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その2
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まあ、色々ありましたが、私は本当に王子様の婚約者になりました。お姉様は惜しいことをした、と大層嘆いておられました。確かに、お姉様の方が私よりも美しいので、私が婚約者になれるのならば、自分だってなれたはずだ、と思っているのでしょう。
お姉様は例の5人を知りません。どうして彼女たちが選ばれずに私が選ばれたのか、そんなことをずっと考えていました。でもやっぱり分かりませんでした。
王子様は非常に型破りなお方でした。普通、嫁ぐのは嫁の方でありましょう?でも、王子様は少ない侍従を連れて、我が家へやって来たのです。
「大変です。王子様がいらっしゃいました!」
これを聞いて、両親は慌てました。そもそも私と王子様が結婚すること自体、大変なことでした。貴族は立身出世に最も関心を示すのですが、我が家の場合、それに最も近いチャンスがやってくることを口にする者はいませんでした。私はずっとぼんやりしていて、お姉様は何が起きたのか理解できないようで、両親は王子様と拝謁するとき、どのように振る舞えばいいのか、などと考えを巡らせていました。
「王子様がいらっしゃるって?どういうことよ!」
お母様が叫びました。
「どうもこうもいらっしゃるってことだろうよ!」
お父様も叫びました。
「どうしましょう……こんな家で、王子様を向かい入れるなんてできないでしょう!」
王子様のお住まいと比較したら、我が家はボロ屋同然でした。これから王子様と暮らすことを考えると、絶対に困難でした。
「とりあえず、王子様と侍従の方々にお食事を用意しないと!おもてなしが先だ!」
お父様は少し冷静でした。王国を守る兵士として数々の功績を残しただけのことはあります。
「お父様、私はどうすればよいのですか?」
私はお父様に尋ねました。
「どうするもこうするも、お前が主役なんだから……早く着替えなさい。王子様をもてなすんだ」
なるほど、確かにそうなんですが、まともな服なんて、パーティーに参加するためのドレスしかありませんでした。
「パーティー用のドレスがあるだろう。とりあえず、あれを着とけばなんとかなるさ!」
私は急いで着替えました。2階の窓から外を眺めると、王子様を乗せた質素な馬車が目の前に迫っていました。
「王子様、ご到着!」
侍従の声が大きく響きました。
お姉様は例の5人を知りません。どうして彼女たちが選ばれずに私が選ばれたのか、そんなことをずっと考えていました。でもやっぱり分かりませんでした。
王子様は非常に型破りなお方でした。普通、嫁ぐのは嫁の方でありましょう?でも、王子様は少ない侍従を連れて、我が家へやって来たのです。
「大変です。王子様がいらっしゃいました!」
これを聞いて、両親は慌てました。そもそも私と王子様が結婚すること自体、大変なことでした。貴族は立身出世に最も関心を示すのですが、我が家の場合、それに最も近いチャンスがやってくることを口にする者はいませんでした。私はずっとぼんやりしていて、お姉様は何が起きたのか理解できないようで、両親は王子様と拝謁するとき、どのように振る舞えばいいのか、などと考えを巡らせていました。
「王子様がいらっしゃるって?どういうことよ!」
お母様が叫びました。
「どうもこうもいらっしゃるってことだろうよ!」
お父様も叫びました。
「どうしましょう……こんな家で、王子様を向かい入れるなんてできないでしょう!」
王子様のお住まいと比較したら、我が家はボロ屋同然でした。これから王子様と暮らすことを考えると、絶対に困難でした。
「とりあえず、王子様と侍従の方々にお食事を用意しないと!おもてなしが先だ!」
お父様は少し冷静でした。王国を守る兵士として数々の功績を残しただけのことはあります。
「お父様、私はどうすればよいのですか?」
私はお父様に尋ねました。
「どうするもこうするも、お前が主役なんだから……早く着替えなさい。王子様をもてなすんだ」
なるほど、確かにそうなんですが、まともな服なんて、パーティーに参加するためのドレスしかありませんでした。
「パーティー用のドレスがあるだろう。とりあえず、あれを着とけばなんとかなるさ!」
私は急いで着替えました。2階の窓から外を眺めると、王子様を乗せた質素な馬車が目の前に迫っていました。
「王子様、ご到着!」
侍従の声が大きく響きました。
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