異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸

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2章 金髪清楚シスター

第18話 行き倒れを助けるウチの天使様

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「お腹空いたね、食堂行ってみようか」

「はい。そうしましょうか」

 サイレントのベルを使って、音漏れを気にせずリリィを堪能してから、しばらくのんびりしていたら、空もすっかり暗くなっていた。夕食にはいい時間だ。

 オレとリリィは身支度をして階段を降りる。食堂に向かうと美味しそうな匂いが漂ってきた。

「いらっしゃい!メニューはこれから選んでおくれ!」

 おかみさんがメニューを渡してくれたので、適当に2人分の料理を頼む。
 少ししたら、なかなか美味しい料理が出てきたので、オレもリリィも楽しんで食事をすることができた。

 そのあと、宿の裏手にある井戸で水を汲んで部屋に持っていき、身体を拭いてから寝る準備をする。
 身体を拭いている間、リリィの方をジーっと見てたら恥ずかしそうにされたので、目を逸らすことにした。
 うーん、紳士だね。ま、賢者モードじゃなければ難しかったけど。

 それにしても、この世界には風呂というものはないのだろうか?

 疑問に思いながらも、リリィと一緒に1つのベッドに入る。リリィの綺麗な髪をサラサラと撫でながら、深い眠りについていった。



 翌日、オレたちは予定通りギルドに向かうことにした。おかみさんに冒険者ギルドの場所を教えてもらい、町を歩く。

 露店街とは別の方向に進んでいくと、ギルドの近くには武器屋や防具屋、薬屋、魔道具屋など、冒険者にとって必要な店が全て揃っているようなエリアが広がっていた。それぞれの店に興味はあるが今はギルドの確認を済ませておこう。

 冒険者の町オラクルのギルドは、はじまりの町とは比べ物にならないほど大きく、軽く10倍くらいの大きさに感じた。

 木造のでっかいログハウスのようなギルドの扉は開けっぱなしになっていて、扉をくぐると目の前にかなり大きな掲示板があった。依頼の紙は50以上はありそうだ。その周りに多くの冒険者が群がっている。

 右手には依頼受付という看板、左手には依頼完了受付という看板が掲げてあり、それぞれ受付嬢が3人体制で業務に取り掛かっていた。

「おぉ~、すごい活気だな~」

「ほんとに…こんなに沢山の冒険者がいるんですね…」

 オレもリリィも少し呆気にとられたが、
「もう少し奥も見てみようか」と声をかけて、建物内を散策することにした。

 掲示板の裏手には木製の机と椅子が雑多に置かれていて、待合所や休憩所として使われているようだ。ちょっとした食事や飲み物なんかを買える売店もあった。

 2階には、30人は泊まれそうな宿泊スペースがあったが、そこにも何人もの冒険者がいて、なかなかに混んでいた。

 ギルドの宿泊スペースがいくら無料だといっても、こんなところでリリィを寝せるなんてあり得ない。一応の確認ではあったが、すぐないなと判断した。
 
 最後に、改めて掲示板に戻る。初級の依頼もあるにはあるが、中級から特に上級の依頼が多い。初心者にはあまり向かない町のようだ。

「今日は下見だし、もうちょっと町をぶらぶらして帰ろうか」

「はい、わかりました」

 ギルドから出て、帰り道に武器屋などを覗いてみて、お昼ご飯用の軽食を露店で買ってから宿に戻ることにした。

 宿に着いたら、明日からの作戦会議をしようと思う。

「あの、ライ様」

 明日のことを考えながら、特に舗装されていない街頭を歩いていると、リリィに裾を引っ張られる。

「ん?どした?」

「あの方、大丈夫でしょうか?」

 リリィが指差す先を見てみると、建物と建物の間にうつぶせに倒れている女性を見つけることができた。

「ん~、酔っ払いじゃない?」

 オレはあんまり興味がなかった。

「そうでしょうか?心配です…」

 ウチの天使は優しいなぁ。天使にめんじて声をかけてやることにした。

「あー、大丈夫ですか?」

「…うーん、お腹…空いたっす、ぐぅ~」

 …行き倒れであった。あー、関わらなければよかった、とオレは思いだす。

「あの、ライ様、こちらをあの方に譲ってもよろしいでしょうか?」

 リリィは抱えていた紙袋を差して言う。さっき買った串焼きが入ってる袋だ。

 ま、ウチの天使がそうしたいならそうすればいい。危険も無さそうだしね。

「うん、いいよ」

「ありがとうございます」
 にっこり微笑んでくれて、オレも幸せな気持ちになる。

「あの、よければこちらを」

 リリィが串焼きを差し出すと、その女は地面に倒れたままハムハムと食べ出した。リリィにあーんしてもらうとは贅沢なやつめ。

「あぁ、なんて優しくて美しい人なんでしょう。天使なんすか?」

 女は上半身だけ起こして両手を合わせてリリィを崇めている。なかなか見る目があるやつだ。

「あの!ぜひお礼をさせていただきたいっす!」

「いえ、そのようなつもりはなかったので」

「そんな!それじゃあ、あたしの気が済まないっす!あたしは防具職人のエマ!ぜひお礼させてください!」

 エマと名乗った女性は、頭にゴツいゴーグルをかけており、手には革手袋、使い古したオーバーオールの作業着を着ていて、まさに職人という風貌だった。

「えと…ライ様?」

 リリィは困り顔でオレの方を見る。

「せっかくの好意だし受け取れば?これもリリィの人徳だよ」

「えと、それでは喜んでお受けいたします。わたしはリリアーナ・クローバーと申します」

「ありがとうっす!それじゃあ、うちの店に来てください!」

「ところで、なんでこんなところで行き倒れてたの?」

「ははは…あたし、防具のデザインに夢中になると見境がなくなってしまうことがあって…
 昨日、デザインがおりてきてから、ずっと描きつづけてたら、いつの間にかこんなことになってたっす」

 エマのが倒れていた周りには、いろいろな防具らしきものが描かれた紙が散乱していた。可愛らしいものや女性向けのものばかりであった。

「男物の防具は作らないの?」

「なんでむさい男の防具なんて作らないといけないんすか??」

 心底不思議そうな顔をされてしまった。そんなんで商売やっていけるんかい。

「とにかく!うちの店に来てくださいっす!」

「了解~」
 そう軽く答えて、オレたちはエマの後ろについて、来た道を戻っていった。
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