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名乗らぬ男26
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GOLEMは、精巧な人型。
それは、いわば、ロボット。
そういえば、財団のカルロスが、ジャパン、
福岡の八女に、からくり人形文化があると、
言っていた。
八女民俗資料館;
八女は福岡県南部の地方であり、太古には磐井という豪族が、大和朝廷に対し、磐井の乱を起こした
ことでも知られる九州の一文化圏。
八女民俗資料館は、常設展示と、企画ギャラリー展示に分かれている。常設展示は、八女の民俗文
化や生活・農業という視点から、様々な実物資料を展示。
展示の目玉は、1977年に国の重要無形民俗文化財に指定された燈籠人形と、その人形劇上演用屋
台。八女は人形生産の歴史が長く、人形にからくりを施した人形劇が農閑期に上演される無形民
俗文化が続けられており、毎年盛況。
こうした浄瑠璃文化は1772年に大阪から帰郷した人形師によりスタートした。 八女ではこの人形
文化はシンボル的なもので、まず八女民俗資料館の吹き抜けの1Fで、その実物大舞台屋台を見学する。
かつては八女で最も盛況であった福島八幡宮に、この舞台屋台は毎年設置。
館内でも、実際の舞台と人形を見る事で、素材や大きさ、その迫力を味わうことが出来る。
農業が中心にあった八女地方では農閑期に行われる祭りにおいて、浄瑠璃人形文化などが発達、
それは台座下から操作する燈籠人形のみならず、黒子によって演じられるからくり人形も。
現在は、かつてのように殆ど全ての人々が農業従事者という時代ではないが、
伝統行事として無形民俗文化は継続。
展示ストーリーとしては、江戸~戦前までの農民の生活とエンターテインメント、
日々の生活の道具を実物を見て体験するもの。
そこでは日々の農業生活の中にあっても人々がエンターテインメントを必要としたことや、
それらを楽しんでいたことが伝わる。
戦後もしばらくは使用されていた水車なども、八女の特産であり、その展示も。
交通が整備される以前に山から切り出した木材を水路で運んだ時代の木造船なども特産。
(現在は殆ど残っていない。) こうした人力のみ、エンジンの無い時代の地方・
農業の暮らしの中で、人形劇が娯楽として多くの人に愛された。
人形劇が上演される迄の行程も、当時の脚本の展示、また、舞台音楽に使用される太鼓の展示、
からくり人形そのものの展示と、どのように動くメカニズムが入っているかの展示と解説、
英語によるパネル解説、といったものを常設で見ることが出来る。
とはいえ、実際の上演を本当に見ることが最も素晴らしい経験になる、
それは年に数日。演目の物語は王道の道徳的な物語で、それは所謂、道徳教育の一環でもあった。
2Fは、八女の最も有名な農産物である八女茶の歴史・精製法・伝統的道具に関する資料展示。
また、八女茶だけでなく、農業が非常に盛んな八女地方における伝統的・歴史的な農業関係
の道具実物資料が豊富に展示されていて、江戸~戦前迄の農業の様子を垣間見る。
農業道具の他に、当時の絵画、屏風絵に農民の生活を描いたもの等も展示されていて、
いまはもう見られない江戸期の農民風景を屏風絵からイメージすることが出来る。
このような屏風絵などがあるので、劣化を防ぐように、館内は人工照明。
隣に八女伝統工芸館ギャラリーがあり、別棟だが順路では繋がっており、
テーマ的に連動した展示や企画展示。田中吉政(キリシタン大名で霊名バルトロメオ)は、
八女を含む筑後を発展させたことで知られる初代筑後国主で、八女では非常に人気のある歴史的人物、
彼に関するショウが開催されることもある。
農民出身の大名であったので、農業の発展や、水路の開拓に尽力し、
現在の柳川の水郷を造ったことでも有名。
(当時の日本の水郷としては非常に高い技術が使われたとされていて、
キリシタンであった田中吉政はベネチア、ローマなどからのパードレを
手厚くもてなしていたことから、技術も習得したのではないか、とも言われている。
また、田中吉政は筑後にキリスト教会を建立する資金を出していた。)
このような田中吉政の筑後での人気の高さを含めて、八女はおもしろい。
ここの人形文化は、特筆すべきだ。
人形をつくる。GOLEMのカルチャーとも、つながるものかもしれない・・・。
人類学的命題だ。
それは、いわば、ロボット。
そういえば、財団のカルロスが、ジャパン、
福岡の八女に、からくり人形文化があると、
言っていた。
八女民俗資料館;
八女は福岡県南部の地方であり、太古には磐井という豪族が、大和朝廷に対し、磐井の乱を起こした
ことでも知られる九州の一文化圏。
八女民俗資料館は、常設展示と、企画ギャラリー展示に分かれている。常設展示は、八女の民俗文
化や生活・農業という視点から、様々な実物資料を展示。
展示の目玉は、1977年に国の重要無形民俗文化財に指定された燈籠人形と、その人形劇上演用屋
台。八女は人形生産の歴史が長く、人形にからくりを施した人形劇が農閑期に上演される無形民
俗文化が続けられており、毎年盛況。
こうした浄瑠璃文化は1772年に大阪から帰郷した人形師によりスタートした。 八女ではこの人形
文化はシンボル的なもので、まず八女民俗資料館の吹き抜けの1Fで、その実物大舞台屋台を見学する。
かつては八女で最も盛況であった福島八幡宮に、この舞台屋台は毎年設置。
館内でも、実際の舞台と人形を見る事で、素材や大きさ、その迫力を味わうことが出来る。
農業が中心にあった八女地方では農閑期に行われる祭りにおいて、浄瑠璃人形文化などが発達、
それは台座下から操作する燈籠人形のみならず、黒子によって演じられるからくり人形も。
現在は、かつてのように殆ど全ての人々が農業従事者という時代ではないが、
伝統行事として無形民俗文化は継続。
展示ストーリーとしては、江戸~戦前までの農民の生活とエンターテインメント、
日々の生活の道具を実物を見て体験するもの。
そこでは日々の農業生活の中にあっても人々がエンターテインメントを必要としたことや、
それらを楽しんでいたことが伝わる。
戦後もしばらくは使用されていた水車なども、八女の特産であり、その展示も。
交通が整備される以前に山から切り出した木材を水路で運んだ時代の木造船なども特産。
(現在は殆ど残っていない。) こうした人力のみ、エンジンの無い時代の地方・
農業の暮らしの中で、人形劇が娯楽として多くの人に愛された。
人形劇が上演される迄の行程も、当時の脚本の展示、また、舞台音楽に使用される太鼓の展示、
からくり人形そのものの展示と、どのように動くメカニズムが入っているかの展示と解説、
英語によるパネル解説、といったものを常設で見ることが出来る。
とはいえ、実際の上演を本当に見ることが最も素晴らしい経験になる、
それは年に数日。演目の物語は王道の道徳的な物語で、それは所謂、道徳教育の一環でもあった。
2Fは、八女の最も有名な農産物である八女茶の歴史・精製法・伝統的道具に関する資料展示。
また、八女茶だけでなく、農業が非常に盛んな八女地方における伝統的・歴史的な農業関係
の道具実物資料が豊富に展示されていて、江戸~戦前迄の農業の様子を垣間見る。
農業道具の他に、当時の絵画、屏風絵に農民の生活を描いたもの等も展示されていて、
いまはもう見られない江戸期の農民風景を屏風絵からイメージすることが出来る。
このような屏風絵などがあるので、劣化を防ぐように、館内は人工照明。
隣に八女伝統工芸館ギャラリーがあり、別棟だが順路では繋がっており、
テーマ的に連動した展示や企画展示。田中吉政(キリシタン大名で霊名バルトロメオ)は、
八女を含む筑後を発展させたことで知られる初代筑後国主で、八女では非常に人気のある歴史的人物、
彼に関するショウが開催されることもある。
農民出身の大名であったので、農業の発展や、水路の開拓に尽力し、
現在の柳川の水郷を造ったことでも有名。
(当時の日本の水郷としては非常に高い技術が使われたとされていて、
キリシタンであった田中吉政はベネチア、ローマなどからのパードレを
手厚くもてなしていたことから、技術も習得したのではないか、とも言われている。
また、田中吉政は筑後にキリスト教会を建立する資金を出していた。)
このような田中吉政の筑後での人気の高さを含めて、八女はおもしろい。
ここの人形文化は、特筆すべきだ。
人形をつくる。GOLEMのカルチャーとも、つながるものかもしれない・・・。
人類学的命題だ。
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