ザ・ライヤーズ・ジャーナル

yoshimax

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21世紀

TK20

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マドラスの森で・・・。
マドラスの南の森。
そこは、初めてではない。
茂る森。
わたしは、両親が離婚したあと、ティーンの一時期、このあたりの区の孤児院にしばらく暮らした。
それは、よき処ではあったが、わたしの中に、心のなにかの欠落も生じた。
私は、その茂る森を今、ふたたび、いや、みたび、さまよっている。
宝の在処をさがして・・・。
いや、宝の在処をさがすことが、この精神の旅の目的やプロセスではないのかもしれない。
わたしは、少年時代のこころの欠落と向き合う。
それは、ゆらゆらした青い想い出でさえある。
それは、80年代だった・・・。
まだ、ティーンだった・・・。


両親は離婚し、寄る辺なかった。
それでもなお、わたしは勝気にとんがって生きていた。
そのとき入った孤児院は、きらいじゃなかった。
警察署長あがりの院長がいたが、優しかった。
他の子らとの仲は、よくもわるくもなく、まあまあな関係だったかもしれないが、すごく打ち解けていたとも言えない。個々に1つの部屋があたえられ、わたしは、けっこうひとりで過ごしている時間も多かった。
わたしは、漫画や映画雑誌に夢中になっていた。

さびしくもあり、そうでなくもあり、自由でもあり、孤独でもあり、とらえかたは色々だ。
わたしを気にかけていてくれる職員の女性がいた。20歳上だった。シングルマザーだった。
わたしは、そのころ夜放送されていた「スタートレック」をひとり見ていたら、よくその女性が部屋に遊びにきた。ティーンのわたしから見ても、女性的な魅力にあふれ、ときおり、胸元が見えてドキドキした。もしかすると、わたしがはじめて恋したのは、彼女だったかもしれない。

だが、そのことは、わたしの心のなかのことであり、誰にも言ったことはない。
あのころ、彼女から、わたしはどう見えていたのか?
彼女は、そういうかんじで、夜よく私の部屋を訪れたのだ。
それも、やや胸元がはだけたような服で。
彼女は黒いアンダーウェアをよくつけていた。

その孤児院は、この森のどこかにあった。
だが、すでにそれは閉鎖され、正確な位置はもう分からない。
わたしは、その後、孤児院を卒業すると、スカラシップで考古学インスティテュートに入り、マドラスの港から、ギリシャのテサロニケへと出航したのだ。

インスティテュートでの研究・学問生活は、比較的うまくこなした。
わたしは、自分でもおもっていなかったが、学問に向いていたのだ。
テキストを読み、演習をこなし、国際的な考古学探求を身に着けた。

とはいえ、この学問は、あまり金に縁がない。
小さな組織で、低収入の生活だった。
そして、私は25歳のとき、あの孤児院の職員だったシングルマザーに再会した。
それは、カーマスートラの研究で、このマドラスの南の森に再びやってきたときだった。
彼女は45になっていた。
彼女は、あいかわらず美しく、女性美は増していた。

われわれは、互いに愛撫し、愛し合った。
だが、ある日、彼女は去っていた・・・。
わたしは、テサロニケへ戻り、考古学に没頭した・・・。
私は財団のCEOとなり、アメリカ合衆国のある団体の支援を受け、財団は、この世界の巨大な秘密を探求するようになっていった。

そして、みたび。
今またマドラスの森にいる。
そして、いま、森に響く獣の咆哮。
うおおおおおおおおおおおおおお~~~~~~~~~ん
うおおおおおおおん
これは、なにか、怪物なのか?
わたしの前に突然あらわれた、巨獣!
それは、古代の怪獣のようにも見える。
雄たけび。
咆哮。
そして、火をふいている!
これはただ事ではない。
これは、わたしを狙う、イーブル・ディメンションの「何か」だ!
やつらは、DNA操作で、古代の怪獣を現代に蘇らせたのだ!!!
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