俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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左江内編

一人に過ぎないんだから

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「…ご、ごめんなさい、助けてください」

左「…ひぇ、!?は、はひ、!!」


推しにしがみつかれている事実
琥珀君が生きている喜び
その推しが知らない馬鹿にナンパされていたことへの怒り

色んな感情がごっちゃ混ぜになって、最早吐きそうになる


余りにもキョドってしまって、変な声で返事してしまった

不審がられたかもしれないあぁ終わった



左「え、えと、この先大通りなので、帰り道そこ通るので、ご案内します」

「あ、ありがとうございます…」

左「…ッスー、すぉ、その、貴方は………」

琥「…はい、その、さっき仰っていた琥珀です」


わあ、やっぱ本物だった、わ、わぁ………

語彙力が溶けて消えていく



俺が思考を宇宙へやっている間に
あのナンパ男はもう居なくなっていたようで

琥「ぁ、す、すみません、気持ち悪いですよね離れます!!!」



琥珀君が俺にしがみついていた体を離す
別にくっ付いてもいいのだが、というかもう少しそのままで居たかったというか

うわ自分でも気持ち悪いこと思っちゃった

そりゃそうだよな、こんな得体の知れない男にくっつきたくなんてないよな


少しモジモジとしていたが、俺の方へ向いて話し出した
うわ推しの上目遣いだ、俺図体だけはでかくて良かった琥珀君天使だ爆死しそ


琥「あ、あの、いつも僕の名前呼んでくださっていた、方ですよね、?」

左「ひょぇ」


認知、サレテル


琥「…ぁ、あのー?」

左「ひゃ!!!い!!ごめんなさい!!そ、そうです!気持ち悪いですよね!!ごめんなさい!俺なんか覚えてくれてるなんて!!」


あーもうダメだまともに喋れない


琥「…えへへ、だって、wedge stoneファンの中で僕をこんなに推してくれてる人なんて、貴方以外居なかったですもん」

左「そ、そんな事無いですよ!!??」

琥「いえ、ホントに貴方くらいしかいなかったですし………あ、大通り着きましたね!あの、変な事に巻き込んでごめんなさい」

左「い、いえ、俺なんかが役に立ったならそれでいいですから!!!」


………聞いても、いいのだろうか

今後なにか活動してくれるのだろうかって
何で活動辞めちゃったのかって


……い、いや!!!流石に迷惑か!!

だってもう、一般人になりたいのかもしれないし!

俺みたいなファンに媚び売るの、もう嫌なのかもだろうし、………



俺なんて、ただの嘗てのファンのうちの一人に過ぎないんだから
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