1 / 5
「契約結婚、ですか?」
しおりを挟む
「契約結婚、ですか?」
「そうだ、この条件を飲める女を探している」
ろくな挨拶もないままに、顔合わせの席で一枚の文書を突き出してくる。
(ノーサンフェディア家はかつては誠実、実直な家柄だと言われていたけれど……。誠実さで貴族は生きられないっていうのは本当なのかもね。今では品性まで失ってしまったみたい。よく言えば実利的になったということかしら)
目の前の男、ガルテノはノーサンフェディア侯爵家の長男、次期当主とされている。長らく独身で婚約者もいなかった。夜会では女性に囲まれていることが多く、遊び回るのが楽しくて結婚しないのだろうと思われている。
しかしさすがにそろそろ身を固めなければ、当主として立つのも難しいのだろう。
「拝見します」
ジュディはかしこまって文書を受け取った。
どうせ相手は侯爵家次期当主、ジュディは子爵家の四女、多少の無礼をどうこう言っても何ひとつ良いことはない。
「ガルテノ・ノーサンフェディア、以降甲は、ジュディ・エランカ、以降乙に以下の遵守を求め、乙の了承をもって婚姻の成立とする」
読み上げながら、これまた高圧的なことだと思ったが、重要なのは内容だ。
「乙は甲を愛してはなら……ない……?」
なにか間違った文言が紛れてしまったのだろうか。
ジュディは思わず怪訝な声をあげ、ガルテノを見た。しかし彼はきわめて難しい顔をして、重々しく頷いた。
「君に求めるのはそれだけだ。決して私を愛さず、煩わせず、妻という立場だけを全うするように。それができるのであれば、君と結婚しよう」
自分はいつ、彼に求婚したのだろう。
つい、そう思ってしまうセリフだった。ジュディは困惑しながら続きの文言を読み上げる。
「乙はゴーダの娘リンを傷つけてはならない」
ゴーダの娘リン。このような書き方をされるのは、家名を持たない平民だ。この書類に出てきたということは、要するにガルテノの愛人ということなのだろう。
ジュディはそこについては、まあ、読み流した。侯爵子息が子爵家の娘を見初めたなんて最初から期待してはいない。なにか事情があることは察していた。
「甲は乙との子供を求めない。3年後に子を作れなかったことを理由に離縁とし、乙へは報酬として五百ロナを支払う。条件を守れなかった場合は、3年を経過していなかったとしても即刻契約を終了、報酬は支払われず離縁とする」
読み上げたあと、なんとも言えずにジュディは沈黙するしかなかった。突っ込みどころが多すぎるのだ。
しかし相手は次期侯爵、本音で突っ込んでいいものか。
(ええ、そう、そうね。侯爵だものね、こっちは子爵家の四女、結婚してやるって態度になるわね。……なる? いくらなんでも誠実さと無縁すぎる……でも実際、侯爵様には逆らえないし……)
「了承したならサインを」
ガルテノがペンを差し出してくる。
ご丁寧に文書の下部には1人分のサイン欄が用意されていた。本当にジュディが「遵守する」契約書なのだ。
(3年後に離縁で五百ロナ。魅力的ではあるなあ。うちにいたって結婚できるか怪しいし、事業をやるったって資金がないもの。いい話なんだけどね……)
ジュディは差し出されたペンを受け取らず、そっと首を振った。
「わたくしには過ぎた話であったようです。どうぞ、なかったことに」
「はあ」
するとあからさまにガルテノがため息をつく。
「君もか。貴族の女というのはどれだけ欲深いのだ。子爵家が侯爵家と縁を持て、報酬も受け取れる。愛を耐えるだけでいいというのに、そんなにも我慢ならないものなのか?」
愛を耐える、という言葉にはちょっと笑ってしまいそうになり、ジュディは努力して小さく息を吐くにとどめた。
しかし、この様子では何人もの女性に断られてきたらしい。それはそうだ。
(けっこう追い詰められてるのかしら? まあ、わたしより下なら、平民とそう変わらないしね。それにしては偉そうだけど、交渉の余地あったりする? うーん、五百ロナ……)
ちらりとガルテノの背後を見れば、付き人も微妙な半笑いに見えた。このおかしさがわかっていて、誰もこの次期侯爵様を止められないらしい。
ジュディは腹に力を入れて、言ってみることにした。
「と、いいますか……この書面では、みなさま結婚詐欺をお疑いになったのだと思いますよ」
「結婚詐欺、だと?」
「はい。この書面はわたくしに遵守を求めるもので、サインもわたくしだけのものです。報酬が支払われる保証がありません」
「む……」
ガルテノは難しい顔をして、文書をじっと凝視した。
自分のことだけを考えて作った文面なのだろう。まともな文官に頼めばこうはならないと思うが、そもそもまともな文官は引き受けなかったか、考え直すよう彼を説得したのかもしれない。
「だが私はガルテノ・ノーサンフェディアだ」
「?」
「次期侯爵である。その私がこうして文書にしているのだから、充分な信用があるはずだ」
すごい言い分だ。
「……ですがわたくしはジュディ・エランカです」
「?」
「たかが子爵家の四女のわたくしは、閣下にとって吹けば飛ぶような存在です。人間がアリとの約束を守るとは思えません」
ガルテノの付き人が変な顔をした。たぶん頬を噛んで笑いをこらえたのだと思う。
ついつい、言い方が面白かったので真似してしまった。ジュディは反省する。家族と議論ごっこをしているわけではないのだ。
しかしなんというか、ある意味、愛すべき次期侯爵なのではという気がしてきた。交渉相手が間抜けなのは良いことだ。
「私が信用できないというのか?」
「失礼ながら、閣下とお会いしたのは今日が初めてのことで、お人柄を存じ上げません。閣下もまた、わたくしを信用できないのではないですか? そのための契約であろうと思います」
「それは、そうだ。貴族の女というのは、だれもかれも浮ついていて話にならん。それならばリンのように純真無垢でいればいいものを、一人前に欲深いのだから、とうてい信用できない」
「そのように信用できない間柄であるからこそ、動かぬ証拠の契約書で安心したいのです。互いにサインする婚前契約書として書き直しませんか?」
「だめだ。軽率にサインをするなと父上に言われている」
(わあ、なんという僕ちゃん)
侯爵様のその言葉は正しいと思うけれど、普通は大人になれば自分で意味を理解するものだ。パパに言われたから、ではない。
「そうですか。残念です。本日は時間をいただいてしまって、申し訳ありませんでした」
サインしてもらえないのであれば、五百ロナも絵に描いた餅である。この自分自分な様子からして、食い下がっても無駄だろう。
ジュディは居住まいを正し、最後の挨拶に入った。
「ま、待て」
「はい?」
「サインはできないが、どう書き直せばいい」
ジュディとしてはサインが最重要である。
しかし頭に五百ロナが浮かび、またガルテノの必死さが見え、もう少し付き合ってみてもいいかなという考えになった。どうせ子爵家四女の時間など安いものだ。
「そうだ、この条件を飲める女を探している」
ろくな挨拶もないままに、顔合わせの席で一枚の文書を突き出してくる。
(ノーサンフェディア家はかつては誠実、実直な家柄だと言われていたけれど……。誠実さで貴族は生きられないっていうのは本当なのかもね。今では品性まで失ってしまったみたい。よく言えば実利的になったということかしら)
目の前の男、ガルテノはノーサンフェディア侯爵家の長男、次期当主とされている。長らく独身で婚約者もいなかった。夜会では女性に囲まれていることが多く、遊び回るのが楽しくて結婚しないのだろうと思われている。
しかしさすがにそろそろ身を固めなければ、当主として立つのも難しいのだろう。
「拝見します」
ジュディはかしこまって文書を受け取った。
どうせ相手は侯爵家次期当主、ジュディは子爵家の四女、多少の無礼をどうこう言っても何ひとつ良いことはない。
「ガルテノ・ノーサンフェディア、以降甲は、ジュディ・エランカ、以降乙に以下の遵守を求め、乙の了承をもって婚姻の成立とする」
読み上げながら、これまた高圧的なことだと思ったが、重要なのは内容だ。
「乙は甲を愛してはなら……ない……?」
なにか間違った文言が紛れてしまったのだろうか。
ジュディは思わず怪訝な声をあげ、ガルテノを見た。しかし彼はきわめて難しい顔をして、重々しく頷いた。
「君に求めるのはそれだけだ。決して私を愛さず、煩わせず、妻という立場だけを全うするように。それができるのであれば、君と結婚しよう」
自分はいつ、彼に求婚したのだろう。
つい、そう思ってしまうセリフだった。ジュディは困惑しながら続きの文言を読み上げる。
「乙はゴーダの娘リンを傷つけてはならない」
ゴーダの娘リン。このような書き方をされるのは、家名を持たない平民だ。この書類に出てきたということは、要するにガルテノの愛人ということなのだろう。
ジュディはそこについては、まあ、読み流した。侯爵子息が子爵家の娘を見初めたなんて最初から期待してはいない。なにか事情があることは察していた。
「甲は乙との子供を求めない。3年後に子を作れなかったことを理由に離縁とし、乙へは報酬として五百ロナを支払う。条件を守れなかった場合は、3年を経過していなかったとしても即刻契約を終了、報酬は支払われず離縁とする」
読み上げたあと、なんとも言えずにジュディは沈黙するしかなかった。突っ込みどころが多すぎるのだ。
しかし相手は次期侯爵、本音で突っ込んでいいものか。
(ええ、そう、そうね。侯爵だものね、こっちは子爵家の四女、結婚してやるって態度になるわね。……なる? いくらなんでも誠実さと無縁すぎる……でも実際、侯爵様には逆らえないし……)
「了承したならサインを」
ガルテノがペンを差し出してくる。
ご丁寧に文書の下部には1人分のサイン欄が用意されていた。本当にジュディが「遵守する」契約書なのだ。
(3年後に離縁で五百ロナ。魅力的ではあるなあ。うちにいたって結婚できるか怪しいし、事業をやるったって資金がないもの。いい話なんだけどね……)
ジュディは差し出されたペンを受け取らず、そっと首を振った。
「わたくしには過ぎた話であったようです。どうぞ、なかったことに」
「はあ」
するとあからさまにガルテノがため息をつく。
「君もか。貴族の女というのはどれだけ欲深いのだ。子爵家が侯爵家と縁を持て、報酬も受け取れる。愛を耐えるだけでいいというのに、そんなにも我慢ならないものなのか?」
愛を耐える、という言葉にはちょっと笑ってしまいそうになり、ジュディは努力して小さく息を吐くにとどめた。
しかし、この様子では何人もの女性に断られてきたらしい。それはそうだ。
(けっこう追い詰められてるのかしら? まあ、わたしより下なら、平民とそう変わらないしね。それにしては偉そうだけど、交渉の余地あったりする? うーん、五百ロナ……)
ちらりとガルテノの背後を見れば、付き人も微妙な半笑いに見えた。このおかしさがわかっていて、誰もこの次期侯爵様を止められないらしい。
ジュディは腹に力を入れて、言ってみることにした。
「と、いいますか……この書面では、みなさま結婚詐欺をお疑いになったのだと思いますよ」
「結婚詐欺、だと?」
「はい。この書面はわたくしに遵守を求めるもので、サインもわたくしだけのものです。報酬が支払われる保証がありません」
「む……」
ガルテノは難しい顔をして、文書をじっと凝視した。
自分のことだけを考えて作った文面なのだろう。まともな文官に頼めばこうはならないと思うが、そもそもまともな文官は引き受けなかったか、考え直すよう彼を説得したのかもしれない。
「だが私はガルテノ・ノーサンフェディアだ」
「?」
「次期侯爵である。その私がこうして文書にしているのだから、充分な信用があるはずだ」
すごい言い分だ。
「……ですがわたくしはジュディ・エランカです」
「?」
「たかが子爵家の四女のわたくしは、閣下にとって吹けば飛ぶような存在です。人間がアリとの約束を守るとは思えません」
ガルテノの付き人が変な顔をした。たぶん頬を噛んで笑いをこらえたのだと思う。
ついつい、言い方が面白かったので真似してしまった。ジュディは反省する。家族と議論ごっこをしているわけではないのだ。
しかしなんというか、ある意味、愛すべき次期侯爵なのではという気がしてきた。交渉相手が間抜けなのは良いことだ。
「私が信用できないというのか?」
「失礼ながら、閣下とお会いしたのは今日が初めてのことで、お人柄を存じ上げません。閣下もまた、わたくしを信用できないのではないですか? そのための契約であろうと思います」
「それは、そうだ。貴族の女というのは、だれもかれも浮ついていて話にならん。それならばリンのように純真無垢でいればいいものを、一人前に欲深いのだから、とうてい信用できない」
「そのように信用できない間柄であるからこそ、動かぬ証拠の契約書で安心したいのです。互いにサインする婚前契約書として書き直しませんか?」
「だめだ。軽率にサインをするなと父上に言われている」
(わあ、なんという僕ちゃん)
侯爵様のその言葉は正しいと思うけれど、普通は大人になれば自分で意味を理解するものだ。パパに言われたから、ではない。
「そうですか。残念です。本日は時間をいただいてしまって、申し訳ありませんでした」
サインしてもらえないのであれば、五百ロナも絵に描いた餅である。この自分自分な様子からして、食い下がっても無駄だろう。
ジュディは居住まいを正し、最後の挨拶に入った。
「ま、待て」
「はい?」
「サインはできないが、どう書き直せばいい」
ジュディとしてはサインが最重要である。
しかし頭に五百ロナが浮かび、またガルテノの必死さが見え、もう少し付き合ってみてもいいかなという考えになった。どうせ子爵家四女の時間など安いものだ。
1,434
あなたにおすすめの小説
真実の愛の取扱説明
ましろ
恋愛
「これは契約結婚だ。私には愛する人がいる。
君を抱く気はないし、子供を産むのも君ではない」
「あら、では私は美味しいとこ取りをしてよいということですのね?」
「は?」
真実の愛の為に契約結婚を持ち掛ける男と、そんな男の浪漫を打ち砕く女のお話。
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
・話のタイトルを変更しました。
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
契約婚なのだから契約を守るべきでしたわ、旦那様。
よもぎ
恋愛
白い結婚を三年間。その他いくつかの決まり事。アンネリーナはその条件を呑み、三年を過ごした。そうして結婚が終わるその日になって三年振りに会った戸籍上の夫に離縁を切り出されたアンネリーナは言う。追加の慰謝料を頂きます――
え? 愛されると思っていたんですか? 本当に?
ふらり
恋愛
貧乏子爵令嬢の私は、実家への支援と引き換えに伯爵様と覚悟を決めて結婚した。だが、「私には離れ離れになってしまったがずっと探している愛する人がいる。なので君を愛するつもりはない。親が煩くて止む無く結婚をしたが、三年子供が出来なければ正式に離婚することが出来る。それまでの我慢だ」って言われたんですけど、それって白い結婚ってことですよね? その後私が世間からどう見られるかご理解されています? いえ、いいですよ慰謝料くだされば。契約書交わしましょうね。どうぞ愛する方をお探しください。その方が表れたら慰謝料上乗せですぐに出て行きますんで!
ふと思いついたので、一気に書きました。ピスカル湖は白い湖で、この湖の水が濃く感じるか薄く感じるかで家が金持ちか貧乏かが分かります(笑)
追放した私が求婚されたことを知り、急に焦り始めた元旦那様のお話
睡蓮
恋愛
クアン侯爵とレイナは婚約関係にあったが、公爵は自身の妹であるソフィアの事ばかりを気にかけ、レイナの事を放置していた。ある日の事、しきりにソフィアとレイナの事を比べる侯爵はレイナに対し「婚約破棄」を告げてしまう。これから先、誰もお前の事など愛する者はいないと断言する侯爵だったものの、その後レイナがある人物と再婚を果たしたという知らせを耳にする。その相手の名を聞いて、侯爵はその心の中を大いに焦られるのであった…。
幼馴染を溺愛する婚約者を懇切丁寧に説得してみた。
ましろ
恋愛
この度、婚約が決まりました。
100%政略。一度もお会いしたことはございませんが、社交界ではチラホラと噂有りの難物でございます。
曰く、幼馴染を溺愛しているとか。
それならばそのお二人で結婚したらいいのに、とは思いますが、決まったものは仕方がありません。
さて、どうしましょうか?
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
真実の愛に婚約破棄を叫ぶ王太子より更に凄い事を言い出した真実の愛の相手
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式が終わると突然王太子が婚約破棄を叫んだ。
反論する婚約者の侯爵令嬢。
そんな侯爵令嬢から王太子を守ろうと、自分が悪いと言い出す王太子の真実の愛のお相手の男爵令嬢は、さらにとんでもない事を口にする。
そこへ………
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。
◇なろうにも上げてます。
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる