ザ・ライヤーズ・ジャーナル

yoshimax

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 *** *** ***
 一九五五年。此の年、亜米利加合州國は未曾有の好景気だった。


 世界経済は戦勝国である亜米利加に戦後、大規模な投資を常としはじめ、世界の富の半分が亜米利加に在るという事態になっていた。

それはアメリカの歴史上、最頂点の時代を意味した。


 日本はそのアメリカに倣いはじめ、経済成長へと向かう入り口に立ったところだ。


 アメリカではマリリンモンローが人気を博し、映画「七年目の浮気」が作られた。
 去年(一九五四)アメリカではカラーテレビ放送がスタートしたそうだ。
 国連アンダーグラウンドでは、一般に出回る遥か先(未来)の電子システムが製造・使用されている。わたしも、その恩恵に与っていた。
 国連本部はニューヨークにある。ヨーロッパではジュネーブにセントラルオフィスがある。魔仮面はジュネーブのストレジに一時置かれていた。
 今日、ジュネーブからテレビ電話が入った。まさか、誰も一九五五年に、ジュネーブと太子町がテレビ電話で繋がっているとは考えもしないだろう。私をふと笑った・・・。とはいえ、わたしも、倫敦に居た頃は、自分が太子町で二年暮らすことになるとは想像出来なかったのだ。

 そうこうしている内に、ギャルソンまで越してきた。なんか、ここに集まってきてるなあ。


まあ、ここはそういうゾーンなのだろう。謎の女キム・リーもやってきた。

この女はほんとうに謎だ。そのうち分かるだろう。キム・リーの犬はかわいいな。

 ジュネーブからの連絡では、つまり、ここに、あの仮面が潜んでいるという推測があるのだという。


 ギャルソンは、わたしより後に越してきたが、ある日、わたしのアパートに、饅頭を持って来た。律儀な男だ。

 私とギャルソンはよく一緒に温泉に行った。

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