異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸

文字の大きさ
66 / 100
5章 合法ロリBBAエルフ

第66話 貿易の町ガルガントナ

しおりを挟む
〈貿易の町ガルガントナ〉

 その看板を見つけてから、徒歩で4日目、馬車とすれ違うことが多くなってきたころ、やっと、その町が前方に見えてきた。

「ん~、やっと着きましたね~」
 ステラが伸びをしながら、そう呟く。

 こらこら、そんなに胸を前に出したらご立派なものが強調されてますよ?
 ついつい、じっくり観察してしまう。

「ライさん?……うふふ♪触ってもいいですよ?」

「マジで!?」

「ダメよ!このアホども!」

「す、すみません……」

 ソフィアに怒られたので、何もせず、そそくさと町の中に入ることにした。

 ガルガントナは、なかなか大きそうな町であるが、高い城壁で囲まれていることはなく、せいぜい人ひとり分の高さの石壁で囲っているような感じだった。

 町への入口はいくつかあるのだろうか。遠くから見た感じでは正面と右手、左手の3箇所にはあった。
 どの入口からも馬車が出入りしており、多くの積荷が行ったり来たりしている。さすが、貿易の町、という感じだ。

 ソフィアが怒ったのも、周りに馬車が走っていて人目につくからだろう。だって、人目につかないところでなら怒らないしねっ。

「おぉ、なんだか栄えてるなぁー」

 町に入ったら、すぐに景気のいい声がそこらかしこから聞こえてくる。

「安いよ安いよ!安くて美味いよー!」
「にいさん!彼女たちへのプレゼントはどうだい!」
「ガルガントナ名物!ジンギス串!くってけ!くってけ!」

 門の正面の通りには、露店がたくさん並んでいた。

 露店を順番に眺めていくが、扱う商品は様々で統一感が全く無い。異国から持ち込んだであろうものが沢山あった。
 やはり、色々な場所、色んな国から色々なものを売買するために、商人たちが集まる町なのだろう。

 オレたちは、とりあえず美味しそうな串焼きを人数分買って、露店の近くで立ちながら食べつつ、これからの計画について相談する。

「やっぱり、まずは宿の確保。そして、冒険者ギルドで生活費を稼ぐ。それが基本だよね」

「そうですね。ただ、わたしたちはエルネスタ王国から亡命した身ですから、ギルドでどう扱われるかが不安です」

「ん~、そこはたぶん問題ないと思うわ。冒険者ギルドは国によって影響を受けないもの。仮に犯罪を犯しても、普通に依頼を受けれるはずよ。ただし、エルネスタのギルドで依頼を受けたら、情報屋経由で国の耳に入って、待ち伏せされて逮捕、なんてことはあると思うけど」

「なるほど。じゃあ、別の国の領土であるガルガントナのギルドなら普通に依頼を受けれそうだね。そこでまずはステラの冒険者登録をしようか」

「わかりました。冒険者になるのは初めてなのでワクワクしますね!」

「ははは、楽しそうで良かった。ところで、本当に冒険者になるのは大丈夫なの?ステラを攫ったとき、戦う力目当てなんでしょ!って怒ってたよね?あのさ、オレはステラがイヤなら戦わなくてイイと思ってるけど…」

「もう、ライさん、なんども話したじゃないですか。あのときは色々言ってライさんを遠ざけようとしてただけで、今はライさんのお役に立ちたいんです♪それに私、めちゃくちゃ強いので自信ありありです♪」

「そ、そう?そっか…うん、ありがとう。嬉しいよ。でもさ、やっぱり戦いたくないなって思ったらすぐ言ってね?オレはさ、ステラが傍にいてくれればそれでいいから」

「うふふ♪はぁーい♪わかりました!そのときはすぐ言いますね♪」

 ステラが上機嫌で自分の意思を伝えてくれたので、納得して次の話題に移る。

「そういえば、今いる国ってなんて名前だっけ?」

「ここは、グランアレス自由国。国民の自主性を重んじていて、商売に対して寛容な国と聞いています」

「というと?」

「なにを売るのも自由、ということらしいです。そして、店を出すことに税金を取らない。商人は国内外への輸入輸出税が掛からない。というのが有名で、商人にとっては商売のし易い国のようですね」

「ふむふむ、そうなんだ。だから、これだけの商人と行商隊が行き来してるんだね」

 話していると、みんなが串焼きを食べ終わったので、ゴミを露店のおっちゃんに渡して、宿を探すことにする。

 適当に歩いていくと、明らかに治安が悪そうなスラム街のような街並みが広がっているエリアがあった。

「……あっちはやめた方が良さそうだね」

「はい……貧富に大きな差がある国なのでしょうか……」

 スラム街とは別の方向に歩いていく、どの道も馬車が行き来していて賑わっていた。
 そこで、ずっと気になっていたことを質問する。

「……この国って奴隷制度があるの?」

 そう、馬車を引いているのが、馬でなく人間のことがあるのだ。その人たちは、みすぼらしい服を着て生気のない目で働いていた。
 対照的に馬車に乗る人物は裕福そうな服を着ていることが多い。

「そうですね……残念なことにグランアレスには奴隷制があります……自由国が掲げる〈何を売ってもいい〉というルールの悪い側面ですね……」

「んー……そこはちょっと好感が持てないところだね……あっ、この辺が宿街かな?」

 前を見ると、宿屋の看板がいくつも並んでいた。見える範囲で10軒はあるだろうか。
 人の出入りが多い分、宿屋も需要があるようだ。明らかに高そうな豪華な装飾の宿から、馬小屋みたいにボロい宿もある。
 そして、どの宿にも商人の馬車が入れる門のようなものがついていた。裏手に駐車場があるのだろう。

「んー、あんまり贅沢して資金難になりなくないし、中間くらいの宿を一部屋とろうか」

「それでいいわよ」

 みんなが同意してくれたので、清潔そうなシンプルなデザインの宿屋を選んだ。

「いらっしゃいませ、なんめいさまでしょうか?」

 入口の扉を開けると、とても小さいお嬢さんが出迎えてくれる。宿の娘さんだろうか?

「4人でお願いします。1週間泊まりたいです」

 オレはしゃがんで、その子に答える。

「わかりました、だぶるべっとがふたつのおへやがあいております。1ぱく8000るびーですので、えーと……7にちで5まん6000るぴーになります」

「はい、これでお願いします」

 オレは料金をピッタリ差し出すと、その子はおずおずと受け取ってくれた。

 料金を手渡すとき、その子の首元がふと目に入る。普通の肌の色じゃなかったからだ。その子の首には、黒い鎖のような、悪趣味なタトゥーのような模様が付いていた。



-305号室-

 小さな受付嬢に渡してもらった鍵で部屋に入り、「あの子ってさ……」と、オレが確認のために話し出す。

「奴隷ね……」

「あんな小さな子まで……ひどいです……」

 やっぱり、そうか。馬車を引いている男たちにも同じ模様が首についていたのだ。

「だけど、あの子はボロボロの服じゃなかったね」

「宿屋ですから、それなりに良い扱いを受けているのかもしれません。実際にどうかは……わかりませんが……」

「そっか……そうだよね……」

 奴隷というものを間近に見たオレは見るからに意気消沈しているのだろう。みんなにも暗い顔が伝染しているのが分かる。

「いや!オレたちはオレたちの出来ることをやろう!まずはギルド!いいかな!お嬢さんがた!」

 こんな空気はよくないと思い、オレは無理に明るく振舞った。

「そうね!わかったわ!」
 ソフィアは答えてくれた。

 リリィとステラはまだ暗い顔だが、笑顔を作って返してくれる。

 町や文化のことまで踏み行って考えるのはやめよう、と考えて、オレたちは気持ちを切り替え、ギルドへと向かうことにした。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...