俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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左江内編

聞かなくてはならない気がした

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「なぁ兄ちゃん、最近この当たり彷徨いてるよな?」

琥「ひぇっ、ご、ごめんなさい、あの、」

「ふーん、地味くせぇ顔だけどソソるじゃねえか。なぁ、コイツ今日のオナホにしようぜw」

「ハメんの俺からな?wなぁ僕ちゃん、着いておいで」

琥「あ、あの、用事あるから、し、失礼しますっ」





結論から言おう


琥珀君が居た。


しかも絡まれてた

前は一人だったのに今回は二人


左「っ、ど、どうしよう………」


何固まってるんだ俺の足助けなきゃだろ………!!!


「なぁに怖気付いちゃった~?かわいーw」

「こんな危ないとこ歩いてんのが悪いんだよ~?ほら、来いよ」


男の一人が、琥珀君の腕をめり込むくらい強く掴んだ


琥「ぁ、い、痛いッ!」



気がつけば、体が走り出していた



左「ッ退いてくださーーーーい!!!!!!」


囲んでいた男二人に勢い良く突進し、突き飛ばす


「いだッ!あ"!?何すんだテメェ!!」

琥「ひぇッ?、うわぁ!?」

左「こ、琥珀君!!こっち!!!」

琥「わわわわッ!?!?」

「お"い"!!待てやゴラァ!!!」



琥珀君の手を掴んで引っ張り

大通りへ向かって全速力で走る



気づけば大通りに出て、人の流れがある場所へ紛れ込んでいた

あの男共も、もう追ってきては居なかった


左「ゼーッゼーッげほ、ぅ"!!!!」

琥「は、はぁ、だ、大丈夫ですか!?」

左「だ、だひ、大丈夫です、ヒーッ」


数年まともに運動なんてしてなかったんだ

足がガクガク笑って全身汗だくだ

なんて情けない………琥珀君にこんな姿見せるなんてもう死んだ方がマシだ……

…てか今手繋いだって事だよな、え、握手会でもこんな長く繋げたこと無かったな

馬鹿か俺、こんな時まで推し堪能してどうすんだよ


色々息が止まりそうなことを思いつつも

何とか息を整えて話せるくらいにはなってきた






いい加減、ビビってないで聞かなくてはならない気がしていた


左「……琥珀君。嫌だったらその、言わなくていいから聞いてもいいですか?」

琥「…はい」

息を整えた琥珀君が、顔を伏せてうなづいた



左「もしかして、帰る場所、なかったりしますか…?」
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