俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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琥珀編 ③

………はいっ!

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二人の間に沈黙が訪れる


自分が勘違いして、先走った無闇な行動で左江内さんにまた迷惑を掛けたことへの自己嫌悪と

左江内さんの告白が、本当だと言うことへの高揚感がごちゃ混ぜになって変な気持ちになっていた


琥「……ぁ、あの、左江内さん…?」

左「………俺、出直してきます……」

琥「へ!?何処に!?」

左「初めての告白で…パニクった挙句第三者巻き込んで……最低過ぎますよね…ちょっと、はは、死にたい」

琥「おおお落ち着いてください死んじゃダメです!!!」


左江内さんの顔色が赤くなったり青くなったり、真っ白になったりと忙しい

……でも、色々な事は置いておいて

自分の気持ちに、素直になろう



琥「…出直しちゃダメです、左江内さん」

左「はひぇ、やり直しダメですよねそりゃ、ふ、振るなら今お願いします……」

琥「僕も、好きです」

左「は、……………ぇ?」


とうとう、伝えられた


琥「僕を助けてくれたあの日からずっと好きでした。でも、勇気が出なくて、左江内さんが好きそうなご飯とか…ベッドを一緒に使いたかったのも、好きだからで、す。」


そう、初めて助けてくれたあの夜の事もだけど

左江内さんが僕に言ってくれた言葉
「命と同じくらい大切だから」


その言葉が、今まで僕が欲していたもの全てだったから

僕は、完全に恋に落ちていた



だから、左江内さんが好きそうなご飯を作ってみたり

物凄く勇気を出して、ベッドを一緒に使おうって言ってみたり


遠回しにも程があるけれど、臆病な自分が出来る最大限の事をしてみた





今だって、声が震えてると思う



琥「だから、その…凄く、変な始まり方だけれど、………」

左「ま、ってください」



先の言葉を、遮られた



左「さ、流石に、それは俺に言わせてください」


左江内さんが、ふうっと短く深呼吸をした


左「色々と話したい事はあるんですけど、ぜ、全部後にさせてください」

琥「…は、い」




左「俺と、恋人になってください」



琥「…………はい、喜んで…ッ!」
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