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名乗らぬ男の物語⑳ 追憶のBOATLER
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名は名乗らぬ。
それが私。
これまで分かって居ること:
地球全てが、異次元宇宙座標PPXに入り込んでいる。
地球人すべてが、その体験をしているので、それに、
ほとんど気付いていない。気付いているものは、数人か。
このセカイを、仮定として、@@@だぶるわーるど@@@
そう呼ぶ、と、ハイパー大学の物理で教わった。
だから、そのPPXに入り込んだアナザ・アースとして、
今を受け止めなければならない。
私は、今は、『水の王国』とされる島にいる、と思う。
まだ確信はないが、そう思う。
記憶はやはり混乱中だ。
なんども、学生時代の恋人の映像のQRリンクをみている。
トゥグムは親切だ。
私に何日でもいてよいという。そして、ここは、居心地がよきだ。
リチャードもいつの間にか、ここに慣れた。
リチャードは、夜中3時ごろ、うんちをしたくなることがある。
そんなときは、ワンワン吠える。
彼は、屋内ではあまり、うんこをしたくないのだ。
さっき、外でうんこをした。
東南アジアのような、ほんわりとした外気が、
やさしかった。
わたしは、何日、ここに居るのだろう。
だんだん、それさえ、忘れてきている・・・。
ネットが繋がり、現実感がうすれ、だんだん、VRセカイで日を過ごす、
そんなようになっていった。
VRで人気のサイバースペース、BOATLERに加入した。
これだと、この部屋にずっといるだけで、セカイと、
つながっている、セカイを歩いている、そんな感覚さえ持つ。
そんな或る日・・・。
私は其の時、BOATLER*WORLD内のお気に入りLANDに為って居た、ANIME LANDに居た。もう随分長居して居た。ANIME LANDには『クラブ・ココナツグローブ』と云うリゾートが在り、其のリゾートは南国風の風物や背景がアニメ化されて居て、アニメ世代の私には夢の中に滞在して居る様な心地よさが感じられるのだ。此処はVRならではのハチャメチャさも有った。リゾート内には『おりおん』というマイアミ風のカフェが在るが、隣には北京風の茶屋レストランも在る。其の向うには『イタリア・トスカーナ荒野』と名付けられた南欧の乾いた風景がアニメ化されて居る。全てルンバ女史とか云う所有者VIPの趣味らしい。だが私は其れを気に入り、カフェ『おりおん』の傍に長期滞在し、毎日の様に『おりおん』に居た。客らとも顔馴染みに為った。
此処に来るBOATLERぴーぷる達は、別に海の男でも無いのだが、海の男風の内装が好きらしかった。馴染みの女性客らも出来た。グリーンレディ・アニタやシャンシャンとは親しくなった。(だが、バーチャル世界だけでの事だ。)私は余りに此の『おりおん』が気に入ってしまい、此処にピジョンホール(私書箱)を設置し、クラシックな絵葉書を此処で受け取ったり送ったり出来る設定をした。暫くすると、此処で知り合ったBOATLER達が絵葉書を送ってくれる様に為った。アニタはカーマニアの女性で、私に小型二人乗りヨーロッパ車の様な外見のハイパーボート(*BOATLERセカイの中を自動車か飛行機のように、陸海空と移動できるライド)を勧めてくれた。彼女は、其のハイパーボートでバーチャル香港をドライブすると最高だと云う。注文した。VR世界では注文すると即座に納品される。『おりおん』の横のマングローブ林に囲まれた中庭に注文のハイパーボートが来た。良い感じだ。ハイパーボートをアニタと見て居た其の時、シャンシャンが(バーチャル)恋人と『おりおん』に入って行くのが見えた。 ANIME LANDでは、お互い趣味の合う者同士が(バーチャル)恋人と成って居る事が多い。私はアニタとバーチャル香港ドライブに出た。
それが私。
これまで分かって居ること:
地球全てが、異次元宇宙座標PPXに入り込んでいる。
地球人すべてが、その体験をしているので、それに、
ほとんど気付いていない。気付いているものは、数人か。
このセカイを、仮定として、@@@だぶるわーるど@@@
そう呼ぶ、と、ハイパー大学の物理で教わった。
だから、そのPPXに入り込んだアナザ・アースとして、
今を受け止めなければならない。
私は、今は、『水の王国』とされる島にいる、と思う。
まだ確信はないが、そう思う。
記憶はやはり混乱中だ。
なんども、学生時代の恋人の映像のQRリンクをみている。
トゥグムは親切だ。
私に何日でもいてよいという。そして、ここは、居心地がよきだ。
リチャードもいつの間にか、ここに慣れた。
リチャードは、夜中3時ごろ、うんちをしたくなることがある。
そんなときは、ワンワン吠える。
彼は、屋内ではあまり、うんこをしたくないのだ。
さっき、外でうんこをした。
東南アジアのような、ほんわりとした外気が、
やさしかった。
わたしは、何日、ここに居るのだろう。
だんだん、それさえ、忘れてきている・・・。
ネットが繋がり、現実感がうすれ、だんだん、VRセカイで日を過ごす、
そんなようになっていった。
VRで人気のサイバースペース、BOATLERに加入した。
これだと、この部屋にずっといるだけで、セカイと、
つながっている、セカイを歩いている、そんな感覚さえ持つ。
そんな或る日・・・。
私は其の時、BOATLER*WORLD内のお気に入りLANDに為って居た、ANIME LANDに居た。もう随分長居して居た。ANIME LANDには『クラブ・ココナツグローブ』と云うリゾートが在り、其のリゾートは南国風の風物や背景がアニメ化されて居て、アニメ世代の私には夢の中に滞在して居る様な心地よさが感じられるのだ。此処はVRならではのハチャメチャさも有った。リゾート内には『おりおん』というマイアミ風のカフェが在るが、隣には北京風の茶屋レストランも在る。其の向うには『イタリア・トスカーナ荒野』と名付けられた南欧の乾いた風景がアニメ化されて居る。全てルンバ女史とか云う所有者VIPの趣味らしい。だが私は其れを気に入り、カフェ『おりおん』の傍に長期滞在し、毎日の様に『おりおん』に居た。客らとも顔馴染みに為った。
此処に来るBOATLERぴーぷる達は、別に海の男でも無いのだが、海の男風の内装が好きらしかった。馴染みの女性客らも出来た。グリーンレディ・アニタやシャンシャンとは親しくなった。(だが、バーチャル世界だけでの事だ。)私は余りに此の『おりおん』が気に入ってしまい、此処にピジョンホール(私書箱)を設置し、クラシックな絵葉書を此処で受け取ったり送ったり出来る設定をした。暫くすると、此処で知り合ったBOATLER達が絵葉書を送ってくれる様に為った。アニタはカーマニアの女性で、私に小型二人乗りヨーロッパ車の様な外見のハイパーボート(*BOATLERセカイの中を自動車か飛行機のように、陸海空と移動できるライド)を勧めてくれた。彼女は、其のハイパーボートでバーチャル香港をドライブすると最高だと云う。注文した。VR世界では注文すると即座に納品される。『おりおん』の横のマングローブ林に囲まれた中庭に注文のハイパーボートが来た。良い感じだ。ハイパーボートをアニタと見て居た其の時、シャンシャンが(バーチャル)恋人と『おりおん』に入って行くのが見えた。 ANIME LANDでは、お互い趣味の合う者同士が(バーチャル)恋人と成って居る事が多い。私はアニタとバーチャル香港ドライブに出た。
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