました」
「いえ、僕もこの能力を知ったときは同じ気持ちでした。セーレンさんの反応は当然だと思います。それで、改めてお願いなのですが、セーレンさんも僕たちに協力してくれないでしょうか?」
「私も組織に入れ、ということでしょうか?」
「はい」
難しい顔をするセーレンさん。突然、自分の領地から連れ出され、死にかけてる人を治療させられたかと思ったら、次は国盗りに協力しろ、だ。彼に心の準備をする時間はなかっただろうし、考え込むのは当然だと思う。
「……私は、常々この国をどうにかしたいと、考えていました」
「……」
僕は黙ってセーレンさんの話を聞く。
「貴族が権力を振りかざし、国民たちを虐げ、ときには貴族の横暴を許さなければいけないこの国を憂いていました……しかし、何もしてこなかった……ピアーチェス様から素晴らしい力を授かってからもです……ジュナリュシア様はおっしゃっていましたね?貴族も平民も同じ人間なのに何が違うのか、と」
「僕がセーレンさんと別れるときに話したことですね」
「はい。ジュナリュシア様のお気持ちは今もお変わりはないでしょうか?」
「もちろんです」
「……ジュナリュシア様が作る国は、みなが平等に生きれる国になるのでしょうか?」
「どこまでやれるかはわかりませんが、そうなるように努めるつもりです」
「なるほど……」
「でも、すみませんセーレンさん、一つだけ補足させてください」
「なんでしょうか?」
「僕が目指しているのは、僕が大切な人たちが幸せに暮らせる国です。それをなにより優先します」
「それは、ピアーチェス様のことでしょうか?」
「姉さんもそうですし、それにここにいるカリンと双子のディセとセッテ、シューネさんもです。みんなが安心して、楽しく過ごせるようにしたい」
「ジュナリュシア様は家族思いなのですね……」
「そう、かもしれませんね」
「では、国と家族、どちらを優先しますか?」
「家族です」
「……」
即答したあと、マズかったかと思う。王になるつもりの人物としては、間違った発言なのかもしれない。ここは嘘でも、国を優先するというべきだったか。でも、信頼してる人に嘘はつきたくなかった。
「……ジュナリュシア様のお考えは承知しました。喜んで協力させていただきます」
「いいんですか?」
「はい。しかし、条件がございます」
「なんでしょう?」
「ジュナリュシア様が作る国が、もし国民にとって不利益になる動きをしそうになったなら、そのときは反対意見を述べさせていただきたい」
「無礼ですね。ご主人様、こいつはやめましょう」
「カリン、静かにしてなさい」
「む……」
「セーレンさん」
「はっ!」
「そのときは、是非お願いします。一緒にいい国になるように意見を出し合いましょう」
「はっ!ありがとうございます!」
僕は頭を下げている緑髪の優男に手を差し伸べた。セーレンさんは、恐縮そうにしながらその手を取ってくれる。僕たちは固い握手をして、セーレン・ブーケを仲間として迎え入れた。
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