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2章 金髪清楚シスター
第19話 金髪シスターと初めてのモンスター討伐
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-エマの防具店 店内-
「いらっしゃいっす!ここがあたしの店っす!」
エマの店はギルド近くの路地を一本入ったところにあった。
大通りの大きな店とは違い、小さめの店だ。とは言っても、左右には所狭しと防具が並んでいて、真ん中にも商品棚が置いてあり、なかなかの商品数だった。
しかし、どれも女性向けのデザインで、オレが利用することは無さそうな店だった。
「リリアーナさんは冒険者なんすよね?」
「はい、まだ始めたばかりではありますが」
「じゃあよかったっす!リリアーナさんにはあたしのオリジナル防具をプレゼントしたいっす!」
「いえ、そんな高価なものをいただくわけには…」
「そんなことを言わずに!お願いしますっ!」
エマは必死だ。「はぁはぁ」言ってて、なんだか様子がおかしいのが気になるけど。
「ところで、商品に値札ついてないけど、いくらなの?」
「んあ?あたしが着てほしいと思った人にはタダっす」
そんなんで商売成立するんかい。再び、そんなツッコミを心の中で入れる。
「まぁ、今度なにかしら装備を買わせてもらうとして今回は好意に甘えておけば?」
「いえ、とは言っても…」
「はぁはぁ…お願いするっす…さっきからリリアーナさんに着てほしいデザインがおりっぱなしでツラいっす…はやく作らせてください…」
エマの様子がどんどんおかしくなる。
「リリィ、こいつ許可しないと危なそうだよ…」
「……たしかに…あの、エマさん、ではよろしくお願いします」
頭を下げながら、エマの申し出をリリィが了承する。
「ありがとうっす!じゃあ、すぐに作り始めるので1週間後にまた来てください!」
言うが早いか、エマはペンと紙を取り出して設計図らしきものを描き始めた。
「ウヒョー!」とか言ってて危なげだ。
「じゃ、じゃあ、オレたちはもう行くからな?」
エマからは返答がない。
怖かったので近づかないように静かに扉を開けて、宿に戻ることにした。
♢♦♢
「明日からのことだけど、お金を貯めるのと冒険者ランクを上げることをメインに動こうと思う」
「はい、わかりました」
「討伐依頼ではオレが前衛、リリィは回復とかの後衛を頼みたい」
「はい、お任せください」
宿の自室にてリリィと作戦会議を行い、明日に備えて身体を休めることにした。
♢
-翌日、ギルド掲示板前-
「ん~、やっぱり初級の依頼は少ないね」
「そうですね」
「まぁでも、リリィははじめての依頼だから弱そうなモンスターからいってみようか」
「よろしいのですか?ライ様なら強いモンスターでも倒せそうですが…」
「いいのいいの」
オレはそういうとホーンラビットという小型モンスターの依頼用紙を取って受付に持っていく。
その名の通り、角がついたウサギのモンスターだ。ちなみにその角に刺されると結構痛いのは実証済みである。
依頼用紙のうえにオレとリリィのギルドプレートをおき、受付嬢が依頼受付の魔法を唱える。
さぁ、リリィとの初依頼に出発だ。
冒険者の町オラクルの東門を出ると、すぐに巨大な森が広がっていた。この森にモンスターが大量に生息していて、冒険者たちはここのモンスターを狩ることで生計を立てているらしい。
どれだけ狩ってもモンスターがいなくならないことから、オラクルに冒険者が集まり、冒険者の町と呼ばれるようになった。と、受付嬢談。
ホーンラビットは、森に入ってすぐの花畑エリアに生息しているということで、そいつはすぐに見つけることができた。
オレとリリィは決めた通りの陣形で戦ったのだが、予想通りあっさり倒してしまい、リリィの出番はない。
剣で戦うとリリィが手持ち無沙汰になってしまうなとわかったので、剣を構えながらも中級者魔法を使うようにした。
数匹倒すたびに、リリィにMP回復魔法を唱えてもらう。これで、攻撃魔法が使えないリリィと回復魔法が使えないオレでバランスが取れるだろう。
30匹ほど狩ったところで満足したので、ホーンラビットの角を持ってギルドに帰ることにした。
結構重いし尖っているので、持ち歩きにくかった。なので、
「アイテムボックスが使えればな~」
とぼやいてしまう。
アイテムボックスというのは、収納魔法のことで、唱えるとアイテムが出し入れできる小さいブラックホールが開くらしい。これも受付嬢に教えてもらったことだ。
アイテムボックスが使えれば、モンスターの素材などをそこに突っ込んでおけるのだが、残念ながらオレたちは使うことができない。
「そうですね。すみません…わたしが習得していれば…」
「いやいや!そんなつもりで言ったんじゃないからね!それにオレも覚えたいと思ってるから!リリィにだけ負担はかけないよ!」
「ありがとうございます」
にっこり微笑んでくれたので、頭を撫でておくことにした。
ギルドに戻り、依頼完了窓口にホーンラビットの角を持っていくと、
「こんなに短時間で30匹も倒せるのでしたら、もっと上の階級の依頼も余裕だと思いますよ?」と受付嬢に言われた。
そして、今回の依頼でオレの冒険者ランクが初級Aにランクアップした。リリィははじめての依頼だったので初級Cのままだ。
「ランクアップおめでとうございます」
「ありがとう。リリィがいてくれると気軽に魔法が使えるから助かるよ」
「お役に立てて、とても嬉しいです」
頭を撫でようと思ったが人の目もあるのでやめておいた。宿に帰ったらたくさんなでなでしよう。
ギルドから出ようとすると、奥の待合所からもめごとの声が聞こえてきた。
「なんだとこのクソガキ!」
「あんたが役立たずなだけでしょ!」
とか言い争ってる。
あー、冒険者といえば、こういう荒れくれ者ってイメージあるよね~。と思いながら、その争いごとに特に興味を示さず宿に帰ることにした。
「いらっしゃいっす!ここがあたしの店っす!」
エマの店はギルド近くの路地を一本入ったところにあった。
大通りの大きな店とは違い、小さめの店だ。とは言っても、左右には所狭しと防具が並んでいて、真ん中にも商品棚が置いてあり、なかなかの商品数だった。
しかし、どれも女性向けのデザインで、オレが利用することは無さそうな店だった。
「リリアーナさんは冒険者なんすよね?」
「はい、まだ始めたばかりではありますが」
「じゃあよかったっす!リリアーナさんにはあたしのオリジナル防具をプレゼントしたいっす!」
「いえ、そんな高価なものをいただくわけには…」
「そんなことを言わずに!お願いしますっ!」
エマは必死だ。「はぁはぁ」言ってて、なんだか様子がおかしいのが気になるけど。
「ところで、商品に値札ついてないけど、いくらなの?」
「んあ?あたしが着てほしいと思った人にはタダっす」
そんなんで商売成立するんかい。再び、そんなツッコミを心の中で入れる。
「まぁ、今度なにかしら装備を買わせてもらうとして今回は好意に甘えておけば?」
「いえ、とは言っても…」
「はぁはぁ…お願いするっす…さっきからリリアーナさんに着てほしいデザインがおりっぱなしでツラいっす…はやく作らせてください…」
エマの様子がどんどんおかしくなる。
「リリィ、こいつ許可しないと危なそうだよ…」
「……たしかに…あの、エマさん、ではよろしくお願いします」
頭を下げながら、エマの申し出をリリィが了承する。
「ありがとうっす!じゃあ、すぐに作り始めるので1週間後にまた来てください!」
言うが早いか、エマはペンと紙を取り出して設計図らしきものを描き始めた。
「ウヒョー!」とか言ってて危なげだ。
「じゃ、じゃあ、オレたちはもう行くからな?」
エマからは返答がない。
怖かったので近づかないように静かに扉を開けて、宿に戻ることにした。
♢♦♢
「明日からのことだけど、お金を貯めるのと冒険者ランクを上げることをメインに動こうと思う」
「はい、わかりました」
「討伐依頼ではオレが前衛、リリィは回復とかの後衛を頼みたい」
「はい、お任せください」
宿の自室にてリリィと作戦会議を行い、明日に備えて身体を休めることにした。
♢
-翌日、ギルド掲示板前-
「ん~、やっぱり初級の依頼は少ないね」
「そうですね」
「まぁでも、リリィははじめての依頼だから弱そうなモンスターからいってみようか」
「よろしいのですか?ライ様なら強いモンスターでも倒せそうですが…」
「いいのいいの」
オレはそういうとホーンラビットという小型モンスターの依頼用紙を取って受付に持っていく。
その名の通り、角がついたウサギのモンスターだ。ちなみにその角に刺されると結構痛いのは実証済みである。
依頼用紙のうえにオレとリリィのギルドプレートをおき、受付嬢が依頼受付の魔法を唱える。
さぁ、リリィとの初依頼に出発だ。
冒険者の町オラクルの東門を出ると、すぐに巨大な森が広がっていた。この森にモンスターが大量に生息していて、冒険者たちはここのモンスターを狩ることで生計を立てているらしい。
どれだけ狩ってもモンスターがいなくならないことから、オラクルに冒険者が集まり、冒険者の町と呼ばれるようになった。と、受付嬢談。
ホーンラビットは、森に入ってすぐの花畑エリアに生息しているということで、そいつはすぐに見つけることができた。
オレとリリィは決めた通りの陣形で戦ったのだが、予想通りあっさり倒してしまい、リリィの出番はない。
剣で戦うとリリィが手持ち無沙汰になってしまうなとわかったので、剣を構えながらも中級者魔法を使うようにした。
数匹倒すたびに、リリィにMP回復魔法を唱えてもらう。これで、攻撃魔法が使えないリリィと回復魔法が使えないオレでバランスが取れるだろう。
30匹ほど狩ったところで満足したので、ホーンラビットの角を持ってギルドに帰ることにした。
結構重いし尖っているので、持ち歩きにくかった。なので、
「アイテムボックスが使えればな~」
とぼやいてしまう。
アイテムボックスというのは、収納魔法のことで、唱えるとアイテムが出し入れできる小さいブラックホールが開くらしい。これも受付嬢に教えてもらったことだ。
アイテムボックスが使えれば、モンスターの素材などをそこに突っ込んでおけるのだが、残念ながらオレたちは使うことができない。
「そうですね。すみません…わたしが習得していれば…」
「いやいや!そんなつもりで言ったんじゃないからね!それにオレも覚えたいと思ってるから!リリィにだけ負担はかけないよ!」
「ありがとうございます」
にっこり微笑んでくれたので、頭を撫でておくことにした。
ギルドに戻り、依頼完了窓口にホーンラビットの角を持っていくと、
「こんなに短時間で30匹も倒せるのでしたら、もっと上の階級の依頼も余裕だと思いますよ?」と受付嬢に言われた。
そして、今回の依頼でオレの冒険者ランクが初級Aにランクアップした。リリィははじめての依頼だったので初級Cのままだ。
「ランクアップおめでとうございます」
「ありがとう。リリィがいてくれると気軽に魔法が使えるから助かるよ」
「お役に立てて、とても嬉しいです」
頭を撫でようと思ったが人の目もあるのでやめておいた。宿に帰ったらたくさんなでなでしよう。
ギルドから出ようとすると、奥の待合所からもめごとの声が聞こえてきた。
「なんだとこのクソガキ!」
「あんたが役立たずなだけでしょ!」
とか言い争ってる。
あー、冒険者といえば、こういう荒れくれ者ってイメージあるよね~。と思いながら、その争いごとに特に興味を示さず宿に帰ることにした。
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