勘当された少年と不思議な少女

レイシール

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 第3章 ロベルタ店

第34話 冒険者ギルド到着

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 活気のある通りを抜けると、石造りの大きな建物が目の前に現れた。
 その建物の上には、剣と盾が交差した模様の看板が掲げられている。

「あ、ここみたいだよ」
 俺がそう言うと、隣でアリーがうなずいた。

「じゃあ、中に入ろっか」

 ギィ、と重そうな扉を開けて中に入ると、そこには冒険者らしき人々が賑やかに談笑したり、依頼掲示板の前で真剣に依頼を見ていたりする姿があった。

 受付のカウンターの前には何人かの列ができていて、忙しそうな受付嬢がテキパキと対応してい
 た。
「どれの依頼にしようか」
 俺がそう言いながら目を走らせていると、アリーが手を止めて一枚の紙を指さした。

「うーん……あ、この依頼はどうだろう?」

 俺が見つけたのは、こんな依頼だった:

『ロベルタ店の手伝いや商品のまとめができる人。依頼料……銀貨7枚』

「ああ、いいね!これなら私たちもできるし、依頼料も悪くないね」
「そうだね。これにしようか」

 依頼用紙を手に取り、受付のカウンターに向かう。奥では受付嬢がテキパキと処理をしていた。

 石の床に響くブーツの音、革の装備のきしむ音、そして冒険者たちの笑い声や怒鳴り声が交じり合い、この場所が生きた“現場”であることを物語っていた。

「すみません」
 声をかけると、女性の受付嬢がにこやかに応じた。

「おはようございます。登録のご用件ですか? それとも依頼を受けるご希望ですか?」

「この依頼を受けたいんですけど……」
 用紙を差し出すと、受付嬢は確認しながら言った。

「冒険者カードを見せてください」

 俺とアリーは、それぞれ腰のポーチからカードを取り出して差し出した。

「はい、これです」

 受付嬢はカードを手に取り、視線を落として確認する。

「えーと、Fランクの……黄薔薇ですね。はい、受け付け完了です。依頼が終わったら、こちらの用紙に相手のサインをもらって、またこのカウンターにお持ちください」

 そう言って、一枚の書類を手渡された。

「それではよろしくお願いします」

「いってきます」

 俺たちは書類を大事に鞄にしまい、ギルドをあとにして依頼先へ向かった。

 依頼先は、街の少し外れにある商会の倉庫だった。地図を頼りに進むと、目の前には一階建ての大きな建物が見えてきた。まるで長屋のように横に長く、屋根は板葺きで、所々に小さな窓がある。

「うわぁ、すごい広いね……」

 アリーが目を見開いて倉庫を見上げる。

「本当だな。中はどうなってるんだろうな」

「それじゃあ、早く中に入ろっか……」

 俺たちは倉庫の扉をノックして、はじめての依頼に胸を高鳴らせながら、中へと足を踏み入れた。
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