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5章 合法ロリBBAエルフ
第71話 前世のアイデアを異世界で売るのはお約束
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-翌日-
「今日はお休みにしようと思います」
「お休み、ですか?」
「うん。ちょっとオークションのためのお金稼ぎに行ってくる」
「でしたら、わたしたちもお供いたしますよ?」
「いや、今回は商人との交渉になるから一人で行きたいんだ。ごめんね、リリィ」
「いえ、そういうことでしたら大丈夫です」
「みんなにお願いなんだけど、もし何かあったら、すぐに意識共有で連絡すること。あと、町からは出ないでほしい。この2つを約束してくれるかな?」
3人とも頷いてくれたので、オレは安心して探していた商人のもとへ向かうことにした。
♢♦♢
-ディグルム商店-
商人たちに聞いた大通りに赴いたら、かなり大きなお店にその看板が掲げられていた。
あたりを見渡すが、この辺りで1番大きい店なのではないだろうか?
オレたちが泊まっている宿よりも大きい。そして、なんだか普通の建物よりも豪華な装飾で、とてもご立派な建物であった。
とりあえず、店内に入ってみる。
ステンドグラスが埋め込まれたオシャレな扉を開けると、店内には数多くの商品が並んでいた。
日用品から食器、絵画、洋服、オモチャ、などなど。デパートのようにジャンルごとにエリアが分かれて陳列されている。
一般家庭で使うそれなりの金額のものが1階、高級なものが2階、という感じでわかれているようだった。
まさに小さなデパートだな、という印象だ。少し店内を見て回ってからレジに向かう。
レジの女性に「店長さんはいますか?」と聞いてみる。
「えーっと、なにか店長に御用でしょうか?」
そうか、何も用がなければ会ってくれないよな。
「えー、私の商品について商談をさせてほしくてですね」
「あー……当商会では、そのような取引はしていなくてですね…」
なんだか厄介者扱いされていそうだ。レジの女性は、「またか」、といった雰囲気で困り顔をしている。
有名な商会だから、変な奴がたくさん来るのだろうか?
オレはその中の一人、ということだ。
「失礼しました。なにか誤解させてしまったようですね。私は、ライ・ミカヅチと申します。店長さんには冒険者の町オラクルでお世話になりました。ぜひ、ご挨拶をさせていただけないでしょうか?」
「はー?そうなんですね?ライ・ミカヅチ様ですね。承知しました。少々お待ちください」
レジ係の女性はまだ訝しんでいたが、ひとまず奥に引っ込んでくれた。すぐに代わりの人がレジにつく。
少し待っていると、ドタドタと2階から小太りの男が走ってきた。
「ライ・ミカヅチ様!ようこそ我が商会へ!またお会いできて大変嬉しく思います!」
オラクルでエリクサーを売ってくれた男がそこにいた。相変わらずアラビアンな格好に高そうな宝石を身につけている。
「お久しぶりです。ガルガントナの商人にこちらのお店のことを聞いて立ち寄らせていただきました」
「ほぅほぅ!そうでしたか!それに!なにやら商談があるとか!」
「えぇ、もしよければ、お話を聞いていただけますか?」
「もちろんですとも!どうぞこちらへ!」
テンション高いな、そしてずいぶん歓迎してくれている。
オラクルでエリクサーを偽物だと言い当てたことを高く評価してくれているのだろうか。それとも、偽物だと言い当てたわりに気前のいい金額を差し出したから?
まぁ、どちらにしろ歓迎されているなら上々な滑り出しだ。交渉するにはちょうどいい。
オレはディグルムさんについて2階の階段を登り、高そうな扉を開けて豪華な応接室に招き入れられた。
どこもかしこも高そうだな、おい。こいつ、こんなに金持ちだったのか。
応接室は王様でも住んでるんじゃないかってくらい豪華な装飾だったので、そういった感想を抱く。
そして、お手伝いさん?メイドさん?に高そうなお茶を用意されて、口に含む。
う、うまい、もう一杯……
そんなことを思っていると、ディグルムさんから話しかけられる。
「オラクルでは大変失礼致しました。ミカヅチ様の御慧眼には恐れ入りました」
「いえいえ、たまたまですよ。それよりも、私の方こそディグルム殿にお礼をしたい。あなたに売っていただいたエリクサーのおかげで、私の妻の命が助かりました。本当に感謝しています」
オレは立ち上がって、頭を下げる。
「そんなそんな!偽物を売りつけようとした私に!そのような丁寧なご対応!誠に恐れ入ります!このディグルム自分の小ささを悔やむばかりです!」
あっ、こいつ、間違えたとか言ってたくせに、偽物売りつけたことゲロったな。
まぁいいけど、いまさら。
オレは改めて座って本題に入る。
「今日はですね。そのお礼のこともあったのですが、実は本題があります。私のアイデアを買っていただきたいのです」
「ほぅほぅ!アイデアを!なるほど!面白いですな!それはつまり、ミカヅチ様は現物を持たずに、想像の商品のアイデアを提供してくださると?」
「はい、その通りです」
「ということは、私がその話を聞いた後、買わない、と判断した場合、どうなりますかな?」
「そのときは何も言わずに帰ります」
「ほう?では後日、ミカヅチ様のアイデアが当商会の商品として陳列されていたらどうしますかな?」
「そのときは、私の目が曇っていた、と諦めます。信用した人を間違えた、というだけですから」
「……ほほほ、ミカヅチ様はもう少し交渉を学ばれた方がよろしい。清廉潔白すぎますな」
「いえ、そんなことはないですよ。私は欲に満ちた俗物です」
「これはご謙遜を。いえ、承知しました。ミカヅチ様のアイデアをお聞きしましょう」
「では、まず洗濯バサミの方から、紙とペンはありますか?」
オレはペンを受け取って、アイデアを絵に描いて説明した。絵心はないが、これくらいのものなら描くことができる。
「ほほう……なるほど……たしかに面白いアイデアです……どの国でも、このような商品は見たことがありません……」
「値段はつきそうですか?」
「えぇ……こちらは当商会で独占販売権をいただけるのでしょうか?」
「もちろんです。そもそも私に商品を作るツテはありませんので」
「そうですか……でしたら……そうですね……250万ルピーでいかがでしょうか?」
うっほ。
意外と高い値段がついたゴリ。
オレはパニクらないように、「ふー」と息を吐く、そして「そうですか……」と思わせぶりな態度を取ってみる。
「いえ!280……300で買わせていただきます!」
「……よろしくお願いします」
オレは片手を出して握手を求める。
ディグルムさんと固い握手をした。
「ほほほ!これはいい取引だ!うちの目玉商品にしてみせますぞ!」
ほほほ!わたくしとしてもお財布が潤って大満足ですぞ!(ゲス)
「それは良かった。あと、もう一つアイデアがあるのですが、よろしいですか?」(紳士)
「なんと!それは楽しみだ!ぜひお聞かせください!」
「まず、確認なのですが、ディグルム殿は下世話な話というか、男女の夜のことについて話すのは抵抗ないですか?」
「ほう?男女の?なるほど、なるほど。このディグルム、お気づきの通り、従業員は整った女性しか採用しておりません。つまり、そういうことです」
やつはニヤリと笑う。
「なるほど、お元気のようだ」
オレもニヤリと笑った。
「では、まずはこの国の文化について確認したいのですが、一般の方、平民の方たちは避妊をどのようにされているのでしょうか?」
「避妊?避妊ですか、そうですね。ある程度、子宝を授かったあとは、あまり行為をしないか。したとしても外に出すか、でしょうか」
「なるほど。では、風俗などではどうなんでしょう?」
「性的サービスをする店では、魔術師に費用を払って避妊魔法をかけてもらって営業しておりますね」
「なるほど、でしたら私の発明に可能性はある」
「ほ?ほほう?そ、それはどのような!」
ディグルムはワクワクした顔をしている。
「私が提案するのは避妊具です」
オレはコンドームの概要と形を絵に描いて説明した。
「……これは……伸縮性のある素材を探すのと、極限まで薄くする技術が必要ですね……」
「難しいですか?」
「えぇ……いえ……しかし……実現すれば……これは革命です……革命ですぞ!ミカヅチ様!」
「やはり、そうですか」
「どのようにして、このアイデアを!?」
「それは企業秘密です」
「なんとミステリアスなお方だ!このディグルム!益々あなた様のことに興味津々でございます!」
なんか、はぁはぁ言ってて怖い……
頬も赤いような気がする。
こいつ、バイじゃないよな?
「それで、おいくらくらいになりそうでしょう?」
オレは内心ドキドキで聞いてみる。
「そうですね!これは難しいところだ!1500……いや!2000万出しましょう!」
……億万長者あざっす。億はないけどな。
「ありがとうございます。その価格で大丈夫です」
オレはニコリと笑う。
「そんな!こちらこそ!ありがとうございます!なんと良い日だ!素晴らしい取引でございます!」
「それでですね。本当に申し訳ないのですが、1週間以内にある程度の額が必要でして、売買はいつごろできそうでしょうか?」
「今すぐにでも!と言いたいところですが、そうですね。この金額となると、今すぐ用意できるのは、1500万ルピーになります。残りの800万ルピーは後日でもよろしいでしょうか?」
「はい、もちろん大丈夫です。ところで、今はエリクサーの在庫はございますか?」
「ええ、エリクサーでしたら、この店舗に5本ございます。価格は100万ルピーで販売しております」
「なるほど、でしたら、3本購入させていただいて、残りの500万ルピーを後日にいただくという形でもよろしいでしょうか?」
「もちろんでございます!お買い上げのほど、ありがとうございます!すぐに契約書と金貨、エリクサーを準備して参ります!少々お待ち下さい!」
それから15分くらいだろうか。
お手伝いさんがお茶のおかわりを持ってきてくれて、それを飲み終わったあたりでディグルムさんが戻ってきた。
契約書は、独占販売権等の権利を全て譲渡することと、もし契約違反がおきたら全額返金すること、みたいな内容だった。問題ないのでサインをする。
そして、金貨100枚が入った袋を15袋とエリクサーを3本受け取った。
オレはディグルムさんとまた固い握手をして、店を出る。
「それでは2週間後にまたお越しください!もちろん、その御用以外でもご来店いただいて構いません!どうぞ、今後とも宜しくお願い致します!」
入口の外まで出てきてくれて、頭を下げるディグルムさんにオレも会釈して宿への帰り道を軽い足取りで歩いていった。これで金銭面の問題は余裕でクリアだ。
ティナを落札できるだろう。
「今日はお休みにしようと思います」
「お休み、ですか?」
「うん。ちょっとオークションのためのお金稼ぎに行ってくる」
「でしたら、わたしたちもお供いたしますよ?」
「いや、今回は商人との交渉になるから一人で行きたいんだ。ごめんね、リリィ」
「いえ、そういうことでしたら大丈夫です」
「みんなにお願いなんだけど、もし何かあったら、すぐに意識共有で連絡すること。あと、町からは出ないでほしい。この2つを約束してくれるかな?」
3人とも頷いてくれたので、オレは安心して探していた商人のもとへ向かうことにした。
♢♦♢
-ディグルム商店-
商人たちに聞いた大通りに赴いたら、かなり大きなお店にその看板が掲げられていた。
あたりを見渡すが、この辺りで1番大きい店なのではないだろうか?
オレたちが泊まっている宿よりも大きい。そして、なんだか普通の建物よりも豪華な装飾で、とてもご立派な建物であった。
とりあえず、店内に入ってみる。
ステンドグラスが埋め込まれたオシャレな扉を開けると、店内には数多くの商品が並んでいた。
日用品から食器、絵画、洋服、オモチャ、などなど。デパートのようにジャンルごとにエリアが分かれて陳列されている。
一般家庭で使うそれなりの金額のものが1階、高級なものが2階、という感じでわかれているようだった。
まさに小さなデパートだな、という印象だ。少し店内を見て回ってからレジに向かう。
レジの女性に「店長さんはいますか?」と聞いてみる。
「えーっと、なにか店長に御用でしょうか?」
そうか、何も用がなければ会ってくれないよな。
「えー、私の商品について商談をさせてほしくてですね」
「あー……当商会では、そのような取引はしていなくてですね…」
なんだか厄介者扱いされていそうだ。レジの女性は、「またか」、といった雰囲気で困り顔をしている。
有名な商会だから、変な奴がたくさん来るのだろうか?
オレはその中の一人、ということだ。
「失礼しました。なにか誤解させてしまったようですね。私は、ライ・ミカヅチと申します。店長さんには冒険者の町オラクルでお世話になりました。ぜひ、ご挨拶をさせていただけないでしょうか?」
「はー?そうなんですね?ライ・ミカヅチ様ですね。承知しました。少々お待ちください」
レジ係の女性はまだ訝しんでいたが、ひとまず奥に引っ込んでくれた。すぐに代わりの人がレジにつく。
少し待っていると、ドタドタと2階から小太りの男が走ってきた。
「ライ・ミカヅチ様!ようこそ我が商会へ!またお会いできて大変嬉しく思います!」
オラクルでエリクサーを売ってくれた男がそこにいた。相変わらずアラビアンな格好に高そうな宝石を身につけている。
「お久しぶりです。ガルガントナの商人にこちらのお店のことを聞いて立ち寄らせていただきました」
「ほぅほぅ!そうでしたか!それに!なにやら商談があるとか!」
「えぇ、もしよければ、お話を聞いていただけますか?」
「もちろんですとも!どうぞこちらへ!」
テンション高いな、そしてずいぶん歓迎してくれている。
オラクルでエリクサーを偽物だと言い当てたことを高く評価してくれているのだろうか。それとも、偽物だと言い当てたわりに気前のいい金額を差し出したから?
まぁ、どちらにしろ歓迎されているなら上々な滑り出しだ。交渉するにはちょうどいい。
オレはディグルムさんについて2階の階段を登り、高そうな扉を開けて豪華な応接室に招き入れられた。
どこもかしこも高そうだな、おい。こいつ、こんなに金持ちだったのか。
応接室は王様でも住んでるんじゃないかってくらい豪華な装飾だったので、そういった感想を抱く。
そして、お手伝いさん?メイドさん?に高そうなお茶を用意されて、口に含む。
う、うまい、もう一杯……
そんなことを思っていると、ディグルムさんから話しかけられる。
「オラクルでは大変失礼致しました。ミカヅチ様の御慧眼には恐れ入りました」
「いえいえ、たまたまですよ。それよりも、私の方こそディグルム殿にお礼をしたい。あなたに売っていただいたエリクサーのおかげで、私の妻の命が助かりました。本当に感謝しています」
オレは立ち上がって、頭を下げる。
「そんなそんな!偽物を売りつけようとした私に!そのような丁寧なご対応!誠に恐れ入ります!このディグルム自分の小ささを悔やむばかりです!」
あっ、こいつ、間違えたとか言ってたくせに、偽物売りつけたことゲロったな。
まぁいいけど、いまさら。
オレは改めて座って本題に入る。
「今日はですね。そのお礼のこともあったのですが、実は本題があります。私のアイデアを買っていただきたいのです」
「ほぅほぅ!アイデアを!なるほど!面白いですな!それはつまり、ミカヅチ様は現物を持たずに、想像の商品のアイデアを提供してくださると?」
「はい、その通りです」
「ということは、私がその話を聞いた後、買わない、と判断した場合、どうなりますかな?」
「そのときは何も言わずに帰ります」
「ほう?では後日、ミカヅチ様のアイデアが当商会の商品として陳列されていたらどうしますかな?」
「そのときは、私の目が曇っていた、と諦めます。信用した人を間違えた、というだけですから」
「……ほほほ、ミカヅチ様はもう少し交渉を学ばれた方がよろしい。清廉潔白すぎますな」
「いえ、そんなことはないですよ。私は欲に満ちた俗物です」
「これはご謙遜を。いえ、承知しました。ミカヅチ様のアイデアをお聞きしましょう」
「では、まず洗濯バサミの方から、紙とペンはありますか?」
オレはペンを受け取って、アイデアを絵に描いて説明した。絵心はないが、これくらいのものなら描くことができる。
「ほほう……なるほど……たしかに面白いアイデアです……どの国でも、このような商品は見たことがありません……」
「値段はつきそうですか?」
「えぇ……こちらは当商会で独占販売権をいただけるのでしょうか?」
「もちろんです。そもそも私に商品を作るツテはありませんので」
「そうですか……でしたら……そうですね……250万ルピーでいかがでしょうか?」
うっほ。
意外と高い値段がついたゴリ。
オレはパニクらないように、「ふー」と息を吐く、そして「そうですか……」と思わせぶりな態度を取ってみる。
「いえ!280……300で買わせていただきます!」
「……よろしくお願いします」
オレは片手を出して握手を求める。
ディグルムさんと固い握手をした。
「ほほほ!これはいい取引だ!うちの目玉商品にしてみせますぞ!」
ほほほ!わたくしとしてもお財布が潤って大満足ですぞ!(ゲス)
「それは良かった。あと、もう一つアイデアがあるのですが、よろしいですか?」(紳士)
「なんと!それは楽しみだ!ぜひお聞かせください!」
「まず、確認なのですが、ディグルム殿は下世話な話というか、男女の夜のことについて話すのは抵抗ないですか?」
「ほう?男女の?なるほど、なるほど。このディグルム、お気づきの通り、従業員は整った女性しか採用しておりません。つまり、そういうことです」
やつはニヤリと笑う。
「なるほど、お元気のようだ」
オレもニヤリと笑った。
「では、まずはこの国の文化について確認したいのですが、一般の方、平民の方たちは避妊をどのようにされているのでしょうか?」
「避妊?避妊ですか、そうですね。ある程度、子宝を授かったあとは、あまり行為をしないか。したとしても外に出すか、でしょうか」
「なるほど。では、風俗などではどうなんでしょう?」
「性的サービスをする店では、魔術師に費用を払って避妊魔法をかけてもらって営業しておりますね」
「なるほど、でしたら私の発明に可能性はある」
「ほ?ほほう?そ、それはどのような!」
ディグルムはワクワクした顔をしている。
「私が提案するのは避妊具です」
オレはコンドームの概要と形を絵に描いて説明した。
「……これは……伸縮性のある素材を探すのと、極限まで薄くする技術が必要ですね……」
「難しいですか?」
「えぇ……いえ……しかし……実現すれば……これは革命です……革命ですぞ!ミカヅチ様!」
「やはり、そうですか」
「どのようにして、このアイデアを!?」
「それは企業秘密です」
「なんとミステリアスなお方だ!このディグルム!益々あなた様のことに興味津々でございます!」
なんか、はぁはぁ言ってて怖い……
頬も赤いような気がする。
こいつ、バイじゃないよな?
「それで、おいくらくらいになりそうでしょう?」
オレは内心ドキドキで聞いてみる。
「そうですね!これは難しいところだ!1500……いや!2000万出しましょう!」
……億万長者あざっす。億はないけどな。
「ありがとうございます。その価格で大丈夫です」
オレはニコリと笑う。
「そんな!こちらこそ!ありがとうございます!なんと良い日だ!素晴らしい取引でございます!」
「それでですね。本当に申し訳ないのですが、1週間以内にある程度の額が必要でして、売買はいつごろできそうでしょうか?」
「今すぐにでも!と言いたいところですが、そうですね。この金額となると、今すぐ用意できるのは、1500万ルピーになります。残りの800万ルピーは後日でもよろしいでしょうか?」
「はい、もちろん大丈夫です。ところで、今はエリクサーの在庫はございますか?」
「ええ、エリクサーでしたら、この店舗に5本ございます。価格は100万ルピーで販売しております」
「なるほど、でしたら、3本購入させていただいて、残りの500万ルピーを後日にいただくという形でもよろしいでしょうか?」
「もちろんでございます!お買い上げのほど、ありがとうございます!すぐに契約書と金貨、エリクサーを準備して参ります!少々お待ち下さい!」
それから15分くらいだろうか。
お手伝いさんがお茶のおかわりを持ってきてくれて、それを飲み終わったあたりでディグルムさんが戻ってきた。
契約書は、独占販売権等の権利を全て譲渡することと、もし契約違反がおきたら全額返金すること、みたいな内容だった。問題ないのでサインをする。
そして、金貨100枚が入った袋を15袋とエリクサーを3本受け取った。
オレはディグルムさんとまた固い握手をして、店を出る。
「それでは2週間後にまたお越しください!もちろん、その御用以外でもご来店いただいて構いません!どうぞ、今後とも宜しくお願い致します!」
入口の外まで出てきてくれて、頭を下げるディグルムさんにオレも会釈して宿への帰り道を軽い足取りで歩いていった。これで金銭面の問題は余裕でクリアだ。
ティナを落札できるだろう。
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