俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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琥珀編 ③

「好きなんです」

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琥「え!?さ、左江内さん!!」

左「ご、ごめんなさい俺まだ仕事がありますので!夜また会いましょう!!」

琥「あ、ま、待ってください!!………行っちゃった」


引き止める前にバタバタと走り去ってしまった


琥「…ど、どうしよう、」


何も出来ないまま

僕は、左江内さんの家に戻った






夜九時

冷蔵庫の余り物で何とか晩御飯を作り、左江内さんの帰りを待つ


琥「…まさか、ここに戻ってこられるなんて……」

…いや、この一日だけかもしれない

もしかしたら、話したい事って
正式に女性とお付き合いしたって報告なのかも知れない

………でも、少しでも左江内さんの傍にいられるなら





ガチャッ


ドアの開く音がして、慌てて玄関まで向かう

琥「あ、!…お、おかえりなさい、?」

左「……た、ただいま帰りました」

琥「あ、あのお昼の事、ごめんなさい……って、左江内さん!?」


昼の事を謝ろうと頭を下げようとしたけれど

左江内さんの目から涙が溢れていて思わず固まってしまった


左「あ、ああぁ……こ、琥珀君がいるぅ……!!」

琥「ど、どうしたんですか!?なにか痛い所とか!?え、えっと、どうしたら」

左「だ、大丈夫ですただの発作ですから……ごめんなさい中入りますね」

琥「発作!?病院行かないとですよ!!!」





それから一悶着あって


僕達は食卓でご飯を食べていた


左「…そ、その、話したい事、言ってもよろしいでしょうか」

琥「……は、い」


本当は聞くのが怖い

…だけど、一方的に逃げて更に迷惑までかけた僕に拒否権なんてある筈がない


左江内さんは何故か何度も深く深呼吸をして


…そのまま、暫く沈黙が続いた


琥「……さ、左江内さん?」

左「ごごごごめんなさい、あと一分ほど下さい」


……顔色が真っ赤になってる、やっぱさっきの発作って危ないヤツだったんじゃ



琥「…やっぱり、病院に」

左「琥珀君!!!!」

琥「ひゃい!!!???」


何!?

急に大きな声で呼ばれて、思わず飛び上がっちゃった…恥ずかしい!!!


左「好きです」

琥「…へ、?」



左「琥珀君のことが、好きなんです」
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