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摸擬戦
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蒼穹に剣と剣がぶつかり合う音が響く。
激しい剣撃と、飛び交う指示。それに負けず劣らずの黄色い声援は、模擬戦に駆け付けた女性たちのものだ。
今日は月に一度の公開訓練日。
騎士団員たちは赤と青のチームに分かれ、チームの腕章をつけて訓練場のあちこちで剣撃を繰り広げている。
柵で囲われた観戦スペースでは、華やかな女性たちが盛大に手を振り、目当ての団員に秋波を送っている。
女性専用観戦スペースではないのだけど、ざっと見ただけでも男性は見当たらない。
騎士というのはモテるらしい。
独身騎士を狙う女性の目というのは、捕食者のように鋭い。水面下で牽制しながら、目当ての騎士にアピールしている。
騎士たちの方も、訓練というのに実戦さながらの獅子奮迅だ。
聞くところによると、獣人女性が求める男性像は顔や包容力だけでなく、純粋な強さを重要視しているらしい。なんなら顔は二の次で、屈強な男性が求められる。特にイヌ科ネコ科の獣人はそれが顕著で、例え訓練でも手抜きするような男は候補にも挙がらないのだとか…。
ということで、外部での不動の人気はジャレッド団長だ。
私から見ると怖いの一言だけど、獣人女性の目には「セクシー」に尽きるらしい。
マリア曰く、「オスの魅力」だと言う。
ちょっと分からない。
「あと公爵子息。それも次男だから身軽そう」とのこと。
これはなんとなく分かる。
次いで人気なのが、キース副団長だ。
キース副団長の人気は理解できる。
王子様然りとした風貌に、強力な火属性の魔導士。挙句、紳士的な物腰の柔らかさは、私から見てもモテ要素が満載だ。
強いて欠点をあげるなら、全ての女性に優しいのでトラブルの火種を山ほど抱えていそうなところだ。
ちなみに、女性騎士に限定していえば、人気はキース副団長がダントツである。理由は、自身が強いので、恋人にまで強さを求めていないということらしい。恋人には癒し要素が一番ということで、眼福のキース副団長が人気なのだ。それでもベスト5にジャレッド団長が入るのは、公爵家というブランド力なのだと女子会で教えられた。
あと、ここに来る女性陣はまだマシな方で、さらなる野心を燃やす令嬢は帝国騎士団の第2皇子と第4皇子が指揮を執る模擬戦に通うらしい。2人の皇子はフリーなので、舞踏会並みの煌びやかな令嬢たちが牽制しあい、殺伐とした応援風景が見られるという。
恐ろしい…。
こっちはマシだというけど、人気の2人がいるテントで、治癒師とはいえ女が同席しているのは許されないことらしい。
観戦スペースから飛んで来る視線は鋭く、妬み嫉み以上の殺気を感じる。
すごすごと縮こまる私の右隣では、ジャレッド団長が長い足を組み、膝の上に用紙を挟んだボードを乗せて団員達の動きをチェックしている。鋭い目つきが、一人一人の動きを観察しつつ、改善点を見つけると用紙に書き足していく。
ちゃんと団長の仕事をしている。
反対の左隣にはキース副団長が座り、模擬戦の様子と同時に女の子たちにも視線を配っている。
とても器用だ。
「模擬戦って…いつもこんな感じなんですか?」
「まぁ、実戦形式だからね。今日は単純に赤と青チームに分かれてだけど、さらに実践に近づけて数チームに分かれることもあるんだ。過去の事例をなぞってね」
「怪我人がたくさん出そうですね…」
剣と剣がぶつかり合う音は怖い。
「あの剣は模擬戦用で刃は潰れてるんだよ。突き刺しや首を狙う行為は禁止されている。だから、滅多に出血するような事故は起きない。打撲は多いよ」
剣を振いつつ蹴りを入れたりする人もいるから、打撲だけでは済まない気がする。
最悪、骨折の重傷者も出そうだ。
「どう?イヴちゃんもキャーキャー言って応援しちゃう?」
にやり、とキース副団長が悪い笑みを浮かべる。
「うちは独身が多いから。どういうのがタイプ?」
「え?男性のタイプですか?」
「そうそう。ここは別に恋愛禁止のお堅い教会じゃないからね」
言われて考え込んでしまう。
「ん~…恋愛と無縁の生活だったので考えたことはないですけど、やっぱり一緒にいて安心できる人じゃないですか?」
それから指折り、なんとなくタイプの男性像を上げていく。
「浮気しないのは絶対条件です。優しくて、頼りがいがある人。ギャンブルしない人。酒癖悪そうなのも嫌。人を見て喧嘩をふっかけるタイプはもっと嫌」
冒険者ギルドによくいたのは、自分よりランク下に喧嘩を売る男だ。そんなのに限って、ランクの見極めに優れていて、自分より弱い者に限定して横柄な態度だった。
あれは見ていて気分が悪い。
「あ、忘れちゃダメな絶対条件が、料理と裁縫が得意な男性です!」
バキッ!と音がしてジャレッド団長を見れば、ジャレッド団長の持つペンが真っ二つに折れていた。
じわり、と滲むインクを厭うように、ジャレッド団長が足元にペンを投げ捨てる。
「…ヒビが入っていたようだ」
「ジャレッド団長…握力、強そうですよね……」
ハンカチを手渡す横で、キース副団長が「ぶふっ」と噴き出した。
何が可笑しいのか…。
キース副団長が笑いを嚥下し、キザったらしく前髪を撫で上げると、観戦スペースから悲鳴に似た歓声が上がった。半狂乱にキース副団長の名前を叫んでる女性もいて、とても怖い。
「どうして家事の才能が必須なのか聞いてもいい?」
「私が苦手だからですよ」
「だったら、試しに俺と付き合ってみるかい?」
名案だとばかりにキース副団長が手を打てば、ジャレッド団長が殺気を漲らせ、犬歯を剥いて「グルルル…」と低く唸った。
思わず飛び上がってテントから転がり出たのは仕方ない。朗らかに笑うキース副団長が異常なのだ。
「無駄口叩きすぎました。しっかり見ます」
反省の欠片もない口調で、キース副団長は模擬戦へと視線を投げた。
「イヴ、座れ」
ドスの効いた声に、私はかくかく頷き、恐る恐るテントに戻って席に着く。
なのに、キース副団長が「で?俺はどう?」と話を戻すから恐ろしい。
正直、話しかけないで欲しい。
「…キース副団長は…ないです。女性に刺されそうで怖いです…」
これにキース副団長は笑い、ジャレッド団長は「違いない」と頷いている。
ああ、やっぱり刺されるんだ…。
キース副団長に黄色い声援を送っている女性を見れば、全員が艶のある美人ばかりだ。豪奢なドレスの、見るからに貴族令嬢から、質素なワンピースの平民女性が目を血走らせてキース副団長の名を連呼している。
ファン全員が貴族令嬢のジャレッド団長とは異なり、キース副団長のファンに平民が混じっているのは、キース副団長曰く「俺は平民だからね」らしい。
ちょっと信じられないけど、母親が他国の貴族ではあるけど、父親は商人だから平民だという。
私としては、貴族の血が流れていれば、それはもう貴族なんだけどね。
まぁ、そんな2人のファンの共通点は、気が強そうな肉食系女子のニオイがぷんぷんする…だ。
あの中に、私みたいな小娘が放り込まれてタダで済むはずがない。
ぶるり、と身震いしてしまう。
「騎士団の中だとタイプはどんなの?顔だけで言ったら」
「顔だけならキース副団長ですよ。絵本の王子様みたいなので」
「よく言われる」
満更でもなさそうな微笑みを浮かべつつ、つい、と剣戟を振るう団員たちを指さす。
「怪我人が運ばれて来るみたいだよ」
「大変!」
運ばれて、とは言っても人族のように担架を使っているわけではない。仲間の肩を借り、「やっちゃったよ」と言ってそうな笑顔で片足跳びで駆けている。
器用に攻撃を避けているので恐れ入る。
「怪我してるのに攻撃されるんですね…」
「実戦形式だと言っただろ」
「安心して。ここまで襲っては来ないから」
キース副団長が言った通り、テントから5メートルの距離で追手役の団員が引いた。
1人が運び込まれると、次々に怪我人がやって来る。
捻挫に打撲、擦過傷。
以前は”唾をつけとけば治る”精神だったそうだ。実際、それで治るのだから治癒師は不要。
今は私の練習台になるべく、些細な怪我でも足を向けてくれるから有難い。
騎士は見上げるばかりに背丈が高く、屈強で、鼻持ちならない貴族の次男三男たちが集っていると偏見に満ちていたけど、ここの団員たちはとても優しい。治癒する度に、「ありがとう」と微笑んでくれるのも嬉しい。
治癒が終われば、再び剣を持って訓練に戻って行く。
「いや~驚いた。こんなに怪我人が出てるなんて」
楽しそうにキース副団長が笑い、ジャレッド団長は「たるんどる!」とペンを走らせる。
「それ以前の記録がないから比べられないけど、みんな嬉しそうに怪我をしている印象かな。イヴちゃん、可愛いから」
「え!?」
可愛いなんて、初めて言われた!
嬉しさと恥ずかしさが交互に襲って来る。
じわじわと頬が熱くなっているから、きっと顔は真っ赤に違いない。
そんな私を見て、キース副団長がにこにこしている。
「意外と見ていたらしいんだよ」
「何を…ですか?」
「可愛いメイドさん」
「ひょえ~!!」
私の羞恥の叫びと共に、ジャレッド団長は2本目のペンをへし折った。
激しい剣撃と、飛び交う指示。それに負けず劣らずの黄色い声援は、模擬戦に駆け付けた女性たちのものだ。
今日は月に一度の公開訓練日。
騎士団員たちは赤と青のチームに分かれ、チームの腕章をつけて訓練場のあちこちで剣撃を繰り広げている。
柵で囲われた観戦スペースでは、華やかな女性たちが盛大に手を振り、目当ての団員に秋波を送っている。
女性専用観戦スペースではないのだけど、ざっと見ただけでも男性は見当たらない。
騎士というのはモテるらしい。
独身騎士を狙う女性の目というのは、捕食者のように鋭い。水面下で牽制しながら、目当ての騎士にアピールしている。
騎士たちの方も、訓練というのに実戦さながらの獅子奮迅だ。
聞くところによると、獣人女性が求める男性像は顔や包容力だけでなく、純粋な強さを重要視しているらしい。なんなら顔は二の次で、屈強な男性が求められる。特にイヌ科ネコ科の獣人はそれが顕著で、例え訓練でも手抜きするような男は候補にも挙がらないのだとか…。
ということで、外部での不動の人気はジャレッド団長だ。
私から見ると怖いの一言だけど、獣人女性の目には「セクシー」に尽きるらしい。
マリア曰く、「オスの魅力」だと言う。
ちょっと分からない。
「あと公爵子息。それも次男だから身軽そう」とのこと。
これはなんとなく分かる。
次いで人気なのが、キース副団長だ。
キース副団長の人気は理解できる。
王子様然りとした風貌に、強力な火属性の魔導士。挙句、紳士的な物腰の柔らかさは、私から見てもモテ要素が満載だ。
強いて欠点をあげるなら、全ての女性に優しいのでトラブルの火種を山ほど抱えていそうなところだ。
ちなみに、女性騎士に限定していえば、人気はキース副団長がダントツである。理由は、自身が強いので、恋人にまで強さを求めていないということらしい。恋人には癒し要素が一番ということで、眼福のキース副団長が人気なのだ。それでもベスト5にジャレッド団長が入るのは、公爵家というブランド力なのだと女子会で教えられた。
あと、ここに来る女性陣はまだマシな方で、さらなる野心を燃やす令嬢は帝国騎士団の第2皇子と第4皇子が指揮を執る模擬戦に通うらしい。2人の皇子はフリーなので、舞踏会並みの煌びやかな令嬢たちが牽制しあい、殺伐とした応援風景が見られるという。
恐ろしい…。
こっちはマシだというけど、人気の2人がいるテントで、治癒師とはいえ女が同席しているのは許されないことらしい。
観戦スペースから飛んで来る視線は鋭く、妬み嫉み以上の殺気を感じる。
すごすごと縮こまる私の右隣では、ジャレッド団長が長い足を組み、膝の上に用紙を挟んだボードを乗せて団員達の動きをチェックしている。鋭い目つきが、一人一人の動きを観察しつつ、改善点を見つけると用紙に書き足していく。
ちゃんと団長の仕事をしている。
反対の左隣にはキース副団長が座り、模擬戦の様子と同時に女の子たちにも視線を配っている。
とても器用だ。
「模擬戦って…いつもこんな感じなんですか?」
「まぁ、実戦形式だからね。今日は単純に赤と青チームに分かれてだけど、さらに実践に近づけて数チームに分かれることもあるんだ。過去の事例をなぞってね」
「怪我人がたくさん出そうですね…」
剣と剣がぶつかり合う音は怖い。
「あの剣は模擬戦用で刃は潰れてるんだよ。突き刺しや首を狙う行為は禁止されている。だから、滅多に出血するような事故は起きない。打撲は多いよ」
剣を振いつつ蹴りを入れたりする人もいるから、打撲だけでは済まない気がする。
最悪、骨折の重傷者も出そうだ。
「どう?イヴちゃんもキャーキャー言って応援しちゃう?」
にやり、とキース副団長が悪い笑みを浮かべる。
「うちは独身が多いから。どういうのがタイプ?」
「え?男性のタイプですか?」
「そうそう。ここは別に恋愛禁止のお堅い教会じゃないからね」
言われて考え込んでしまう。
「ん~…恋愛と無縁の生活だったので考えたことはないですけど、やっぱり一緒にいて安心できる人じゃないですか?」
それから指折り、なんとなくタイプの男性像を上げていく。
「浮気しないのは絶対条件です。優しくて、頼りがいがある人。ギャンブルしない人。酒癖悪そうなのも嫌。人を見て喧嘩をふっかけるタイプはもっと嫌」
冒険者ギルドによくいたのは、自分よりランク下に喧嘩を売る男だ。そんなのに限って、ランクの見極めに優れていて、自分より弱い者に限定して横柄な態度だった。
あれは見ていて気分が悪い。
「あ、忘れちゃダメな絶対条件が、料理と裁縫が得意な男性です!」
バキッ!と音がしてジャレッド団長を見れば、ジャレッド団長の持つペンが真っ二つに折れていた。
じわり、と滲むインクを厭うように、ジャレッド団長が足元にペンを投げ捨てる。
「…ヒビが入っていたようだ」
「ジャレッド団長…握力、強そうですよね……」
ハンカチを手渡す横で、キース副団長が「ぶふっ」と噴き出した。
何が可笑しいのか…。
キース副団長が笑いを嚥下し、キザったらしく前髪を撫で上げると、観戦スペースから悲鳴に似た歓声が上がった。半狂乱にキース副団長の名前を叫んでる女性もいて、とても怖い。
「どうして家事の才能が必須なのか聞いてもいい?」
「私が苦手だからですよ」
「だったら、試しに俺と付き合ってみるかい?」
名案だとばかりにキース副団長が手を打てば、ジャレッド団長が殺気を漲らせ、犬歯を剥いて「グルルル…」と低く唸った。
思わず飛び上がってテントから転がり出たのは仕方ない。朗らかに笑うキース副団長が異常なのだ。
「無駄口叩きすぎました。しっかり見ます」
反省の欠片もない口調で、キース副団長は模擬戦へと視線を投げた。
「イヴ、座れ」
ドスの効いた声に、私はかくかく頷き、恐る恐るテントに戻って席に着く。
なのに、キース副団長が「で?俺はどう?」と話を戻すから恐ろしい。
正直、話しかけないで欲しい。
「…キース副団長は…ないです。女性に刺されそうで怖いです…」
これにキース副団長は笑い、ジャレッド団長は「違いない」と頷いている。
ああ、やっぱり刺されるんだ…。
キース副団長に黄色い声援を送っている女性を見れば、全員が艶のある美人ばかりだ。豪奢なドレスの、見るからに貴族令嬢から、質素なワンピースの平民女性が目を血走らせてキース副団長の名を連呼している。
ファン全員が貴族令嬢のジャレッド団長とは異なり、キース副団長のファンに平民が混じっているのは、キース副団長曰く「俺は平民だからね」らしい。
ちょっと信じられないけど、母親が他国の貴族ではあるけど、父親は商人だから平民だという。
私としては、貴族の血が流れていれば、それはもう貴族なんだけどね。
まぁ、そんな2人のファンの共通点は、気が強そうな肉食系女子のニオイがぷんぷんする…だ。
あの中に、私みたいな小娘が放り込まれてタダで済むはずがない。
ぶるり、と身震いしてしまう。
「騎士団の中だとタイプはどんなの?顔だけで言ったら」
「顔だけならキース副団長ですよ。絵本の王子様みたいなので」
「よく言われる」
満更でもなさそうな微笑みを浮かべつつ、つい、と剣戟を振るう団員たちを指さす。
「怪我人が運ばれて来るみたいだよ」
「大変!」
運ばれて、とは言っても人族のように担架を使っているわけではない。仲間の肩を借り、「やっちゃったよ」と言ってそうな笑顔で片足跳びで駆けている。
器用に攻撃を避けているので恐れ入る。
「怪我してるのに攻撃されるんですね…」
「実戦形式だと言っただろ」
「安心して。ここまで襲っては来ないから」
キース副団長が言った通り、テントから5メートルの距離で追手役の団員が引いた。
1人が運び込まれると、次々に怪我人がやって来る。
捻挫に打撲、擦過傷。
以前は”唾をつけとけば治る”精神だったそうだ。実際、それで治るのだから治癒師は不要。
今は私の練習台になるべく、些細な怪我でも足を向けてくれるから有難い。
騎士は見上げるばかりに背丈が高く、屈強で、鼻持ちならない貴族の次男三男たちが集っていると偏見に満ちていたけど、ここの団員たちはとても優しい。治癒する度に、「ありがとう」と微笑んでくれるのも嬉しい。
治癒が終われば、再び剣を持って訓練に戻って行く。
「いや~驚いた。こんなに怪我人が出てるなんて」
楽しそうにキース副団長が笑い、ジャレッド団長は「たるんどる!」とペンを走らせる。
「それ以前の記録がないから比べられないけど、みんな嬉しそうに怪我をしている印象かな。イヴちゃん、可愛いから」
「え!?」
可愛いなんて、初めて言われた!
嬉しさと恥ずかしさが交互に襲って来る。
じわじわと頬が熱くなっているから、きっと顔は真っ赤に違いない。
そんな私を見て、キース副団長がにこにこしている。
「意外と見ていたらしいんだよ」
「何を…ですか?」
「可愛いメイドさん」
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