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圏ガクの夏休み
楽しみ二つ
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「セイシュンは男の俺の目から見ても、すごく格好いいぞ。それに優しいし……ちょっと心配になるくらい勇敢だ。俺が後輩だったら、きっと憧れの先輩だと思うだろうな」
何を思ったのか、いきなりお世辞を並べ出した先輩は、怪訝な顔をするオレを見て笑うと、ゆっくり諭すように続けた。
「誰でもいいからじゃないぞ、きっと。だから、お前がそんなふうに言ったら駄目だ」
「先輩くらいだよ。そんな恥ずかしい事言う奴。オレはそんな上等な人間じゃあない」
「圏ガクでそう言われるのは、確かに間違ってるな。でも、俺は証明出来るぞ。セイシュンが女の子にモテるって事を」
オレがモテたい相手は女じゃあない、目の前にいるお前だ! と宣言してやりてぇ。
「そんなの、どうやって証明すんだよバカ」
あらぬ方向へ飛んで行くボールを眺めている気分で、適当に返事をしてやると、すっかり忘れていたイベントがサラリと先輩の口上に現れた。夏休み前に担任から聞いた『夏祭り』その実に楽しそうな響の言葉で、オレのふて腐れていた気持ちは一瞬で吹っ飛んだ。
「街とかでやってるような派手で大きい祭りじゃないけど、近隣の学生とかも遊びに来るらしいから、きっとお前はモテモテだぞ」
先輩と夏祭りに行ける。それが何より嬉しい。
「あ、でもな、たくさんの女の子に言い寄られても、山本みたいになるのは感心しないからな」
「先輩はここの夏祭り行った事あるの?」
「あぁ、そうじゃないんだ。談話室で谷垣先生が言ってたんだよ。だから、夏祭りに行くのは俺もセイシュンと一緒で初めてだ」
担任からは主に夏祭りの裏方、準備に駆り出される労働力としての説明を受けたらしく「俺らは遊ぶより手伝う割合の方が多いかもしれないけどな」と苦笑した。
「でも心配するな。お前の分の仕事は俺がまとめて片付ける。セイシュンには、思いっきり夏祭りを楽しませてやるからな」
したり顔で頷く先輩にオレは「夏祭りで彼女なんて作らないし」と宣言してやった。何が悲しくて、好きな奴をほったらかしにして、ナンパに走らなきゃならねぇんだ。確かに夏祭りはそれだけで楽しみだが、こんなに嬉しいのは先輩と一緒に行けるからだ。それを鈍感な先輩は、オレの気持ちなどまるで考えず、女だ彼女だ連呼しやがるから、なんか苛々してきたじゃねーか。
「どうしてだ?」
しかも、これだ。いい加減に察しろ! まあ無理だろうけどさ。
「好きな奴がいるからに決まってんだろ」
ぶっきらぼうに答えるだけ答えて、オレは先輩に背を向けて寝転ぶ。つい勢いで言ってしまったが、無言のテントの中で唾すら飲み込めないくらい、オレの体はガチガチに緊張していた。「それは誰だ?」とまた同じように首をかしげられたらどうしようと、後先考えず発してしまった言葉を後悔しそうになった時、独り言のような感情の読み取れない小さな声で「そうか」と先輩が呟いた。
「それじゃあ、俺と一緒に色々見て回ろうな」
考えるより前に体が動いた。先輩の言葉に即座に反応したオレは、ザッと音が聞こえるくらいの勢いで起き上がり、先輩の方へと向き直る。
オレの好きな奴が自分だって気付いてくれたのか! 一瞬でそう思ってしまったが、先輩の表情を見てそうではないと分かってしまった。そこにあったのは、単純にオレと一緒に行く夏祭りを楽しみにしているのが丸わかりの嬉しそうな顔だったからだ。
「先輩こそ勝手に彼女作ろうとかすんなよ! 二人で夏祭り行くんだからな! 約束だぞ!」
先輩も楽しみにしてくれているのが分かり、嬉しくてテンションが上がってしまう。先輩の寝袋に這い寄りガクガクと肩を揺する。
「俺はお前と違って、そんな心配する必要はない。ん、でも約束はしとくか。お前もだからな?」
先輩の指をガッと掴んで、自分の指を固く絡める。絶対だからなと、何度も念を押しながらも、オレの心配は膨らむ。
きっと先輩は学校の外でも先輩のままだ。放っていたら、女なんて掃いて捨てるくらい寄って来るに違いない。そうなったら、約束を盾にしてオレが追っ払おう。どんなに先輩が優しくても、側にいるオレが感じ悪く、いやここは圏ガクらしく恫喝まがいの態度を取っていれば大丈夫だ。
けれど「楽しみだなぁ」と笑う先輩を見ていると、そんなバカな考えは見る見る小さくなって、オレも素直に「うん」と頷けた。
それからは、祭りやキャンプの話で盛り上がり、疲れて眠ろうという時になって、やっとオレは気が付いた。先輩の事を色々と教えてもらおうと思っていたのに、殆ど聞けなかった事に。
聞けば答えてくれるんだろうか。ここに圏ガクに来るまでの辛かった日の事を。根掘り葉掘り嫌らしく聞けば、教えてくれそうな気もする。でも、しようという気にはなれなかった。
中学で風俗の世話になるような異常な生活に、興味がないと言えば嘘になる。すごく気にはなる……でも、先輩は『今が幸せ』だと言ってくれた。だから、辛かった過去の話じゃなくて、もっと幸せを感じる楽しい未来の話をしたいと思ったのだ。
まあ、ちょっと恥ずかしくなる気取った言い方だが、先輩にプロポーズ紛いの言葉を貰って浮かれまくってるとは言え、オレの本心には違いなかった。
テントでの寝泊まりが、予想外に体に堪える事を知った翌朝、蚊帳テントの片付けは先輩に任せて、奉仕活動の準備をする為、先に部屋へと戻る。煎餅布団とは言え、コンクリと床の違いは大きく、痛む腰や背中は普段の寝床を恋しがり、つい畳んである布団にダイブしてしまったのだが、その横に置いてある見慣れぬリュックが気になり手を伸ばした。
「あ、コラ、寝るなセイシュン。寝るならバスに乗ってからにしろ」
片付けはオレらが出てからにするらしく、少しの時間差で部屋に戻ってきた先輩に怒られる。二度寝を誤魔化そうとした訳ではないが、いつの間にか増えていた荷物について聞くと、先輩は得意げに答えてくれた。
「それはテントとキャンプ用品だ。キャンプの本番用に買っておいたんだ」
一学期に必死で作ったテントだったが、その出来は知っての通りガラクタで、このままではキャンプというか野宿になってしまうと危惧した先輩は、わざわざテントを買って来てくれたらしい。
「さすがに荷物を全部抱えて戻るのはしんどいかなと思って、すぐに使わないコレは山の麓に隠しておいて、昨日運んできた。あんまり遅くなると他の連中と鉢合わせちまうしな」
夕べの予行演習も、本番では出番がなくなった自作のテントをそのまま捨て置くのは忍びないと思い、色々頭を悩ませ考えてくれたそうだ。
「言ってくれたら、オレも手伝ったのに」
また一人で山を徒歩で往復していた事を知って、相談の一つも持ちかけてもらえなかったオレは、荷物を持ち上げ、その重さに少しふらつきながらも生意気な事を言うと、照れ臭そうに先輩は「驚かせようと思ってな」と笑った。
朝っぱらから、目の前に吊られたニンジンを全力で意識させられたオレは「頑張ってこい」と言ってくれる先輩に見送られ、無駄にテンション高く奉仕作業に赴いた。
何を思ったのか、いきなりお世辞を並べ出した先輩は、怪訝な顔をするオレを見て笑うと、ゆっくり諭すように続けた。
「誰でもいいからじゃないぞ、きっと。だから、お前がそんなふうに言ったら駄目だ」
「先輩くらいだよ。そんな恥ずかしい事言う奴。オレはそんな上等な人間じゃあない」
「圏ガクでそう言われるのは、確かに間違ってるな。でも、俺は証明出来るぞ。セイシュンが女の子にモテるって事を」
オレがモテたい相手は女じゃあない、目の前にいるお前だ! と宣言してやりてぇ。
「そんなの、どうやって証明すんだよバカ」
あらぬ方向へ飛んで行くボールを眺めている気分で、適当に返事をしてやると、すっかり忘れていたイベントがサラリと先輩の口上に現れた。夏休み前に担任から聞いた『夏祭り』その実に楽しそうな響の言葉で、オレのふて腐れていた気持ちは一瞬で吹っ飛んだ。
「街とかでやってるような派手で大きい祭りじゃないけど、近隣の学生とかも遊びに来るらしいから、きっとお前はモテモテだぞ」
先輩と夏祭りに行ける。それが何より嬉しい。
「あ、でもな、たくさんの女の子に言い寄られても、山本みたいになるのは感心しないからな」
「先輩はここの夏祭り行った事あるの?」
「あぁ、そうじゃないんだ。談話室で谷垣先生が言ってたんだよ。だから、夏祭りに行くのは俺もセイシュンと一緒で初めてだ」
担任からは主に夏祭りの裏方、準備に駆り出される労働力としての説明を受けたらしく「俺らは遊ぶより手伝う割合の方が多いかもしれないけどな」と苦笑した。
「でも心配するな。お前の分の仕事は俺がまとめて片付ける。セイシュンには、思いっきり夏祭りを楽しませてやるからな」
したり顔で頷く先輩にオレは「夏祭りで彼女なんて作らないし」と宣言してやった。何が悲しくて、好きな奴をほったらかしにして、ナンパに走らなきゃならねぇんだ。確かに夏祭りはそれだけで楽しみだが、こんなに嬉しいのは先輩と一緒に行けるからだ。それを鈍感な先輩は、オレの気持ちなどまるで考えず、女だ彼女だ連呼しやがるから、なんか苛々してきたじゃねーか。
「どうしてだ?」
しかも、これだ。いい加減に察しろ! まあ無理だろうけどさ。
「好きな奴がいるからに決まってんだろ」
ぶっきらぼうに答えるだけ答えて、オレは先輩に背を向けて寝転ぶ。つい勢いで言ってしまったが、無言のテントの中で唾すら飲み込めないくらい、オレの体はガチガチに緊張していた。「それは誰だ?」とまた同じように首をかしげられたらどうしようと、後先考えず発してしまった言葉を後悔しそうになった時、独り言のような感情の読み取れない小さな声で「そうか」と先輩が呟いた。
「それじゃあ、俺と一緒に色々見て回ろうな」
考えるより前に体が動いた。先輩の言葉に即座に反応したオレは、ザッと音が聞こえるくらいの勢いで起き上がり、先輩の方へと向き直る。
オレの好きな奴が自分だって気付いてくれたのか! 一瞬でそう思ってしまったが、先輩の表情を見てそうではないと分かってしまった。そこにあったのは、単純にオレと一緒に行く夏祭りを楽しみにしているのが丸わかりの嬉しそうな顔だったからだ。
「先輩こそ勝手に彼女作ろうとかすんなよ! 二人で夏祭り行くんだからな! 約束だぞ!」
先輩も楽しみにしてくれているのが分かり、嬉しくてテンションが上がってしまう。先輩の寝袋に這い寄りガクガクと肩を揺する。
「俺はお前と違って、そんな心配する必要はない。ん、でも約束はしとくか。お前もだからな?」
先輩の指をガッと掴んで、自分の指を固く絡める。絶対だからなと、何度も念を押しながらも、オレの心配は膨らむ。
きっと先輩は学校の外でも先輩のままだ。放っていたら、女なんて掃いて捨てるくらい寄って来るに違いない。そうなったら、約束を盾にしてオレが追っ払おう。どんなに先輩が優しくても、側にいるオレが感じ悪く、いやここは圏ガクらしく恫喝まがいの態度を取っていれば大丈夫だ。
けれど「楽しみだなぁ」と笑う先輩を見ていると、そんなバカな考えは見る見る小さくなって、オレも素直に「うん」と頷けた。
それからは、祭りやキャンプの話で盛り上がり、疲れて眠ろうという時になって、やっとオレは気が付いた。先輩の事を色々と教えてもらおうと思っていたのに、殆ど聞けなかった事に。
聞けば答えてくれるんだろうか。ここに圏ガクに来るまでの辛かった日の事を。根掘り葉掘り嫌らしく聞けば、教えてくれそうな気もする。でも、しようという気にはなれなかった。
中学で風俗の世話になるような異常な生活に、興味がないと言えば嘘になる。すごく気にはなる……でも、先輩は『今が幸せ』だと言ってくれた。だから、辛かった過去の話じゃなくて、もっと幸せを感じる楽しい未来の話をしたいと思ったのだ。
まあ、ちょっと恥ずかしくなる気取った言い方だが、先輩にプロポーズ紛いの言葉を貰って浮かれまくってるとは言え、オレの本心には違いなかった。
テントでの寝泊まりが、予想外に体に堪える事を知った翌朝、蚊帳テントの片付けは先輩に任せて、奉仕活動の準備をする為、先に部屋へと戻る。煎餅布団とは言え、コンクリと床の違いは大きく、痛む腰や背中は普段の寝床を恋しがり、つい畳んである布団にダイブしてしまったのだが、その横に置いてある見慣れぬリュックが気になり手を伸ばした。
「あ、コラ、寝るなセイシュン。寝るならバスに乗ってからにしろ」
片付けはオレらが出てからにするらしく、少しの時間差で部屋に戻ってきた先輩に怒られる。二度寝を誤魔化そうとした訳ではないが、いつの間にか増えていた荷物について聞くと、先輩は得意げに答えてくれた。
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夕べの予行演習も、本番では出番がなくなった自作のテントをそのまま捨て置くのは忍びないと思い、色々頭を悩ませ考えてくれたそうだ。
「言ってくれたら、オレも手伝ったのに」
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